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捨てるなんてとんでもない!手羽先が変える施設の食卓と地域の絆

はじめに…6月14日は手羽先記念日だけど高齢者施設の食卓には並ばない?

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6月14日、今日は何の日?

と…尋ねたところで、誰もが答えてくれるわけじゃない。

バレンタインや七夕ほど華やかでもなく、世間的な認知度もいまひとつ。

けれども――その日は、あの「手羽先」の記念日なのです。

そう、あのL字型で可愛くもあり、どこか哀愁も漂う、

唐揚げにしてよし、煮てもよし、焼けばパリッと香ばしく、皮はぷるぷる、骨まわりはジューシー、おまけにスープの材料にもなれるという…まさに食卓の名脇役。

ただね、名脇役すぎて、ちょっと不遇なんですよ。

特に高齢者施設では――見かけないんです、彼の姿を。

スープの中に出張出演はしているかもしれない。

けれど、主役ではない。

場合によっては、スープを取り終えたら「ありがとう」と言ってポイ。

いやいや、ちょっと待って、それって――捨てられヒーローじゃない?

そんなわけで今回は、手羽先の記念日にこそ語りたい、「高齢者施設でこそ輝くべき手羽先の可能性」について、しっかり、ゆるっと、ぐつぐつ煮込んでご紹介します。

厨房の裏側?

管理栄養士のプレゼン力?

経営陣の言い訳と、地域住民の冷たい視線?

ぜんぶまとめて煮込んだら、極上のスープができるかもしれません。

手羽先に愛を。

そして、食卓にもう一度、家庭の記憶を――🩷。

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第1章…手羽先って実はスーパーフードだった


手羽先と聞いて、どれほどの人が「栄養満点!」と即答するだろうか。

おそらく、ほとんどいない。

「唐揚げおいしいよね」「骨があってちょっと食べにくいよね」

だいたいそんな感想が関の山である。

しかし、侮ってはいけない。

手羽先は、実はとんでもないポテンシャルを秘めている

皮にはコラーゲンがぎゅっと詰まっており、ぷるぷる感はその証。

骨の周りには、うま味の精鋭部隊が控えていて、出汁を取れば、スープ界の金メダリスト級の仕事をする。

さらに言えば、冷やすと煮凝りになり、再加熱すれば立派なあんかけ料理にもなる。

炊き込みご飯にも、おかゆにも、麺類にも…つまりは、手羽先は変幻自在の応用型食材なのだ。

しかもだ。

お財布にもやさしい。

モモ肉や胸肉の陰で、彼は控えめに、でも力強く市場に並んでいる。

安い、うまい、出汁も取れる、コラーゲンたっぷり、そして再利用も効く。

どう考えてもこれは、スーパーフードと呼ばずして何と呼ぶ?

たったひとつの弱点は、「骨がある」ということだけ。

しかし、それも手作業でスルリと抜けば済む話である。

確かに、手間はかかる。

でもその手間をかけるだけの旨みと価値があるのが、手羽先という存在だ。

もしかすると…そう、かつての昭和のお母さんたちは知っていたのかもしれない。

「ちょっと手間はかかるけど、それだけのものがあるよ」と。

現代の厨房がその手間を忘れてしまっただけなのかもしれない。

それにしても、栄養士も経営陣も、まさか手羽先がここまで万能とは気づいていなかったのでは…?

いや、気づいていたけど知らないフリをしていたのかもしれない。

だってほら、便利な冷凍ハンバーグと違って、手羽先は“ちょっと考えなきゃいけない”から。

でもその“ちょっと”が、食卓に差をつけるのだ🩷。

そして、食卓が変われば、施設の雰囲気だってちょっと変わるかもしれない。

第2章…なぜ施設で出ないの?その裏にある“見えない壁”とは?


手羽先はスーパーフード――これはもう疑いようのない真実。

でも、それなのに。

なぜか彼は、高齢者施設のメニュー表にはほとんど登場しない。

見渡せばそこには、どこかで見たようなミートボール。

おなじみすぎて驚きも感動もない鮭の塩焼き。

冷凍庫からこんにちは、のコロッケ兄弟。

手羽先の姿は……どこにもない。

これはもう、完全に干されている。

出禁に近い扱いだ。

では、なぜか?

「高齢者には骨が危ないから」――はい、よく聞く理由ですね。

確かに、骨は誤嚥リスクがある。

でもね、誤嚥しないように骨を抜く手間すら惜しむなら、それは“安全”ではなく“放棄”では?

そして次に出てくるのが、「厨房の作業負担が増える」説。

確かに、骨抜きは手作業だし、衛生管理はシビアだし、何分煮たか、温度は何度か、冷却時間は……記録記録記録!

