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7月2日には二十四節気の雑節である半夏生が登場します。
梅雨が終わりかけて夏もいよいよ本番突入という頃合いです。
介護施設や医療機関でも、次の七夕のイベントを控えてレクリエーションの時間の多くを割いている頃合いでしょう。
七夕イベントも季節柄、準備は大事。
でも半夏生にはたこ焼きレクリエーションをされてみてはいかがでしょう?
半夏生については別記事で参照ください。
田植えを終える目安として、天候不順の頃合いの時候を告げる合図として用いられてきました。
同時に、田植えで頑張ったので1日はゆっくり休みなさい!という日です。
そんな半夏生の日にタコを食べる風習がありますが、タコと言えばタコ焼きです。
今日はタコ焼きがメインとなる記事です。
あ、いえ…レクリエーションに絡めてでございます…。
これからの夏本番!
自治体から市町村、県などの規模で夏祭りが賑やかに開催されます。
屋台も多く登場します。
減少している屋台の1つにタコ焼きがあります。
え?そうでもない?
う~ん、我が町だけか?
タコ焼きの屋台が減るにつけ、思うのですが…。
意外にタコ焼きは面倒…。
自宅で24個とか32個とか焼くタコ焼き機。
屋台のお店にすれば3人前程度ですから、大勢に一気に売るとなれば焼き置きします。
焼きたてが美味しいのであって、焼き置きは美味しくない。
屋台のその場売りは一期一会ですから、やはり焼きたてにこだわって欲しいところです。
焼き置きの焼き直し売りがあれば、やはり心根がいまいちな商売人と言わざるを得ないでしょう。
さて、ご家庭で焼きたてを楽しんだ場合、焼きあがりに時間がかかります。
表面はカリッと、中身はジューシーに…。
もちろん、最高ですが、焼き加減と時間が美味しく食べるタイミングがとても難しいところです。
…これを高齢者のレクリエーションでの調理へ…。
導入されてみたことありますか?
類似品のお好み焼きや代替の焼きそばなどへ移行してしまっていたりはしませんか?
そうタコ焼きは出来立てアツアツをフウフウしながら食べることは醍醐味の1つ。
…ん?アツアツでは…食事介助を受ける高齢者さんは食べる機会はゼロになっちゃいます…。
食事介助で口内へ入れますとフウフウが出来ずに火傷しちゃいます。
もちろん、火傷をしないように四分割して冷め切る前に温かさと共に味わっていただくことが大切です。
焼く手間暇と冷ます時間の見極めまで食事介助に求められては…。
食材に手で触れることも出来ず、目視で冷め具合を確認なんて…。
入居者さんは介助者に比べて数も多いので…。
そんな理由から、きっとタコ焼きのアツアツは、介護が重度化するほどに高齢者さんに届かない1品に確実になっていきます。
反面、頑張って、タコ焼きを全員に提供するとなると時間がかかるのは必然です。
この時間がかかることって、食事を避けることと等価値でしょうか?
食事介助を受ける高齢者さんが生涯に渡り、タコ焼きを喪失してしまうことの方が損失とはならないでしょうか?
中身のタコを食事介助で誤嚥なく摂取いただく課題ももちろんあるのですけど…。
さて…、
1章ではタコ焼きは美味しい国民食。
2章ではタコ焼きは時間がかかる…けど高齢者さんにお出ししてみたい!
そして3章ではアレンジと工夫のコーナーです。
今回のご提案はここ3章に詰めてます。
施設では物理的なホットプレートの数に頼ることも方法の1つです。
数が多ければたくさん焼くことが出来ますし、1人1個ずつでも一斉に30人など大勢に提供が可能になっていきます。
朝昼晩のお食事の時間を1日だけでも崩してみてはどうでしょう?
だって一般のご家庭だと、毎日、朝昼晩の時間がきっちり決まらないでしょう?
サラリーマンですと多少の時間差も当然ありますし、1食を抜くほど忙しい…なんてこともよくあることですから。
この微妙な変化、規則正しく一律に過ごす毎日…。
何が自然で当然のことなのか?
惰性で業務提供をしていないかどうかを含めて、よく考える必要のあるポイントです。
ですから、施設で、朝から晩までタコ焼きを焼いて、1日をタコ焼きパーティーの日として半夏生の1日をくつろいでいただくことも良いかもしれません。
タコ焼きの魅力は、
□ 一口で楽しめること
□ タコがアクセントになること
□ ソースやかつお節、マヨネーズ、青のりなどのトッピングがアクセントになること
□ 焼いている香り、焼き上がりのソースの香りが食欲を向上させます。
□ 具材により1口にこめられた栄養素が多く含められること。
このような辺りで、工夫するポイントとしてみてはいかがでしょう?
