梅と鶯と時々メジロが春を告げる三重奏~あなたの五感を刺激します~

目次
はじめに…春のオーケストラが始まるよ~第一バイオリンは梅でソプラノ担当は鶯…そして?
🎻BGMをご用意しました。お好みで▷ボタンでお楽しみください。
梅のつぼみがぷくっと膨らみ、どこからともなく「ホーホケキョ♪」と聞こえてくる――そんな瞬間にふと気づくのです。
あぁ、春が、またこっそり帰ってきたなって。
冬の終わりを告げる小さな合図、でもその破壊力はすさまじい!
梅の花はちょこんと可愛く、香りはちょっぴり甘酸っぱく、なんだか日本人の心の奥にダイレクトアタック。
そしてその横でさえずるのが、春のソプラノ歌手・鶯さん。
え?その緑の鳥、鶯じゃなくてメジロなんじゃって?
……まぁまぁ、そのあたりも今日じっくり掘り下げていきましょう。
じつはこの「梅と鶯」の名コンビ、古来より日本の風物詩として愛されてきた黄金ペア。
和歌に詠まれ、花札に登場し、お菓子にもなり、さらには都市伝説まで巻き起こすレベルの人気っぷり。
そんな彼らを、ちょっと茶目っ気たっぷりに、でもちゃんと縁起も解説しつつ、まるっとご紹介するのが今回のテーマ🩷。
ページをめくるごとに、春の香りと鳴き声が画面越しに届くような。
そんな感覚で、お楽しみくださいませ。
第1章…立春のマジック!カレンダーのスキマから春が忍び込む仕掛け
2月のカレンダーを見て、「あら?まだ雪降ってるのに立春?」と首をかしげたこと、ありませんか?
実はこの“立春”というやつ、こっそり冬と春の境界線をすり抜けてくる忍者みたいな存在なんです。
節分の翌日、2月4日頃にやってきて、「今日から春っス!」と自己申告。
でも外は寒風ビュービュー、マフラーぐるぐる…。
いやいや、全然春じゃないよ~ってツッコミたくなるのは日本人あるある。
けれども、そこがまた風流ってもんです。
というのもこの時期、日本古来のカレンダー「二十四節気(にじゅうしせっき)」が登場します。
さらにその中でも「七十二候(しちじゅうにこう)」というマニアックな小ネタが存在していて、これがまた妙に詩的。
たとえば、2月4日頃には「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」なんて名前がついていて、“春風が氷を溶かし始めるよ”という超控えめな春アピール。
次に来るのが「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」。
出ました、鶯。
ホーホケキョの初鳴きが季節の便りとして扱われるあたり、もはや鳥じゃなくてニュースキャスターです。
この立春~2月中旬にかけてのタイミング、まさに「まだ寒いのに春を感じるゾーン」。
そしてここに登場するのが、あの小さく可憐な梅の花。
梅は桜よりも早く咲いて、空気の中にふわりと甘酸っぱい香りを放ちます。
梅の香りって、なぜか鼻の奥じゃなく心の奥に届くんですよね。
おまけにこの時期には梅林、梅園、梅まつりも全国で続々開催。
もうこれは、花も鳥も人も、「春ってイイよね🩷」ってささやく季節の合唱団なんです。
そして忘れてはいけない一言、「梅は食べちゃダメ!」です。
いや、加熱加工すればいいんですけどね。
梅干しとか梅酒とか、あれはプロの手にかかった魔改造の結晶。
うっかり生のまま口に入れると「春どころか地獄行き」なのでご注意を(酸っぱさというより毒です!)。
というわけで、カレンダーの数字に惑わされず、空気の匂いや音に耳を傾けてみてください。
春はまだ目に見えないけれど、鶯の声と梅の香りが、そっとあなたの季節センサーを刺激してくるはずです。
第2章…ホーホケキョの正体を追え!鳴いてるのは誰?鳴かされてるのは何?
