Menu
高齢者さんとバレンタインデー…一見すると合致しないようですけども…。
…良いんです。
関連、紐付けすることで豊かなレクリエーションの時間になるんです。
悩める介護施設の職員さん。
バレンタインデー前に高齢者のレクリエーションのネタの提供です。
是非、参考に明るく楽しいバレンタインデーを企画してくださいね(*^▽^*)
テレビやラジオが身近な高齢者さんですから、バレンタインデーも当然、ご存じです。
イメージとしても正しく女性が男性にアプローチする日。
チョコレートを渡す日といった概要は認識されている方がほとんどです。
ただあまり、ご自身が若かりし頃に積極的に行ったかというと皆無です。
近年に作られたイベントですからね…。
チョコは日本だけの文化ですし…。
バレンタインデーの由来としては↓を参照ください。
さて、由来をテーマに談話を弾ませてみても楽しい時間を過ごすことが出来ます。
今日は、まずは談話を豊かに行う秘訣について、バレンタインデーをモチーフに紹介しますね。
バレンタインデーはバレンタインさんの命日。
そのバレンタインさんはお亡くなりになった後、愛の守護神になったと言われます。
愛とはなんぞ?
この辺り、テーマとしてはとても大きいですよね。
男性ですと気恥ずかしさもあって談話で発言なんてできようはずもりません。
愛というテーマの下に細分化しますといくつか分類が作れますよね。
□ 夫婦愛
□ 親子愛
□ 隣人愛
□ 動物愛護
こうしたツリーをホワイトボードで作成していきますと、授業形式で発言が飛び出し始めるようになります。
こうした手法を細分化・追求型の話題展開法と呼びます。
次に夫婦愛であれば、
□ 夫の愛情
□ 妻の愛情
親子愛であれば、
□ 娘の愛情
□ 息子の愛情
愛情という感情がツリーの中で相互方向に動きますよね。
この辺りの斟酌も話題の幅に繋がります。
具体例を挙げますと、夫婦間や親子間の感情の行き来です。
全部の方が、自分を中心にして相関関係図を作りますと何かしらの人との結びつきをもっていて感情を抱いていることが分かります。
…この領域って個人情報保護法に掠りそうですよね。
ですから、集団の中で話題に出す時には、無理強いしてはいけないのがルールです。
ただ、関係性を細分化・追求型で話題を進める時に、個人に集中しないように配慮して一般的なモデルをホワイトボードで作りますと、参加している高齢者の意見を得やすく、まとまりある1つの結果が出来やすくなります。
少し難しいですが…伝わりましたでしょうか?
さて、お話するだけでは盛り上がってもレクリエーションになりません。
ホワイトボードの図…写真を1枚とっておきましょう。
これはこれで成果の1つなので、貴重な現代高齢者の意見の粋を集めた記録になります。
『 いろいろな人との関わりに囲まれて生きている 』ということを実感するのも1つの結論ですし、囲まれてきたというのも1つの結論、これからこうありたいというのも1つの結論…。
そう過去、現在、未来の時間軸を話題の中で大切にするのです。
このした切り口で関わりの輪を各利用者さんそれぞれに見い出していただくことも1つの方向性です。
こうして出てきたお相手に向けてメッセージカードを贈ってみてはどうでしょう?
欧米ではバレンタインの日には男性から女性に花束やメッセージカードを贈ると言われますので。
知人友人、隣人へ次々とカードを作成してもらい、日頃の感謝と共にお伝えするということにも繋がりますよね。
談話でネタを挙げてメッセージカードなどの手法へつなげることを2章でお伝えしました。
躓きそうなところは…談話の盛り上がり具合でしょうか…。
盛り上がりに欠けるな…そう感じた時のテクニカルです。
1つ…自らの暴露話…。
これは止めておきましょう。
さらに盛り下がると泣きたくなります。
高齢者さんに順番に指名して発表してもらう…。
これも止めておきましょう。
吊るし上げ方式です。
学校じゃありませんからね。
これやりまくると誰も施設に来てくれなくなります…。
ではどうするか?
まず司会や職員さんは必ず満面の笑み!
笑顔こそ最強の盛り上げツールです。
次に静めの音量で雰囲気を作ります。
明るく楽しい童謡で十分ですが、レクリエーションの声を邪魔しない音量でかけます。
紅茶やコーヒーなど温かいものを給仕します。
これでだいぶくつろいだ空気になりませんか?
『今日はバレンタインデーですけど、昔のバレンタインデーってどんな感じだったのでしょう?』
『皆さんのバレンタインデーの思い出ってありますか?』
『バレンタインデーはバレンタインさんの命日』
『バレンタインさんの日になる前はユーノーさんの祝日だった』
『バレンタインさんは3世紀の人』
『バレンタインデーの由来は強制お見合い日?』
『皆様のお見合いってどうでした?緊張されました?料亭でお料理?』
などなど…。
少しずつ由来を混ぜながら、主役である利用者さんを角度を変えつつ話題してもらうことがコツです。
場を読みながら行う談話は、とても難しいですけど、成功した時は盛り上がりますので達成感も一塩です。
…たぶん恋愛絡みであることと高齢者さん自身の昔話になりますと嫌でも盛り上がります…(*^▽^*)
簡単なレクリエーション、談話。
しらけてしまうと何も残りませんよね。
ホワイトボードを写真に取ること。
談話の流れを冷静に観察する傍観者を職員の中から見つけて設定しておきますと今後に活かせます。
そう、分析するわけですね。
こうして繰り返すことで次回はより豊かな談話が出来るようになります。
ちなみにバレンタインデーですから、日本だけの文化ですがチョコレート菓子を作っても楽しいですし、親しき隣人に贈り合いが出来ることも楽しいことかもしれません。
是非、国民的レベルであるバレンタインデーの雰囲気。
便乗して世の風流に乗る楽しさを取り入れるようにしてみてくださいね(*^▽^*)