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自治体や地域で、秋祭りや収穫祭は、毎年いろいろと催されています。
特養で暮らす高齢者さんたちにとっても、
地域にお出掛けして秋祭りや収穫祭に参加していただいて、
楽しんでいただくというのも有益なことでしょう。
しかしです。
現在の特養では要介護3~5の重度化が進んでいます。
外出1つ、簡単に楽しむわけにはいきません。
障害やご病気に体力と…いろいろな課題を抱えてらっしゃいますから…。
そこは、やはり施設の建物と周囲を活用することで、
秋祭りや収穫祭を催して、
地域に住む人々を呼び込む方が、高齢者さんたちの多くが楽しみを満喫しやすいでしょう?
秋祭りと題するか、時候柄、収穫祭と題するか?
行事担当者様のお好みの問題ですが、
秋祭りや収穫祭を盛り上げる工夫をいろいろと記事にしてみました。
日常的に楽しい機会は多いほど良いものです。
それは特別養護老人ホーム=特養に暮らす高齢者さんにとっても、
例外ではありません。
もちろん、特養施設運営…予算の兼ね合いという壁もあります…。
『 特養で過ごされる高齢者さんの日常を少しでも豊かにするんだ! 』
そんな熱い想いを抱える介護職員の希望を実現するためには、
奮起することと日々の研鑽あるべしです。
と、日頃から全力の特養の介護職員さんですから、
今回の秋祭りや収穫祭は、一風変わった記事にしようと思っています。
夏祭りの記事で、
まずは、この夏祭りの記事を秋バージョンに昇華して、アレンジしてみましょう。
ですが…、単に秋に合わせるだけでは、二番煎じで盛り上がりに欠けてしまいます。
秋は暦の上では8月7日頃から始まります。
気象庁の分類では9月~11月を指します。
この期間に合わせて夏祭りをリメイクするとなると、
やはり大事になってくるのは趣旨です。
夏祭りでは、暑気払いと言いますか、
カラ元気の奮発みたいな盛り上がりを目指すので、
介護職員さんや高齢者さんに無理が祟らないように、
細心の注意が必要です。
しかし秋祭りになりますと、夏を乗り越えて涼しくなるに伴って、
体力的なゆとりをもたらしますので、
□ さらなる大運動会風の秋祭りへ
□ 秋のイメージを大切にした観賞会バージョンへ
□ 秋の味覚食べ放題の文化祭バージョンへ
このようなアレンジも効果的でしょう。
収穫祭と銘打つならば、
□ 秋野菜の物販大市
□ 秋野菜メニューをふんだんに取り入れたお食事や飲み物を提供する。
□ 秋の風情で施設全体を彩る。
もちろん、夏祭りにしろ、秋祭りや収穫祭にしろ、
□ 高齢者さんを楽しませる!
□ 日常とは異なるイベント風!
□ 高齢者さんにプラスとなる視点!
この辺りを忘れて企画しては、大型レクリエーションとして成立しませんし、
本末転倒になっちゃいますので注意しましょう。
あ、秋祭りの主旨で大切なことを忘れていました…。
こうしたイベントは、
□ 大々的に周知すること
□ 計画的に行うこと
□ 怪我や事故なく終了すること
この辺りが大切です。
秋らしくなる9月は、9月病や気候の変わり目で変調をきたすことが、よく知られているところです。
目先に、日程の決まった楽しみがあると、早く変調を乗り越えることが出来るものです。
とはいえ、半年も前に周知したのでは、意味がありません。
1ヶ月~2ヶ月前に周知するようにしましょう。
秋祭り・収穫祭の企画準備は1シーズン前にはスタートに入るようにします。
秋祭りと題するならば、屋台は是非、盛り込むことをおすすめします。
だって、秋と言えば誰もが、まずは『 味覚の秋 』を思い浮かべるでしょう?
