今年の笑い納めはおまかせ!高齢者施設の忘年会を極めるユニーク指南書

[ 12月の記事 ]

はじめに…忘れられない“忘年会”にするために

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忘年会、それは年の瀬にふさわしい“笑い納め”のセレモニー。

え?おせちより重要じゃないかって?

…それはもう、全国の居酒屋予約合戦を見れば一目瞭然です。

ですがここで、ふと視点を変えてみましょう。

おじいちゃんおばあちゃんが過ごす高齢者施設では、忘年会ってどうなってるんでしょうか?

「カラオケ?いやいや耳が遠くてね」「一発芸?腰にくるから…」なんて消極的な声が聞こえてきそうですが、そこは発想の転換がカギ。

忘年会は何も、夜の宴会場でカラオケデュエットするだけのイベントじゃありません。

昼間でもいいんです。

お茶菓子だって立派なごちそう。

むしろ大切なのは、“誰とどう笑うか”。

私たちはいま、介護という名の名もなき舞台裏で、年末の一大エンタメイベントをどう盛り上げるか、真剣に…でもちょっとおかしく…考えてみる必要があるのです。

職員さんの肩にかかるプレッシャーは、まるで年越しそばの天ぷらくらい重い。

でも大丈夫。

出し物も、景品も、構成も…笑いながら組み立てれば、自然と“盛れる”んです。

この記事では、高齢者施設における忘年会の「リアル」と「理想」の間を、ぷかぷかと渡り歩きながら、余興やゲーム、景品や音楽、そしてお酒にまつわるあれこれまで、笑いと発見にあふれたアイデアをお届けします。

さあ、今年の忘年会は、過去最高に“楽しい失敗”をしてみませんか?🩷

高齢者も職員も家族も、全員が笑って年を越せる方法――そのヒント、こっそり全部詰め込みました。

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第1章…昼開催?それって本当に“忘年会”?高齢者施設ならではの開催事情


さて、忘年会と言えば、ネクタイを頭に巻いたり、ビールジョッキを片手に上司のモノマネを披露したり…そんな“夜の祭典”を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

ですがここは高齢者施設、夜はすでに夢の中という利用者さんも多く、宴のスタート時間が14時、終了は15時半。

まだ陽が高い。

窓の外では、近所の小学生が鬼ごっこしてます。

もはや「忘年・おやつ会」と呼んだ方がしっくり来るかもしれません。

とはいえ、それにはちゃんと理由があるんです。

高齢者施設では、夕方18時には夕食、19時には歯みがき、20時にはおやすみなさい。

つまり、忘年会を夜にするというのは、もうそれだけで“事件”扱いになってしまうのです。

しかも、職員さんだって夜は大忙し。

転倒防止の見守りや服薬管理、おむつ交換やナースコール対応…と、忘年会どころか“年忘れの余裕”もありません。

でも、ちょっと考えてみてください。

昼の忘年会、これって逆にチャンスかもしれません。

夜ほど酔っぱらいも出ないし、照明が明るいから認知症の方も安心。

音響もはっきり聞こえるし、明るい時間に笑うって、なんか心もあたたかくなる気がしませんか?

しかも、体力が落ちてきた高齢者にとって、夜のイベントはかなり過酷です。

昼にしっかり盛り上がって、夜はぐっすり寝ていただける…これはある意味、理想の1日では?

ただ、施設に入ると“夜の自由”はかなり制限されるのも事実。

入居を考えているシニア世代からすると「好きな時間にお酒が飲めないなんて…」と、寂しさを覚える瞬間もあるでしょう。

ですが、そこを上手にカバーするのが介護職員の腕の見せどころ。

たとえば“昼でも本格感”のある演出や、プチ照明演出、ちょっとした衣装チェンジ、テーブルクロスで雰囲気を変えるだけでも、参加者のテンションはガラリと変わります。

施設の中でも「人生の締めくくりを笑顔で迎える🩷」ことはできるのです。

そしてそのカギを握っているのは、他でもない職員さんの“ユーモア”と“工夫力”。

もうこれは、おせちよりも重宝されるスキルかもしれません。

昼開催でも、いいえ、昼開催だからこそできること…実はたくさんあるんです。

さあ、次はその“中身”を覗いてみましょう!

