鶏肉の世界へようこそ!部位・調理・味わいで広がるグルメの冒険記

目次
はじめに…お料理番組は見てるだけ派?それとも味見係?今日は“いつもの鶏”が特別に見るお話
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お料理番組?そんな立派なもの、うちの台所じゃ放送禁止です!
炒めてる途中に電話は鳴るし、冷蔵庫の中には記憶にない野菜のミイラ…お料理って、戦いですよね?
でもそんな私たちの味方、それが「鶏肉」なんです。
だって見てくださいよ、あの価格帯!
庶民派すぎて逆に尊敬しちゃいます。
しかも、鶏って全身がグルメの宝庫。
ムネ・モモだけじゃありません。
トサカからおしりのぼんじり、内臓までぜ~んぶ無駄なく、しかもそれぞれがちゃんと「個性」を持ってるなんて…え、何それアイドルグループですか?って話です。
今日はそんな“鶏の個性派メンバー”たちを、調理法も味わい方もまるごとご紹介していきます!
え?「もう唐揚げしか作れない」って?
いえいえ、大丈夫。
読めばきっと、今日から鶏肉がちょっと違って見える…かもしれません。
さあ、庶民の台所から、極上の旨味ワールドへ!
鶏肉の大冒険、いざ出発~🩷
第1章…鶏ってそんなに奥深いの?定番からマニアックまで部位の冒険スタート!
鶏ってそんなに奥深いの?
定番からマニアックまで部位の冒険スタート!
「鶏肉って…ムネとモモのことだよね?」なんて言ってるそこのあなた、今すぐその常識、鶏の羽でフワッと飛ばしてしまいましょう。
鶏はですね、ぜ〜んぶ美味しい。
いや、冗談抜きで、トサカの先っちょから足の先、さらには見えない内臓まで、余すところなく人類の舌を楽しませてくれる、グルメ界の宝箱なんです。
まずはお馴染みのスター選手たちにご登場いただきましょう。
ムネ肉さんは低脂肪高たんぱくの頼れるヘルシー枠。
ダイエット中のあなたの心強い相棒です。
でも実はその横にひっそり寄り添ってるのが、ささみさん。
パサつくこともありますが、しっとり仕上げるとそれはそれは奥ゆかしいお味になるんです。
そして一方、脂と旨味で勝負するのがモモ肉。
通称「かしわ」とも呼ばれ、日本中の唐揚げ屋さんから愛され続ける存在です。
ちなみにモモの付け根あたりには“ソリレス”なんていう「隠れ最強の一口」が潜んでいます。
これを知ってるだけで、ちょっとグルメ上級者っぽいので覚えておくといいですよ。
さて、羽にも目を向けましょう。
手羽先・手羽中・手羽元。
このトリオは「鶏の羽先三姉妹」と呼ばれている(呼ばれていない)ほどの名コンビ。
ゼラチン質の手羽先、締まりのある手羽中、しっかり旨味の手羽元…誰を主役にしても美味しさは保証付きです。
さらに「肩の貴公子ふりそで」なんて部位もあります。
肉でもない、軟骨でもない、その中間のプリプリ食感…そんな曖昧なポジションがまたクセになる。
ここまできたらもう、首まで味わってみたくなりませんか?ということで、せせりの登場です。
首の肉なのに、なんでこんなにジューシー?という驚きの美味しさが味わえます。
さてさて、トサカ(かんむり)や頬肉(さえずり)など、焼き鳥屋さんで「これ、部位なんですか?」と聞きたくなるようなマニアックな子たちも登場してきます。
かんむりはプリッコリッとした食感で、美容にもいいと一部で噂の美容番長。
さえずりはその響きのかわいさとは裏腹に、しっかりした味わいのチャンピオン候補。
あなどれません。
そして、皮。
もう、皮が主役の料理ってけっこうあるんです。
パリッと焼いても、トロッと煮ても、脂の旨味が大爆発。
まさに鶏肉界の旨味カーテン。
つまみに最高、ビール泥棒です。
さらに足先、「もみじ」なんて名前で登場してきますが、これ、決して秋の紅葉ではありません。
骨とゼラチンの固まりのようなこの部位、煮込むとトロットロで、アジア圏では大人気。
美味しんぼでも紹介されてましたし、きっと一度は見かけたことありますよね?
