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八十八夜はお茶のハレ舞台!今年も出ました初物茶葉と縁起の香り

はじめに…茶摘みの歌が聞こえる頃にお茶の世界はちょっとしたお祭りです

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「夏も近づく八十八夜~」と聞けば、小学校の音楽の時間に戻ったような気分になる方も多いのではないでしょうか。

気がつけば五月の風がゆるりと吹き、新緑がどこか誇らしげにゆれる季節です。

そんな中、にわかに慌ただしくなるのが——そう、お茶の世界。

「今年の新茶はどうかしら?」

「うちの茶畑、芽がいい具合に揃ってきたよ~」

そんな声が静岡や京都の山あいに響く頃、茶農家さんたちは戦闘態勢。

市場のバイヤーたちはそわそわ。

観光客はスマホ片手に茶摘み娘を狙い、旅番組のディレクターも「八十八夜の映像は絶対抑えましょう!」とテンション高めです。

なぜここまで盛り上がるのかといえば、それは「初物」という言葉に尽きるでしょう。

初物は古くから「福を呼ぶ縁起物」とされ、その筆頭が“新茶”。

香り高く、やわらかく、冬を越えて栄養をたっぷり蓄えたこの一番茶こそ、お茶界のアイドルです。

八十八夜とは、ただのカレンダーの一日ではありません。

「ここから農の本番だよ!」という暦からのメッセージ。

霜にご注意、米に期待、お茶はもうすぐ。そういった願いや戒めが込められた、知恵のカレンダーの一コマです。

さあ、そんな八十八夜にまつわるお話を、香ばしく蒸らしながら、お茶の香りを感じる気分で読んでみませんか?

今年の新茶と縁起と、そして種類豊かなお茶の世界へ、ようこそ🩷。

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第1章…八十八夜はなぜ注目される?──霜と米と新茶と縁起がひしめく暦の魔法


八十八夜って何?」という素朴な疑問に、きっぱり答えられる人はなかなかの暦通。

実はこの日、立春から数えて88日目、だいたい毎年5月1日~2日あたりにやってきます。

そしてこの日がただのカレンダーの数字ではないことを、日本人は昔からよく知っていました。

八という数字は末広がりで縁起が良い、という話はよく聞きますよね。

ではそれが二つ並ぶと?

そう、八十八。

これをバラして組み立てると…なんと「米」という字になるんです。

暦の上で「米」に出会えるなんて、もう日本の稲作と一心同体じゃありませんか。

そしてこの八十八夜、実は「八十八夜の別れ霜」と呼ばれるくらい、霜注意報が発令される日でもありました。

春に油断して苗を出してしまったら、夜にチラっと霜が降りて、全部パー…なんてこともあるわけです。

そう思えば「八十八夜は霜と決別する日」として、かなり重大な節目だったんですね。

けれどもそこは日本人、警戒の中にもちょっとした遊び心と縁起担ぎが混ざります。

この日に農作業を始めると吉、米の出来も良し、健康運アップ、おまけに長寿までついてくる。

気づけば「八十八夜=幸運のデパート」状態。

しかも、この時期に摘まれたお茶は“初物”として最高の縁起物になるというから、そりゃもう全国の茶どころがざわつくわけです。

特に新茶は「一番茶」とも呼ばれ、冬のあいだに蓄えた栄養がギュッと詰まった若葉たち。

まさに“お茶界の初舞台”。

飲む人にとっては縁起物、売る人にとってはかき入れ時、育てる人にとっては勝負の季節。

誰にとっても、心をあたためる緑の贈り物になるのです。

そんなふうにして、八十八夜は暦の中でも“福を詰め込んだラッピングデー”のような存在。

あちこちで茶畑が色づき、風がやさしく吹いて、縁起も香りも届けてくれる日🩷。

それがこの不思議な名前の魔法のような一日なのです。

第2章…八十八夜に摘まれたお茶はどうして縁起が良いの?──漢字と初物と不老長寿の方程式


「縁起がいいお茶って、味が違うの?」そんな疑問がふと湧いても不思議ではありません。

けれど、お茶の世界において「八十八夜に摘まれた新茶」と聞けば、それはもう“特別枠”で扱われます。

美味しいだけじゃないんです。

そこには古くからの言い伝えと、見逃せない縁起担ぎのロジックが詰まっているのです。

まず「八」の文字ですが、これは見た目からして末広がり。

将来がどんどん開けていく、という縁起の象徴として長年大切にされてきました。

それが2つも並び、しかも「米」の字になるならば、これぞ日本人の縁起感覚のフルコンボ。

お茶だけじゃなく、田んぼや畑の未来まで託される…そんな勢いなのです。

そしてその八十八夜に摘まれる“新茶”は「一番茶」と呼ばれます。

これはお茶の木が冬のあいだにしっかりと養分を蓄え、その栄養をたっぷりと含んだ若芽が出る、まさに自然のご褒美のような存在。

香り高く、やわらかで、口に含めばふわりと広がるその味わいに、多くの人が魅了されてきました。

しかも、この一番茶には「飲めば不老長寿につながる」というありがた~い言い伝えまであるのです。

健康食品や長寿の願いが飛び交う現代において、これほど説得力のある飲み物が他にあるでしょうか?

