Menu
暦の上では1月20日頃が大寒の日です。
1月5日頃の小寒から1月19日の前日までが小寒の期間。
20日~立春の日の前日2月3日頃までが大寒の期間になります。
1年で最も厳しいと言われる大寒の期間の話題をお贈りします(*^▽^*)
大寒は冒頭で述べたように、寒さが1年で最も厳しい日。
そしてこの日から立春の前日までの間が大寒の期間になります。
昔は立春が1年のスタートと考えられていたので、初心を大事にするとか、身を清めて新しい年を迎える!
一年のスタートを良好にきる!と言う風習が大寒の頃には残っています。
寒稽古や寒中水泳がそうですね。
環境が厳しい中で修練することで、身も心も引き締まり、一年の修練の上達と成功が見込めると期待して努力されています。
毎年、テレビでも報道されますが、風邪を引かないように頑張ってくださいね…と思います。
寒中水泳や寒稽古の後にはお汁粉や芋煮といった地方伝統食が饗されています。
これは中身の具材にお正月のおせち料理のように意味がある場合もあったり、冷えた体を内から温める効果も含まれています。
もちろん、栄養価も抜群なのは言うまでもありませんよね。
運動後ですから、しっかりと体に染みわたることでしょう。
さて、大寒の縁起物の風習として暦で伝わるのは、フキノトウと水と卵です。
1年を二十四に分けた二十四節気の1つの大寒は、さらに3つに細かく分けた区分があります。
二十四節気に七十二候ですね。
大寒の期間の七十二候は、
の3つ。
昔から自然がよく注視されてきた証ですよね。
さて、フキノトウが芽を出したら、食材になりますよね。
天ぷらやお浸しなどにして旬の息吹を感じることができますよね。
水が凍ることを意味しますが、凍ることで微生物は死滅します。
鮭を生食するのに凍らせてルイぺにしますよね?
同じように凍った水は雑菌が少なくなることから、とても素晴らしい水とされてきました。
そこから、この時期の水を『寒の水 ( かんのみず ) 』と呼び重宝しています。
お味噌やお醤油、お酒、凍り豆腐、寒天など『 寒仕込み 』 と称して、各生業で仕込み作業が始まります。
もちろん、それが最も美味しく仕上がるという経験から伝わっている伝統ですよね。
さて3つ目の卵!
鶏が冬の栄養を蓄え、寒さに耐えて産み出す卵はとても貴重とされました。
今では安価になった卵ですが、戦後くらいまでは一家で1個の卵を分けて食べるほどの貴重品だったのです。
さて、鶏がなかなか産まない卵…ようやく産んでくれたぁ!と喜ばれたのは言うまでもありませんね。
蓄えられた栄養が満点なはず!そうして大事に食べたと言われています。
ちなみに卵、さらに初産の卵はさらに高価だったとも言われています…。
初物は大事という縁起担ぎですね…。
卵1個の世界ですから、栄養価が10倍になる!ということもあり得ませんけども、生き物の恩恵はとても大事にされてきたということです。
大寒の由来としては、フキノトウと水と卵です。
あとは余り知られていませんが、日本記念日協会制定により、甘酒の日でもあります。
甘酒はお米と水で作ることと冬場の冷えの解消や健康保持にも役立ちますよね。
いろいろな記念日がありますが、とても適切な記念日だなぁと私は思いました。
甘酒は今では『 飲む点滴 』 とも呼ばれ年中にわたり重宝されますからね。
スーパーでも常に売られております…。
お水と卵に拘ると、いろんな食事が現代では作れますよね?
昔は物が限られた時代ですが、現代は飽食の時代…。
いろいろな食卓を彩るお料理が考えられますよね(*^▽^*)
小寒は氷、大寒は水、寒さは小寒よりも大寒…。
矛盾を感じませんか?
じつは小寒の期間に凍った水が溶ける頃が大寒。
大寒は寒いけども寒い日ばかりではなく溶けるくらの陽射しの良い日もあるということです。
寒暖の差が激しくなっていく頃合いとも言えますよね。
そういう変化の激しい時期は体調を崩しやすいので甘酒は現代にあって飲む点滴とも言われますし、最適な設定だと言えますよね。
先の意味合いは広く知られていて、じつは『 災い転じて福と成す 』にも通じると言われます。
氷が溶けた水は多くの栄養を蓄えており、雑菌は死滅しているので最高の水。
それを摂ることで健康増進になる!
物事は厳しいと思われる時ほど転じて福が訪れると解釈されたとも言われています。
皆様も是非、体を温かく健康に保つように努力してみてくださいね(*^▽^*)