春といえば、ホーホケキョ。
もうこれ、言葉にするだけで心の奥がほんのりあたたかくなる魔法のサウンドですよね。
でも、ふと疑問が浮かびませんか?…「誰が鳴いてるの?」って。
そう、春告鳥と書いて“うぐいす”。
さぞかし見た目も麗しい緑の鳥…と思ったら、あらびっくり。
実物の鶯って、なんというか、あの…けっこう地味なんです。
色でいえば、くすんだオリーブグレー。
肌色と灰色の中間、いわば“渋めのナチュラル”。
「和風インテリアによく馴染みます」みたいな落ち着きっぷり。
鳴き声でファンを集めてるけど、外見ではあまり目立ちません。
それもそのはず、彼らは基本的に臆病で、藪の中を好むタイプ。
まるで「私を探さないでください」と言わんばかりに姿を隠して暮らしています。
おまけに雑食。
梅の蜜よりも虫やらクモやらがお好み。
そりゃ、華やかに舞い踊るメジロさんとは生態が違いますよね。
それでもこのホーホケキョ、ただの「鳥の鳴き声」にあらず。
なんと、日本三鳴鳥(にほんさんめいちょう)という名誉ある称号を手にしているのです。
他のメンバーは、オオルリの「ピリーリー」と、コマドリの「ヒンカララ」。
…うん、音だけ聞いたらリコーダーの練習みたい。
でも、どれも高音域で美しく、聞く人の耳をくすぐる名人芸ばかり。
ちなみに、鶯の“ホーホケキョ”は、はじめからあんなに上手に鳴けるわけじゃありません。
若いうちは「ホー……ケ……ピョ?」みたいな感じで、どうにも締まらない。
声変わり中の男子中学生みたいなぎこちなさがあって、愛らしさ満点。
そこから毎年トレーニングを重ねて、やがて誰もが認める“鶯ボイス”を習得するわけです。
春が来るたびに「今年はあの子、うまく鳴けてるかな」なんて思うのも、ちょっとした季節の風物詩かもしれませんね。
さて、ここで一つ悲しいお知らせを。
鶯はその美声のせいで、かつては人間たちに大人気。
戦前までは「鳴かせて楽しむ」文化があり、ケージで育てて無理に鳴かせるなんて、今ではとても考えられないような遊びが流行っていたとか…。
ですが、現在は自然保護の観点から捕獲は禁止。
大切に見守る存在となり、まさに“耳で楽しむ天然のBGM”になったのです。
というわけで、あなたが春先に「ホーホケキョ」と聞いたとき、それは鶯さんからの“春のご挨拶🩷”。
姿は見えなくても、鳴き声だけでその存在を示すあたり、控えめで奥ゆかしい、まさに和の心を体現する鳥なのです。
第3章…花札に潜むトリックアート!?緑の鳥=鶯ではない説を大解剖
「梅に鶯」――あまりにも有名すぎて、もはやセット販売されているようなこの表現。
和歌にも、俳句にも、年賀状の絵柄にも使われて、まさに“ザ・日本の春”。
でも、ここでひとつ大きな問題が持ち上がります。
あの……花札に描かれている、あの緑の鳥。
あれ、ほんとに鶯ですか?
いやいや、なんか違和感あったんですよ。
見た目があまりにも鮮やかな緑すぎる。
うちの近所の藪でホーホケキョしてるあの地味色の鶯さんとは、どうにも一致しないのです。
まるでアイドルグループの宣材写真と卒業式のスッピンみたいな差があるんですよ。
で、調べてみたら……出ました、真犯人。
あの緑の鳥、実はメジロ説、濃厚です。
そう、目が白いアレです。
シュッとした小顔、鮮やかなグリーンボディ、そしてなにより「梅の蜜大好き」というフェチっぷり。
梅の木にいるところをパシャリと撮影すると、もう絵になるったらありゃしない。
そりゃ絵師も選びたくなりますよね、ビジュアル的に。
では、なぜこのメジロさんが「鶯」と呼ばれてしまったのか。
これにはちょっとした言い訳(というか、言い伝え)があります。
昔の人々が、春先に梅の花の蜜を吸いにやってきた緑の鳥を見て「おぉ、鶯だ!」と思ったその瞬間、どこかからホーホケキョと声が…。
タイミングが絶妙すぎて、見た目と音のミックスアップが発生した、という説。
いわば“鳴き声ドッペルゲンガー事件”です。
しかもこの勘違い、かなり根深くて、今なお「鶯色=メジロの色」という現象が各方面で発生中。
和菓子の「うぐいす餅」なんてその代表例。
あの緑色の餅が実際の鶯だったら……たぶん全然映えない。
さて、このミスキャスト事件、現代の鳥オタクたちからすれば「花札の鶯=メジロ説」はもはや常識。
でも、それを含めて日本文化の奥ゆかしさというものかもしれません。
姿の美しさはメジロ、声の美しさは鶯、花の美しさは梅。
三者三様、それぞれの得意技で春を演出するなんて、なんだか豪華すぎませんか?