ここまでが表舞台のメンバー。
でも鶏の魅力は、まだまだ深い。
次の章では、内臓という名のミステリーワールドへと突入します🩷。
ふだんは名前すら知らないあの部位この部位、あなたの知らない鶏肉が、そこには待っているのです…。
第2章…内臓ワールドのとりこになる!?コリコリ、ふわとろ、食感天国へようこそ
内臓ワールドのとりこになる!?
コリコリ、ふわとろ、食感天国へようこそ
鶏肉の魅力って、身だけじゃないんです。
むしろ玄人たちはこっちを目当てにしてるんじゃないかと思うほど、個性派ぞろいなのが「内臓系」!
スーパーではあんまり見かけないかもしれませんが、焼き鳥屋さんでは人気の常連客。
しかも、一度ハマると沼です。
ぷるん、コリコリ、ふわとろ…。
口の中がまるで遊園地になります。
まず、聞いたことある人も多い「ハツ」。
これは心臓。ピンク色で可愛い形してますが、噛めばコクとさっぱりが絶妙に共存した、まさに“心を打つ”味わいです。
そしてそのハツの周りにちょっとくっついてるのが「ハツ元」。
脂の旨味が詰まっていて、ひとつの心臓で二度おいしい設計になっています。
お次は「レバー」。
こちらは肝臓。
言わずと知れた栄養界のエースですね。
クセがあるって思ってる方も、ぜひ“白レバー”を食べてみてください。
脂がのっててクリーミー。
まるでフォアグラの親戚みたいな味わいで、焼き鳥界の高級枠にノミネート確実です。
そしてハツとレバーの橋渡し的存在が「こころのこり」。
これがまた、知る人ぞ知る名部位。
文字通り、心と肝をつなぐ一片。
希少性高すぎて、見つけたら小躍りしていいレベルです。
「砂肝」も忘れちゃいけません。
鳥の胃袋、つまり“スナギモ”です。
コリッコリの噛みごたえと、淡白なのにクセになる味。
しかも筋胃と呼ばれるこの部位、人間には無い構造というワクワクも込み。
たくさん噛むから顎も鍛えられて一石二鳥!
ちなみに、周りの薄皮を「銀皮」、前側を「ガツ」、覆っている膜を「ずりかべ」なんて呼んだりもします。
ややこしいけど、それがまた楽しい。
「小豆」って言われて赤飯の材料を想像しちゃいました?
実はこれは脾臓のこと。
別名“目肝”と呼ばれ、視力に良いとされる栄養もたっぷり。
小粒だけど侮れません。
こちらも焼き鳥屋さんでひょっこり出てきたら、お口の中でそっとリスペクトしてください。
さらに内臓系の影の実力者「ヤゲン軟骨」。
胸骨の先端、長細い形で「カッパ」や「三角軟骨」とも呼ばれています。
焼くとコリッコリの食感、そしてじんわりと出てくる旨味。
あごと一緒にテンションも上がります。
そして「キンカン」。
これは卵になる前の卵。
鶏さんの中に“数珠つなぎ”になっている黄色いたまごの赤ちゃん。
これがまた黄身そのものの濃厚さで、醤油煮にでもしようものなら、ご飯が行方不明になる勢いで吸い込まれます。
セットでついてくる「たまひも(卵管)」と一緒に煮ると、幸せの詰め合わせセットが完成です。
忘れちゃいけないのが「ぼんじり」。
尻尾の先端、ぷりっと丸い脂のかたまり。
小さな部位ながら、コクと旨味は最強クラス。
別名“さんかく”や“ぼんぼち”とも呼ばれます。
これ、炭火で焼いたら脂がジュウッと落ちて炎があがるじゃないですか。その煙に包まれたぼんじりを口に入れる時、たぶん人は「うまい」という言葉を失います。
あとはもう、無言で2本目いってます。
ほかにも、「白子」(精巣)や「おたふく」(胸腺・リンパ節)、「背肝」(腎臓)、「ベラ」(十二指腸)なんて、聞き慣れないけど通な方にはたまらない面々もこっそり控えてます。
内臓系ってクセがあるようで、実は一度ハマるとクセになる。
不思議な世界です。
見た目でひるまず、一歩踏み込んでごらんなさい。
そこには、あなたの知らなかった“鶏の真実”が広がっていますよ。
コリコリの先にある旨味と、ぷるんの奥にある幸福感🩷。
それが、鶏内臓の魅力なのです。
第3章…どう料理する?王道から変化球まで、鶏肉マジック大公開!