秋の味覚の魅力は言うまでもありません。
そして屋台は、とても贅沢感と非日常の極致を創出できる
お祭りの大事な要素です。
□ フライドポテト ( 新じゃがを用いて良し!季節柄、里芋ポテトにすれば絶品です )
□ きのこ鍋 ( まつたけやトリュフをこっそり理事長宅から拝借してみよう! )
□ 芋煮会 ( 地方ではこの季節に大鍋で里芋やじゃがいもを煮て皆に振舞います )
□ 秋刀魚の塩焼き ( 目黒のさんま祭りに倣ってみても楽しい )
□ 焼き芋 ( スイートポテトにするか、まんま焼き芋か、芋ご飯かモンブランか…アレンジ三昧です )
□ カキフライ ( 海のミルクの牡蠣も秋深い頃が1つの旬!カキ屋台に挑戦してみよう )
□ 新蕎麦 ( 秋の新蕎麦も絶品!ざるそばとかけそばを用意してみよう )
□ 柿カレー ( 和歌山のローカルカレー…美味しいですよ…ひねカレーもおすすめ! )
屋台もいろいろとアイデア次第で展開できそうです。
日頃の高齢者さんの食卓に上らない具材を、ふんだんにチョイスして楽しんでいただくのも良いです。
ポイントは、『 食卓に上らない 』です。
□ 日常のお惣菜から離れる!
□ 地域・産地・旬にこだわった食材を選ぶ!
□ アツアツを提供する!
□ 時間がかかっても美味しいものを選択する!
この辺りが、高齢者さんが非日常として、是非とも楽しみたいところになるでしょう?
…あ、私が食べたいと思うメニューと同じかもしれません…。
高齢者さんの誰もが秋を満喫して楽しみたいと思える一般的な食事。
そこを選択して屋台を設定してみましょう(*^▽^*)
秋と言えば、夜長。
来場者さんにも楽しんでいただくための要素は、とても大事です。
□ 絵本コーナー
□ 芸術書コーナー
□ 文庫本コーナー
本のバザーですね。
汚れがないかを丁寧に確認しておきましょう。
□ ファッションコーナー
□ 小物コーナー
近郊の商店街に小さなブースを出展いただくというのも方法の1つ。
いつもと違う場所とシチュエーションで、お店を開催いただくわけです。
様々なデータ獲得の機会にもなりますので、ご参加いただける店舗様も多いはずです。
場所代を請求してはいけませんし、売上のピンハネも企画しないように。
あくまで安く、公共性を高く実現することを目的に募りましょう。
これ、施設の高齢者さんに大人気になります。
□ アロマと道具のコーナー
□ シャンプーと石鹸のコーナー
□ 化粧品コーナー
美容とリラクゼーションコーナーです。
施設で個人持ちのシャンプーやボディーソープを使われていますか?
共用画一式を強要したりしていませんでしょうか?
とはいえ、あらゆる情報が手元に届きにくく活用しにくい高齢者さんへ、
カタログと共に最先端のシャンプーやボディーソープを手にしていただけるように
工夫してみることは意義深いことだと思います。
□ 理学療法士施術コーナー
□ 柔道整復士施術コーナー
□ 看護師による健康チェックコーナー
□ 歯科衛生士によるお口の健康チェックコーナー
はぃ、リラクゼーションコーナーですね。
昨今、私にはセラピスト職の施術の差がちょっと見えにくくなってきております。
この違いと効能を一般の方に是非、体感いただいても
意義深いコーナーになること間違いなしです。
う~ん、職員の出し物を記事に、どう描くか…この辺りは特に悩んだんです。
□ 3時間耐久マラソンで競技レース式
□ 大食い王選手権!
□ 超カルト!ウルトラQ
…あ、夏祭りの記事のまんまだわと…。
そこで後2つ!ご提案を考えました(*^▽^*)
これは、
□ 職員タッグ
□ 一般タッグ
□ 市役所タッグ
…など各2~3名1組のチームをいくつか作り、予算を配分して、
□ 肉
□ 野菜
□ 魚
前日から職員旅行を兼ねて、収穫や捕獲、漁に出掛けていただきます。
秋祭りや収穫祭の開催当日、開催時間の中間時間までに確実に施設へ帰苑いただくという時間制限式の耐久レース。
各チームは理事長の財布を三分割して予算を決定!!!