第2章…そのネタは昭和で止まってませんか?余興と出し物の令和リニューアル術


さて、忘年会で「はい、じゃあ〇〇さん、今年も一発芸お願いします!」なんて声が飛んでくると、職員の皆さんは一瞬フリーズします。

「去年、ギリギリやったギャグで今年も乗り切れる…?」そんな考えが頭をよぎりながら、足元には冷や汗の水たまりが。

いやいや、ちょっと待って。

高齢者施設の忘年会、そんなヒヤヒヤ芸人養成所みたいにしなくてもいいんです。

そもそも一発芸を披露するのは、もはや時代錯誤。

パワハラ?モラハラ?いいえ、ギャグハラ。

現代の忘年会に必要なのは、無理やりじゃなく“みんなで笑える”余興。

そう、参加型でこそ盛り上がるんです。

たとえば王様ゲーム…じゃなくて“福の神ゲーム”。

ビンゴの「リーチ!」じゃなくて「ピンゴー!」と叫んでしまうのもご愛嬌。

それから、高齢者の皆さんが「おお!」と目を輝かせるのが“懐かしネタ”。

昔の歌謡曲をBGMにしたジェスチャーゲームや、昭和の名台詞を読み上げて誰が言ったかを当てる“昭和クイズショー”。

あとは“利きおやつ大会”なんてのもアリ。

白い恋人、ルマンド、バタークッキー…味覚と記憶のクロスワードに挑戦していただきます。

そして景品。

ここ、ポイントです。

「滑りにくい靴」とか「曲がらないスプーン」とか、実用性バツグンの福祉用具でも、カタログの中には「えっ、これ介護用品!?」と思わず二度見するくらいオシャレなデザインもあります。

福祉用具貸与事業所さんにご協力いただければ、新年の卓上カレンダーだって手に入るし、企業からの協賛でちょっとした試供品が景品になったりもします。

これはもう、福祉業界の“福引戦略”といえるでしょう。

ただし、食べ物を景品にする場合は慎重に。

とろけるようなチョコや珍味など、「ちょっと豪華」な路線を狙いたくなりますが、嚥下の問題が出てきます。

誤嚥性肺炎というワードが脳裏にチラついたら、それは“食の赤信号”。

どうしても甘い物で勝負したいなら、ゼリーやプリン系にしつつ、パッケージで「特別感」を演出しましょう。

ちなみに職員の皆さん、「出し物が決まらない!もう自分が踊るしかないか…」と悩んだ経験、ありませんか?

でも、実はそこにチャンスが潜んでいます。

踊りの下手さを“あえて見せる”ことで、施設内が笑いの渦に。

下手こそ味、噛むこそ芸、それが“介護職員エンタメ道”。

うっかりマイクを落としたって、「あら、落とし玉〜!」と切り返せば拍手喝采。

そう、忘年会とは“芸人魂”ではなく、“みんなで笑う力”を試される場所。

笑わせることより、笑い合えること🩷。

それが成功の秘訣なのです。

さあ、次はどんな形でこの会を盛り上げていくか…景品?演出?BGM?そのヒントは、次章でお話ししましょう!

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第3章…景品に華がない?いいえ“杖”だってパリコレ気分です