どう料理する?王道から変化球まで、鶏肉マジック大公開!
鶏肉ってね、不思議な子なんです。
ムネ肉はちょっと繊細で、水っぽくなったりパサついたり。
モモ肉は「脂こってりこそ至高!」って言わんばかりにジューシー。
手羽先に至っては、骨ごとしゃぶってようやく本領発揮。
そう、鶏って一筋縄じゃいかないけど、だからこそ調理するのが面白いんです。
まずは出汁。
鶏ガラスープは、ラーメン屋だけのものじゃありません。
家庭でもちょっと煮れば、キッチン中が「中華街」になる魔法。
香味野菜と一緒にコトコトすれば、翌朝のお粥が急にごちそうになります。
なんてったって骨からうまみが出るんですから、まるで“鶏の最後のひと仕事”です。
あっぱれ。
そして鍋。
寄せ鍋、水炊き、はたまた“よろず鍋”。
この「よろず」って、冷蔵庫の整理にもなるありがた~い鍋でして、キャベツと人参、余ったしらたきや豆腐なんかをドーンと放り込めば、立派なディナーが完成。
鶏ってば、優しさのかたまり。みんなを包み込む懐の深さに、思わず涙です(玉ねぎのせいじゃなくて)。
お次は煮物。
筑前煮に甘辛く味付けした照り煮、さらにはカレーやシチューまで。
鶏が入ると、煮汁までおいしくなっちゃうから困ります。
食べた後の鍋底をぺろりと舐めたくなるのは、大人になった証拠です。
…たぶん。
揚げ物といえば、はい来ました唐揚げ先生。
これぞ日本の国民食。
しかも衣のバリエーションが広すぎて、片栗粉派と小麦粉派で仁義なき戦いが繰り広げられているとかいないとか。
にんにくを効かせてカリッと揚げれば、もうそれだけでハレの日です。
天ぷらもまた上品で良し、南蛮漬けにしてさっぱりも良し。
鶏って…揚げられるの得意すぎません?
そして最後は焼き。
そう、焼き鳥!
塩かタレかで人生観が変わるレベルのこの選択、あなたはどっち派ですか?
炭火で焼けば、脂がジュウッと落ちて煙が香りをまとい、そこにキンキンのビールが並んだ日には、もう天国確定です。
ちなみに、焼き鳥屋で“おまかせ”を頼むと、知らない部位が出てくるサプライズも楽しみのひとつ。
人生も鶏も、たまには流れに身を任せてみるのもいいものです。
そして今注目なのが、“塩こうじ”や“漬け焼き”というテクニック。
塩こうじで柔らかさと旨味を引き出したり、味噌やヨーグルトで下味をつけて焼くと、グッと大人な深みが増します。
漬けてから焼く。
この一手間が、鶏を一段上の料理に引き上げてくれるんです。
もちろん、紫蘇や梅肉を合わせて爽やかさを出すのも大アリ。
胃袋だけじゃなく、心まで癒してくれる感じがたまりません。
そうそう、忘れてはいけないのが“部位ごとのベスト調理法”。
ムネ肉は蒸してサラダに、ササミは湯引きで梅肉和えに、モモは豪快に唐揚げやロースト、手羽はじっくり焼いてトロットロに…。
組み合わせは無限大。
食卓の上で、まるで鶏がパレードをしているみたい。
そう思える日がきたら、あなたも立派な「鶏マスター🩷」です。
第4章…素材の声を聴いてごらん?塩ひとつで変わる味の深み
素材の声を聴いてごらん?