ということで、もしあなたが花札を手にする機会があれば、ちょっとだけ疑ってみてください。
「ほんとにこの子、ホーホケキョって鳴くのかな…?」って。
でも、間違えててもいいんです。
間違いもまた、風流のひとつ。
緑の鳥と紅い花と美しい季節のハーモニー。
それだけで、もう十分なのです🩷。
第4章…自宅で「梅×鶯×メジロ」完全コンプを目指すならこの方法!
春の風情を感じるには、どこかの梅園までお出かけしないといけない…なんて思っていませんか?
そんなあなたに、ちょっとしたご提案を。
そう、**“自宅で春をコンプリートしちゃおう作戦”**のはじまりです。
まずは主役、梅の木。
これは庭に一本あるだけで圧倒的な存在感。
えっ、庭なんてない?
大丈夫です。
近年人気の盆栽梅という選択肢があります。
小さな鉢植えにふわりと咲く梅の花は、まるでテーブルの上に咲く小さな春。
お手入れは意外とシンプル、水と日当たりとほんの少しの愛情があればOK。
花が咲いた瞬間、家の中が一気に季節劇場へ早変わりします。
そして、聞こえてくるかもしれない鶯の鳴き声。
これは完全に運とタイミングの世界。
でも、希望はあります。
実は鶯は都市部にも住んでいることがあるんです。
大きな公園や神社の裏山、住宅地の裏手のちょっとした林など…。
彼らが好きなのは、静かで人目につかない場所。
ベランダに草木を育てて、外の空気を感じられるようにしておくだけでも、思わぬゲストが訪れるかも?
あとはメジロ。
これがまた梅の蜜を求めてやってくる“花泥棒の常連客”。
この子はとても好奇心旺盛で、梅の香りと甘さに惹かれてちょこちょこ飛んでくることがあります。
条件は、静かで、花が咲いていて、そしてちょっと日差しが気持ちいい場所。
つまりあなたのお庭やベランダ、狙われる可能性…けっこう高いです。
さて、外ばかりじゃありません。
家の中の環境も大事なんです。
春先の楽しみ方としてオススメしたいのが、「換気タイム」。
冬の名残が残る部屋に、ひととき春の空気を招き入れるのです。
午前10時〜午後2時くらいの時間帯、日差しが柔らかくて気温が上がり始める時間に、雨戸や窓を少し開けて空気を通してみましょう。
短時間でも驚くほど室内の空気が入れ替わって、爽やかさUP、そして気分も運気もリフレッシュ。
さっと窓を閉めたら、加湿器をON、お茶を急須でいれてホッとひと息。
まるで“自宅カフェ”のようなひとときが、あなたと春を結んでくれます。
こんなふうにして、梅の香り、鶯の声、メジロの姿――この三つがそろった瞬間、あなたのおうちは「ご近所で一番風流なスポット」に早変わり🩷。
ご近所の猫まで集まってくるかもしれませんよ(春って、そういう魔法がある季節です)。
さあ、あなたも今日から春の名コンボ、「梅×鶯×メジロ」を自宅で再現してみませんか?