この記録地獄を越えてきた厨房職人たちは、もはや勇者である。

しかもそこに登場するのが、施設の経営陣。

「コストは下げて、安全第一、栄養バランスもよろしくね。あ、でも新しいメニューは責任取れないから慎重に」

このセリフ、現場で何度聞かれたことか。

料理人ではない、裁判官か評論家のような口ぶりで、食卓を“数字”で評価するのが、偉い人たちのお仕事らしい。

そして、管理栄養士。

このポジション、実はものすごく重要。

現場と経営の板挟み、プレゼンと調整、栄養学と現実のせめぎ合い。

一人で何役こなすの!?っていうくらい、超人的な仕事を担っている。

ただ、問題はその風向き。

経営陣ばかりを見ていたら、手羽先は永遠に表舞台に立てない。

厨房だけに寄り添っても、経営に却下される。

つまり、“風見鶏”がどこに首を向けるかで、手羽先の運命も決まるということ。

手羽先が施設に登場しない理由、それは単純な「骨の問題」なんかじゃない。

それは、**仕組みと責任の分散と、ちょっとの“やらない癖”🩷**のせい。

でも、やらないから気づかないだけで、

やってみたら案外、喜ばれて、コストも栄養もクリアできるかもしれない。

ほんの少しの冒険心と、

ほんの少しの時間と、

ほんの少しの責任と、

そして、ほんの少しの“覚悟”。

その4つがあれば――

手羽先は、施設の食卓の“新しいスタンダード”になるのに。

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第3章…捨てられる手羽先とその先にあるものとは?


食材の世界にも、“使い捨て”という言葉が存在する。

それは、悲しいことだけれど現実の話。

出汁だけ取って、ありがとう、さようなら――。

そんな運命を辿る手羽先が、この世には確かに存在するのだ。

彼らは大きな鍋の中で、ぐつぐつと煮出され、スープの素としてそのすべてを捧げ、役目を終えたら、見向きもされず廃棄ボックスへ直行

その姿、まるで使い終わったティーバッグ。

でも、ちょっと待ってほしい。

スープの中にうま味が溶け出したとはいえ、骨の周りの肉は?皮は?繊維は?

栄養がゼロになるなんて、誰が決めたのか。

そんな公式、どこの教科書にも載ってない。

むしろ、煮出したあとだからこそ、手羽先は「新たな味」を吸い込む準備が整っているのだ。

スープという舞台を一度降りた彼らは、別のソースと再契約することで、また脚光を浴びられる存在なのだ。

出がらし?カスカス?そんな呼び方はご法度。

ここでは彼らを、“変身前の戦士”と呼ぼう。

再味付けでホロホロ味噌煮に、ほぐしてコロッケの具材に、煮凝りに閉じ込めてプルプル系おかずに――

まさに、味を再装填するステージがここにある。

それなのに、なぜ捨てるのか。

答えは簡単。

「考えるのが面倒だから」である。

「仕組みに無いから」「想定外だから」「前例が無いから」

出ました、ラスボスワードたち。

そう、“前例が無い”。

この言葉は、どんな食材でも無力化する魔法の呪文

骨を抜こうが、味を変えようが、アイデアを提案しようが、「でも前例が…」で、全てが棚の奥へしまわれる。

出汁をとったあとの手羽先と一緒に。

でも、それでいいのだろうか?

せっかくの食材が“捨てられること前提”で扱われるなら、それはもう、料理ではなく、処理である。

料理人が食材に魂を込めるように、施設食も、ほんの少しの工夫と時間と心があれば、出汁だけでは終わらせない、物語のある一皿が作れるはずだ。

手羽先に、2幕目を。

それを許せる施設こそ、きっと“美味しい記憶”を守れる場所なのだから🩷。

第4章…共に味わえばチームの全体が変わる!


「これ、ほんっとに美味しいのよ」

そう言われて出されたおかず。

あなたは、それを一度でも口にしたことがあるだろうか?

