目次
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パパの肩が赤く染まるとき、それは夏の本気が始まる合図だ。
28歳のパパ、25歳のママ、5歳の保育園児、そして1歳の赤ちゃん。
この家族にとっての市民プールデビューは、ただのレジャーではない。
それはもう、壮大なミッションであり、家族の絆を試される試練であり、
そして何より、娘たちとママを「心の底から笑顔にできるか」という、パパの挑戦だった。
水着よし、浮き輪よし、麦茶よし。
だが、そんな準備万端な状態でも、相手はあなどれない。
なぜなら、市民プールというのは、想像以上に広く、深く、そして容赦ないからだ。
赤ちゃんは濡れて泣くし、5歳児は暴走するし、ママは黙って体力を削られていく。
それでもパパは思う。「今日、誰かひとりでも泣かずに、最後に笑って帰れたら、それだけで勝利だ🩷」と。
これは、そんなパパの…いや、家族4人の全力での“夏の冒険”の記録である。
ただの休日の話?――いやいや、とんでもない。
これは、ある意味、人生で一番美しい疲労をともなう、極上のファミリーストーリーなのだ。
パパは思った。
今日のこの市民プール、娘たちの笑顔が見られたら嬉しい。
でも――それ以上に大切なのは、ママが「笑って過ごせるかどうか」だ。
1歳と5歳を抱えて、しかもプールなんて戦場みたいな場所に行くんだ。
荷物の準備、着替えの手伝い、オムツの確認、帽子の行方、日焼け止めの塗り直し。
そう、最初から最後まで、ママが一番ハードモードなのだ。
だからパパは決めた。
今日のミッションは、「全力でママを笑顔にする」こと。
娘たちが何をしても、まずママの表情をチェック。
水しぶきで目をしょぼしょぼさせていても、抱っこで腰が砕けそうになっても、ママのほうをチラリと見て、その顔に余裕があるかを確認する。
ママの眉間にシワが寄っていたら、即座にフォローに走る。
なぜなら、眉間のシワは、家族にとって「今、誰か助けて!」という緊急信号だからだ。
パパは背中で浮き輪を支えながら、5歳児のジャンプに片手で付き合いながら、それでもママの笑顔を追いかけていた。
そう、娘たちの笑顔はもちろん宝物。
でも、ママの笑顔は家族の太陽だ。
それがあるだけで、赤ちゃんも安心し、5歳児も機嫌を直し、パパも元気を出せる。
今日という日がどんなに慌ただしくても、プールサイドのどこかで、ママが笑っていれば、それだけで「いい夏だった」と胸を張って言える🩷。
ママを笑顔にせよ――この作戦、失敗は許されない。
家族の幸せをかけた、パパの挑戦が今、始まったのだ。
市民プールの入り口を抜け、ロッカーエリアにたどり着いたとき、パパは悟った。
ここから先、ママが本気を出す場所――それが女子更衣室だ。
そしてその更衣室には、ママと保育園女児と赤ちゃん女児、ふたりの娘が入っていく。
そこは神聖な領域であり、男子禁制の砦でもある。
パパの任務はただひとつ。
女子更衣室の前に立ち、保育園女児がひとりで着替えて出てくるのをキャッチすること。
これができなければ、ママは1歳児を抱えたまま、5歳児の着替えにも翻弄され、あっという間に心が折れてしまう。
だから、パパは立つ。
何食わぬ顔で、サンダルをカツンと鳴らして立つ。
周囲の視線? 気にしない。
なぜなら、使命があるから。
5歳児が「パパー!」と駆け寄ってくる、その瞬間を逃さぬため、パパはまるで駅のホームで乗客を出迎える駅員のごとく、女子更衣室前に仁王立ちしていた。
数分後、カーテンの向こうからぴょこっと出てきたのは、水着を着て、どこか誇らしげな5歳児だった。
その姿を見た瞬間、パパは心の中でガッツポーズ。
