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高齢者の方のレクリエーションの企画書。
冬、1月号です。
1月といえばお正月。
お正月と言えば、華やかな新年を迎える月ですよね。
高齢者レクリエーションでも、お正月ムードを大切にしながら季節を実感して楽しんでいただきたいものです(*^▽^*)
1月の華やかなお正月の雰囲気が醒めぬ間に、いろいろと企画して実践してみてくださいね。
今日はそんな1月に楽しめるレクリエーションのご提案です。
それもテーマは『 遊び 』。
遊びがレクリエーションになるかぁ!!!
と、お怒りにならず…まぁ、ご参照くださいませ。
とっても効果的に、いろいろと楽しみながら健康増進に役に立つ物なんですよ。
あ、まずはお正月の伝統的な遊びのイメージは↓の記事を参照ください。
記事の中でも多少、壁画制作へとつながるようなポイントを紹介していますよね。
この壁画制作は飾り作りです。
時候を意識して風情を実感していただいたり、制作そのもので手先を活用していただける効果があります。
もちろん、完成後の満足感がそのまま日頃のストレスを霧散解消してくれます。
この辺りは利用者さんの個々人の身体能力に資するレクリエーションではありませんので、効果については壁画を写真で残す、あるいは利用者さん個々人の制作感想を残す、制作後の変化について記録することでレクリエーションとして十分に成立します。
あ、ここまで、とっても固い内容で済みませんね。
さて、高齢者さんのレクリエーションを『 遊び 』で考える!
これを考えます時に、企画書と結果、後の検証の3行程が必須になります。
遊びを設定しても、この3点がクリアできないことは、本来は介護保険的にタブーになってしまうのです。
お正月だから、遊んでもいいじゃん…これでは保険者が怒ってまいります。
あくまで保険者はお金を払う…払うからには払った分の成果を!!!と、このように仕組みがなされているからですね。
つまり先の3点を満たして『遊び』を設定しますと、保険者にも不満のない素晴らしい効果を得ることが出来るのです。
レクリエーションそのものは、遊びに違いないので、参加される利用者さんは遊びに熱中してくれます。
集中力が培われますし、何かしらの遊び作業を積極的に行います。
遊ぶことが嫌いな人っていないものですよね。
さて、目的設定。
記事中に伝統の遊びが紹介してあったと思いますが、まずはルールが大切です。
このルールが周知されて、様々な形のルールがあっても、高齢者さんは真面目に勝負!となると熱中します。
勝っても負けても楽しいもので、お正月は、
『笑う門には福来る』
とも言いますので勝利も敗北も笑いで終わるようにします。
次に包丁やハサミ、ハンマーなどを用いないこと。
用いても、何も罰則や不利はありませんけど、これらは縁起が悪い物とされています。
そう、切る、砕く、叩くなど歳神様のおられるお正月に縁起でもない…という風習ですね。
こうした縁起が良いということを追及してみるのも、お正月の醍醐味の1つになります。
ここまで来ますと、どんな企画書になるか見えてきましたか?
□ 大きな声で笑いが多い⇒発声練習と嚥下訓練になります。
□ 縁起と結びつけて縁起が悪いことを避ける⇒連想ゲームですよね。
実際には独楽回しだったり、凧揚げだったり、お正月の遊びを楽しむわけですが、もちろん野外系のものは体をより伸びやかに使えますので体力向上効果を大きく期待できます。
屋内のものは集中力や観察力など意識を活用するもので、脳トレにも効果的ですよね。
この場合は、集中時間などを計測して記録すると効果は数値で見えるようになります。
じつはもっと大きな効果を狙うことも可能です。
バザーです。
え?っと思うでしょ?
お正月にタイムリーにバザーを開催出来ましたら良いのですが、クリスマスもあって年明け早々にバザーはなぁ…となってしまいますよね。
ですから、12月から取り掛かれる場合は、この辺りまで視野に入れてみても良いと思います。
何を売るって?
凧や独楽、羽子板に羽根、お手玉、おはじき、折り紙細工などなどを施設で売ってみるのです。
じつは高齢者さんが幼少の頃は、各ご家庭で手製されたものばかりです。
昔とった杵柄で、高齢者さんご自身に制作いただいてみるとよろしいかと思います。
お正月の縁起物飾りとして売れ残りは、保育園に寄付することも出来ますよね。
あと職員さんが現代風にラッピングや塗装をしますと華やかさが増すという効果も期待できます。
3世代交流の道具として、とても効果的ですよね。
あ、収入を得たら、ちゃんと管理して事務方に報告してくださいね。
□ 製作を楽しむ⇒手先の細やかな活用
□ 対面販売の計算力と集中力
□ 販売時間の運動量
□ 収益の活用方法の模索
この辺りをレクリエーションの評価とすることが出来ます。
こう考えてみますと縁起も良くて、高齢者さんの能力の底上げまで出来るので完璧なレクリエーション計画に思えませんか?
3章は多少、突飛な発想だったでしょうか…。
ですが、実際にはデイサービスで内職をして、利用者さんへ還元するという施設も存在しています。
ただ強制や労働として義務化しちゃったりするのはダメです。
そこに計画性と目的と効果…そして高齢者さん自身の喜びと自発性が揃わねばなりません。
あー、高齢者さんが遊んでない記事?
遊びは、商品の点検だったり、保育園の子どもさんへの実演だったりで発揮できます。
あるいは地域の方をご招待して、
『 親子で作ろう!お正月のおもちゃ! 』
と題しまして、利用者さんに先生をしていただくというのも良いでしょう。
いろいろな昇華方法があるものですので、企画書を作りながら、試行してみてくださいね(*^▽^*)