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今日は“ハーブの日”世界を旅するおだやかごはん始めます?

はじめに…8月2日はハーブの日──そう聞いてあなたは何を思い浮かべますか?

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8月2日、今日は「ハーブの日」──え?聞いたことないって?

だって日本じゃ、ハーブって「オシャレな葉っぱ」とか「セレブなティータイムの小道具」みたいな扱いをされがち。

でもちょっと待ってほしい。

ハーブって本当は、もっとこう、生活に寄り添った“地味にスゴいやつ”なんです。

紫蘇も山椒も生姜も、ぜーんぶ立派なハーブ。

おばあちゃんの手料理に忍ばせた、あの“ちょっとした香り”こそが、ハーブの正体。

…え?じゃあローズマリーって誰?って?

そりゃもう、イタリア帰りの気取った親戚ですよ。

ちょっとクセがあるけど、慣れるとやみつき。

世界にはそういう“香りの親戚”がうじゃうじゃいます。

そして今、そのハーブたちが高齢者施設に革命を起こそうとしているんです。

ええ、本当に。

「食べる楽しみ🩷」ってね、味だけじゃないんです。

「香り」「彩り」「会話のきっかけ」──そう、ハーブはおいしさを超えて、“暮らしの余白”を彩る魔法なんです。

これはもう、やさしごはんの世界展開、始まっちゃう予感です。

さてさて、香り立つ話はこれからが本番。

世界の食卓におじゃましますよ、草の気持ちで。

今日からあなたも、ハーブ信者…いや、ハーブ愛好家の一員です。

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第1章…ハーブってなんなのよ?食べる草なの?


