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要介護3~5の重度な障害を持つ高齢者さんが集う特別養護老人ホーム。
レクリエーションを楽しもう!とは申せども、
一朝一夕には大掛かりであるほど、実践が難しいものです。
少しでも、より豊かに生活を過ごしていただきたいもの。
二十四節気の霜降の頃合いには是非、散歩と秋の季節を楽しんでもらいたい。
そこで企画記事をご用意いたしました。
霜降の時期は10月23日~11月6日頃のことです。
二十四節気の秋、最終の暦ですので冬の一歩手前。
朝晩は冷えを感じ、朝方に露から霜へと変わる頃とされています。
お昼間は、陽気な天候も続きますが、朝晩の冬への変化・冷え込みに備えることが大切です。
お昼間はだんだんと短くなり、夜の時間が少しずつ長くなります。
さて、特養のこのシーズン。
敬老会は9月でしたね。
10月には、運動会を企画されましたでしょうか?
霜降の頃はポッカリと間隙が空いてますか?
文化祭、秋祭り、収穫祭、ハロウィンを企画されても良いですし、
日本人の伝統の1つ『 もみじ狩り 』を楽しんでみるのも、
風情が感じられるのではないでしょうか?
特養の高齢者さんにとって、外気を浴びる散歩の時間は、
介護者の人数によっては手間となり、限られた時間となってしまいがちです。
一方、日と時間帯によっては環境の大きな変化により、
高齢者さんご自身の身体的な負担にもなりかねません。
霜降の頃は、朝夕の冷え込みがあるので、お昼間の温かい時間を見極めて散歩に出掛けるので、
大勢に楽しんでいただくには、準備や後の水分補給を含めて、大変な作業にもなりかねません。
ですが、そこを押して、高齢者さん1人1人に、
是非とも秋の風情を満喫していただけたらなぁと本記事を用意してみました。
霜降の頃合いはもみじが、最盛期を迎えます。
身近に自然のある施設様では、是非とも、季節の移ろいを実感できる散歩を導入してみてください。
もみじの山道、ちょっと車椅子を押して移動するのは難儀なシチュエーションですが…。
下見と車両による現地へのピストン輸送。
役割分担を決めて、ご家族様を巻き込んで、厨房にお弁当を作ってもらって…。
企画の規模は、本当に身近な近郊の散歩から、
ピクニックレベルまで様々に楽しめる企画にできるのではないでしょうか?
こうして考えますと、大勢の要介護高齢者を一カ所に集めることで、
どの高齢者さんにも一定のお楽しみをお届けすることって、とても難しいと思いませんか?
気が付けば一ヶ月、施設から外出するのがゼロだった…なんて高齢者さんも出かねません。
障害やご病気との兼ね合いもあるので、可能性としては、さらに高くなってしまうかもしれません。
さて、温かい時間帯、身近な散歩が達成できた高齢者さん。
是非、
□ マツボックリ
□ イチョウの葉
□ カエデ
□ ツタ
などなど、秋のもみじ狩りを楽しんでいただきましょう。
とはいえ、自分で狩れる方も少ないはず。
まず高齢者さんには、その御手にもみじを握って、触れていただいて体感いただきましょう。
秋の空気を体感すること、触れること、見ること…この辺りが大事な点です。
次に紙袋に入れて、もみじ狩りの収穫物をたくさん持ち帰りましょう。
ボトルに入れてボトルアートとして居室に飾られてみても良いでしょう。
色紙や厚紙にボンドで固定して秋の風景画を飾られてみても、風情があります。
貴重な短時間の散歩の収穫を、日常の居室で少しでも長く楽しんでいただくための工夫です。
秋に留まらず、冬、春、夏と掛け替えられるようにしていく連続性も大事です。
小瓶や大瓶などのサイズ選び。
そして色紙や厚紙のサイズ。
1種ではなくて数種類…。
そこは事前の企画次第ですが、
高齢者さんご自身や支えられているご家族に選んでいただいて、
介護職員は準備と飾りをお手伝いして黒子に徹しても良いかもしれません。
はがきを用意しまして、お手紙のワンポイントに押し花を作って貼り付けてみても風情がでます。
封書にして便箋を彩ってみても、美しく仕上がることでしょう。
はがきや封書の届き先からの返書、これを待つ高齢者さんの御心まで大事にしたいところです。
人手不足と言われますし、今後も介護職員さんには企画力、想像力が問われそうです。
また高齢者さんとご家族様のつながりを豊かに深める工夫をご提案し続けることも大事です。
是非、霜降に留まらず、毎月、毎週、毎日の単位で四季の変化に着目して導入してみてください。
綺麗な小瓶や額縁に飾りを四季折々のバージョンで作るとお部屋の華やぎが広がりますよね。
ふと視界に入る自然は心をなごませ、豊かな心情を呼び起こすことにも繋がります。
加齢やご病気といったマイナス要素を抱えやすい特養の高齢者さん。
少しでもなごめる要素は積極的に導入していきたいものです。
霜降とは?この記事も是非、参照ください。
食べ物記事になってますが、食べ物から健康を培う、
このシーズンならではの楽しみを記載しています。
併せて実践いただきますと、より豊かに風情を感じられると思います。