忘年会といえば景品。

これ、会の盛り上がりを左右する超重要アイテム。

でも高齢者施設の忘年会では「今年の景品は排泄ケア用バケツでした~♪」なんて言うと、利用者さんのテンションが秒で冬眠状態に。

いや、実用性があるのは分かるんです。

でも、もうちょっとこう…“夢”がほしいじゃないですか。

でもご安心を。

介護用品の世界、実は今ひそかに“映えの時代”を迎えております。

杖ひとつ取っても、「えっこれヨーロッパ輸入?」「パリのブティックで買ったの?」というくらい、洗練されたデザインがずらり。

杖がファッションアイテムになる時代、とうとう来ました。

靴もしかり。

滑りにくい上に、まるでデザイナーズスニーカーのようなルックス。

介護用とは思えないレベルの“攻め感”が光ってます。

そして注目すべきは、福祉用具貸与事業所さんたちのプロモーション魂。

年末になると各社がこぞって「カレンダー攻勢」を仕掛けてきます。

しかもただのカレンダーじゃない。

花の写真で癒すタイプ、季節のレシピ付き、昔懐かし昭和ポスター風など、ジャンルがもう“カレンダーワンダーランド”。

もらって嬉しい、見てホッとする、めくるたびに「今月も生きてるっていいな」と感じられる、そんな1冊。

これは景品にぴったりです。

とはいえ「やっぱりカタログギフト的な贅沢感がほしい!」という声もあるでしょう。

そんな時は、施設ではなかなか提供されない“ちょっといいモノ”をセレクト。

高級和菓子風のゼリー、食べやすい個包装の焼き菓子、ちょっとだけ贅沢なお茶パック。

え?それでも地味?ならば“福袋演出”で魅せましょう。

中身は普通でも、袋が金ピカなら、開ける前のドキドキ感で“年忘れのワクワク”はMAXに。

もちろん、嚥下の問題には気をつけなければなりません。

ゼリーやムースタイプの甘味なら、むせにくくて安全。

でも「もうちょっと特別感がほしい…」という時は、見た目に華があるラッピングや、職員さんの手描きの“お品書き”を添えてみましょう。

高齢者施設だからって味気ない包装にする必要はありません。

むしろ“魅せる力”こそ、景品の真骨頂。

景品とは、単に“物を渡す”ことではありません。

そこに込められた「あなたが今年も元気でいてくれて嬉しいです」という気持ちが伝わるかどうかが重要なんです。

介護の現場でも、“心ばかり”は立派なエンタメ🩷。

プレゼントという名の愛情で、忘年会をグッとあたたかく仕上げていきましょう。

さあ、次は高齢者の中に眠る“文豪魂”をくすぐる章へ突入します!

第4章…忘年会に“歌会始”を!?高齢者の隠れた才能を開花させよ


さあ皆さん、忘年会の余興にちょっと知的なスパイスを加えてみませんか?

そう、たとえば“短歌”。

「いきなり五・七・五・七・七!? 難易度高そう…」と思った方、大丈夫。

これが意外と、昔の記憶がふわっとよみがえってくる不思議な体験になるんです。

なにしろ“歌会始”と聞けば、あの宮内庁が主催する由緒正しい新年行事。

毎年テーマが発表され、全国から短歌が公募される一大イベント。

もちろん誰でも応募OK。

これ、高齢者施設の忘年会にぴったりだと思いませんか?

「テーマは“光”。さて、五・七・五・七・七で想いを表しましょう」なんてお題を掲げれば、利用者さんの表情が一変します。

そう、記憶の奥底に眠っていた“言葉の力”が目を覚ます瞬間

初恋の思い出、農作業の帰り道、家族で囲んだちゃぶ台の風景…。

それを17音ではなく、31音で綴る。

これはもう、“人生のエッセンス”が詰まった文学作品です。

そしてこの五・七・五・七・七を指を折って数えながら考えるという行為自体が、実は立派なリハビリ。

言葉を選び、記憶をたどり、音を数える。

この一連の作業が脳の活性化につながるのです。

しかも、何より楽しい。

静かに黙々と取り組んでいるようで、心の中では“言葉の旅”が大冒険中。

職員さんも一緒に詠んで、読み合いながらワイワイするのも盛り上がります。

もし「短歌なんて詠んだことないわよ~」という方がいてもご心配なく。

職員さんが聞き取りながら、代わりに五・七・五・七・七にまとめて差し上げる“介護式代筆制度”を活用しましょう。

内容はご本人の言葉、形は職員のサポートで。

これぞ“共作の美”。

紙に書いて貼り出せば、もうそれだけで感動モノ。

短歌をミニ冊子にして新年にお配りするのもオススメです。

施設の中に文芸部が誕生するかもしれませんよ?

