1と10が見えたら2と9に戻れ!~深呼吸で人生メーターを整える話~

[ 家族の四季と作法 ]

はじめに…心のメーターはだいたい暴走する前提で生きていこう

人の気分って、目に見えないのに、何故かメーターだけは妙に正確なんですよ。朝は「今日は世界と和解できそう」だったのに、昼には「世界と絶交しそう」になる。夜には「よし、明日から人生やり直すぞ!」と宣言して、翌朝には普通に寝癖と一緒に忘れている。人間って、だいたいそんな生き物です。

そこで私は、勝手に“人生メーター”を想像しています。1がどん底、10が天井。問題はね、1も10もドラマはとても強いんだけど、生活としては危険なんです。どん底は視界が足元だけになるし、天井は視界が空だけになる。どっちも周りが見えないから、転びやすい。転ぶと痛い。…そして痛いと、だいたい余計なことを言いがちです(人間あるある)。

だから今回の合言葉はこれ。「1と10が見えたら、2と9に戻れ」。2は「完全に沈む前に、浮き輪を掴む場所」。9は「勢いで飛び出す前に、靴紐を結び直す場所」。派手じゃないけど、ここが一番しぶとく強い。

この記事は、そんな“2と9に戻る技術”を、難しい話抜きで、ちょっと笑いながら整えていく読み物です。深呼吸1つで戻れる日もあるし、「今日は無理!」って日もある。どっちでも大丈夫。戻り方を知っているだけで、人生はだいぶラクになります。さぁ、まずはメーターの針を一緒に見にいきましょう。

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第1章…どん底と天井は双子~視界がズームインする不思議な現象~

どん底の「1」と、天井の「10」。この2つ、正反対に見えるのに、実は双子みたいに似ています。何が似ているかっていうと、どっちも視界が極端に狭くなるところです。

まず「1」。もうこれは、世界が“足元だけ”になります。カーテンの隙間から入る光すら「眩しいからやめてくれ」と思う日がある。冷蔵庫を開けても、そこにあるのは食材じゃなくて「やる気ゼロの証拠」。さらに怖いのは、助けの手があっても見え難くなることです。友だちの優しい一言も、「今それどころじゃないんだよ……」と受け取れない。自分の中のカメラが、勝手に“暗い一点”にピントを合わせてしまうんですよね。

次に「10」。これがまた厄介で、世界が“空だけ”になります。上手くいってる時って、根拠がなくても万能感が湧く。例えば、コンビニのレジで小銭がピッタリ出せただけで「今日の私は運命と握手してる」と思えたりする。すると、普段なら止まるところで止まれない。「今の勢いなら行ける!」と走り出して、靴紐がほどけているのに気づかない。しかも、10は周りから見てキラキラしている分、「ちゃんとしなきゃ」と自分を追い込みやすい。実は疲れているのに、笑顔の電池が切れるまで走ってしまうんです。

つまり「1」も「10」も、心のレンズがズームインし過ぎて、周囲がぼやける場所。どん底は“暗い一点”、天井は“眩しい一点”。どっちも一点集中だから、判断が雑になります。雑になると、やらなくて良いことをやるし、言わなくて良いことを言う。人間あるあるです。私は何度もやりました。はい、反省の正座です。

ここで大事なのは、「1や10になっちゃダメ」と自分を叱らないこと。人間はメーターが揺れる生き物なので、揺れます。むしろ揺れて当たり前。問題は、揺れた時に“戻る道”を知っているかどうかです。

だから今日の合言葉が生きてきます。「1と10が見えたら、2と9に戻れ」。どん底で世界が足元しか見えなくなったら、少しだけ顔を上げる。天井で空しか見えなくなったら、少しだけ足元を見る。次の章では、その「2と9」が何故、強いのか、そして何故それが美徳になり得るのかを、もう少し楽しく掘っていきます。


第2章…2と9は最強の安全地帯~ブレーキ上手は人生上手~

「1」と「10」は、どちらも“極端ゆえに視野が狭くなる場所”でした。じゃあ、私たちが戻るべき「2」と「9」って何者なのか。これ、言ってしまえば人生の安全地帯です。しかも地味なのに、めちゃくちゃ強い。

まず「2」。どん底の入口付近です。ここが良いのは、「まだ選べること」が残っているところ。完全に沈み切る前だから、体も心も、ほんの少しだけハンドルが効きます。例えば、カーテンを開けるのが無理なら、窓の近くに座るだけでも良い。ご飯を作れないなら、コップに水を入れるだけでも良い。2って、そういう“最小の操作”が通る場所なんですよね。しかも、この最小の操作って、後から見返すとけっこう勇気の塊だったりします。「今日の自分、良くやったな」って、後で静かに自分を救ってくれる。