塩ひとつで変わる味の深み
お料理って、どうしても“何を足すか”に意識が向きがちなんですよね。
醤油にんにく、生姜、マヨネーズ、ケチャップ、焼肉のタレ…もう冷蔵庫の中は、調味料界の合コン状態。
でも、ちょっと待って。
鶏肉って、実は“引き算の味”でものすごく輝くんです。
さぁ、今日の主役は――塩。何その地味な顔ぶれ、と思った方。
塩の威力、なめちゃいけません。
高級なお肉ほど、シンプルな味付けで食べてこそ本当の実力がわかるって言うじゃないですか。
鶏肉もまさにそれ。
まずは調味料を封印して、シンプルに素焼きしてみてください。
パリッと香ばしく焼きあがったモモ肉に、ひとつまみの粗塩。
それだけで「うま…」と声が漏れるはず。
誰かに聞かれる前に、もう一口。
この時点でかなり幸せなんですが、ここで終わらせないのが“食いしん坊の流儀”。
第2フェーズに進みましょう。
甘ダレや、ピリ辛系のコチュジャンソースを後がけで塗って、もう一度炙るんです。
ほのかに焦げた香りがたまりません。
まるで別人。
いや、別鶏。
さっきの塩焼きと同じ肉とは思えない変貌っぷりに、思わず「おかわり!」の声が出るのも自然な流れです。
ここでさらにもう一歩。
タレをつけてから焼くのではなく、タレにちょんと浸してから一口ずつ味見する“浸けダレタイム”に突入。
お試し用におすすめなのは、甘めの刺身醤油にワサビをちょん。
そこにスダチやカボスの搾り汁をほんのり追加すると…ほら来た、清涼感の嵐。
鶏のコクが引き立ちつつ、爽やかな香りが後を追いかけてくるという、味覚のパレード状態です。
さらに冒険するなら、青じそドレッシングをほんのり。
意外な取り合わせに思えるかもしれませんが、これが意外と合うんです。
さっぱり、でもちゃんと鶏の旨味は残ってる。
まるで優秀な添乗員に案内された旅先みたいな、安心感と驚きの同居です。
極めつけは梅干し。
そう、和の最終兵器。
酸味と塩味が混ざり合って、口の中が“熟成された日本”になります。
ちょっとお高いけど、1粒で幸せ倍増ですから、ここぞという日にはぜひ。
一皿の中でいくつもの味わいを演出できるのが、鶏肉の底力。
塩からはじまって、タレ、浸けダレ、薬味と、一口ごとに小さな感動が待っているなんて、まるでフルコース。
でも、食べ終わって思うのは「やっぱり最初の塩、最高だったな…」という原点回帰。
そう、塩焼きは鶏との“はじめての恋”みたいなもの。
シンプルだからこそ記憶に残るのです🩷。
第5章…若鶏?ひね鶏?あなたの好みはどっち!?年齢で変わる味の世界
スーパーに並ぶ鶏肉のパックをよーく見ると、ちっちゃな字で「若鶏」って書かれていること、多くないですか?
