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二十四節気、16番目の記事です。
秋に分ける頃合い…秋分の頃合いが今回のテーマ。
秋分とは、どんな頃合いなのでしょう…。
大きなイベントにはお彼岸とお月見と衣替えがあります。
夏から秋に季節が変わる節目…イベントが盛りだくさんですから、過ごし方はとても大事です。
是非、秋分の頃合いに込められた意味を大切にお過ごしください。
二十四節気の16番目の暦。
秋分( しゅうぶん )の期間は、
9月23日頃に始まり、10月7日頃までの期間を指しています。
暑さ寒さも彼岸までと言われるように、暑さが峠を越してグングン涼しく寒く変化していきます。
特に朝晩と昼の温度差が開くので、風邪をひかないように気を付けて就寝してくださいね。
また1日のうちの昼と夜の長さが同じ長さになるのも、春分の日と秋分の日だけ。
秋分の日を境にだんだんと夜が長くなっていきます。
秋の夜長と言いますし、是非、趣味活動も楽しく充実したいところです。
さて、この秋分の頃合いを二十四節気をさらに三等分した七十二候で見てみますと、
□ 雷乃収声
かみなりすなはちこゑををさむ9月23日頃~27日頃
雷が鳴らなくなる頃合いという意味です。
□ 蟄虫培戸
むしかくれてとをふさぐ9月28日~10月2日頃
虫たちが冬ごもりの準備に入る頃合いという意味です。
□ 水始涸
みづはじめてかる10月3日頃~7日頃
田畑の水を抜く頃合いという意味です。
このように、春分を境に気候は秋らしくぐっと穏やかに定着してくる頃合いのようです。
また夏のにぎやかな虫たちから、秋の鈴音を響かせる虫たちへ、冬の冬眠に向かう虫たちも多いようです。
田畑は実りを収穫して、しばしの休息に向かいます。
もちろん、収穫した作物は集めて、収穫祭に向かうわけです…。
こうして暦、二十四節気を見てみますとなるほどと思う風情を感じられます。
夏から秋への季節の移ろいを実感いただいたところで、
次章はどう過ごす?をテーマにお届けします。
祝日の秋分の日の前後3日間はお彼岸の期間です。
ご先祖を大切にする日本人の土着の風習と世界中で仏教が混ざり合う中で、
日本だけに誕生した文化だと言われています。
現代でも、多くの人がお墓参りをして、お墓のお掃除をして、花を飾ってお供え物を供えて手を合わせます。
お昼と夜の長さが同じなので、あの世とこの世が最も近くなる日と例えられ、
身近にご先祖様を体感できる機会だとも言われてきました。
それはともかくとしまして、現実リアルで見ますと…。
多くの人が墓参りをして掃除をしますので、我が家も近所に恥ずかしくないように…。
草だらけでクレームが来襲しないように…。
…などなどでしょうか。
そんなネガティブな心根はともかくとしまして、
□ お墓掃除
□ お花で飾る
□ 手を合わせて拝む
そこには、ご自身にとっての人生修行が含まれています。
自ら正装をして出掛け、お墓を綺麗に、かつ丁寧に掃除する。
お墓の空間で水やお供え物をしてお花で飾り、お相手のために空間をプロデュースする。
すべての準備を整えて、心を鎮め、丁寧に祈りを捧げる。
綺麗に出来ますと、
□ もちろんクレームを受けない…それでもクレームをわざわざ作るような人もありますけど…。
□ 所作・作法をもって心根正しく保つことは、客観美を形成する。
□ 成し遂げた完遂の境地は満足感という心の充実を得られる。
と、いろいろな効果を得ることが出来ます。
単なる墓参り…されど奥の深いものがございます。
ご自身の安寧と発展の礎に、ご先祖様もきっと応援してくださることでしょう。
お墓詣りも、お願い事が最後を締め括りますよね。
秋分の期間の暦上のイベントには、衣替えとお月見があります。
衣替えは次のシーズンの冬を見据えて予測して必要な衣類を入れ替えていく作業です。
お月見は元々は里芋の収穫祭と貴族の和歌の遊びが一体化したものと言われていますが、お月様を愛でる風習です。
3章、多少強引ではありますが、
□ 衣替えは先々を見通す先見性が大切です。
□ お月見は夜空を見上げ雄大な心根で感じる心を育むことが大切です。
というわけで、いずれもお願い事をするのに必要な要素ではないかな?
…という強引な帰結です。
先々の繁栄を見据えて、心根を磨き、儀式的に、家庭的に実践を磨く…。
日常の些末な習慣の根底に、なくてはならないものを指している…。
二十四節気の秋分の頃合いはこのような大切な時期だと言えるのではないでしょうか。
秋分の期間は祈りに直結…。
多少、強引な記事でしたでしょうか…。
二十四節気は、ここまでまとめてみますと単なる農業のための指標というだけではなくて、
自然と向き合い、人力ではどうしようもないところを共に共生しようという啓発を含んでいます。
大昔の人が、1日の昼と夜の長さが同じ日でご先祖様を大事に想う心と結びつけたことって、
とても凄いことだと思いませんか?
日本だけのご先祖信仰が特に現れた時期で現代にも残る風習…。
そこに日本人らしさ、日本人の特有な感情を見ることが出来ます。
現代でもかくありきと承継したいところです。