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その1、その2ときて…その3は介護職編。
え?介護職だけの特別記事???
そう思われた方…まぁ、筆者が介護畑でお仕事が長いので…。
ちょっと他とは初任給の遣いどころが違うかなぁと思ったところも含めて、その3として記事にしてみました。
まぁ、いろいろと角度、分析の仕方はあるものです。
介護職のお給料。
ついに介護支援専門員のお給料と逆転したとも言われます。
とはいえ、初月のお給料は低いです。
というのも、夜勤が少ないからです。
いわば最低ベースのお給料ですが、ここから月々、お給料が上昇すると思うと嬉しいスタートかもしれません。
さて、最初の介護職の1ヶ月。
いかがでしたか?
部署にも寄るとは思いますが…。
3分の1くらいは座学だったという研修生活だったあなた。
まずは優良企業に就職できたことを喜びましょう。
いきなり実践だった…。
これは人手不足のブラック生活の始まり…とも言えるかもしれません。
もちろん、そこで挫けてはいけません。
ブラックに感じるには要因が必ずありますし、その改善を図ることも必要です。
将来のあなたにとってみれば、たやすい事柄に出来るよう成長できるかもしれませんから。
じっくりと学びを深めていきましょう。
さて、初任給をいただいたあなた。
これまでのその1その2とは違い、1章のここが将来的に最も大事なポイントになります。
身内の壁です。
身内との円滑な意思疎通…じつはとっても大事な点なのです。
熟練した介護職であっても、身内を相手にしますと介護が出来ない…。
こういったケースはよくあるものなんです。
よく知った仲だからこそ、歯に衣着せぬ物言いだったり、感情的になるなどしてしまう。
うまくコントロール出来ない、結果、介護提供が出来ないなんてことになりかねません。
ですから、自分の親を介護施設に預けつつ、自分は他人の介護に就職して働くなんて矛盾に至るケースもよくあります。
初月に実感したことを自らの家族、親族に対象を当てはめて考えてみることは、とても大切な学びになります。
もちろん、初任給を活用して贈り物・プレゼントを用意する慣習を持つことも将来的な工夫の1つになります。
単に家族でお食事をして楽しむなど家族間のコミュニケ―ションへの投資を持つことも良いことかもしれません。
介護を一ヶ月体験しますと、介助方法のみならず、言葉かけから人体の不思議あれこれまで多くの事柄に気づきを得たことでしょう。
それを上手く生活に取り入れ、家族全体が健康を培い成長できる場に整えていくことも大事な視点になります。
介護の業界では、四季に行事があります。
4月には花見、7月には七夕といった大型行事から、毎週、毎月のペースで開催される小中のイベントまでいろいろです。
企画書から報告書まで書類ごとも介護のお仕事の1つです。
そんな書類を目にして、体験した一ヶ月。
もちろん、ご家庭にも取り入れて、ご家族で楽しむ視点も持ちましょう。
さて、行事は単に歳時記に沿って行われているだけでしたか?
そうではありません。
地域の特性もあったり、地域交流そのものに混ざるという方向性もあるはずです。
こうした地域への参画という視点も大事な視点の1つになります。
それから、何と言いましても、どの行事も1人では成立できません。
同僚の指示・指導があって一ヶ月が達成できたことと思います。
排泄の介助でも、入浴の介助でも、お食事の介助でも、同量とのコミュニケーションと連携が日々の利用者さんの介護を支える土台になったことは言うまでもありません。
同僚との関係を固める工夫に初任給を活用する道を模索するようにしましょう。
…全額じゃないですよ、ごく一部、意識して用いますと、有効に活用する工夫を考えて少額で効果をあげることができるように成長していきます。
念頭にないと、何も進みませんから、意識だけでも持つようにすることが肝要です。
介護職の自分へのご褒美は何を用意しますか?
その1では銀行・証券会社。
その2では食べ物とかあれこれでした。
もちろん、その1もその2も当てはまります。
今回は、スキル磨き。
一般には介護職員初任者研修…となりますけど、もちろん、後々のスキルとしては重要かもしれません。
ですが、今回、おすすめするのは、その辺りの正規ルート以外の学び。
だって介護の世界って、何でもかんでもお仕事ですよって言われそうなくらい内容が多岐にわたります。
…でもってどれもが専門性がなくて中途半端になってしまいます。
例えば現代の対象となる高齢者さんは主軸が農業だった方が多いです。
あなた、農業できますか?
近所の農家さんの方がスペシャリストです。
お料理は栄養士さん、リハビリは理学療法士さん…、病気はお医者さんや看護師さん…。
介護士さんのスペシャリティーは?
介護する体力のみ…。
これでは、介護士さんならではのスペシャリティーがなくて、体力イチオシでしんどいだけでは、離職が増えるのも当たり前とも言えます。
何かしらのスペシャリティーを培うことが大切です。
例えば先の農業であれば、高齢者さんと一緒にプランターで鉢植えから知識を高めてみても楽しいでしょう。
一昔前の福祉業界の変遷を見てみますと、この20年後を見据えますと、パソコン機器とスマートフォンが革新しました。
これから先の20年がどうなるのか、そんなビジョンを片隅に置きつつ、身近で周囲からアッと驚かれるスキルを獲得することも可能です。
□ お化粧
□ ハーブ
□ アロマ
□ 掃除
□ マッサージ
□ ファッション
□ 環境コーディネート
…分かりますか?
この辺りの知識、誰もが日常生活を過ごす中で活用する知識ですが、誰もが自己流です。
しかし、専門家が少しずつ育っていて、教育システムとして出来つつある分野です。
学びとして短期間で学べる上、お仕事場でこのようなスキルを持ちつつ、介護を行うスタッフも少ないのが現状でしょう。
1つずつ、先人の知恵を学び、自己流に加味することは、とても時間がかかります。
まずは第一歩として研修や教材・教本などでその分野を知ってみて、取り込む工夫の素地を作ることが大切です。
もちろん、職場への導入、同僚への浸透、会社の改革へと進んでいくのは将来のビジョンです。
好きなことや興味、日常の延長線上で選ばれると学びは、より早いです。
是非、将来につながる学びを検討してみてください。
3章補足。
介護は人材不足と言われますが…本当は向上心不足、専門性不足と呼ばれる所以はこの辺りにあるかもしれません。
スキル磨きを効率的に行いますと、転職時の窓口が広くなりますし、いくつになっても転職を可能とする才能が培われることにもなります。
人生は長いです。
あなたの才能の幅は無限。
疲れ過ぎずに楽しく、幅を広げて深めていきましょう!