あれ、見逃しがちなんですけど、実は大きな意味を持ってるんです。
だって“若い”って、柔らかいんですよ。
そう、何も考えずにサクッと焼いても、スッと噛める。
これぞ現代のスピード社会に適した、イージー鶏ライフ。
お子様やお年寄りでも食べやすく、そして何より万人受けする、そんな優等生なんです。
ただ…ちょっと待って。
「柔らかい=うまい」って、ほんとにそうなの?と疑問を持ち始めるのが、グルメの入り口。
そこで登場するのが、“ひね鶏”。
この子、文字通り、人生経験豊富なベテラン鶏。
年齢でいえば、おそらく「人生二周目」くらいの達人クラスです。
身は締まり、皮は厚く、コリッコリの歯ごたえ。
もうね、若さだけでは出せない“深み”があるんです。
ひね鶏の最大の魅力は、なんといってもそのコク。
脂の甘み、肉の繊維質、そして旨味の余韻…。
まるで演歌のような味わいで、一口で「おぉ…」と唸りたくなる渋みがあるんですよね。
もちろん、唐揚げや焼きには向きません。
ええ、無理です。
噛んでも噛んでも、永遠に“咀嚼チャレンジ”が続きます。
でもね、それがいい。
噛むたびに出てくる、あの奥深い旨味にこそ、年輪が刻まれているのです。
そんなひね鶏は、ピリ辛炒めや炊き込みご飯、含め煮なんかで力を発揮します。
コリコリ系の好きな人にはたまらない、まさに“噛めば噛むほど、恋しくなる”系の相手。
調理にも時間がかかるし、ちょっと手間がかかるけど、その分しっかり応えてくれる…うん、人生そのものですね。
ただし、ここで注意点。
高齢者の方や小さなお子様にひね鶏を出すと、「え?ゴムですか?」と言われる可能性がございます。
喉越しもやや難易度が高いため、誤嚥リスクのある方には不向きです。
つまり、ひね鶏は“大人専用プレミアム食材”。
中間世代のアナタこそが、じっくり味わうにふさわしい、選ばれしグルメ層なのです。
ちなみに、ひね鶏はあまりスーパーでは見かけません。
見つけたらラッキー。
迷わずカゴへ。
もしも冷凍コーナーで「親鶏」と書かれていたら、それが“ひね”の別名です。
こっそり語りかけましょう。
「よう、今日も渋いな…🩷」
若鶏とひね鶏、まるで白米と玄米のような関係。
どちらが上ということではなく、場面と好みによって“美味しさの質”が変わるというだけ。
ふだんは優しい若鶏に癒されながら、たまには熟練のひね鶏と深い会話を交わす…。
そんな鶏ライフ、いいじゃないですか。
第6章…どこで買えるの?焼き鳥屋さんだけじゃもったいない!
どこで買えるの?
焼き鳥屋さんだけじゃもったいない!
さて、ここまで数々の鶏の名部位を語り尽くしてきたわけですが、読んでるそばから「その部位…どこに売ってんの?」というツッコミが聞こえてきました。
わかります。
むしろ正しい反応です。
えぼし?
さえずり?
ベラ?
いや、スーパーの棚にそんなお名前、ありませんってば。
でもご安心を。
探せばあるんです。
まずは王道の「焼き鳥屋さん」。
ここはまさに“鶏ワンダーランド”。
知らない部位に出会える確率は、コンビニより高いかもしれません。
大将に「今日のおすすめあります?」と尋ねたその瞬間、キンカンや背肝が焼き台に乗るかもしれませんし、「ぼんじりは塩で!」なんて注文をスマートに決めた日には、もうあなた、通の風が吹きます。
でも、家で食べたい?
うん、それ、分かります。
お家で焼けたら最高ですよね。
そこで登場するのが、“精肉専門店”。お肉屋さんは、実は部位の宝庫。
店先に並んでないものも「すいません、ぼんじりあります?」と聞くと、奥からそっと出してくれたりします。
しかも、「これ、脂のってるよ〜」なんてアドバイスつき。
店主との会話ごと味になる、それが街のお肉屋さんの魅力。
そして現代の最強助っ人といえば、やっぱりインターネット。
冷凍の希少部位セットなんて、探せば出るわ出るわ。
せせりとヤゲンのハーフ&ハーフ、白レバー詰め合わせ、さらには“幻の部位おまかせ便”なんて夢のような詰め合わせも!