次に「9」。これは天井の手前です。勢いが出て、周りからも「凄いね!」と言われやすい場所。ここで気をつけたいのは、勢いがある分、つい無茶を“正当化”してしまうことです。「限界突破だ!」「今なら寝なくてもいける」「今なら全部抱えられる」「今なら誰にも頼らなくて大丈夫」みたいな、魔法のような誘惑のような言い訳が出てくる。けれど9に戻るというのは、勢いを捨てることじゃありません。勢いを持ったまま、靴紐を結び直すこと。少しだけ整えて、少しだけ確認して、少しだけ人に分ける。そうすると10に一時的に行っても事故が減る。むしろ9が上手い人ほど、長く強く走れます。

ここで面白い話を1つ。世の中には「1位がえらい」みたいな空気がありますよね。でも、人間関係の現場では、1位って“称号”と一緒に“的”も背負いがちです。目立つ場所に立つと、期待も集まるし、いちゃもんも飛んでくる。応援もあるけど、疲れも増える。いわば、首にメダルと同時に、風鈴をぶら下げて歩く感じです。カランカラン鳴るから、良い意味でも悪い意味でも人が寄ってくる。

その点、2位って不思議と美徳が宿ることがあります。ガツガツ前に出るより、実直に積み上げて、場を整えて、周りが動きやすい形を作る。そういう人って、派手な言葉は少ないのに、信頼は増えていく。会社でも「出世したいです!」を全面に出す人より、「今日も滞りなく回しました」を積み重ねる人の方が、最終的に頼られることがあるでしょう?2位は、勝つ気がないんじゃなくて、勝ち方が上手い。これは立派な強さです。

そして「2」と「9」に共通しているのは、どちらも“自分を見失わない距離”が残っていること。近過ぎると見えないし、遠過ぎると手が届かない。そのちょうど良い距離が2と9なんです。だから私は、「極端が見えたら、戻れ」と言いたい。戻るのは負けじゃありません。次の一手を選べる場所に戻るだけです。

次の章では、じゃあ具体的にどうやって戻るのか。「よし、戻るぞ!」と気合いでやると大体3秒で折れるので、もっとズルくて簡単な方法をお話しします。ズルいのは、正義です。疲れている日は特に。


第3章…戻り方は簡単~一歩引いて「吐く」を長くするだけ~

「2と9に戻れ」と言われても、元気な日は出来ます。問題は、元気がない日です。そんな日に限って、頭の中に会議が始まるんですよね。「戻るべき」「でも無理」「いや戻れ」「無理」……はい、議長、議題が進みません。

だからここは、気合いで戻るのをやめます。戻り方は“簡単操作”にします。やることはたった2つ。一歩引く、そして吐くのを長くする。これだけで、心のズームが少しだけ戻ってきます。

一歩引くは偉い人の所作じゃなくて“自分の非常口”

まず本当に、物理的に一歩引いてみてください。前へ突っ込んでいる体を、ほんの少しだけ後ろへ。椅子から立つ必要もないです。背中を椅子に預け直す、肩をストンと落とす、それでも十分。

人って極端な状態になると、体が前のめりになります。落ち込みは「俯き前のめり」、絶好調は「突撃前のめり」。どっちも前へ前へです。だから逆に、一歩、後ろに引くだけで「お、今の自分、突撃してたな?」と気づける。これがもう戻り始めなんです。

吸うより吐く~吐くほど賢く見える不思議~

次に呼吸。ポイントは簡単で、吸うより吐くを長くします。吐くのがブレーキ、吸うのがアクセル。極端な時ほど、まずブレーキを踏む。車と同じです。アクセルだけ踏んでたら壁と仲良くなります。

やり方はこう。難しく書くと急にやりたくなくなるので、緩くいきます。

鼻で軽く吸って、ゆっくり吐く。例えば吸うのが「2秒」なら、吐くのは「6秒」くらい。これを「3回」だけ。

これだけで、頭の中の会議が少し静かになります。「よし、人生を全部立て直すぞ!」みたいな大作戦じゃなくて良い。まずは“音量を下げる”だけで勝ちです。音量が下がると、2に戻る小さな一手も、9に戻る整えも、見えるようになります。

それでも戻れない日は「吐けたら合格」で良い

現実は、いつも完璧じゃないですよね。吐く秒数が合わない日もあるし、途中で笑ってしまう日もある。「6秒も吐けない!」って思ったら、吐ける分だけでOKです。大事なのは正確さじゃなくて、戻る方向に体を向けること。

そして不思議なんだけど、一歩引いて吐くのを長くすると、気分が劇的に変わらなくても、「次の失敗を減らす」効果が出やすいんです。どん底では余計な一言が減るし、天井では余計な突撃が減る。つまり、人生の怪我が減る。これは大きい。

次の章では、この「一歩引いて吐く」を、もっと日常で使いやすくします。メーターを確認して、ほんの小さな操作で自分を救出するやり方。大袈裟じゃないのに効く、あの感じを一緒に整えていきましょう。


