年寄りの餅好きに喉に詰まるから食うなと注意ではなく食べ方などを工夫してみませんか?

はじめに

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今や年中あるお餅なんですけど…。
お年寄りにお餅が好きな方って多いですよね。

毎年、ニュースでお正月にお餅を喉に詰まらせた…そんな話が絶えません。

今日はお年寄りにお餅を食べるな!
という記事ではなくて、食べるためにどうする?

その辺りを記事にしてみました(*^▽^*)



お年寄りの餅好きが多いのは何でだろう?

物がなかった時代っていつ頃まで続いていたと思います?

戦後の復興がひと段落するまでです。

上層階級の方々は、明治初期からいろいろな物を入手して豊かに過ごせていたとは思いますけどね。

庶民の生活は高度成長期までは江戸の頃とそれほど大差のない生活でした。

つまり、電子機器もなければ娯楽も旧態然としていたのです。

その生活の中で大事にされたのは伝統や風習です。

お餅はお正月の鏡開きに代表されるように神様が宿る依代とも言われましたし、数々の神社仏閣のお供え物としても欠かせないものです。

またお盆やお彼岸の催事もお年寄りはとても大事にします。

この先、数年後には祀る側から祀られる側になる無意識の自覚もあるかもしれませんけれどね。

こうした年寄りの心理に思いを馳せますと…。

お年寄りがお餅好きで楽しんで食べている様子を見ると、単なるお食事以上の重みが感じられませんか?

お年寄りの餅好きに喉に詰まるからと注意したくなりますよね

でね、つき立てのお餅って食べたことがありますか?

粘るけども、べた付きませんよね?

つき立てのお餅を細く伸ばして丸呑みしていく文化を持つ地域もありますよね。

あれ、市販のお餅では絶対にできませんよね…。

つき立てだからこその芸当です。

もちろん一般のお年寄りに真似させられるものでもありません…。

それはともかく、市販で手軽にお餅が手に入るようになったことが1つのポイントです。

お米を炊く、煮ると時間はかかりますが、それよりお餅を調理することが短時間で済む!これもお手軽感があって好まれるところ…。

さらにはお米と同じようにいろいろなアレンジが楽しめることも好まれる理由でしょう。

お餅が喉に詰まるのはなぜ?

お年寄りになると唾液が少なくなり、食べ物とよく混ざらなくなります。

これは唾液の分泌が少なくなることと咀嚼力、噛む力が衰えることで起こります。

十分に噛んでいきますと、素材に含まれる味が薄れていきますよね。

味がなくなると唾液もより出なくなってしまいます。

刺激に反応して唾液が増えますからね。

ですから、不十分な咀嚼と唾液の混ざり具合で中途半端に飲みこんだ結果、喉に詰まってしまうわけです。

詰まった場合、意識がなくなるまでアッと言う間です。

1~2分程度で無くしてしまうかもしれません。

赤みがさした顔から、青白い血の気の引いた顔になるまでも数分の間です。

ご家庭でもし、このような事態が出た場合、救急車を手配しつつ、掃除機で吸いましょう。

掃除機は不衛生?

ですが、命とバイキンでは、命が優先でしょう?

あと救急車が同時なのは、意識障害を伴うと脳への後遺症が出る可能性があるからです。

掃除機で吸い出せたから大丈夫!ではなくて以後の受診とアフターフォローは丁寧にしておくことが大事です。

お年寄りの餅好きも満足する食べ方の工夫はいろいろあるものです

いろんな工夫をお餅に求めた場合は?

先述してきましたように、お餅は焼くだけ、煮るだけ、味付けだけというお手軽調理食材であることが好まれる理由の1つです。

で、詰まらせたくない場合にする工夫ですが、

□ つき立てのお餅を食べていただくこと…市販購入を止めるという道。

□ 焼きもちは避けて煮たお餅にすること。

※焼いてから煮るのも避けます。

□ 少しずつ食べていただく。

□ 食べている間、周囲に必ず付き添いして見守りする。

□ 味付けを濃く馴染ませる

□ 餅の形式を崩して料理としてアレンジする。

このような方法が考えられます。

市販の物は真空パックにして調理しやすくなど、いろいろと考えられていますが、そこはお商売の世界。

いかに安く材料を仕入れて加工を機械などで簡略化して対価+利益が見込めるかという話になってしまいます。

このつき立て以下に品質が下がるものが一般的に出回ることが、

□ 各ご家庭でお餅つきをしなくなったこと
□ 喉詰めを引き起こす原因の1つにつながっていること

という結果に繋がっています。

つき立てのお餅を頑張る!これが最も大事かもしれませんね。

お年寄り自身にも頑張ってもらいましょう!

高齢者施設では喉詰めは生死に関わる大事なことなので予防にはとても力を入れている施設様が増えています。

嚥下体操や嚥下のための受診や訓練を積極的に取り入れています。
□ 耳鼻咽喉科の受診
… 咽込むことが増えたら嚥下能力の確認と指導を受けに受診しましょう。
□ 歯科受診
… 当然、歯は大事。入れ歯も点検や調整をしっかりしましょう!
□ 運動
… 顎、喉だけに限らず、全身運動はとても大事です。

この運動なんですけどもね、意識していろんな体操をして全身の血行に緩急がある程度で毎日、継続されることがおすすめです。

□ ご近所さんやご家族とのひたすら楽しい談話に興じること。

施設での嚥下体操では発生の強弱などを意図してプログラム的に実践しますけども、ご近所さんなどと井戸端会議、茶飲み談話などを楽しむ機会を増やすことでも効果があります。

□ 日常的な水分量を増やす!摂取は水分から入る!

食べ方の課題ですね。

潤いあるところに唾液が混ざりやすくなります。

食材に水分が少なくなる、あるいは時間がかかって咀嚼する場合には、適宜、間で水分を入れることが大事です。

餅を噛みながら、多少のお澄ましを口に含みますと咀嚼しやすくなります。

いかがでしょう?

お餅で喉詰めなんて…人生が突然に終わってしまいますからね…。

楽しい食事が一転してしまいます。

それこそご家族であった場合などは、残されたご家族にはトラウマになってしまいます。

是非、注意と工夫を重ねてお餅を楽しんでくださいね。

まとめ

信心深い方ほどお餅への思い入れは強くなりますし、
昔ではご馳走の1つですからね。

機械や商品の発達で、自らお餅をついて食べる習慣が薄れてしまったことが喉詰め事故の遠因の1つかもしれませんね。

と、商品のせいばかりにはできません。

単なる手間暇を避け続けて怠けた結果でもあるのです。
その辺りを復活させて努力しますと、当然、美味しいお餅を食べるという楽しみまで復権しますよね。

子ども様や孫様と仲良く相談をして、みんなでお餅つきを楽しむ。
そんな1日の労力の価値って現代では…お仕事で働け働けで無くなっちゃうんですかね…。

是非、お餅を家族で楽しんでみてくださいね。

管理人
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niiro makoto