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忘年会は古くからある伝統文化の1つ。
昔は高尚な文化でしたが、今は楽しく一年を振り返り、互いを労る会です。
そして新年に向かう力を養う!
高齢者施設で忘年会って採用されていますか?
いくつか実地に見学したこともありますけど…。
職員さんに利用者さん…忘年会にご不満はないですか?
楽しくあるためには?
その辺りのことを記事にしました。
よくよく考えますと、忘年会は年末に行われます。
いろいろと行事が目白押しの中…。
高齢者施設でも、忘年会を催されている施設では、きちんと盛り込まれ開催されてます。
でも…。
お昼間によく開催されますけど…。
一般的には、忘年会は夜に行われますけど、施設に入居すると忘年会は、スタッフさんや施設のご都合で、昼間になることが多いです。
そうタイムスケジュールに、どうしても阻まれてしまうという壁があるんです。
施設への入居を検討されている高齢者さん…。
入居してしまうと、じつは失われるものがいろいろあるということを知りつつ、入居せねばなりません。
もちろん、施設職員は高齢者さんがそんな思いをしないように日夜奮闘しています。
さて、高齢者さんの生活で多くの物が失われてしまうという点はさておき…。
忘年会を開催を企画する介護職員さん。
少しでも出来る範囲で高齢者さんに楽しい時間を過ごしていただきたいと思い企画しています。
企画には、いろいろな盛り上げ場面ための余興や出し物が定番です。
1人の職員さんに一発芸!
そんな…1人に強要するようなネタなんて時代錯誤です。
確実にパワハラで理事長が訴えられることになります。
いわゆる内部告発が成立してしまいます…。
さて、忘年会をリサーチしましたら、皆で明るく楽しくをキーワードにして、いろいろな方法も知ることが出来ましたし、経験もあるのでご紹介します。
この辺りは、高齢者施設ですし、介護に役立つ備品でも良いですし、福祉用具貸与事業所さんに出していただくのも良いと思います。
新年のカレンダーなど福祉用具貸与事業所さんは毎年作成して配布されるところが多いので1つの景品として用意されてはいかがですか?
□ 卓上
□ 一枚ものカレンダー
□ 数枚ものカレンダー
と、いろいろパターンが揃います。
他にも介護用品で、様々な場面に特化した道具があります。
食事のスプーンやお皿、お椀、排泄道具などなども、十分に景品として採用できます。
え?
華がない?
福祉用具貸与事業所さんのカタログを見ますと、杖や靴1つでも、すごく洗練されたデザインもあったりします。
購入品で揃える場合には、カタログを一度、チェックされてみますと、新しい発見もあって良いと思います。
食べ物を景品として用意する場合には、日持ちを考慮しつつ選びましょう。
日頃、施設で提供しない食材であったり、珍味であるなども、有効な選択かもしれません。
ただ、嚥下能力に影響しますので、高齢者さんの能力に合わせて検討しましょう。
施設にある備品でも、多くの宴会ゲームは可能です。
定番の宴会ゲームは、
□ ビンゴゲーム
□ 王様ゲーム
□ じゃんけん大会
□ 利き〇〇大会
□ ジェスチャーゲーム
□ おしぼりリレー
□ ライター点火ゲーム
などなど、可能です。
ところで忘年会の由来、じつは昔々の鎌倉時代や室町時代の忘年会では、連歌を読みふけったと言われています。
多くの作品を詠んで、披露し合う会にしても、忘年会の趣旨からはけっして外れません。
新年になると歌会始という宮内庁主催の恒例行事がありますが、一般公募になっていて、抽選もあります。
作品を練り、『 1年後の歌会始に参加するぞ 』という野望を磨き上げていく…。
そんなスタートの機会にされてみてはどうでしょう?
介護を受ける高齢者さんですが、この辺りの培った才能は、老いても障害を抱えても全く枯れない分野です。
手続きが煩雑になったので、自分で出来ない…。
時間がかかる…。
そんなところをサポートしてみても、高齢者さんの自信回復のために、とても良いことではないでしょうか?
先述の連歌形式を用いる場合は、お昼間、雅楽の調など、バックミュージックをこだわって選定にされてみると良いかもしれません。
いろいろなゲームの場合は、宴会、お座敷小唄などの音楽で盛り上げると良いでしょう。
そう、いろんなゲームに『 音楽で盛り上げる 』 これが秘訣の1つです。
次に、大きなところで…昼に行うか?晩に行うか?時間の問題です。
雰囲気がとても大事な忘年会。
もし職員さんのご家族も全部、招待して行えるなら、晩に実施してみましょう。
時間的には18時~20時くらい。20時~21時はイブニングケアです。
大勢でお手伝いして、着替えを済ませると、すごく短時間で終わっちゃいますから。
職員さんのご家族さんも施設に揃い、皆で忘年会を楽しむようにセットできますと、お料理から賑やかさまで大きく簡単に昇華できてしまいます。
忘年会は、明るく皆で楽しむがキーワードです。
歩ける方から寝たきりの方まで楽しめるように…。
そう考えますと実施前の準備がとても大事なこと。
綿密過ぎると失敗することもありますが、失敗は愛嬌で乗り越えましょう。
一年の苦労を吐き出して、新年を明るく迎える!
その為の忘年会ですから。
明るく積極的に楽しみましょう!
楽しくあるためには、事故リスクはとことん考慮して軽減しておきましょう。
外部関係者を招く場合には、楽しむ盛り上げ役の方をお任せして、高齢者さんが怪我をしないようにスタッフは全力でサポートに回ります。
でも、スタッフさんも抜け目なく、サポートしつつ、しっかり食べて飲んで楽しむようにしましょう。
さて最後に設けるのは、アルコールについてです。
忘年会や宴席に不可欠とも言えるアルコール。
高齢者さんに提供するのは、とても注意が必要です。
まず、主治医に高齢者さんの日頃の診察情報から、アルコールの適量を判断してもらいます。
次に、保証人であるご家族さんの了承も得ましょう。
この2つを書面でクリアして、アルコールの提供が、初めて可能になります。
主治医が設けたラインよりも少なめを高齢者さんに提供して、より確実に安全な範囲にアルコール量を止めていただくのがコツです。
さらに多くのアルコールを本人様が希望されたとしても、ルールとして制限までの提供を守ること。
お酒の失敗の話も良くありますが、全くのゼロでは高齢者さんが可哀想になります。
良い酒を少量で、かつ適量未満で…。
理事長さんのポケットマネーで、ドンペリでも何でも、良酒を仕入れていただきましょう。
ルールあってこそ盛り上がる忘年会。
新年も幸福に恵まれますように…。