Menu
6月の第3日曜日は父の日です。
介護を受ける高齢者さんの男性の割合は女性に比べて圧倒的に少ない…。
でも…お父さん、今はおじいちゃんとして頑張ってきた人生の重みがある。
女性と男性の役割は、昔ほど顕著に違いがあったものです。
父の日として、介護施設でプレゼントとメッセージとレクリエーションで和んでいただく1日も良いものです。
是非、取り組んでみてください。
男性の利用者さんの割合は、施設内で1割~2割程度になるのではないでしょうか?
少ないです。
人数が少ないので施設で父の日のプレゼントを用意するとなると数も少なくて済んでしまいます。
1人辺りに小さな小物を2個、3個と品数を増やして、プレゼントを贈ることも可能です。
また個別にメッセージを用意することも、容易でしょう。
□ 1人1人にマッチングさせた違うプレゼントを贈る。
□ 男性全員に同じプレゼントを贈る。
□ 女性も含めて全員に同じプレゼントを贈る。
このように比べてみますと、プレゼントの贈り方1つで得られる効果は、ただプレゼントを渡すのと比べて天地の開きがあると言えるでしょう。
この辺りは施設様の予算であったり、忙しい中での準備時間などといった課題もあります。
さて、具体的に贈る父の日のプレゼントの中身。
□ 服
□ 小物
□ 飲み物
□ 食べ物
□ 飾り
この辺りの選択がポピュラーです。
ポピュラーなプレゼントの選択は、高齢者さんから見て予想ができることで期待感を膨らませる手助けになりますし、良い意味で裏切ると意外性を伴って父の日全体を成功に導くことができます。
福彩心からおすすめのプレゼントは、
□ ワンポイントグッズ
□ 野外散策
□ 庭食か屋上食
ワンポイントグッズは、帽子や靴などのファッション系やあると便利な受診バッグやマイ体温計などの小物もプレゼントに良いかと思います。
野外散策は簡単な疲れない程度のピクニック気分で、外気浴を楽しんでいただくことです。
庭や屋上で食べる軽食は、食欲を弾ませますし、外気浴にもなります。
施設内を飾り、祝う父の日も捨てがたいですけど、施設周囲や屋上を活用してみると、一風変わって斬新な父の日を演出できます。
プレゼントそのものとシチュエーション、環境にこだわって楽しい父の日にしてみてください。
もちろん、個別に向けられたメッセージもお忘れなく。
さて、母の日にも書いたのですが父の日とはいえ、ご結婚なさらずにお子様もおられない。
そんな男性の方もゼロではありません。
個別に経歴を確認して失礼のないように整えましょう。
もちろん、そのような方の場合、男性の日としてお祝いするのも良いでしょう。
父の日に贈るメッセージ。
□ 長い人生、社会を支えて頑張られました!
□ お子様、お孫様を立派に育てられました!
□ 困難な国勢を乗り越えられました!
といったそれぞれの方の人生から拾うのも良いでしょう。
また、高齢者さんの生活歴からメッセージにこだわってみます。
□ 会社を創業して頑張られました!
□ 地域の役員を長年務められました!
□ 日本中を旅行して見聞を広げられました!
などなど個別性ある特徴から贈っても良いでしょう。
ここまで書きますとお察しの良い方にはご理解いただけると思いますが、
□ 表彰状
□ 賞状
□ 色紙
□ メッセージカード
□ フォトフレーム
の形に整えてプレゼントします。
どの方にも人生で頑張られてきたポイントがありますので形にしてプレゼントしましょう。
些細なこと、ご本人様でも気付かれないこと、そこまで介護施設の職員は焦点を当ててみてくれている。
そう感じていただける感動は、父の日の演出の醍醐味の1つにきっとなることでしょう。
プレゼントとメッセージを贈る。
もちろんこれだけでもレクリエーションとして成立させることも十分に可能です。
□ お風呂
□ 表彰式
□ お部屋で飾るセレモニー
お風呂で気持ち良く汗を流す。
汗が引いたら、おしゃれ着を着て身嗜みを整えていただく。
舞台へご案内して、お披露目と表彰式。
表彰式で手元に届いたプレゼントが飾りであれば、メッセージも添えつつお部屋に飾るセレモニーへ。
いかがです?
え?レクリエーションっぽくない?
写真撮影は必須です。
ご家族様の参列が叶わない場合に郵送して喜んでいただけますから。
それに介護保険、何事も記録が大事ですから。
さて1つめの父の日の特別なお風呂。
普段のお風呂と同じでも、また違って入浴剤などで香り付けしたり、いつも好まれているものと違う飲料で水分補給を楽しんでいただきながら提供してみても良いでしょう。
また爪切りや耳かき、鼻毛カットに理髪と組み合わせて特別感を演出するのもアリでしょう。
理学療法士や作業療法士、柔道整体師を組み合わせてリラクゼーションを感じていただくことも良いかもしれません。
表彰式はなるべく厳かに行います。
例えば学校の表彰式なんかでも、厳かにやってるでしょう?
高齢者さんの世代は、とにかく権威や雰囲気や演出に慣れ親しんできた時代でもあるんです。
厳かにするほどに、高齢者さんの御心に届きやすいのです。
もちろん、堅すぎても緊張で疲れ切ってしまいますので、合いの手的に笑いを盛り込むセンスも重要です。
さて表彰式、席の間隔を広げて介護の手が入りやすいようにセッティングすることが大切です。
緊急時に備えるだけではなくて、姿勢を正しく保持いただくための介護の声と手が届きやすくするわけです。
全員がピシッと姿勢を保持できた瞬間は、絶好のシャッターチャンスです。
要介護の方々でも、とびっきりの姿勢保持と場を作り上げることは可能です。
高齢者さんたちの一体感の醸成と式の達成感の成立が見込めます。
父の日のイベントの最大の感動を醸成することになります。
父の日に高齢者のレクリエーションを考えるのに困っているあなた。
まずは、介護施設で喜ばせたいお相手の身の上や性格、環境をリサーチしてみましょう。
□ プレゼントなどのグッズにこだわる。
□ 贈りたいお相手らしいメッセージにこだわる。
□ 式典・セレモニーを設けて環境とメッセージに込められた雰囲気を作り上げる。
こうして介護施設での父の日は、メッセージと共にあなたの努力の数だけ実を結び、成功に結びつくことでしょう。
コロナウイルス感染症対策の中、脱出路を模索している昨今。
コロナウイルス感染症に続く新しくて、まだ知られないウイルスもあるものです。
数年単位で新しい発見と報道はあるものです。
命と生死は尊く、儚い。
常に全力で、あらゆることに目を向けて研鑽を重ねましょう。
その研鑽が向けられるのは1人1人の高齢者さん。
入居者さん1人ずつに向けられた父の日のメッセージ。
介護の仕事はあらゆる分野に精通することが求められる万能職。
器用貧乏にならず、時に集中、離合集散を常に心掛けて、効果の波を設ける必要があります。
父の日に限らず、メッセージを添えたイベントが起こすムーブメントを活用しない手はありません。
是非、貴施設の特色ある豊かなオリジナルムーブメントを成し遂げてください。