1日中、タコ焼きを焼くとして、途中に換気と充満を繰り返すことで食欲の増進が図れます。
一口と洗い流す飲み物の摂り合わせを工夫することでも食欲は増進します。
一般的にはアルコールが用意されて宴会になりやすいですけど、ハーブティーやコーヒー・紅茶、炭酸ジュースなどとの相性も子どもから高齢者まで好まれるところです。
こうしたマッチングを工夫しますと1日中、タコ焼きパーティーが楽しめます。
あと、高齢者さんにタコの咀嚼と嚥下は難しいものです。
栄養価も高く夏の暑気払いになる縁起物でもありますが…。
難しい。
出汁を取り、生地に混ぜますと風味を残すことは可能です。
またタコを予め、煮物にしてタコ焼きの具材にしますと牛肉レベルの固さまで変化させることもできます。
もちろん、食べた時には一般的なタコ焼きと多少、違う複雑な風味になってしまいますが、それは低下ではなくて向上の世界ですので、受け入れられることでしょう。
タコを別の具材にしてみますと風変わりなタコ焼きが完成します。
□ チーズ ( +マヨネーズ )
□ お餅の角切り
□ 山芋の角切り
□ 里芋の角切り
□ ジャガイモの角切り
他にもにんじんのグラッセなんかも下茹でして投入しても美味しいです。
他にも、トッピングのソースを青じそドレッシングやサラダドレッシングなどと組み合わせることで、バリエーションを楽しめますと飽きさせない工夫が出来ます。
□ ドライフルーツ
□ シリアル
□ チョコレート ( おすすめはダースなど小ぶりなもの )
□ チョコレート ( ホワイトチョコレートもおすすめです )
…チョコレートは溶けてしまいます。
素の記事に、素焼きでチョコレート…これでふんわりおやつが立派に出来ますので、高齢者施設で楽しむおやつであれば、出来立てを加味しますと立派なスイーツになります。
はちみつやメイプルシロップをトッピングしますと、さらにスイーツ感が増しますし、生クリームのホイップを乗せても贅沢です。
いずれにしましても、施設提供になりましたら、実験の試食会を楽しんでみてください。
美味しかったら高齢者さんに提供してみる!
高齢者の皆様のご家庭の家庭料理は、本来そんな世界です。
レストランや食堂など一般的イメージを追う料理を朝昼晩と出し続ける施設の食事は、早晩、限界になります。
高齢者さんに本音の評判を語っていただきますと『 飽きた 』『 美味しくない 』というところに帰結してしまう原因になってしまいます。
半夏生にはタコを食べる習わしがある…。
タコと言えば定番料理は、断トツでタコ焼きでしょう!
タコ焼きという料理方法1つで、1日の過ごし方からレクリエーションまで変革してしまおうという記事でした。
3章はこんな工夫はいかが?という記事ですが、いろいろと試行錯誤が大事です…というのが眼目です。
他にも出汁にこだわって、わさび醤油を加味してみるとか、紅ショウガ、醤油味、タラコを混ぜてみるとか、ネギを山盛りで載せてみる、混ぜ込んでみる…じつに工夫の遣り甲斐があるレクリエーションとなること間違いなしです。
食べ物を無駄にしないためにも試食会は是非、確実に公務内で真剣に実践くださいませ…。
…このレクリエーションを阻むのは、きっと食事代のコストです。
ホットプレートの電気代!
食材バリエーションの材料費!
職員の研究開発と焼き手の労働コスト・1日の介護の人員バランス…。
試食代にお給料の課題です。
…と、この辺りが課題になりますが…全部、事前の準備と企画書と経営陣との交渉次第!
夏本番の序盤!
半夏生にタコ焼きをキーワードに全国の高齢者施設でタコ焼きが満喫される1日になればいいなぁと…。
…あるわけないじゃないですか…経営者さん次第ですから…。
ご理解ある経営者さんでないと難しいところです。
めげずに企画書と高齢者さんの口福追及に向けて、皆様、頑張ってください。
あ、ご自宅でご友人やお子様を抱えるご家庭でパーティーにも用いてみてください。
きっと楽しいはずです。