第4章…日常での使い方~メーター確認➡小さな操作で自分を救出~

ここまで読んで、「理屈は分かった。でも忙しいんだよ」という声が聞こえてきました。はい、分かります。人生はだいたい忙しい。しかも忙しい時ほど、メーターは勝手に振り切れます。そこで第4章は、日常で使える“省エネ版”です。やることは、メーター確認と、小さな操作だけ。大袈裟な決意表明は不要です。決意表明って、だいたい翌朝に寝癖と一緒に消えますからね。

まずメーター確認。「今の私は何段階?」と、心の中で聞くだけです。体調が良い日でも悪い日でも、取り敢えず聞く。これだけで、心のズームが少し戻ります。「私は今、状況の中にいる」から「私は今、状況を見ている」へ視点が移るんです。これが地味に強い。

そして次に大事なのは、段階ごとに“やることのサイズ”を変えること。人って苦しい時ほど、急に人生を全部変えようとするんですよね。「今日から完璧な生活にする」「明日から別人になる」みたいに。無茶です。テレビ番組の企画なら成立しても、日常ではだいたい途中で電池が切れます。だから、サイズは小さく。

もし「1が見えた」なら、目標は2に戻すだけで十分です。2に戻すっていうのは、“復活”じゃなくて“沈み切らない”こと。ここでの小さな操作は、本当に小さくて良い。水を飲む、顔を洗う、布団に入り直す、外の空気を吸う。出来なかったら、出来ない自分を叱らない。叱ると1に戻るので、ここは優先順位が違います。まずは、沈み切らない。

もし「10が見えた」なら、目標は9に戻すだけで十分です。9に戻すっていうのは、勢いを止めることじゃなくて“事故を減らす”こと。ここでの小さな操作は、確認と整えです。予定を一回だけ見直す、言葉を送る前に一回だけ読み返す、眠る時間を確保する、頼れる人に一言だけ預ける。勢いがある時ほど「自分一人でいける」と思いがちですが、実はそれが事故の入口。9は、勢いを長持ちさせるための整備点検です。

面白いのは、2と9って、どちらも“賢く見える行動”が出来る場所だということです。2で水を飲める人は、自分を見捨てていない。9で予定を一回見直せる人は、未来の自分を守っている。派手じゃないけど、こういう人が一番しぶとい。しかも、周りから見ても安心できる。だから信頼が積み上がる。これが「2位の美徳」にも通じてくるんだと思います。前へ出て称号を取りに行くより、土台を整えて長く勝ち続ける。静かな強さって、こういうところに宿ります。

ここで、日常のあるある場面に当てはめてみます。朝、寝不足で機嫌が悪い。これはメーターが1寄りです。そんな時に「今日は最高の自分で行く!」と叫ぶと、だいたい昼には無言になります。だから2へ。水を飲む、肩を回す、吐くのを長くする。これで十分。逆に、仕事が上手くいってテンションが上がり、返事も勢いで送ってしまいそう。これは10寄りです。そんな時にこそ9へ。送信ボタンを押す前に一回読む。これだけで、未来の自分の謝罪会見を減らせます。謝罪会見って、出来れば開催したくないですよね。

最後にもう1つ、便利な考え方があります。メーターは毎日大きく動くものなので、固定しようとしなくて良い。むしろ「揺れて当たり前、戻れれば上出来」と決める。これだけで、生活は少し軽くなります。完璧を目指すと、10に行って燃え尽きるか、1に落ちて動けなくなるかのどちらかになりがちだから。

次はいよいよまとめです。この記事の合言葉、「1と10が見えたら2と9に戻れ」を、手の平サイズで持ち帰れる形にします。そして最後に、“あの狂気”について、1行だけ、置きます。

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まとめ…最後に1行だけ“狂気が混ざる瞬間”の話をして終わろう

ここまでの話を、ギュっと握りこぶしサイズにするとこうです。人生のメーターは揺れて当たり前。底の「1」でも、天井の「10」でも、人はだいたい視野がズームインして、言わなくて良い一言を言いがちで、やらなくて良い突撃をしがちです。だからこそ「極端にならない自分」になる必要はなくて、「極端が見えたら戻れる自分」になれば十分なんですよね。

戻り先が「2」と「9」なのは、そこが一番実用的な安全地帯だからです。2は沈み切る前に浮き輪をつかめる場所、9は勢いを保ったまま靴紐を結び直せる場所。どちらも派手ではないけれど、長く強く生きるための“しぶとい技術”が置いてあります。1位より2位が美徳になる場面がある、という話も結局ここに繋がっていて、前に出て燃え尽きるより、整えて支えて続ける方が、最後にしぶとく強いことが多いんです。

そして戻り方は、気合いより簡単な操作。一歩引いて、吸うより吐くを長くする。これだけで、頭の中の会議の音量が少し下がって、「次の一手」が現実的な大きさになります。大作戦じゃなくて良い。水を飲む、肩を落とす、一回読み直す、ひとこと預ける。小さな操作を笑いながら積める人が、一番転びにくい。

お金と権力と宗教が絡む場面と舞台ほど、今回の理屈より先にどん底にも天井にも進ませる狂気が潜んで場を乗っ取ることがあるので用心が大切です。

今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m


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