年末に短歌、年明けには“うた初め”。

和の心で1年を締めくくり、始める。

その連続性が、施設での暮らしに品格と楽しさを運んでくれるのです。

手が動かなくても、声が出なくても、心が紡ぐ言葉は止まりません。

むしろ年齢を重ねた人だからこそ書ける、重みと優しさに満ちた一首が、読む人の胸を打ちます。

忘年会の一幕に、ちょっとだけ“和の余韻”を加えてみてはいかがでしょう?

笑いも感動も、きっと忘れられないものになりますよ🩷。

さて次章では、そんな知的な感動のあとにふさわしい“音楽の魔法”について語りましょう。

BGMひとつで、会場がコンサートホールになるかもしれません。

第5章…“音楽の魔法”でゲームが倍楽しくなる理由


さて、忘年会といえば、ゲーム、余興、笑い声…ときたら、やっぱり欠かせないのが音楽。

音が鳴った瞬間、空気がガラッと変わるのってありますよね。

まるで、魔法のスイッチ。

静かな会場に一曲流れただけで、「あ、なんか始まりそう!」と全員の目が輝く。

そう、音楽は忘年会の“仕掛け人”でもあるのです。

高齢者施設では、昭和歌謡をBGMにすると、会場が一気に“時空ワープ”。

美空ひばりが流れた瞬間、車いすの利用者さんが突然、手拍子を始めるなんてこともあります。

中には「これ、私が嫁に行く前に流行ってたのよ」と前のめりで語り出す方もいて、もうそれだけでトークショー成立。

現代のEDM(Electronic Dance Music)にはない、リズムはシンプルでも詩が深い。

それが昭和の名曲の底力。

よく考えてみれば、昭和歌謡って、歌詞が詩的で、物語性があって、しかも難解な表現もチラホラ。

「夢のなごりを指に感じて」とか「黄昏のビルの灯が涙に見えた」とか、もはや短編小説。

利用者さんたちの心には、若かりし頃のドラマがメロディと共に保存されていて、歌が流れるだけで脳内シアターが開演するんです。

そして、ゲームにも音楽は効果絶大。

たとえばジェスチャーゲームに昭和のアニメ主題歌を流せば、もう参加者の動きが倍速。

おしぼりリレーに合わせて「365歩のマーチ」をかければ、まるでリズム体操。

なんなら、“盆踊りdeビンゴ”みたいな新競技も誕生しかねません。

また、雅楽をBGMに使えば、前章で紹介した短歌の発表タイムも格式が一気にアップ。

まるで宮中イベントのような厳かさに包まれます。

「次は〇〇様のご発表です」と紹介された瞬間、いつもは無口な利用者さんが静かに立ち上がり、読み上げる短歌に思わず周囲が拍手喝采。

音楽が空気を変え、人の心を開く…これぞ、音の力🩷。

さらに、ちょっとした演出で「これ、紅白歌合戦ですか?」というくらい華やかなステージ風にもできます。

照明を少し落として、スポットライト風の卓上ランプを当ててみる。

イントロが流れた瞬間、職員がエントリー風に登場。

「今年の新人賞は、介護部の〇〇さんで〜す!」なんて茶番を交えると、笑いと拍手の渦に。

忘年会における音楽とは、単なるBGMではありません。

思い出を呼び起こし、身体を自然に動かし、笑いの波を何倍にも広げる“魔法使い”なのです。

昭和の歌謡曲たちは、今日もきっと、どこかの施設のホールで、優しく高齢者の心を抱きしめているはずです。

さあ次は、その盛り上がりを一歩先へ。

いよいよ、家族も巻き込んだ“晩開催作戦”へと話は進みます。

ちょっとハードルは高いけれど、その分リターンも大きい…その秘密、こっそり明かしましょう。

第6章…晩開催ってハードル高い?なら“家族巻き込み作戦”はいかがですか


「忘年会は夜にやってこそでしょ!」

この声、聞き覚えありませんか?

それもそのはず、テレビでは夜に紅白、夜にカウントダウン、夜に除夜の鐘。年末の風物詩はなぜかぜ〜んぶ“夜型”なんです。

とはいえここは高齢者施設、夜はすでにスヤァ…。

だからこそ、昼開催がスタンダード。

でも、もし夜に開催できたら?