しかも初物というだけで、なぜか「今年も無事にここまで来れた」と感じられる。

命のつながりや、時間の積み重ねまでもが湯気の中ににじんでくるのだから不思議です。

ふだんお茶は何気なく飲んでいても、この新茶だけは違う。

なんとなく姿勢も正しくなるし、お湯を注ぐ手つきも丁寧になる。

そしてひと口めは、なんだかちょっと神様にお供えでもしてからにしたくなる…そんな気分になるのです。

一服のお茶が、運気を呼び、心を整え、体にもやさしくしみわたる。

この時期の新茶は、ただの飲み物じゃありません。

願いごとをそっと乗せる、春から初夏への“縁起の一杯”🩷。

静かに香りを楽しみながら、どうぞ今年も良いことがいっぱいありますように…と、お祈りしてみませんか。

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第3章…静岡や京都がそわそわし始める理由──新茶イベントでお茶が主役のスターになる日


毎年この時期になると、静岡も京都も、なんだか町中が“そわそわ”し始めます。

大型連休?

いやいや、それだけじゃありません。

主役は「新茶」。

まるでスターの初お披露目会のように、茶どころの空気はピリッと緊張感に包まれるのです。

茶畑では、若葉の育ち具合を確かめる職人たちの目が光り、農協では「今年の出来はどうかね?」と品評会の前哨戦のような会話が飛び交います。

観光地では試飲イベントや茶摘み体験が企画され、道行く人々には急須と湯呑みを抱えた看板娘たちの笑顔が、まるで「今年のお茶、いかがですか?」と声をかけてくるかのよう。

静岡では「新茶まつり」、京都では宇治茶を中心とした季節の催しが行われ、多くの人がその香りに誘われて山を越え、川を越え、茶畑の緑の中へと吸い寄せられていきます。

テレビクルーもお決まりのように訪れて、日差しの中でキラキラと揺れる茶葉と笑顔を撮りおさめ、アナウンサーが「今年も美味しい新茶の季節がやってきました」と爽やかに伝えてくれるのが、もはや初夏の風物詩

ところが、ここだけの話、新茶というのは「八十八夜ピッタリの日に摘まれる」とは限りません。

自然相手ですから、茶葉の生育状況によってはちょっと前倒し、あるいはちょっと遅れたりもするのです。

でも大丈夫。

カレンダーよりも茶葉の声を聞く、それが本当の職人技。

八十八夜は“象徴の日”として、気持ちを込めて祝う大切な節目なのです。

さて、ここで気になるのが「お茶っていろいろあるけど、違いって何?」という話。

そう、実はお茶とひと口に言っても、そこには種類も風味も実にさまざま。

新茶の時期になると、普段は見かけない名前のお茶もちらほら顔を出してくるのです🩷。

「玄米茶」「焙じ茶」…あれ、なんだか聞き覚えのある響き。

けれど「かぶせ茶」や「てん茶」となると、少しミステリアスな香りもしてきますよね。

次の章では、そんな魅力あふれるお茶たちの世界へ、湯気にのせてご案内いたしましょう。

きっと“あなた好みのお茶”が見つかる、香りの迷路へ、ようこそ。

第4章…あなたはどの茶葉に恋をする?──香りと湯温の愛のかけひき、お茶図鑑全開!


お茶といえば、湯を注ぎ、香りをふわりと立ちのぼらせ、ひと口含んで「はぁ〜」と一息つく。

そんな何気ない日常の中に、実はものすごく奥深いドラマが潜んでいること、ご存じでしたか?