高齢者施設において、食事は単なる栄養補給ではない。

その日の気分を左右し、体調を整え、なにより、生きる楽しみを形にして届ける――それが“ごはん”だ。

でも残念なことに、そのごはんを提供する側が、実際にそれを食べたことがない世界というのも、案外ある話である。

職員は味を知らない。厨房は食べていない。

そんな状態で「美味しかったですか?」と聞かれても、心から共感できるはずもない

思えば、高齢者さんは何十年も家庭の味を作ってきたプロだ。

ちょっとの煮物の色で「煮すぎたね」なんて察してしまう、“匂いで味を読む”ような匠たちである。

そんな人たちに、「味の共有なき食事」を提供してしまったら――それは、気づかれる。

そして、寂しさとして伝わってしまう。

だからこそ、大事なのは「共に味わう」こと。

厨房が「この手羽先、うまいなぁ」と思ったら、それはきっと高齢者さんも感じ取ってくれる。

介護職員が「今日のご飯、楽しみにしてたんです」と言えたら、それだけで“食卓の会話”が生まれる。

そこには、味覚だけじゃなく、感情の共鳴がある。

手羽先は、実にわかりやすい。

香ばしい匂い、パリッとした皮、ぷるんとしたコラーゲン。

骨があるかどうかなんて、小さな話になるくらい、“語りたくなる美味しさ”を持っている。

それを皆で味わえば、施設の中にほんの少しの“家庭の空気”が流れる。

ご飯をきっかけに、「一緒に過ごしてる」感覚が生まれる。

それって、支援でも介助でもない、ただの“人と人”の食卓なのだ。

味を知ることは、優しさの第一歩🩷。

そしてそれは、施設という空間を、ちょっとだけあたたかくする魔法なのかもしれない。

第5章…地域に愛される施設になる視点の1つに…


地域に根ざす――それは口で言うのは簡単だけれど、実際にはとても難しい。

ポスターを貼ったり、パンフレットを配ったり、町内会で挨拶をしてみたり、ホームページに“地域密着型”と書いてみたり…。

でもそれが、本当に人の心に届いているかといえば――うーん、どうだろう?

そこで、登場するのが我らが手羽先である。

名古屋であれ、鹿児島であれ、宮崎であれ、鶏文化が根付いた地域には、それぞれに「我が家の味」がある。

それはスーパーの惣菜じゃない。

お母さんが、ばあちゃんが作った、あの味。

そんな中で、地域の施設が「出汁だけ取って手羽先を捨ててました」なんて知られた日にはどうなるか。

うん、もうね、たぶんその地域では、夕方のスーパーで白い目を向けられること間違いなし。

「うちのばあちゃんが入ってる施設、手羽先をポイしてるんだって」

なんて噂が流れようもんなら、施設長は手羽先の祟りを受けるかもしれない。

逆に言えば、そこに「我が施設の手羽先、ちょっと自慢なんです」なんて言える空気があればどうだろう?

月に一度、“手羽先の日”をつくってみる。

厨房がこっそり工夫した「秘伝のタレ」がある。

管理栄養士が「このタレは塩分控えめで、コラーゲンを活かしてましてね」と語る。

介護職員が「これ、うちのスタッフも大好きなんですよ」と笑う。

気づけばそれは、施設の味であり、町の味になる。

「ちょっと味見できませんか?」

「うちの母が昔こうやって煮てたなあ」

「これ、販売してくれない?」

ふらりと施設の前を通る人が、そんな言葉をかけてくれる日が来たら――それこそが、本当の“地域に愛される施設”の姿じゃないだろうか。

施設の料理を誰が食べているか。

それは、ただの「高齢者のごはん」ではなく、人と人とをつなぐ“共通の味”になりうるもの🩷。

手羽先から始まるその一歩。

きっとそれは、地域と施設と、過去と未来を結ぶ、あたたかくて、香ばしくて、ちょっと自慢したくなる、そんな「家庭の記憶の再生料理」であるべきなのかもしれない。


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まとめ…“捨てない”という選択が未来の食文化を守る一歩に!


手羽先――その名を聞けば、真っ先に思い浮かぶのは、居酒屋のおつまみか、晩ごはんのおかずか。

けれど、今回私たちが語ってきたのは、そんな“ちょいと一杯”の脇役としてではない。

もっと深く、もっと熱く、もっと大切な――施設の食卓の希望としての手羽先である。

骨があるからと敬遠され、スープを取ったらポイされ、厨房の手間だと判断され、ついには「前例がない」のひとことで隅に追いやられる。

まるで、口数が少ないけれど誰より気遣いができる、そんな昔ながらの職人気質のような存在だ。

だけど、その手羽先を一度丁寧に扱ってみればわかる。

出汁は深く、は柔らかく、食感も楽しく、煮凝りにも、あんかけにも、炊き込みにもなり、しかもお財布にも優しいという万能さ。

“骨がある”って、悪いことじゃない。

それは、味のある人生の証でもあるのだから。

本当に必要なのは、食材を使いこなす知識ではなく、そのひとつひとつに敬意を持てる心ではないだろうか。

高齢者さんが「あぁ、この味、懐かしいな」と微笑んだとき。

介護士さんが「これ、私も食べました。美味しかったですよ」と語りかけたとき。

厨房のスタッフが「今日の一品、うまくできました」と胸を張れたとき。

それはもう、ただの一皿ではない。

その施設が、“人を幸せにできる場所”であることの証明になる。

いつか、地域の人がこう言ってくれる日が来るかもしれない。

「〇〇施設の手羽先の日、またやるんですか? うちの家族も好きでね」

そんなふうに、施設のご飯が地域の味になる未来があったなら――

それはもう、最高に愛すべき場所ではないだろうか。

手羽先に愛を。

そして、すべての食材に、心と行動からありがとうと感謝を。

これがSDGsとか日本の伝統のあり方じゃないかな…?

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niiro makoto