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八十八夜と言えば…。
新茶!
新茶を飲むと長寿に恵まれる!
高齢者施設で試みない手はないですよね。
今日は八十八夜の5月2日頃に試してみたい
施設での高齢者レクリエーションを記事にしてみました。
夏も近付く八十八夜♪
楽しい童謡がありますよね。
八十八夜の詳しいところは↓↓↓の記事でご紹介したところです。
今回は八十八夜の新茶!
これを活かした高齢者とレクリエーションを
どう楽しんでみよう?
その辺りが話題の中心です。
古来から、『 験を担ぐ 』『 縁 』というテーマがあります。
お茶の歴史はとても古いですし、
どんどん品種改良や製造過程の機械が投入されていまして、
新しいお茶が開発されています。
味覚音痴な私では同じ品種のお茶でも産地を見分けられませんが、
味覚が鋭敏な方、食通の方は当てることが出来ると言われています。
…さて、高齢者さんにお茶の産地を当てていただく…。
もちろん、このような芸当が出来るのは、ごく一部の人だけです。
高齢化により、心身の機能の衰えた高齢者さんに、
このような産地当てクイズをご用意しても楽しめません。
それこそ、1人程度の方が見事に当てて脚光を浴びるに止まります。
レクリエーションは参加される方、
全員が何かしらの恩恵を受け、
楽しんでいただけねばなりません。
楽しみの方向性として、全員が楽しめる!ここを前提とすべきです。
お茶に種類があるのと同じく、
お茶は単独で楽しむよりも、
『 お茶請け 』『 茶菓子 』
を添えることが楽しみにつながるところでしょう。
さて、千利休が大成したと言われる茶道。
現代の茶道も発展してお茶請け、茶菓子は進化しています。
上品な甘さは塾した柿の甘さを超えず…と言われます。
超えますと、これ下品と評されるのだとか…。
お茶の風味を消し、台無しにしてしまうと…。
お茶とお茶がしが揃うと…もはや伝統とも言えるお茶会が出来ます。
ティーパーティーを開催してみましょう!
お茶会、5月2日ともなりますと、
外で開催したくなるものですが…。
室内でも良いと思います。
お茶席って室内で集中してお茶を楽しむ席ですから。
野外にこだわる必要はありません。
もちろん、日頃、室内で過ごす高齢者さんに
野外の野趣あふれる風情を体感いただきながら、
花見のようにしてお茶を楽しんでいただくことも
醍醐味の1つではあります。
屋内、野外は問わず、いずれでも効果があると言えるでしょう。
お茶とお茶菓子を楽しむのに、
見える四季の草花がありますと風情があります。
目、鼻、耳、味、五感の全てを駆使して
楽しむことで効果を増すことが出来ます。
またご家族様をご招待する。
一時の一服をご堪能いただきますと、
高齢者さんにとって思い出の1つになるでしょうか…。
さて、お茶会。
どう開催されますでしょうか?
開催の仕方は先述してきたように、
ご家族やボランティアさんを招いて
盛大に行う方法がベストです。
高齢者さんに新茶を味わっていただき、
ご家族やボランティアさん、職員も揃って
ご長寿を願うお祝いの席にすると、しっくり来ます。
でも、しっくりきますけど…。
厳かに、その場を楽しむに終わってしまいそう…。
楽しい!…とはなりにくく、思い出をじんわりと味わう会になりそうです。
もちろん、これも高齢者のレクリエーションとして1つの形になります。
新茶と一言に言いましても
産地や品種、製造過程と分類しますと
無数のお茶の種類があります。
□ 日本全国からお茶を集める!
□ 煎茶や玉露などなど種類を集める!
□ 去年のお茶と今年のお茶を比べてみる!
□ お茶請け・お茶菓子選手権を開催する!
□ お茶菓子を世界のお菓子に求めてみる!
このような試みは心が沸き立つところではないでしょうか?
おすすめとしまして、
4月上旬にご家族様に向けたアンケートと
地域の地場産業様に返信用封筒を添えてアンケートを採ります。
前項のような趣旨で賛同いただくわけです。
ご参加の際にご家族様には、
匙を6個、
御猪口を6個ずつ、
小皿を6枚ずつ持参いただく。
地場産業様には、
これは高齢者さんに喜ばれる!