誰しも一度は思ったことがあるはずだ。

「ハーブってさ、つまりは草じゃない?」と。

いや、間違ってない。

だいたい正しい。

でも、**ただの草じゃない**この草、実はとても気が利くのだ。

香る、癒す、彩る、たまに虫を避ける。

そして何より、味の脇役から主役まで、こなす演技派。

日本でも昔からハーブは使われていた。

紫蘇や山椒、生姜や茗荷といった“和ハーブ”たちは、地味に強い。

薬味としての立場からコツコツと信頼を積み上げ、気づけば食卓にはいつもいる。

気づかれないけど、いないと困る。

まるで古株の介護士さんみたいな存在感。

ところが、そこに颯爽と登場したのが“洋モノハーブ”たち。

バジルにローズマリー、タイムにディル、レモングラス…もう名前だけで外国映画の登場人物感がすごい。

なんかもう、スパイス界のハリウッドスターだ。

やれイタリアンだの、やれエスニックだの、ちょっと日本の台所に入れるには気が引けるけれど、実はとってもフレンドリー。

挨拶すればすぐ仲良くなれる、社交的な草たちなのだ。

そして何より、この草たち、ただの香りづけにとどまらない🩷。

消化を助ける、リラックスさせる、食欲をそそる──もう、まるで栄養士とアロマセラピストと給食のおばちゃんが三位一体となったような、万能型植物。

ここまでくると、草と呼ぶのが失礼な気すらしてくる。いや、ごめんね草。

そんな“ちょっとすごい草”たちが、高齢者施設に入り込んだらどうなるか。

食事の時間が、イベントになるのだ。

毎日同じように見えて、香りが違うだけで「今日はなんか違う気がする」と感じる利用者の笑顔。

ほら、草って、すごいじゃない。

というわけで、草とあなどるなかれ。

これから語られるのは、“草”が世界を旅し、食卓に革命を起こす物語──その第一歩、どうぞ心の鼻で香りながら、お付き合いくださいませ。

第2章…施設の台所から世界が広がるバジルと山椒の出会い


その日、施設の台所には静かな事件が起きていた。

味噌汁の香りが立ち上る中、ふと別の香りが混じる。

「…なんだか、今日は緑の香りが洋風?」調理スタッフが控えめに取り出したのは、乾燥バジル。

そう、ついに異国の風が吹いた瞬間だった。

バジルというやつは、自己主張が強い。

イタリアではパスタに添えられ、日本ではピザの上でふわりと香る。

けれど高齢者施設の台所に来ると、その香りもどこか遠慮がちになるのが不思議だ。

「私、ちょっと香るだけにしておきますね…」って🩷。

そんな遠慮深いバジルを、温かく迎えたのが、我らが山椒だった。

「よぉ、初めてか?施設は」

「はい…なんだか、ちょっと緊張します…」

「大丈夫だって。ここは味も香りも、やさしさ重視だからな」

まさかの香り界のバディ誕生である。

バジルの爽やかさと、山椒のピリッとしたキレのある香りは意外にも相性が良く、スタッフたちも「これは…いけるかも」と目を丸くする。

そしてバジルは、少しずつ施設の台所に馴染んでいった。

じゃがいもと人参のやさしいスープに浮かべられたり、トマト煮の風味づけに加えられたり。

「なんか…香りで食欲が出るわね」と、あの小食だったおばあちゃんが3口も食べた。

誰より驚いたのは、調理スタッフである。

香りだけでここまで変わるのか、と。

食事は生きるためだけのものではない。

楽しむためのものだ。

香りが変われば、食卓の景色も変わる。

まるで、いつもの定食に世界地図が添えられたみたいな、不思議な広がり方。

海外旅行なんてもうできないわと話していたあの人が、スープの香りをかぎながら「…昔、ベニスに行ったの」とつぶやく。

施設の中に、世界がある。

台所の棚の奥から、またひとつ、未知のスパイスが顔をのぞかせる──そんな未来がすぐそこまで来ているのだ。

さあ、今日はどの香りに出会えるだろう。

世界の“おいしい記憶”、バジルと山椒がつなぎ始めた新しい旅の物語は、まだまだ序章にすぎないのである。

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第3章…香りはやさしさのサイン!個別性とハーブの秘密


「なんだか今日のスープ、ちょっと匂うわね」

──その一言に、調理室は一瞬ざわついた。

あれ?

匂うって…嫌な意味?

それとも香るって意味?