しかも、ふるさと納税を活用すれば、応援したい地域にも貢献できて一石二鳥。
届いたその日がちょっとしたフェスになりますよ。
それから、忘れてはいけないのが「ブランド鶏」の存在。
鶏にもちゃんと名前と物語があるんです。
名古屋コーチン、比内地鶏、阿波尾鶏、天草大王…。名前からして強そうでしょ?
どの子も、育て方も餌もこだわり抜かれていて、もう一羽ごとに履歴書がついてきそうなくらいの丁寧さ。
味も、それぞれに個性があって、脂の香り、肉の締まり、旨味の残り方、すべてが違います。
スーパーに並ぶ“若鶏パック”もいいけれど、たまにはちょっと冒険して、“名前のある鶏”に手を出してみては?
地鶏や銘柄鶏に出会うと、「あれ、私…今ちょっといい生活してる…?」という気分に浸れますし、じっくり味わう時間も豊かになります。
まさに日常のちょっとした贅沢ってやつですね🩷。
つまり、鶏肉は“出会い”です。
スーパーで会う、焼き鳥屋で会う、お肉屋さんで話しながら会う、インターネットでポチって出会う――すべての出会いが、食卓に幸せを連れてきてくれます。
あとはあなたが、どの鶏と、どんな時間を過ごしたいか。
それだけです。
第7章…病院や高齢者施設でも楽しめる鶏料理
たくさんある鶏の部位、病院や施設でも満喫だ!
病院のごはんって、味が薄い。
高齢者施設の食事って、やわらかいだけ。
そんな“ありがちイメージ”、今日で卒業していただきましょう。
なぜなら――鶏肉がいるからです。
まず、施設食のヒーローはやっぱりムネ肉とササミ。
脂控えめ、消化にやさしい、たんぱく質が豊富。
まさに“お医者さんが推す優等生”。
けれどもそれだけじゃ、もったいないにもほどがある。
ムネとササミはあくまで入り口。
今日からは、その先にある“味の冒険”にも一歩踏み出してみましょう。
たとえば“ふりそで”。
ムネとモモの間で、プリプリとした柔らかさを持ち、しっかり味もある。
しかも見た目がきれいで、食欲をそそる艶感まで持ち合わせているという万能さ。
これは「今日はちょっと元気になってきた」っていう日にぴったりです。
照り焼きにしてもいいし、とろみ餡をかけてごはんにのせれば、ほら、食欲スイッチがオンになります。
さらに、手羽先や手羽中は、骨を抜いてあげるだけで大化けします。
ゼラチン質たっぷりでコラーゲンも嬉しいし、とろとろの煮込み料理にすれば、お口の中で“すっ…”とほぐれるやさしさに変身。
高齢者の方がそっと笑顔になる、そんな食感です。
レバーも見逃せません。
施設食にありがちな「味が単調」問題を、レバーがドドンと解決してくれます。
ほんのり甘めに煮付けて、臭みを取れば、鉄分もたっぷりで栄養満点。
まるで“栄養の塊を優しく煮込んだもの”なんて、なんだか魔法のようですよね。
少量で満足感も高いから、食の細い方にもぴったり。
そして出ました「キンカン」。
見た目が可愛い、舌触りがなめらか、そして黄身のような濃厚なコク。
これをほんの少し、親子丼風のあんかけの中に忍ばせてみてください。
お年寄りが「これ、なんやろ?うまいなぁ」と口にしたその瞬間、スタッフさんは心の中でガッツポーズです。
モモ肉はもちろん定番としても最強。
だけど、その脂を活かして野菜と一緒に炒めたり、しっかり下茹でして煮込み料理に使えば、無理なく柔らかく、でも旨味はきちんと残っているという“頼れる中堅どころ”。
お粥や雑炊にも合うから、体調がすぐれない日にも大活躍。
それから、忘れてならないのが“出汁取り”。
鶏ガラを使ってスープをとることで、どんな料理にもほっとする旨味のベースが生まれます。
お粥、雑炊、煮物、スープ――どれも「なんだかおいしいなぁ」の一言を引き出す名脇役。
優しさと深さを兼ね備えたこの子は、実は施設食の“影の総合演出家🩷”になるのかもしれません。
「食べやすさ」「飲み込みやすさ」「栄養価」「味の変化」「楽しさ」――それらすべてを、部位を選び、調理を工夫することで、鶏肉はちゃんと叶えてくれます。
ほんの少しの工夫で、「今日のごはん、なんか違うぞ」という声が増えていく。
それは、厨房の中の小さな革命です。
つまり、病院でも、施設でも、鶏肉たちはちゃんと“持ち場”を理解してるんです。
ムネ肉は安心担当、モモは満足感担当、レバーやキンカンは味変担当。
ふりそではハレの日担当、手羽は癒し担当。
そしてスープ係の鶏ガラ。
まさに、チーム・鶏肉!
