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今日は6月10日の『 時の記念日 』の意味や由来についての解説です。
時間は有限です。
子どもたちに時間を大切にしてもらう…それは社会へのデビューである保育園から始まります。
是非、保育園の先生方、ご父兄の皆様に、
『 時間 』とは?
『 多感な保育園児の健やかな学び 』とは?
この2つを時間の概念と共に考えていただくべく本記事をご用意してみた次第です。
『 時の記念日 』は1920年 ( 大正9年 ) に制定された記念日です。
戦前の大正時代の半ばのことです。
記念日の意味は…。
『 時間を守って欧米並みに生活改善と合理化を図っていこう! 』
『 時間は有限ですから、大切に守ろう! 』
そんな意味が込められて制定されています。
法律はいろいろな理由付けを元にして、制定されるので、由来もよく考えられているようです。
じつは天智天皇が漏刻 ( ろうこく ) と呼ばれる水時計を設置して、初めて鐘を鳴らして時間を伝えた日が、6月10日だったのだとか…。
西暦671年6月10日の出来事です。
今から1300年以上前のことです。
そう日本書紀という文献に登場する記録で新暦に置き換えるとこの日になるというわけです。
この故事にちなんで6月10日が『 時の記念日 』になりました。
日本人は今や世界中から、時間に正確だとか、マナー意識が高いと評価していただけるような国になっています。
グローバル社会と言われますから、世界の評価が上がることは、法律の趣旨にも沿いますし、人付き合いを円滑にすることにも、とても貢献できているのではないでしょうか。
昔は、『 光陰矢の如し 』を始め、時間の大切さ、効率化を説くことわざが多く残されているように、肌身で時間を感じてきた文化があります。
かの二宮尊徳が薪を背負い、本を読む銅像なんかも有名です。
時間を惜しんで勉強した…すごい!というところでしょう。
何ともピックアップ的な、やり過ぎな気もしますけど…。
限られた時間を大切に使う。
いろいろな角度から知識を吸収して育ち、そして働きなさい!、このようなところに眼目があるかもしれません。
さて、目に見える時計の概念とは別に、『 腹時計 』、『 時間の感覚 』というものもあります。
四季の移ろいを肌身で感じ、風情を楽しむ。
『 そろそろおやつの時間? 』というように腹時計が凡その時間を知らせてくれるというもの。
この辺りは体調に大きく左右されてしまいます。
逆に言えば体調のバロメーターとして捉えることも出来そうです。
本能や直感といった感覚を意識して時を知る工夫を磨く方向性…。
そこに現代人にとって大事なものが隠されていると思います。
誰もが目に見える、その場の時間を追いやすいです。
四角四面に続けますと、無理につながってしまい、ストレスをため込まされてしまう結果になるかもしれません。
というのも、自分はきっちり時間を守ってもお相手やお仕事は守ってくれるとも限らないからです。
相手や周囲を斟酌して、適切を導き出すことが、とても大事な要素かもしれません。
そして日の出と共に起きて日没と共に就寝までを意識する。
3食の栄養を摂り、自然を肌身に感じること…。
それは確実な健康を培うことにつながりますし、ストレスの発散にもなります。
こうした、発想やゆとりを抱えつつ、体を整えていくことで、時間の認識を改めて考えて見ることは、とても大切なことかもしれません。
保育園児になりますと、
時計の
・針の短針や長針
・1~100の数字を数える
4歳~5歳で十分に出来るようになります。
お風呂で肩までお湯に浸かって数を数えて温まったり…。
文字盤やカードのおもちゃで、ご家庭や保育園でも楽しく遊びながら学びます。
さて、朝起きる時間、夜寝る時間、朝昼晩のご飯におやつ…けっこう1日中、時間に拘束されて生活していくわけですが…。
余りこの時間と数字を強調して教え過ぎますと、これから時間に多く拘束されていく子どもたちにとっては堅苦しく、息苦しく感じて嫌がるようになります。
できましたら、積み木の時間、お友達と外で遊ぶ時間、お花を愛でる時間など、楽しく過ごす出来事と時間を結び付けて、意識を向けてもらうようにしましょう。
そのうち、『 〇〇ちゃんと公園で遊ぶ時間の約束をしてるの! 』という具合に、子どもたちが自発的に時間を使いこなすことが、楽しみと感じて達成出来るようになるのではないかと思います。
あくまで型枠にはめる…大人の意図に沿うのではなくて、自発的に子どもが時間を守りたくなることで、見出だせる有効性を大事にするように導きます。
すると非常に伸びやかでスムーズで円滑な育ちに繋がるようになると思います。
是非、このポイントを意識しつつ、押し付けず自発性を育てる教育を意識してみてください。
時間は有限です…。
時の為政者が生産性向上のために設けた記念日ですが…。
それでも、身近な生活の中で時間を活用して、様々な活動を行うことは多くのメリットをもたらします。
子どもたちに、1日、1週間、1年というスパンで肌身に感じて活動していただくことも難しいです。
しかし大人でもそこを意識して活動できているのか?
と指摘されると曖昧になってしまいませんか?
将来ある子どもたちには先々を見通す先見の明を培っていただきたいですし、時間だけではなくて四季を含む自然も肌身で実感いただきたいところです。
自発的に身に付ける…その学びの早さが驚く成長につながることは言うまでもありません。
…小難しい話になったでしょうか…。
子どもは伸び伸びと、体感を意識して育てるベシというお話でした。