高齢者施設の現場では、この微妙なニュアンスがとても大事なのだ。

でも、そんなときこそハーブの出番。

香りは主張の強さではなく、“選べること”に価値がある。

レモングラスが好きな人もいれば、苦手な人もいる。

ディルを「草のにおい」と言う人もいれば、「あら、これ、懐かしいわ」と微笑む人もいる。

そう、香りって、ものすごく個人的な思い出とつながっているんです。

ある日、昼食にカモミール香るゼリーを出してみたところ、87歳のおじいちゃんがぽつり。

「これ、昔、薬草茶で飲んだ気がする…」と。

聞けば、若い頃にドイツで農業研修をしていたという逸話がぽろり。

職員も家族も「初耳ですけど!?」と驚いた。

──つまり、香りは、記憶のスイッチでもあるわけで。

しかもハーブの香りって、すごく“やさしい”。

刺激ではなく、包み込む。

鼻に飛び込むんじゃなく、ふわ〜っと寄り添ってくる感じ。

だからこそ、認知症の方でもパニックになりにくく、リラックスにも繋がる。

医療行為ではないけれど、暮らしのなかの“感情ケア”としてのハーブ、これはもっと注目されるべきだと本気で思う。

そして、こういった香りの好みこそ、「個別性」の宝庫🩷。

「今日はラベンダーじゃなくて、ミントにしてくれない?」

そんな何気ないリクエストが、“その人らしさ”を取り戻す大事な一歩だったりする。

選べること、それを受け止めてもらえること。

「あなたが好きな香りは、ちゃんとここにあるよ」

そう伝えるだけで、人はなんだか嬉しくなれるんです。

ごはんって、栄養だけじゃなくて、**心の居場所でもあるんだなぁ…**と、レモングラスを刻みながらふと思う午後。

ハーブは香りで会話する。声じゃないけど、確かに伝えている。

「今日は、ちょっと気分変えてみませんか?」って。

第4章…塩分控えめでも感動は控えない!おだやか革命レシピ集


高齢者施設の献立会議で、いちばんよく聞く言葉といえば「減塩」「やわらか」「アレルゲン除去」。

その三重苦をくぐり抜けながらも、なんとか「おいしい」を死守しようと頑張る調理スタッフたちの姿は、まるで忍者。

だが、そこに突如現れた救世主──それが“香り担当の草”こと、ハーブである。

たとえば、白身魚のムニエルにローズマリーをひとふり。

塩分控えめの代わりに、香ばしさと爽やかさで勝負。

これが意外にも大好評。

「なんだか今日はおしゃれね」なんて声も聞こえ、厨房はざわつく。

「ローズマリーって、花屋じゃないの?」と聞かれて、「いえ、今日からうちの看板シェフです」と答える日も近い。

スープだって負けてない。

じゃがいもと玉ねぎのシンプルポタージュに、ほんの少しディルを加えると、それだけで北欧風。

「これは…スウェーデンの風がする」と言ったおばあちゃんは、人生で一度もスウェーデンに行ったことがないけれど、それでいいのだ。

食べ物とは、想像力の旅でもある。

さらに注目すべきは、ミントやレモングラスといった爽快系ハーブの働き。

食欲が落ちる夏場でも、ほんのり香るだけで「ひとくち、いってみようかしら」と思わせるチカラがある。

これはもう、香りのマジック。

カロリーは控えめ、でも満足感は大盛り──そんな魔法のごはんが、目の前にある幸せ。

実際に施設で試作を繰り返すなか、面白いことがわかってきた。

塩を足すより、香りを足した方が“満足した感想”が増えるのだ。

これはもう、味覚革命ならぬ、“香覚”革命。

名づけて「おだやか革命」。

──ああ、ネーミングセンスまで塩分控えめ。

そして、この“おだやか革命”には副作用がひとつだけある。

それは、「なんか今日、いい匂いする〜」とスタッフが厨房に集まりがちになること。

休憩中の介護士が吸い寄せられ、看護師が「味見だけ…」とスプーンをのばす。

まるで、香りが職場の潤滑油にすらなっている🩷。

さあ、塩分控えめごはんに革命を。

調味料よりも、香りを味方に。

それは、食べる人の健康だけじゃない。

作る人の気持ちもふわっと軽くしてくれる、“草の力”なのだ。

第5章…おやつタイムは国境を越える!?ローズヒップとほっこりゼリー


午後2時。

高齢者施設の静けさを破るのは、炊飯器でもなければ館内放送でもない。

そう、「おやつですよ〜」の声ひとつ。

それはまるで合図のように、各部屋からスリッパのパタパタ音が集まりはじめ、リビングには自然と“わくわくの空気”が充満してくる。

人間、何歳になっても、甘いものには逆らえないのだ。

でも、ここに一工夫──今日のおやつは、なんとローズヒップのゼリー

どこかの高級スパのような響きだが、れっきとした草の力。

ビタミンCたっぷりで、見た目は薄紅色にきらきら。

透明感がありながら、ちゃんとコクもあって、ほんのり甘酸っぱい。

まるで、「昔の初恋」みたいな味がする。

「んまぁ、これ、ハイカラねぇ…」と驚くご婦人たち。

「これ、漢方?」と警戒するご老人。

「えーなにこれ、ゼリーなの?お茶なの?」と混乱するスタッフ。

──そう、混乱は正解。

だってこれは、国境を越えてやってきたおやつだから。

そもそも、おやつタイムというのは、一日の中でもっとも個性が許される時間。

甘くしてもよし、冷たくても温かくてもよし、そして何より…ちょっとだけ冒険しても怒られない時間。