あなたの大切な誰かの笑顔が増えるなら、今日の一皿は「ムネ+出汁+手羽のトロ煮込み」。
「最近ちょっと元気やわ」という方には「ふりそで+キンカンのあんかけ」――そんな想像ができたら、鶏料理はただの栄養補給を超えて、“心のごはん”になるんです。
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まとめ…あなたの鶏肉ライフは広がった?
さて、ここまで読んだあなたはもう、「ただの鶏肉好き」ではありません。
ムネとモモだけの世界から旅立ち、トサカから尾っぽ、さらには内臓という名の裏の名優たちまで、その一つひとつに愛と知識を注いだ、立派な“鶏肉探検家”です。
ようこそ、こちら側へ。
鶏って、こんなに奥深かったんですね。
身の柔らかさ、脂の甘み、部位ごとの食感、内臓の意外性、調理法の広がり、味付けの魔法、さらには年齢によって変わる味の深み。
どれもこれも、「日常のごはん」の中にひっそりと隠れていた宝物みたいなものだったんです。
ムネ肉にササミ、手羽にモモ、どれも身近だけど、それぞれに適した場面があり、工夫のしがいがありましたね。
そして、せせりやふりそで、キンカンや白レバーたちが「そんな部位あったんかい」と思わせながらも、こっそり焼き鳥屋さんで活躍していることも知りました。
まるで鶏肉界の地下アイドル。知るほどに好きになっちゃうやつです。
でも、そんなちょっとマニアックな話を、病院食や高齢者施設のごはんにも応用できるというのがまた、鶏のすごいところ。
やさしくて、やわらかくて、それでいてきちんと栄養と旨味を持っていて。
どんな年代にも、どんな体調にも寄り添ってくれる鶏肉は、まさに“食卓のカメレオン”です。
そして、最後にひとつだけ。
鶏肉を買うとき、これからはパックの裏のラベルをちょっと見てみてください。
若鶏かな?親鶏かな?産地はどこ?銘柄鶏?…そんな視点が生まれると、おうちのごはんが急に“自分だけの食の冒険”に変わります。
出会った部位、調理した記憶、それを誰かと食べた思い出。
全部ぜんぶ、“味の記憶”として、心の冷蔵庫にちゃんと残ってくれます。
「鶏肉って、すごいんだよ」
今度、誰かにそう言ってあげてください。
ちょっと得意げに、でも笑顔で。
そして、次のお買い物では…知らない名前の部位、ぜひ1つだけ、カゴに入れてみてください。
それがきっと、あなたと鶏肉の新しい物語の始まりです🩷。
[ ⭐ 今日も閲覧ありがとう 💖 ]
読み込み中…読み込み中…読み込み中…読み込み中…😌来場された皆様、今日という日の来訪、誠にありがとうございます
お気づきのご感想を是非、お気軽にお寄せくださいましたら幸いです
😌2つも参加して欲張りですが、是非、ポチっと応援をよろしくお願いします
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