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今日は書き初めの話題です。
筆と墨汁で半紙に向かい行う書き初めですね。
書き初めはいつやるのが正しいのか?
そして伝統の由来はどうなの?
どんな言葉を書いてみますか?
この3章でまとめてみました。
…って、小学校や中学校の冬休みの宿題くらいで、大人はもうやらない風習かもしれませんね~…。
お正月の縁起物の1つ!
心を穏やかに白く保ち、書き初めに向かってみられても風流を感じられるというものです(*^▽^*)
さて書き初めはいつするのか?
正解は1月2日です。
この日は昔から 『 仕事始めの日 』 とされています。
3日間は寝正月…そんなことは…まずなかったわけですね…。
お仕事でのお付き合い先などへの挨拶回りに精を出されたのでしょう。
また年始回りも2日から開始される風習でしたから、お正月は家に外にと家族は役割分担をしていろいろと励んできたのが昔の実際のところでしょう。
ちなみに1月2日の朝は初夢から醒める朝でもあります。
初夢を文字に起こして書き初めにしても縁起が良さそうですよね。
いずれにしましても…。
来客の迎え入れに、ご挨拶回り、初夢に書き初め…。
いろいろ詰まったお正月…。
書き初めに心落ち着けて、無心に綺麗な文字を半紙に走らせる…。
そんな余裕があったのか?
私は記事を書き出して、ふと思った疑問でした…。
さて、そんな書き初めの文化の由来はどうだったのだろう?
遡って、平安時代から始まった文化だと言われています。
最も当時は識字率は低いですので、宮中の雅な方の行事で『 吉書初 』 ( きっしょはじめ ) と呼ばれました。
お稽古ごとはこの日に始めると上手く上達すると言われていたのです。
お作法としましては、姿勢を正して書道の流儀よろしく真剣に書くこと。
その年の恵方の方角を向いて書くのが正しいとされています。
平安時代の昔から、一般の庶民に伝わり文化の1つになったのは江戸時代のことだと言われています。
吉書初の言葉からも、意味合いは 『 書くことそのもの 』 が吉ともとれますし、書き初めとすることが吉ともとれますね。
全てが毛筆の時代でしたし、毛筆が上達することそのものが大事な生活の要素でしたから、上達を望む願いも多く集まったことでしょう。
現代でも、お正月には武道館などで書き初めの大会があったり、年末に神社で今年の一筆!をやってますよね。
それに1枚の巨大な半紙に、巨大な文字や絵を黒と朱で仕上げる芸術の分野も熱心に進化しています。
音楽に合わせた雅な動きと筆さばきは見る人を魅了して止みません。
余談ですけど、毎年7月に高校生のパフォーマンス書道甲子園があります。
じつは、私、これがとっても印象深くて…。
高校生が和装で音楽や合奏を混ぜてリズムに乗り、見事な1枚の絵を毛筆で仕上げる。
大人の世界でもありますが、高校生の躍動感が加味されて、大人のそれ以上のパワフルでエネルギッシュなパフォーマンスに見えます。
10人程度のグループパフォーマンスなんですけどね…。
これは書道界の一大革命じゃなかろうか…初見の時にそう思いました…。
既に検索で毎年の催しの詳細は公表されていますので、夏には是非、橄欖してみてくださいね。
さて、書き初めにどんな言葉を選んでみますか?
え?字を推薦しないのか?
いやぁ…無粋ってもんです。
初夢が見られれば、それをそのまま丁寧に頑張って綺麗に書く!
でね、お告げ風の夢でしたり、文章だった場合も、そのまま書いてみるのが良いと思います。
半紙という限られた紙の枠に普通の筆で書く場合もありますが、字数が多ければ小筆で書いても良いでしょう。
現代では一般的には筆はお正月の書き初めくらいしか持たないという大人の人もおられますし…。
自由闊達な世界が意外な才能や運気に繋がるとも思うんですよね。
ですから、半紙には墨汁と朱を用意して…インスピレーションで絵を描く!これも正解の1つでしょう。
ん?
文化破壊?
そんなことはないです。
心の内を表現すること、半紙に向かい書画をすること。
吉書初を現代風に丁寧に押さえていると思います。
仮に100個の作法があったとして、守りますか?
お正月から…。
お正月はとにかく気軽に取り組む姿勢、柔軟さが大事だと思います。
やってみた結果、意外に楽しい!そう思えたら仕事始めの日は『 習い事始めの日 』 ともされていますので、一年が経つ頃には素晴らしい上達を達成しているかもしれませんね。
嫌々やっても、当然、伸びませんからね。
心穏やかに雅な空気の中、楽しんで書き初めをしてみてくださいね(*^▽^*)
書き初め…小学校の頃、硯で墨を擦って準備…。
書かされる宿題…。
とっても邪魔くさいと思って嫌だったなぁという記憶があります…。
…って、書き初めを紹介するのに嫌ってなんだぁ!
と怒られるかも…。
無理やりやらされるのは本当にトラウマになるんだよね。
何事もやってみたい!
興味ある!
そこから始めないと何事も上達は見込めないものです。
江戸時代以前はそれが生きる必須スキルの1つだったので中心ですが、現代では鉛筆などの文房具になってますから、硬筆を習うところでしょうか…。
ただ、この毛筆を扱うテクニカルはとても繊細さが要求されます。
書道を好きになり、実践して上達するには、きめ細かなことに気づく心と手先の繊細さを磨くことに繋がりますので、教育としても素晴らしい価値があるのは言うまでもありません。
ただ…何度も言いますが、無理やりやらせては本末転倒…。
教育者、指導者の勧め方、実践者のやる気が伴う!そこが眼目です。
ズシッと心を落ち着けて、臨んでみてくださいね(*^▽^*)