そしてそっと声をかける。
「よし、がんばったな。ママはまだ大変だから、こっちで少し遊んで待とうか」
その声が、更衣室の奥のママにも届いていた。
聞こえていたのは、安心と信頼と、ほんのちょっぴりの感謝のこもった声だった。
女子更衣室前のこの静かな時間。
それは地味だが、家族全体の流れを決定づける最重要工程だ🩷。
そしてそこに立ち続けるパパこそ、まさに“静かなる戦士”だったのだ。
水面がきらめいていた。
まるで天の川のように揺れながら、陽光を反射している。
そのきらめきに娘たちが目を奪われるその瞬間、パパの脳内では戦闘モードが起動していた。
1歳児はビニールプールの域を超える初体験。
5歳児はテンション爆上げ。
そしてママは、まだ日焼け止めの塗り直しをしていない。
今こそ、出番だ。
1歳児は最初、水に足先をつけただけで「…ひゃっ」と体を引っ込めた。
だがそこでパパは焦らない。
ここで焦ったら、すべてがパーである。
膝の上で優しくタオルにくるみながら、手だけチャプチャプ。
「あれ〜? おててさん、ちゃぷちゃぷ〜?」
言いながら、赤ちゃんの体温を保ちつつ、少しずつ水に慣れさせる。
この間、ママはタオルの影で黙々と顔と肩に日焼け止めを塗っている。
これが10分の勝負タイム――ママの安息の時間。
一方、5歳児はすでに「スライダー!」「浮き輪貸して!」「あそこ行っていい?」のオンパレード。
そのたびにパパは「今はママがぬりぬり中だから、パパと行こっか」とスムーズ誘導。
浮き輪をガシッと支えて、手綱のように握る。
泳がせてるというより、引いてる。
完全に水中ボートの漕ぎ手だ。
それでも、娘たちの声が響いて、ママが安心したように目を細めているのが見えた。
それだけで、パパの腰の疲れなど、吹き飛んだ。
たぶん…いや、気合いで飛ばした。
プールの水は冷たくて気持ちいい。
だけど、それ以上に心があたたかくなる。
笑ってる娘たちと、安らいだ表情のママ。
それが今の、パパのすべてだった。
戦場のようなプールでも、我が家は平和に進軍中。
作戦は、順調だ――たぶん🩷。
陽が高くなるにつれて、プールはまばゆいばかりの水鏡と化した。
反射した光が水面から跳ね返り、あらゆる角度から照りつける。
この時点で、パパの肩と首まわりには、ひそかに危険信号が点滅していた。
だがパパは気づかない。
いや、気づかないフリをしていたのかもしれない。
娘たちが笑っている。
ママがゆったりとタオルで顔を拭っている。
この調和を乱すわけにはいかない。
背中が熱い?
そんなの気のせいだ。
ふくらはぎがじんじんしてきた?
これは愛の代償だ。
もちろんママには日焼け止めを何度も勧めた。
顔にも肩にも、ムラなくしっかり。
塗り直しタイムはパパが作戦で確保済み。
でも――自分のこととなると、なぜか後回しになるのが、パパという存在なのだ。
「ま、オレは焼けても大丈夫だから」
その言葉を最後に、パパの防御力はゼロになった。
午後になり、5歳児のテンションが再加熱した頃、パパの肩はすでに“焼きサーモン色”。
お湯に入ったら、もれなく「あ゛ぁ〜〜〜〜」ってなるやつである。
ママが見かねて言った。
「…焼けたね」
パパは笑った。
「うん。でも、いい焼き加減っぽくない?」
娘たちはそんなパパの姿を見て、なぜか大ウケだった。
赤くなった肩をつんつんして、「トマトー!」と呼ぶ始末。
それでもパパは、まんざらでもない顔でこう言った。
「今日、みんな笑ってる。それが一番だよな」
太陽と戦って負けたパパ。
だがその敗北は、確実に家族の笑顔という勝利に変わっていた🩷。
焼けた背中が、なんだかちょっと誇らしく感じる――それが、パパという生き物なのだ。