前日から突貫!!!
模様はホームビデオやスマホで録画!
荷物運びと録画のための最低2名体制です。
動画は秋祭りや収穫祭の最中に、大型テレビでリアルタイムに近い状況で、流しても施設内は盛り上がります。
あ、理事長のご尊顔、苦虫を噛み潰したお顔を、是非ともカットインするのをお忘れなく…。
果たして、どんな食べ物を持ち帰れるのか?
いくら財布を散財して戻れるのか?
施設に暮らす高齢者さん全員を、一口ずつであっても、満足させる量の確保が絶対条件です。
果たして、理事長の財布の底が見えるか?
などなど…お楽しみの実況ポイントが満載です。
もちろん、獲物は秋祭りの後半に、全部を調理して消費し尽くすことも大切なポイントです。
勿体無いことをしてはいけません。
さて、優勝チームには、もちろん豪華商品を予め用意しておきましょう。
□ 理事長宅での豪華夕食会へのご招待!
… 一種の罰ゲームかもしれません。
□ 有給休暇10日プレゼント券!
… きっと喜ばれる商品になるでしょう。
□ フロア活用費10万円プレゼント!
… 高齢者さんに冬支度品をプレゼントする軍資金になります。
などなど…。
あり得ない企画かもしれません。
でも、昔、
□ 有名人をご招待イベント
□ ホテルディナーにご招待イベント
□ まぐろ解体ショーイベント
…なんかを毎年、あちこちの施設様でやっているのを拝見したことがあります。
近年は、やらなくなってしまったようですが…。
過去にできたなら、私の考えた企画程度の予算など貯蓄を重ねた現代であれば楽勝というものです。
夏祭りは盆踊りが多いですよね。
秋祭りはそこを入れ替えて、
□ まったり独特の音楽でフォークダンス
□ 夜遅くまでキャンプファイアー
□ 和風に勇壮なだんじり神輿
この辺りを試みても風情がありませんか?
秋は秋で、だんじりを施設の苑庭で引きまわす…というのもありかもしれません。
ちなみにしっかり、キャンプファイアーで焼き芋と焼き魚を仕込むのをお忘れなく…。
飾りの一種のように見映えします。
高齢者さんが炎を見て、食材を見て興奮して満足され、
フォークダンスの音楽に心を弾ませて下さったら成功です。
高齢者さんが、フォークダンスを踊れる…なんてことは少ないです。
しかし、雰囲気から昔踊った様子を懐かしんだり、
今の貴重な思い出の1つになったり、
過去の記憶の一部が確かになる…そんな一助になるかもしれません。
あ、大玉花火を1~5発程度、最後に打ち上げるのも、とても効果的です。
最後は夜空を見つめて終了…ロマンチックな星空と相まって思い出の一端に残っていただけたら、うれしいことです。
夏祭り記事から、秋祭り・収穫祭への記事移行はちゃんと書けていたでしょうか?
移行せずとも、季節が多少外れてしまっても、夏祭りまんま企画でもイベントは楽しければ良いのかもしれません。
今年、失敗したら、来年は失敗を成功に…
と、より開拓して前進することが大切です。
いきなり大成功!…というのはどこの施設や病院でもあり得ません。
試行錯誤と情報収集、チャレンジ精神のあれこれが、
とても大事なのは言うまでもありません。
是非、ご参考にしていただき、
秋祭りや収穫祭を盛大に盛り上げてみてください。
※コロナウイルス感染症が流行する中では難しい。
感染の蔓延防止措置を徹底して施さねばできません。
その分、大きく経費が必要になります。
□ 人の動く流れをコントロールする。
□ 呼気を含む空気を適切に排気する。
□ 適宜、殺菌消毒してこまめに回る。
この辺りを徹底することが大切になります。