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介護保険の事業所で働く求人の中で生活相談員という職種があります。
施設に限らずデイサービスなどでも用いられ、リーダー的な扱いをされるところもありますが、基本的には介護現場から相談業務、夜勤宿直の穴埋め要員だったり…。
果てはもちろんサービス計画書の作成から施設イベントの設営や運営まで…兼務で介護支援専門員のケアプランを兼務して頑張る強者の方もおられるでしょう。
今日は、そんな生活相談員のお仕事ってどんな様子?
この辺りをリサーチして参りました(*^▽^*)
介護老人福祉施設と言いますと、一昔前には特別養護老人ホームと呼ばれていました。
今でも古い施設では施設名称としてそのまま採用されていたりします。
□ 介護職員・介護士さん。
□ 看護師さん。
□ 嘱託医師。
□ 事務員さん。
他にも歯科衛生士さんや栄養士さんなど専門職もズラリと並び大勢が働く場です。
さて、今回の記事では生活相談員さんという肩書の方に焦点をあてる記事。
求められる知識は相談援助職ですから、相談能力が基本になります。
えっとですね、生活相談員になるには?
大学や専門学校で学ぶ!
これが最も若い年齢で生活相談員になるルートです。
大学の場合、3科目主事と言いまして一般教養など規定の科目の中から履修しておくことで社会福祉主事任用資格という資格の基礎を培うことができます。
この免許は、行政で相談援助職に就任する際に不可欠として創設され、民間も準じて採用している資格になります。
基礎があって、就任時には研修などで多くの分野・科目を追加で学び、資格を充当する道ですが授業数も多く、働きながら取得することは大変かもしれませんね。
大学卒であることで、3科目主事以外にも、社会福祉士専門学校の入学資格が得られる基準に到達する場合があります。
専門学校で学んで、卒業後に国家資格を取得して生活相談員になるという道もあります。
通信教育や通学など学びのあり方は多様化していますが、現場実習も含まれるなど1~2年程度ですが、働きながらですと、けっこうハードな学び期間になるでしょう。
そして国家試験そのものは午前午後を通じて年1回だけ行われる長丁場。
なかなか大変です…。
他に介護支援専門員などで生活相談員と同等の相談能力があると認められる場合にも職に就任することが出来ます。
介護支援専門員は基礎となる免許と通算常勤で5年以上で受験資格を取得しますので、このルートを通って生活相談員になられる方は少ないかもしれませんね。
さて、そんな就任に長い短い、いろいろなルートで到達する生活相談員さんのお仕事とは?
ズバリ!
施設の何でも便利屋さんです。
福祉知識と対陣援助技量を兼ね備えてますしね。
もちろん、利用者さんのことを理解していないとお仕事が成り立ちません。
施設機能から、ご家族の理解まで…じつに幅広く把握していきます。
利用者さんが倒れた!救急車!となりますと添乗して救急隊との折衝や医師・看護師との情報共有、ご家族との説明から入院準備まで…うまく丸く収まるように調整するわけです。
日常的には、現場の人手不足をサポートしたり、行事の設備設定から運営企画もしますし、備品損傷の工事指揮なんてこともあります。
利用者さんが怪我をした…熱が出た…〇〇を食べたがっているなど、ご家族に情報提供するのも大事なお仕事ですよね。
…こう見ますと、施設の『 何でも便利屋さん 』が妥当な評価かもしれませんよね。
さて、施設に所属する介護支援専門員さんは100人程度を1人で担当すると言われます。
日頃の介護は介護現場がデータを揃えてくれますし、データを分析してケアプランを立案して担当者会議にご本人様、ご家族様をお呼びして修正・承認を得る。
さらに定期的なモニタリングをしてケアプランの修正・加筆削減をしていくことがお仕事です。
バランス的に生活相談員が内外にバランス良く活動を求められるのに対して、介護支援専門員さんは内向きで書類に傾倒していく傾向になると言えますよね。
もちろん、利用者さん、ご家族さん、スタッフとの連携がとても大切な要となるのは言うまでもありません。
さて、ここで大事になるケアプラン。
これを作る作らないが介護支援専門員と生活相談員の大きな差の1つ。
さらにご家族さんや医療機関、地域といった外向きとの折衝が多く含まれるのも生活相談員さんの特徴でしょう。
生活相談員も介護支援専門員の免許を取得していれば兼務することは可能です。
基礎的に入居されている高齢者さんのデータを把握するのは生活相談員さんも介護支援専門員さんも同じですからね。
ただ…すでに兼務されている方はご理解されていることでしょうが、お仕事は超がつくほどのハードモードになります。
それこそ、朝出勤して日付が変わって帰宅…。
有給も消化できない…なんて多忙な日常にアッという間に変貌してしまいます。
もちろん専属でなければ100人分のケアプランなんて作れませんからね。
作れているという方は、適当なテンプレートプランになっていることでしょう。
良い仕事をした結果に、高齢者さんの良い環境と生活があると思えば、分業して完遂する形が望ましいのは言うまでもありません。
もちろん、分業しつつ、他業種の動きをサポートして両輪の如く運営がなされるように調和が大切ですよね。
最後に良い施設を選ぶポイントの1つは、この兼務を敷いていない人員配置になっているか?
効率一辺倒ではなくて、充実した生活支援を目指せているかどうか…。
そのようなところも、今後の施設契約の段で、入居者さんのご家族が見るべきポイントの1つになるかもしれませんね。
契約書や重要事項説明書に人員配置の説明が必ずありますので、生活相談員とは?介護支援専門員とは?この辺りを訪ねて理解されて入居先を選定されますと、施設の心根が見えてくるポイントかもしれませんね(*^▽^*)
ぬ、いらんことを最後に追記してしまいました。
人手不足の介護業界ですから、介護支援専門員の動きよりも生活相談員の動きが重宝される傾向にあるかもしれません。
生活相談員は何でも屋さんですから、現場で介護にも携わりますし、救急車に乗ったり、利用者さんの生活情報をご家族にお伝えしたり、施設イベントを設計したりと大忙し…。
あれこれたくさん業務があり過ぎて、どれもが適当…となってしまう…。
あるいは施設全体をサポートしきる技量で華やかな施設に変貌していくきっかけを作れる!
…なんて、お仕事のやり用が多い分、楽しさも辛さも自分次第に向きやすいかもしれません。
まぁ、生活相談員さんの気持ちとしては、高齢者さん、ご家族さん、施設、地域といろいろあるけど、全部が自分のお客さんという心情で働くので、仕事たくさんあり過ぎますが退屈しない業務内容とも言えますよね。
きっと大規模施設ほど生活相談員さんは対象者が増えるので大変だと思いますが、頑張ってくださいね(*^▽^*)