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梅の花が小さく可憐に咲き始め、鶯がホーホケキョと美しい鳴き声を披露し始める頃、時候はぼちぼちと春を感じられますよね。
鶯の鳴き声と梅の花…どちらも多くの和歌や俳句に詠まれ、2月の季語として大切にされてきました。
日本の伝統的な遊びの花札にも梅と鶯のセットで2月の柄として登場します。
今日は春を告げる鳥と呼ばれる鶯と梅の2大看板を題材に記事にしてみました(*^▽^*)
二十四節気の1つ立春は2月3日の節分の翌日です。
暦の上ではこの日から春と呼ばれます。
覚えやすいですよね。
立春の期間は2月4日頃~次の雨水に至る前日2月18日頃までを指します。
この立春の期間、七十二候といいまして初項、次項、末項の3つの期間に分けることが出来ます。
この期間に名付けられている呼び名をご紹介しますと…。
という3つの期間で紹介されています。
ちょうど2月も半ばになると鶯の声が聞こえてくるということですね。
さて梅の花はといいますと…こちらは暦には載りませんでしたが、例年2月~4月頃に開花して綺麗な花をみせてくれますよね。
四季折々の花を愛でることが出来る日本の情緒溢れる景観は、ホッと心を和ませてくれますよね。
そんな梅、花は観賞用に、実は梅干しや甘露梅、梅酒の梅に…と、様々なお料理にも使われて古くから日本人に愛されてきた花ですよね。
あ、梅は生では食べれません。
食べる話に傾いてしまいました…。
近年、梅干しもグッと高騰してますから…。
さて梅の花、日本全国のあちこちにありますけど、梅林、梅園、梅の神木、銘木と言われる名所が全国のあちこちにあります。
またこの時期から3月にかけて梅祭りが開催されるところもあります。
伝統的な梅の花なので全国各地で行われます。
梅で有名と言えば…。
『 東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ 』
菅原道真公の和歌です。
今日の都から太宰府天満宮に左遷される時に呼んだ歌で、京都の家から太宰府まで一夜にして飛んでったという飛梅伝説のあるご神木が今でも太宰府天満宮で大切に手入れされています。
他にも大宰府天満宮には6000本とも謳われる梅が咲く名所でもあります。
2月には梅祭り俳句大会も開催されます。
俳句の季語に梅も鶯も2月に最適です。
2月の新緑を伴う春の息吹の風情を表す言葉として、平安時代から愛される常套句とも言えますよね。
さて鶯のお話。
鶯は乳白色、肌色から灰色がかった色合いの鳥です。
澄んだ音色でホーホケキョと鳴く響きは古来から人の気を引く魅力があります。
大瑠璃 ( オオルリ ) のピリーリーと駒鳥 ( コマドリ ) のヒンカララという鳴き声と共に日本三鳴鳥と呼ばれます。
いずれも高音域で耳を澄ますと響く心地良さのさる音色ですよね。
昔は貴族の遊びの中で、音色を独占しようとして無理に泣かせる遊びが流行していたとも言われます。
戦前頃までは庶民も愛でようと捕まえたりしたようですが、絶滅危惧種になっており、捕獲は禁止されるようになりました。
いずれにしても、捕まえて身近に…多く声を聞かせてほしいと思うほどに愛されてきたわけですね。
さて花札にも描かれているという鶯なのですが…。
花札の鶯…緑じゃありませんか?
これ…目白 ( メジロ ) ではないでしょうか…。
由来の根拠は分かりませんが、緑の鮮やかな色で描かれます。
これは、鶯は本来は雑食で臆病な鳥で竹藪などにひっそりと暮らします。
目白は、じつは雑食なんですけど梅の蜜を食べる習性があるんです。
花の蜜を食べる目白を見ながら、たまたま聞こえた鶯の声が花札になったんじゃないかなと言われています。
花札で緑色の鳥が鶯と呼ばれるのは何故かという論争があるんですよね。
梅と鶯の2つが揃うことで取り合わせの良い縁起物とされますが…。
じつは緑鮮やかな目白、声の豊かな鶯…美しい梅…3つ揃った一石三鳥というのが正確なところなのかもしれませんね。
はぃ…梅と鶯が目白と共に日本人にとっても愛されてきたということで、自然の特徴を楽しむご提案を最後にまとめたいと思います。
お出掛けをされて梅園などで梅と鶯の声と目白の色彩の3つを楽しむことが出来るということは、とても縁起が良いことだと言えるでしょう?
さらにです。
ご自宅で…。
お昼間に雨戸を開けて、外気を十分に取り込みましょう。
お昼間の温かさがある時間帯に換気するのがコツです。
朝晩はすごく冷え込みますからね…。
換気すると真冬の寒さというよりは爽やかな乾燥した鮮烈な空気に感じられませんか?
はぃ、短時間でガラス戸は締めましょう。
加湿器を入れて、暖房で温まりましょう。
温かいお茶を急須で入れて飲みましょう。
換気された後の一服…。
室内はとても心地良くないですか?
換気は風邪予防の観点からも、とても大事な行為ですから、一瞬の運気にかけて毎日、時間を定めて、あるいはズラして実践してみてくださいね。
庭に1本の梅の木を育てておきます。
一瞬の一時に鶯の声、あるいは目白の鮮烈な色彩。
3つ揃うと、自宅で味わう、かなり確率の低い…もはや奇跡かもしれませんね。
でもですね、これを目指すために自宅のベランダや庭で、盆栽から実践してみて、運気を呼び込む…そんな努力や楽しみ方も大切なことかもしれません。
予め頑張って、環境を整えて運を呼びこむことを験担ぎとも言います。
梅の花の形におむすびや人参などの野菜を模り、食卓の彩りに添えてみたり…。
縁起が良いものを追及したのでお受験に合格できたかも?
…みたいな風情と縁起を追及してみますと意外な成果に恵まれることもあるかも?しれませんね。
2月に和菓子業界では鶯餅といって緑色の餅皮饅頭を作ります。
鶯餅じゃなくて目白餅だろう…と思ったものです。
伊達政宗が考案したといわれるずんだ餅に似ていますが、頭と尻尾をつまんで作るのが特徴でしょうか…。
いろいろなところで愛される梅と鶯…じつは春の緑に合う目白くん。
三者三様の春の寿ぎがそこにありますよね。
梅の艶やかさで目を、鶯くんの音色で耳を、目白くんで鮮烈な息吹を体感して楽しむことが2月の風情を楽しむ最大の眼目かもしれませんね。
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はじめまして。
メジロと梅のぬりえをする際に
こちらのサイトの写真を参考にさせていただきました。
塗り絵が出来上がったので
参考にさせてただいた写真も使い
スライドショーにしたのですが
使用許可を頂いてなかったのでご連絡いたしました。
使用不可の場合はすぐに削除させていただきます。
閲覧ありがとうございました。
写真は『写真AC』様よりダウンロードさせていただいたものですので、そちらに許諾を仰いでいただければと思います。
有料無料でいろいろな写真を用意してくださっていますので、今後のご活動にも大きなプラスになられるのではないかと思います。
今後とも宜しくお願いします(*^▽^*)