そろそろ空がまぶしさから白っぽく変わってきた頃、ママがぽつりと言った。
「そろそろ、帰ろっか…」
その言葉に、1歳児はふにゃっとタオルに包まれ、何となくうなずいた。
しかし、である。
5歳児は全力で首を振った。
「まだ遊ぶのーー!!!」
この時点でパパは気づいた。
今日の本当の戦いは、ここからなのだと。
帰るタイミングを誤れば、せっかくの楽しい時間が「泣き声」で塗りつぶされてしまう。
それは避けたい。
何がなんでも、最後まで“楽しかった”で終わらせたい。
そこでパパは、頭をフル回転させた。
思い出すのだ。子どもに行動してもらうには、理由とワクワクが必要だ。
「よし、最後にパパと浮き輪で25メートル、往復できたら…アイス買って帰るぞ」
その瞬間、5歳児の目が変わった。
まるで挑戦者のように真剣なまなざしになり、浮き輪を両腕でぎゅっと抱えた。
「やる!」と叫んだその声に、少し離れていたママが思わず笑った。
パパはその背中を支えながら、ぐんぐん進む。
25メートル、往復。
娘は浮きながら必死にバランスを取って、パパの腕はそっと支えて、でも支えすぎず。
ママはその様子を遠くから見守っていた。
娘の「できたー!」という声が水面に響きわたった時、それはきっと、今日という夏の一日をしめくくる、最上の音だった。
帰り支度は、ほんのちょっぴり名残惜しかったけれど、「アイス食べようね」の一言で、5歳児の気持ちは切り替わった。
赤ちゃんも満足げにタオルの中でとろんとした目をしている。
そしてママは、小さく「ありがとう」とつぶやいた。
そう。
帰るその時までが、プールなのだ🩷。
最後の笑顔、それがきっと、今日一日の答えになるのだから。
プールからの帰り道、それは静かな勝者たちの帰還だった。
チャイルドシートの上で、1歳児はもう夢の国。
5歳児はシートベルトを締めながら、「アイスはチョコがいい」と宣言した直後にスースーと寝息。
車内はクーラーの風と静けさに包まれ、戦場を終えたような安堵が漂っていた。
パパの背中はまだヒリヒリと焼けている。
日焼けの境界線はタンクトップのラインをくっきりと刻み、そこだけまるで「父の勲章」のように主張していた。
ひと休憩が済むと、予定された作戦通りの「風呂順番作戦」が発動される。
パパがトップバッターでお湯の熱さを確認し、湯気を立てながら自分をほぐす。
その間にママが赤ちゃんを脱がせ、2番手として小さな体をパパへパス。
続けて5歳児も入ってきて、泡だらけの髪に「目にしみるー!」と騒ぎながら、家族の声が風呂場にこだまする。
ラストの入浴者はママ。
ママにとって1人きりで湯船に肩までつかり、少しだけ目を閉じるその時間こそ、今日一日のご褒美に違いなかった。
その間、パパはすでにパジャマ姿の娘たちとリビングでごろり。
5歳児が絵本を持ってきたかと思えば、読み始める前に全員そろって夢の世界へ落ちていく。
ママが風呂から出た頃には、静かな寝息がソファに響いていた。
洗濯物は…まぁ明日でいいか。
自動洗濯乾燥機がゴウンゴウンと回る音に背を押されるように、ママもそのままそっとリビングの灯りを落とした。
家に帰るまでが遠足――なんて言葉があるけれど、家に帰ってからも、夏はまだ続いていた。
静かな夜が包むその時間こそ、家族で掴んだ最高の思い出だったのかもしれない🩷。
晩ごはんはどうするか――その問いはもはや形式だった。
娘ふたりはソファでウトウト…、帰宅後に目を開けたのはほんの数分そんなこともある。
パジャマに着替えたあと、まるで電池が切れた人形のように、ソファの上にごろんと横たわり、そのまま…スースー…と、完全にダウン。
パパはと言えば、タオルを首に巻いたまま、5歳児の隣でうつ伏せに倒れていた。