そう思うお茶菓子を
販売価格30円未満の
極小サイズで調理いただくわけです。
この意図は、ご家族様には施設で不足する備品の追加と
当日のサポートをお願いすると共に
高齢者さんと楽しんでいただくわけです。
6個ずつなのは、3個ずつで高齢者さんとご家族様用です。
さて、地場産業様。
高齢者さんが楽しむお茶菓子を提供いただきますが、
儲けがあるように頑張っていただきます。
30円は1口未満の小ぶり。
数を作るのはとても大変な手間になります…。
でも…広告を出すより安価な宣伝になりますし、
食べた人は、ほぼ全員が地域でのお客様になります。
地域貢献の出来る企業!と、
広告宣伝会社を通さずに出来る、
とても安価な宣伝になるわけです。
宣伝費が掛からずにダイレクトに
消費者の食べる様子が伺えるというのは、とても魅力的なことです。
必ず先見の明ある企業様の賛同をいただけることでしょう。
企画をする際に、
『 新茶で長寿を祝う会! 』
『 八十八夜のイベント 』などと銘打ちます。
これ、八十八夜に限定することと、
高齢者さんのためにという『 期間限定プレミアム 』
という付加価値を産み出します。
実際の新茶収穫は4月の下旬には始まってしまいますが、
これは大量販売や大量消費を意識したり、
実際の時候に合わせたお茶の育ちに影響するからです。
厳密に八十八夜にこだわって行ってみることも、
風情に向けた意識を向上させることになるでしょう。
あと大事な点をもう1つ…。
お茶には油分がありません。
お茶請けには油分のないお菓子を組み合わせることがベストです。
お茶とケーキが悪いとは言いませんが、
油分の兼ね合いで合わないと感じることが多いかもしれません。
昔の日本人の食生活では、
余り油を添加する料理がなかったからかもしれません。
洋菓子は、バターや乳脂肪を用いる傾向があり、
油を意識せねばならず、お茶では合わせにくいところがあります。
そこの辺りを盛り込みたい場合は、
コーヒーや紅茶、チャイなどを合わせます。
すると、八十八夜に合いにくいというジレンマもあるのですが…。
その辺りは企画者様の腕の見せどころになるかと思います。
八十八夜の験担ぎ…。
長寿を願う心を込めて高齢者さんに楽しんでいただく企画。
きっと高齢者さんの心に届いてくれることでしょう。
…?
コスト?
う~ん、高くなるかなぁ?
でも、気分が晴れやかに楽しくて、
水分をしっかり摂取して五月病を元気に乗り越えられる…
となりますと、医療費と受診時間の削減にもなります。
ご家族と高齢者さんの思い出が築けて、
元気になる一歩と思えばコスト高…
ということにもなりません。
あ、御猪口の説明を忘れていました。
紙コップで安価にクリア…は止めましょう。
お茶会の雰囲気をパーにしてしまいます。
同様にプラスチックのコップも除外です。
慣れ親しんだ口に触れる食感は陶器ですから。
30円のお菓子というとチロルチョコが思い浮かぶと思いますが…。
和菓子をこの値段で1個作ると同じくらいの大きさになります。
お茶も御猪口だと、口に含むのは少量です。
いろいろなお茶とお茶請けをたくさん召し上がっていただくのに、このサイズなわけです。
一口ずつの口福をご提供というわけです。
味わうとなると、慎重に味わいますし、
味が毎回で異なるとなれば、たくさん召し上がっていただけることになります。
今回のレクリエーションの眼目は口福を徹底して、
がっつり楽しんで摂取してもらうことです。
匙はあくまで、自分で飲めない高齢者さん用、介助の道具。
この辺りも、金属ではなくて陶器や木製にしてみますと効果的でしょう。
5月初旬の晴れた良き日に、
規模はともかく、高齢者さんとご家族、
皆様のお時間を共有してのお茶会、
是非、楽しんでみてください。