それはもう、年末の伝説になるかもしれません。

ただ、夜開催の壁は高い。

そびえ立つその名は「夜勤シフト」と「イブニングケア」。

晩ご飯を出して、薬を配って、おむつ替えて、ナースコール鳴りっぱなしで、「さあ忘年会やろうか!」なんて、まるでフィクション。

でも、だからといって諦めるのは早い。

そこに救世主がいるんです。

そう、“家族”という名の最強助っ人たちが。

ここで提案するのが「家族巻き込み作戦」。

そう、もういっそご家族にも忘年会に参加していただこうという作戦です。

え?仕事終わりで駆けつけるのは無理?

いえいえ、だからこそ“18時開始”というゴールデンタイム設定が輝くのです。

たとえば「職員も家族も全員参加型忘年会」を企画してみましょう。

普段は別々の立場にいる“職員と家族”が、同じテーブルでからあげつまみながら、利用者さんの歌声に拍手を送る。

なんだか、もうそれだけでドラマじゃないですか?

しかも家族が来ると、利用者さんの表情が一段と変わるんです。

「うちの孫、来てるの!」とニコニコで自己紹介を始めたり、「いつもお世話になってる〇〇さんです」と、施設の職員を紹介してくれるという“逆おもてなし現象”が発生。

職員と家族がつながると、介護の現場がグッとあたたかくなる。

これはもう、忘年会の副産物どころか、本命効果。

そして忘れちゃいけないのが、晩開催ならではの「照明マジック」。

ちょっと暗くしたホールに間接照明、キラキラ光るデコレーションライト、BGMに昭和歌謡、まるでホテルのディナーショー。

テーブルには紙ナプキンを三角に折って、ノンアルコールワインをグラスに注ぐだけで、もうその空間は“施設”ではなく“サロン”です。

もちろん、忘れてはいけない大前提。

安全第一。

転倒リスク、帰宅時間、トイレ誘導、すべてに細心の注意が必要です。

ですが、家族の協力があれば、その一部は任せることができる。

施設職員は“安心を守る役”に集中し、笑顔と楽しさはみんなで共有する。

この分担ができたら、夜開催はもう夢物語じゃありません。

年末、日が暮れて、施設のホールに小さなランプが灯る。

その光の中で、高齢者も職員もご家族も、笑いながら歌って、話して、食べて。

「今年もありがとうね」と、心から言い合える場所🩷。

それが、施設が育てる新しい家族のかたちかもしれません。

さあ次はいよいよ、お酒の話題へ。

宴のラストは、やっぱり“あの一杯”にたどり着くのです──でも、そこにも慎重な知恵とルールが必要なんです。

第7章…アルコール、出す?出さない?攻防戦と“おとなのルール”


さて、忘年会といえば最後に待っているのが“乾杯”の魔法の一杯。

でもここは高齢者施設。

いつもの「おつかれさまでした〜!」が、「主治医の許可はいただいてますか?」になる瞬間。

そう、ここから先は、お酒という名の“成人指定エリア”に足を踏み入れる時間です。

「ちょっとくらい、いいじゃないの〜!」という声も、「何かあったらどうするの!?」という心配も、どちらもよ〜く分かります。

実際、施設でのアルコール提供は、とっても慎重な取り扱いが求められます。

健康状態、服薬の有無、既往歴、体調の変化…それらを総合的に判断して初めて、「じゃあ、ほんの一口だけ…」となるのです。

まず必要なのは、主治医のOK。

これが最初の関門。

「先生、うちの父はビールに目がなくて…」と家族が頼んでも、「肝機能が…」「糖尿が…」と診察室で首をひねられたら、それはもう、“ノンアル一択”の確定フラグ。

そして、次に必要なのが家族の同意書。

どんなに本人が「俺はまだまだ飲めるぞ!」と意気込んでいても、ご家族が眉をひそめて「ちょっと…それは…」と首を振ったら、はい、即退場です。

この2つがそろって、ようやくアルコールの“表舞台デビュー”が許されるのです。

でも、ここで大切なのは“量”。

主治医がOKを出したとしても、「じゃあ好きなだけどうぞ~」なんてことは絶対にダメ。

むしろ、OKラインの半分以下を提供するくらいがちょうどいい。

たとえば主治医が「ビールなら中瓶半分まで」と言ったら、実際にはグラス一杯分だけにしておくのが、プロの対応。

それでもご本人が「もうちょっと…!」とおかわりを求めてきたら?