水の中で受けたダメージが、じわじわと全身に広がり、気がつけばまぶたが重力に勝てない。
「少しだけ目を閉じよう…少しだけ…」そう思ったときには、すでに彼は夢の中。
そしてママ。
全自動洗濯乾燥機に洗い物を一任し、最後の気力で水筒を洗い、麦茶を補充し、タオルを干すべきか迷って結局放置し…気づいたら、家族全員の寝息に包囲されていた。
ふと見ると、リビングには笑顔のまま眠る5歳児、腕にすっぽり収まるように丸くなった赤ちゃん、そして背中がうっすらピンク色のパパ。
まるで水族館の巨大水槽から帰ってきた仲良しアシカ一家のようだ。
テレビからは、いつ録画したのかも思い出せないアニメのエンディング曲。
テーブルの上には出前の寿司パック、半分残ったポテト、食べられなかったアイスの空箱だけが、今日という一日の名残を語っていた。
寝落ち戦線に異常あり――いや、むしろこれこそが正常だ。
限界まで遊んで、笑って、力尽きる。
それはきっと、最高の休日の証拠なのだ。
ママは小さく笑って、リモコンを手に取り、テレビをそっと消した。
夜が、優しく降りてきた🩷。
朝、カーテンのすき間から入り込む光にパパが目を覚ました。
ふわふわの髪の5歳児が、寝ぼけ眼で彼の腹の上に乗っていた。
「…あれ? 昨日って…夢じゃなかったよな」
夢じゃない。
肩のヒリヒリが、しっかりと現実を伝えてくる。
ママもゆっくりと目を開けて、軽く伸びをした。
いつもなら「朝だよー」と声を張る側だが、今日は言わない。
その代わりに、キッチンの片隅に目をやる。
――そう、あれだ。
濡れたまま突っ込まれたプールのタオルと水着の山。
全自動洗濯乾燥機くんは、昨夜の静かな夜に黙って停止していた。
「…昨日、乾燥まで押すの忘れてたね」
「うん。…やる?」
「うーん、やらないと、やばい」
「うん…やばい」
とりあえず、朝ごはんをトーストで済ませたあと、パパがどっこいしょと洗濯機の前に立った。
湿気た水着を取り出すと、むわっとした独特の塩素と太陽の匂いが混ざった空気が立ち上る。
「うわぁ…夏って感じするわ〜」
妙に懐かしいこの香り。
パパは子どもの頃の町のプールを思い出しながら、洗濯機を再始動した。
2回戦目、脱水から乾燥まで。
タイマーは2時間ちょっとを指していた。
その間に、子どもたちはソファで『アンパンマン』を見て笑い、ママは冷たい麦茶を片手に「あー、今日も平和だわ」とつぶやく。
昨日の疲れがじんわり残る体に、扇風機の風が心地いい。
そして乾燥が終わったタオルの山は、ふかふかでほのかに夏の匂いがした。
洗濯は勝者に微笑むか?
うん、今回はギリギリ微笑んでくれた。
このふかふかを抱きしめた5歳児が「またプール行こうね🩷」と言ったその瞬間、家族の中に、ひとつ小さな伝説が生まれた気がした。
翌日の夕方、ふとした瞬間に5歳児が口にした言葉がきっかけだった。
「またプール、行こうねー」
その無邪気な一言に、パパとママは一瞬、顔を見合わせた。
――ああ、もう次回の話が始まってしまったか。
決して嫌じゃない。
むしろ、楽しかったのだ。
でも…次に行くなら、もっと楽に。もっと快適に。
そう思ってしまうのは、きっと、パパもママも成長している証拠なのだ。
パパはスマホを手に取り、「日焼け止め 落ちにくい 最強」で検索――じゃなかった。
いや、その気持ちで調べていた。
そして「ラッシュガード メンズ 長袖 涼しい」もついでに見ていた。
ママはママで、「クーラーバッグ 軽量 子ども用おやつ入り」に心を惹かれていた。
今回の経験で分かったのだ。
水分補給のタイミングは?
浮き輪の空気はどこで入れる?
日陰スポットを確保するには、何時に行くのがベスト?