そんな自由時間に、ハーブが加われば…もうそこは異国情緒のバルコニー。

ゼリーだけじゃない。

ミントを散らしたヨーグルト、レモンバーム入りのクッキー、ほんのりラベンダー香る牛乳寒天。

どれも控えめながら、主張はしっかり。

「甘いだけじゃない」って、こんなにも魅力的なんだと再発見されるおやつの世界。

そして不思議なことに、こういう“ちょっと異国風なおやつ”が出た日は、利用者の会話がはずむ🩷。

「若い頃、フランスの映画でこういうの観たわ」

「昔はゼリーなんて、病院でしか食べなかった」

──つまり、おやつはただの補食ではなく、記憶をひらく鍵なのだ。

スタッフのあいだでは、「今日はゼリーがテーマの会話デーだね」なんて言われることも。

そう、「おいしい」は世界共通語。

甘さと香りが繋ぐ国境なきおやつタイム。

それは、施設という世界の中に広がる、もうひとつの“旅の途中”なのである。

第6章…ミントの香りはそよ風だった~認知症ケアの新たな一歩~


ある日の午後、職員のあいだから静かに囁かれたひと言。

「最近あの方、ちょっとご機嫌ななめが多くてね…」

そう、認知症のケア現場には、予想もしない「こころの波」がしょっちゅう押し寄せてくるのです。

理由もわからず怒りっぽくなったり、突然不安そうな表情になったり──言葉では追いつけない、感情の高まり。

けれど、そんなときこそ、言葉のいらないケアが求められるのです。

そこで登場したのが、ミントの香り。

「え、ガムのにおいじゃない?」──はい、それも正解。

けれどその清涼感は、実はすごいパワーを秘めていたのです。

ミントの香りには、頭をすっきりさせ、興奮をやわらげる作用があると言われていて、いわば**“香る風の処方箋”**。

試しに、居室の入り口にほんのりミントのアロマオイルを染みこませたハンカチを吊るしてみたところ…「今日はちょっと気分がいい」とつぶやいたのは、いつも無口だったおじいちゃん。

なにが“いい”のか本人も分かってない。

でも、なんとなく気持ちが落ち着いた。

──それが、香りのすごさ。

もちろん、全員に効くわけではない。

中には「スーッとしすぎて苦手」という人もいる。

けれどそれもまた、個別性の確認のチャンスになる。

ミントがダメなら、レモンバームはどう?

カモミールなら?

そんな会話が、介護の質をぐんと高めていく。

しかも香りの良い空間って、本人だけでなく、まわりのスタッフにも効いてくる。

「今日ここ、ちょっといい香りするね」「あ〜、これ吸い込むと、なんか元気出る気がする」…気のせいでもいい。

気のせいが積み重なると、安心になるのです。

そして何より、ハーブの香りは“無理がない”。

話しかけるタイミングを失ってしまうような場面でも、ミントの香りがそっと空気をなごませてくれる。

言葉が届かなくても、香りが伝えてくれるのです。

「ここは安心していい場所ですよ」って。

認知症ケアには正解がない。

それでも“やさしさのにおい🩷”なら、どんな日にもきっと役に立つ。

ミントはただの草じゃない。

風に乗って届く、もうひとつのやさしごはんの一部なのかもしれません。

今日もそっと香る、名もなき支援。

ハーブたちは、声を上げずに支えてくれるのです。


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まとめ…これは何の香り?から始まる人生の旅~次はどこに連れてってくれる?~


ハーブ──それは単なる香草ではありませんでした。

ほんの少し料理に足すだけで、食卓がパッと明るくなり、人の顔がほころぶ。

そして、その“香りの正体”をめぐって、会話が生まれ、思い出がこぼれ、笑いが起きる。

「これ、何の匂いだろう?」

「あら、あの頃こんな味だったね」

それはまるで、香りというタイムマシンに乗って、人生をちょっとだけ旅するような瞬間でした。

高齢者施設というと、「管理」「制限」「安全第一」──そんな堅苦しい印象もあるかもしれません。

けれど、その中にも、ちゃんと“よろこび”や“発見”や“自由”は存在していて、しかもそれは、思いがけず草が連れてきてくれるんです。

バジルで世界の風を、山椒で和の奥ゆかしさを、ミントで心の揺れを、ローズヒップでおやつの時間を。

草って、こんなに多彩だったんだね。

どれもこれも、スパイス売り場の片隅に眠っていた“幸せの素”。

それを見つけ出す感性と、提供する勇気があれば、施設のごはんはもっと楽しく、もっと美味しく、もっと自由になれるんです。

「今日はどの香りにする?」──それだけで、ごはんの時間が一気に特別になる。

香りを選ぶというのは、自分らしくあるためのひとつの方法。

たとえ病気があっても、認知症があっても、選ぶ力は残る。

そしてその選択を尊重することが、個別性であり、尊厳なんだと思うのです。

だからこそ、ハーブの日は単なる記念日ではありません。

それは、“やさしごはん”がもっと広がる第一歩の日

次の一口が、世界のどこかとつながっている──🩷

そんな想像の旅を、そっと差し出してくれる日なのです。

さあ、今日は何の香りから始めてみましょうか?

草のくせに、やるなぁって思いながら。

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niiro makoto