そんな時は、“演出”で乗り切りましょう。

たとえば、ノンアルビールをおかわり分にすり替えて提供。

視覚も味もほぼ本物、でも安全。

そのうちほろ酔い気分でご本人も「効いてきたわ〜」なんて、アルコール0.00%の力に感謝し始めます。

実は、お酒を「まったく提供しない」という選択も、逆に高齢者の“疎外感”につながることがあります。

みんなで乾杯しているのに、自分だけお茶じゃ悲しい…そんな声、耳にしたことのある職員さんも多いのでは?

だからこそ、“適量を、安全に、心を込めて”提供することが大事。

これはもう、介護というよりもおもてなしの域です。

ちなみに、「今年は特別にいいお酒をご用意しました~🩷」という名目で理事長がポケットマネーから取り寄せた高級シャンパン(もちろん少量)を、皆で一口ずつ味わうなんて演出もアリ。

飲んだ量より、“特別感”が満足度を決めるのです。

アルコールをめぐる攻防は、まさに“おとなの戦い”。

でも、だからこそ、ルールを守って、慎重に進めてこそ、笑って乾杯できる。

それが施設の忘年会における、最高のお開きの形なのかもしれません。

次はいよいよ、笑って泣いて食べて詠んで…全力でやりきった忘年会の“まとめ”です。

来年につなぐヒントもこっそり詰め込みますよ。


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まとめ…笑って締めて晴れて新年!忘年会はリセットボタン!


忘年会って、本来は“年を忘れる会”だけど、施設の忘年会に限っては“思い出を全部抱えて笑い飛ばす会”でもあるんですよね。

日々の介護、地味なルーティン、ちょっぴり切ないエピソード…全部ひっくるめて、「今年もおつかれさまでした〜!」と、みんなで肩をたたき合える場、それがこの一日なんです。

準備は正直めちゃくちゃ大変。

職員の皆さんは、ゲームを考え、景品を選び、BGMを編集し、余興のリハをこっそりやり直し…「もはやこれは文化祭?」と自問する夜もあるでしょう。

だけど、利用者さんの笑顔が一瞬だけパァッと咲く、その瞬間のために頑張れる。

それが介護現場の“心意気”なんですよね。

お昼にやるもよし、家族を巻き込んで夜に挑戦してみるもよし。

短歌やジェスチャーで文化と笑いを行き来するもよし。

ほんの一杯の乾杯が、人生の余韻を引き出すこともあるんです。

景品は福祉用具でいいじゃないですか。

杖一本が、もしかしたら今年一番の“おしゃれアイテム”になるかもしれません。

でも何より大切なのは、「みんなで楽しもう」という空気をつくること。

忘年会に完成形はありません。

むしろ“失敗”にこそ笑いが生まれることもあります。

おしぼりが飛んでも、ビンゴの景品がティッシュでも、歌が途中でズレても、「それが施設流だよね」と笑える忘年会こそ、最高のリセットボタン。

高齢者も職員も、ご家族も、来年も元気で、また同じ場所に集まれますように──。

その願いを込めた忘年会は、単なるイベントを超えて、“生きること”のエールになります。

笑って、泣いて、歌って、食べて、拍手して。

全力で過ごした1日が、施設の一年を明るく締めくくる。

さあ来年もまた、盛り上げましょうか。

次はどんな出し物が登場するのか、いまからワクワクしてもバチは当たりません。

誰かがまた言うはずです。

「今年の忘年会、伝説だったね」って🩷。

それこそが、高齢者施設における“本気の福祉エンタメ”です。

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