そして何より――「ママの休憩時間」を死守する段取りとは何か。
パパは口に出さず、ただ黙って洗濯物をたたみながら考えていた。
あの時、もしもう少し早く動いていれば、あの時、タオルを手渡していれば…
いや、充分頑張った。
でも、家族の笑顔のために、もっとできる気がした。
「次は帽子、忘れないようにしよう」
「日陰側に荷物置くのがいいかもね」
そんなささやかな会話が、今この瞬間から、もう次の夏の冒険の始まりを告げていた。
成長とは、家族で繰り返す小さな経験の積み重ねだ。
装備も、連携も、確実にレベルアップしていく🩷。
そう、うちの家族は今日もまた、ゆるやかに、でも着実に進化している。
さあ、次はどこの市民プールに挑む?
※住んでいるところじゃなくても、料金は変わるけど、どこでも利用できちゃうのです。
準備は、もう始まっている。
数日が過ぎて、ふとママのスマホのアルバムを開いたとき、そこに1枚の写真があった。
娘たちが並んで浮き輪に入っていて、その後ろでパパが、ちょっと背中を曲げながらも、笑っていた。
いや、笑わせていた。
5歳児を、1歳児を、そして――ママを。
この写真、誰が撮ったんだっけ?と首をかしげたが、思い出してみれば、パパが出発前に「写真は今撮っとこう」と、がんばって撮った1枚だった。
撮ってる間は、バタバタだった。
泣きそうな赤ちゃんをあやし、着替えたての5歳児がプールに突っ込もうとするのを阻止しつつ、それでも「今しかない!」と、タイマーに魂を込めた瞬間だった。
結果、ほんのわずかにぶれていた。
でも、そこに写っていたのは完璧だった。
ママが娘たちを見つめる笑顔、パパの腕にぶら下がる赤ちゃんの小さな手、そして、無邪気にはしゃぐ5歳児の目の輝き。
なによりも、ママが本当に楽しそうだった。
家族写真って、不思議なものだ。
残すために撮るものだけど、思い出はいつも、撮ったとき以上に輝く。
疲れていたことも、肩が焼けてヒリヒリだったことも、ご飯のあとに爆睡したことも――全部が懐かしく、全部が愛おしくなっていく🩷。
ママはそっと画面を閉じて、麦茶を一口飲んだ。
パパはというと、背中の皮がちょっぴりむけ始めていた。
それを見て、ママが一言。
「…ほんとに、焼けたね」
パパは笑って言った。
「その分、笑ってくれたでしょ?」
そしてママも、にこっと笑った。
それこそが、夏の記録。
たった1枚の写真に、家族のすべてが詰まっていた。
市民プールなんて、たかが水遊び。
そう思っていた日々は、もうどこか遠い記憶の中だ。
1歳児と5歳児を連れて、ママの笑顔を守りながら、家族全員で楽しむ――
それはもはや、ちょっとしたレジャーどころか、人生の夏イベントといっても過言じゃない。
パパは焼けた。
全力で焼けた。
でも、そのぶん笑ってくれたママの顔を、パパは忘れない。
ママは疲れた。
ものすごく疲れた。
でも、そのぶん安心して娘たちと笑いあえたその時間を、ママは忘れない。
赤ちゃんは泣いて、5歳児は暴れたし、帰宅後はソファで一家そろって“沈没”したけれど、それでも、ちゃんとみんなで「また行こうね」って言えた。
それがたぶん、この夏一番の成果だと思う。
楽しかったね、だけじゃなくて。
がんばったね、もあった夏。
いつもありがとう、もそっと入ってる夏。
そして、なんだかちょっと、家族の形が深まった気がする夏。
そんな1日が、また思い出される頃に。
きっとママがスマホのアルバムを開いて、あの写真を見ながら笑ってくれるだろう。
――あの日、パパはヒーローだったんだよって。
焼けて、濡れて、振り回されて、でもその全部が、家族の笑顔のためだったんだよって。
さあ、またひとつ、我が家の伝説が増えました。
次はどの夏を、誰の笑顔を、主役にしようか。
プールの帰り道は、もう次の物語の始まりなのかもしれません。
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