もしかしたら、季節だけでなく、幸運までも引き寄せるきっかけになるかもしれませんよ。
第5章…うぐいす餅はうぐいすじゃない!?和菓子界の詐称事件と縁起の深読み合戦
春の和菓子といえば、もうこの子の出番です。
「うぐいす餅」。
やわらかい羽二重餅に、きな粉がふんわりまぶされていて、ぷにっとした手触りに、つぶあんの甘さがじんわり……って、あれ?
よく見るとこの緑、さっきの花札のメジロにそっくりじゃないですか?
……ということは、まさかここでもまた“メジロのなりすまし案件”発生!?
はい、その通りなんです。
そもそも鶯、あんな鮮やかな緑じゃないんです。
あれはほぼメジロ色。
しかも、うぐいす餅のあの美しい緑、抹茶や青きな粉の色素で出してるだけで、まったくもって鶯さんの地味さには寄せていない。
むしろ「鶯だったら売れないでしょ?」っていう和菓子屋さんのマーケティング的英断なのかもしれません。
地味な鳥より、パステルグリーンのかわいいお餅。
分かる。
分かるけども、これは立派な名前詐欺である。(※ただし美味しいから許す)
そして、さらに掘り下げていくと、うぐいす餅のライバルとして登場するのが「ずんだ餅」。
これまた緑色で、しかも伊達政宗が考案したという説まである、戦国生まれのオシャレ和スイーツ。
うぐいす餅は江戸生まれ、ずんだ餅は戦国生まれ。
つまり、春のお菓子業界には戦国×江戸の緑色バトルが水面下で行われているというわけです(知らんけど)。
でも、そんな細かいツッコミはひとまず置いといて、この「うぐいす餅」ってじつはとても縁起が良いんです。
なぜなら、“春告げ鳥”の名を冠しているだけあって、季節の節目を感じさせる存在。
つまり、これを食べること=春の運気を取り込む儀式…とまで言ってしまっても、もはや過言ではないのです。
昔から日本人は、「見立て」と「言霊」で縁起を担いできた民族。
だから、見た目は鶯じゃなくても、「うぐいすと名のつく餅を食べることで春を迎える準備が整う🩷」…そう考えると、急にありがたみが増してきませんか?
ちなみに、うぐいす餅を食べるときはぜひ、「ホーホケキョ」と心の中で唱えてください。
誰にも聞こえないように。
もしかしたら、次に鳴く本物の鶯が、あなたの願い事をそっと春風に乗せて運んでくれるかもしれませんよ…なんて、最後はちょっとロマンチックにまとめてみました。
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まとめ…春の「見て・聞いて・感じて」三銃士に癒される2月のすすめ
「梅と鶯」…と聞くだけで、なぜかふわっと気持ちが和らぐのは、日本人のDNAに刻まれた春のシグナルかもしれません。
梅は見て楽しむ、鶯は聞いて楽しむ、そしてうぐいす餅(メジロ色)は食べて楽しむ。
気がつけば、私たちは春を五感で迎え入れているわけです。
たとえ梅林に行けなくても、ベランダに小さな梅盆栽を置くだけで、世界が少しだけ春寄りになる。
ホーホケキョが聞こえなくても、心の中でそっと鳴かせてみれば、そこに風情が生まれる。
そして、あのやさしい緑の和菓子を口にすれば、「春を食べた」ような幸福感がふんわり。
姿はメジロ、声は鶯、背景には梅――そんな一石三鳥の組み合わせに、和歌も花札もお菓子も、うっとりするわけです。
ほんの数週間しかないこの時期を、気づかないまま通り過ぎるのは、ちょっともったいない。
だからこそ、今日この瞬間に「梅と鶯っていいな」と思えたあなたは、もう春の主役です。
最後にひとつだけ。
春は、勝手にやってきて、勝手に通り過ぎていきます。
だからこそ、自分から迎えに行く姿勢が大切🩷。
ひと口の餅、ひと声のホーホケキョ、ひとつぶの梅の香り。
どれもが、あなたの暮らしに春を招く小さな魔法です。
さぁ、今年の春は、「見る・聞く・食べる」で、春の三重奏を満喫しちゃいましょう。
そしてその感動は…誰かにこっそり教えたくなるものだったり、しますよね。
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