たとえば、あなたの目の前にずらりと並ぶお茶の銘柄たち。

それぞれに、性格があり、育ちがあり、飲み方のこだわりもある。

これはまさに“茶葉との恋愛シミュレーション”。

相性を知らずに熱湯をぶっかけたら「ちょっとデリカシーが足りませんよ」と茶葉にふられるかもしれません。

たとえば「かぶせ茶」。

これは日光を遮って丁寧に育てられた、ちょっぴり繊細なお嬢様タイプ。

うまみ成分テアニンをたっぷり含み、渋みの角が取れたまろやかな香りが特徴です。

彼女と付き合うには、ぬるめのお湯でじっくり…が基本。

次に登場するのが「玉露」。

こちらはかぶせ茶よりさらに厳選されたエリート中のエリート。

香りと甘みの高貴さは群を抜きますが、扱いもまた気を遣う。

湯冷ましは必須、ちょっとでも急ぐと機嫌を損ねてしまう、まさに高嶺の花。

一方、「玄米茶」は違います。

香ばしい玄米とお茶の融合で、どこか親しみやすく、庶民派の良き相棒といった雰囲気。

ホッとしたいときにぴったりですし、熱湯にもびっくりしません。

「焙じ茶」もまた、炒りの香ばしさが魅力の香り系男子。

直火ではなく炒るというひと手間が、彼の渋みを抜き、癒し系の魅力を最大限に引き出しています。

そして忘れてはいけないのが「茎茶」や「芽茶」。

これは、茶葉を作る過程で集められる茎や芽を活かしたお茶で、実はコアなファンも多い隠れイケメン。

茎のさわやかさ、芽の濃厚さ…それぞれに個性があり、他の茶葉とはまた違った味の深みがあります。

「てん茶」は蒸した後にもまずに乾燥させることで、抹茶の原料にもなる上品なお茶。

口当たりも軽やかで、見た目もふんわりと、まるで羽のような葉の姿に心奪われることでしょう。

さらに「番茶」。

これは二番茶以降を強火でしっかり乾燥させた、頼れるお父さん的存在。

朝ごはんやほっと一息のとき、彼の安定感は心強い。

そしておなじみの「煎茶」や「深蒸し煎茶」は、まさにスタンダードな正統派。

どんなシーンにも寄り添ってくれる、まさにオールラウンダー。

煎茶の中でも特にじっくり蒸された「深蒸し煎茶」は、濃いめの色と味わいで、渋みよりもコクを重視する方にはたまりません。

最後に「抹茶」。

これは粉状の茶葉で、茶道でもおなじみの存在。

実は“煎茶などの製造過程で残った粉”を活用することもあるという、いわばリサイクル王子。

アイスやスイーツでも大活躍していて、現代的でおしゃれなライフスタイルにフィットする存在です。

こうして並べてみると、それぞれのお茶にそれぞれの魅力があることがよくわかります。

湯の温度、蒸らし時間、そして飲む人の気分と体調。

そのすべてが合わさった時に、「最高の一杯」に出会えるのです。

今この瞬間、あなたの心と体が求めているお茶は、どれでしょう?🩷

その答えは、湯気の向こう側にあるかもしれません。


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まとめ…初物を味わう心はお茶の香りに宿る──五月の風にのせて一服の幸せを


春と夏が肩をたたき合うように入れ替わるこの時期、田んぼでは苗が植えられ、畑では新芽が伸び、空には優しい風がそよぎます。

そんな中、茶畑では一番茶の収穫が始まり、新茶の香りが空気の中にほんのりと混ざってきます。

それはまるで、「今年もここまで来たね」と季節が語りかけてくるような、静かで温かな祝福。

農家の方にとって、一番茶の収穫は始まりの合図。

ここから続く二番茶、三番茶へと、自然と共に歩む日々が始まります。

私たち飲む側もまた、その一杯に想いを寄せることで、自然とのつながりや時の流れを感じることができるのです。

かぶせ茶や玉露のように丁寧に育てられた茶葉は、光を遮るという愛の工夫によって、旨み成分であるテアニンをしっかりと守ります。

逆に太陽の光をたっぷり浴びて育った煎茶たちは、テアニンが渋み成分カテキンに変化することで、キリッとした個性をまといます。

どちらも素晴らしく、それぞれの風味があるからこそ、選ぶ楽しみがあるというもの。

「今日は渋みで背筋を正したい気分?それとも甘みで癒されたい気分?」

お茶は、そんな心のささやきにそっと寄り添い、今日という日のパートナーになってくれます。

茶葉に手を伸ばし、お湯を注ぎ、香りが立ちのぼるひととき。

忙しい日常の中にほんの一瞬、風のような静けさが訪れる。

それが、新茶の季節がくれるご褒美です。

八十八夜は、ただの節目ではありません。

人と自然と時間が交わる、静かな交差点。

そこに湧き立つ一服の香りこそが、この季節にしか味わえない贅沢なのです。

あなたのこの春の記憶に、新茶の香りがふんわりと溶け込んでくれたなら、それはとても素敵な“縁起”なのかもしれませんね🩷。

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niiro makoto