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1歳の頃から、手に物を握る…振り回す…。
お絵描きやおもちゃで遊びます。
遊んでいる時の子どもの顔…。
じつに活き活きとしています。
自分の思うまま、いろいろと描いているようですが…謎の物体であることが多いものです。
そんな絵心…保育園、小学校になる頃に減りませんか?
絵心の表現力を失わず育てるようにする工夫を記事にしました。
『 お絵描き 』 『 落書き 』と、絵心を表す言葉はいろいとな呼び名になってしまいますが、
実践する年齢層は異なれど、中身は同じです。
絵を描いている当の子ども本人は、楽しんで実践しています。
お絵描きは、頭の中に子どもなりに空想や現実から思い浮かべた物を模写して取り入れています。
落書きは、思いつくままに心で感じるままに抽象的な事柄も含めて
紙に書きなぐる…気ままなストレス発散の行為です。
いずれも楽しみながら実践するのは同じ。
ただ落書きは、当の本人は楽しくても周囲にまったく認められないこともあって、
当の本人の独りよがりになりがち…。
単なる落書きなのか、それともお絵描きなのか…
大人側としてはこの見極めが1つ大切なところです。
分別のついてきた子どもが落書きをして叱られる…
これも現在過去未来…子どもにとって体験する通過点の出来事であります。
落書き中は、自分の世界を表現しきれていて、当の本人は楽しいのです。
しかし、ふざけている、迷惑になるなどの大人の尺度から、叱られることにつながりやすいです。
幼稚な衝動的な感情表現に起因すること、他の社会や人に迷惑となる落書きは注意の対象になります。
さて、落書きを小さな子どもが、思うままに行って叱りますか?
そこはまた別の世界の出来事です。
子どもの成長過程で落書きは心の表出で必要なことなのです。
自分の言葉・語彙力が少ない頃に、絵心で気儘に自分の心を表現するのは、
絵の才能を伸ばすにはとても大事なことになります。
ただ、鉛筆にしろ、筆にしろ、
活用訓練が大事で、幼い頃は技能が伴わず、うまく扱えません。
そこは反復練習あるのみです。
ですから、小児の絵筆の学びは止まらないように、
叱らずに自由度高く、なるべく設定してあげることが大切です。
小学校高学年や中学生の落書きは…吟味して聴取の上、適切に叱るようにしましょう。
さて、絵心を育てるのにいくつも方法があります。
□ 絵筆・道具ツールを揃えて活用できるようにする。
□ 紙は自由に十分なサイズと枚数を扱えるようにしましょう。
□ 絵心の題材となる体験を、たくさん親子で共にしてみよう!
□ 四季・月・時間・分など時節でズラして考えてもらおう!
この辺りはいかがでしょう?
道具は、
□ 鉛筆
□ 色鉛筆
□ クレヨン
□ ボールペン
□ 筆
□ 絵の具
□ 万年筆
という具合に、色の数や固さなどのバリエーションがあります。
それぞれを表現したい事柄に合わせて、
自在に扱えてこそ表現力の向上が見込めるというものです。
そのためには手に取り、活用する時間、集中して身に付ける時間が大切になります。
親の思い込みや適当な判断で、制限をかけてしまっては、
表現しきれないフラストレーションがたまることになりかねません。
親として、メリハリを大切に、時間内は自由を基調に、一切のマイナス批判を加えずに見守ることが大切です。
プラス志向で的確に褒めることができましたら、
子どもの発達の支えとなりますので、慎重に見極めて行うようにしましょう。
4つめの四季・月・時間・分。
これ1つの立派な作品を子どもが書き上げた時に、提案してみてください。
□ 四季
□ 月
□ 時間
□ 分
といった基準で分割してズラして表現することが出来るようになりますと、
絵心は爆発的に広がりを見せていくことになります。
例えば、夏にプールの絵を上手に描けたとして、
春の潮干狩り、
秋の落ち葉が流れる川、
冬の雪解けの川など…
四季に沿ってみたり、
この絵の一ヶ月前は?
1時間前は?
1分前は?
突き詰めて、連続して表現できて、全てをつなげてみることで、
アニメーションの完成になります。
もちろん、アニメーションになるほど入れ込む必要はありません。
子どもの中で絵筆を握り、描いた結果、次、その次と
連鎖性を楽しく見出して表現できることが出来ましたら大成功なのです。
そもそも、絵が嫌い、上手く描けない…
そう子どもに思いこませてしまうこと…そこが子どもの才能を潰してしまう育児の失敗点になってしまいます。
何事も楽しく練習することと続く研鑽次第なのです。
さて、二十四節気をご存じですか?
1年を24等分した暦です。
今回は二十四節気の1つ、秋の寒露という頃合い。
この頃は朝晩の冷え込みは徐々に増しますが、
昼間は温かくコートや毛糸のセーターもまだ不要です。
温度的には1日を通してみますと、変化が激しい頃なのですけど…。
それだけに絵心の連続性を育むのに最適なポイントがあります。
温かさから寒さが身近に、肌身に感じられるでしょう?
夏休みと冬休みの中間でしょう?
夏の思い出と紅葉で感じる秋、そして等間隔に延長しますと、冬を感じて連想することが出来ます。
そこに絵をあてはめますと…。
四季に沿った絵をとても描きやすくなります。
1枚を描き切る充実感。
次の一歩を見つけた喜び。
次々と完成作品を仕上げる喜びの連続。
…上手いヘタは問うてはダメです。
世の中の尺度と比べる必要性は、まったくゼロなのです。
基準は子ども自身の過去と今。
絵筆の運び方、色遣い、気づき…。
そこに成長が見られれば、絵心は着実に育つのです。
自己満足と自己成長促進の喜びを是非、体感させてあげてください。
絵は、描いた後に
ちぎり絵にしてみたり、
立体化してみたり、
水彩画、水墨画と、
さらに奥深い発展を見込むことが出来ます。
もちろん、1人で描くのはではなくて、
お友達と一緒に少人数で、競い合いながら
音楽を奏でるように作り描く世界もあったりします。
いろんな絵を楽しんで、まずは技法をいろいろと知りながら描いてみることで
子どもの世界感は広がっていきます。
子どもが興味を持っている時に、叱らずに自由度高く描けるようにサポートしましょう。
少しずつ、確実に誰にでも伸びる才能が必ずありますから。