転がるおむすびは世界を旅して孫と笑う~あなたの手のぬくもりは味がする~

目次
はじめに…それは一粒のごはんから始まった
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それは――炊きたてのごはんを、そっとにぎるところから始まります。
湯気を立てる真っ白なお米、手のひらのあたたかさ、ちょっとだけ塩をふって。
海苔を巻く?それともそのまま?具は梅干し?鮭?ツナマヨ?
いやいや、心ですよ、心。
「おにぎりって、簡単な食べ物だよね~」なんて、思ったそこのあなた。
あなどるなかれ。
あの小さな三角には、文明のロマンから世界進出、果ては鬼退治まで詰まってるんですから。
おにぎりとおむすび。
呼び名は違えど、その正体は一緒――といいつつ、日本では六月と一月に別々の記念日があって、しかも由来がどちらも濃い!
片方は弥生時代のおにぎり化石、もう一方は震災時の炊き出し。
食べ物の話してたのに、急にタイムスリップとボランティア精神ですよ。
ふり幅がすごい。
さらに地球を見渡せば、キンパやスパムむすびなど、にぎりごはんはグローバルに活躍中🩷。
昔話では、おむすびが転がっただけで宝物ざっくざくですし、鬼ばばに追いかけられてもおむすびでピンチ脱出。
そして今日も、全国のおじいちゃんおばあちゃんが、孫のために愛をこめて握ってる。
そう、にぎれば笑い、むすべば心が伝わる。
この物語は、おにぎりのかたちをした、ちいさな大冒険なのです。
第1章…6月18日と1月17日!にぎりしめた記念日たち
おにぎりとおむすびは同じもの――そんなことは、わかってるんです。
でも、じゃあなぜ日本にはそれぞれに別の記念日があるのか?
これがまた、じつに深いんです。
まずは6月。
カレンダーをめくって18日、そこに書かれた「おにぎりの日」。
なんだかほっこりしますが、実はこの記念日、化石の話から始まります。
そう、おにぎりの化石。
まさかの炭化おにぎり。
弥生時代の人々が「はい、お昼~!」と握ったであろうおにぎりが、なんと石川県鹿西町(ろくせいまち)で黒く炭になって出土。
それを見て「これはもはや町おこしだ!」となったのが運命のひと握りだったわけです。
ろくせい=6、そして毎月18日は米食の日。
二つをドッキングして「6月18日、おにぎりの日」に決定。
今では古代米を使ったイベントや、おにぎりフェスティバルで賑わう中能登町。
化石パワー、すごすぎる。
一方の1月。
こちらは笑い話では済みません。
1995年1月17日、阪神・淡路大震災。
この日に被災地へ届けられたのが、おむすび。
温かくて、柔らかくて、しょっぱくて、なにより「生きててよかった」と感じさせてくれた命のかたまり。
その記憶を忘れないために制定されたのが「おむすびの日」。
名もなきボランティアたちが、夜を徹して握った、愛情と汗とぬくもり。
ごはんが、人と人とをむすぶ。
おむすびの語源に、これほどふさわしい出来事があるでしょうか。
こうして6月には化石が、1月には炊き出しが、それぞれおにぎりとおむすびを記念日にしました。
ふたつの記念日、どちらが本家か、なんて野暮な話はいたしません。
なぜなら――おにぎりは、いくつあってもうれしいから。
さらに「食べすぎちゃうかも」と心配しても、ほら、おにぎりって軽いから…罪悪感、半分オフ🩷。
第2章…地球をまたぐ米のカタチ~おむすび進化論~
おにぎりは日本の心――うん、そう思いたい気持ちはわかります。
でもちょっと待って。
実は、地球の裏側でも、にぎられてるんです。
しかも、けっこう自由なアレンジで。
まずはお隣の韓国から。
三角キンパってご存知?
これ、もう見た目は完全に「うちの子(=おにぎり)じゃない?」ってなるやつ。
中にキムチとかプルコギとかツナマヨが入ってて、しかもラップされた形は、日本のコンビニ顔負けの完成度。
あれ?うちの子、留学してた?
そこから中国に渡れば、上海あたりで出会えるのが“ファントゥアン”。
これはもう、もち米を使ったゴツめのロールタイプおにぎり。
揚げパンとか肉そぼろとか、けっこう豪快なものを巻き込んでいて、「おにぎり…というより、おにぎり界のタフガイ」って感じ。
見た目はおっとりしてるけど、中身はパワー系。
そして海を渡ると、あのハワイ。
ここではスパムむすびという、新たなジャンルが堂々と誕生しております。
ごはんの上にスパム(あの缶詰のピンクのやつ)をドンと乗せて、帯状に海苔をくるっと巻く。
シンプルなのにうまい。
しかも、日本から移民した人々が広めたって話もあるから、これまた感動。
あのおむすび、おそらく海を泳いでたんでしょうね。
「今夜のおかずが決まらない?…よし、海を渡ろう!」って。
さらに東南アジアに目を向ければ、タイやフィリピンではココナッツ風味の甘~いおにぎり風まで登場。
おにぎりがデザートになってるんです。
もう“主食”のプライドとかどこ行ったのか。
でも美味しいから許す!
というわけで、世界各地に「おにぎりに似たなにか」が生まれ、それぞれがその土地の文化と合体して、ご当地むすびモンスターたちとして進化を遂げているんですね。
これはもう、ポケモンの進化くらい多様。
日本のおにぎりは“ニギリン”、アメリカ版は“スパムザウルス”とか名付けたい勢い。
でも大事なのは、どこで生まれても、どんな味になっても、「手でにぎる」ってところ。
あの手のぬくもりは、万国共通のあいことば。
にぎった人の想いが、伝わるのです。
はい、どーぞっ!と渡されるその瞬間、世界はひとつに…たぶんなる🩷(気がする)。
第3章…ネズミと鬼ところがる愛の昔話
おむすびは、ただの昼ごはんじゃない。
それは、時に不思議の扉を開けるカギ。時に命を守る道具。
そしてなにより、物語を転がし始めるスイッチ。
日本の昔話には、そんな「ころがるおむすび」がよく出てきます。
たとえば…
『おむすびころりん』では、おじいさんが落としたおむすびがネズミの世界へころん。
『三枚のおふだ』では、鬼ばばから逃げる小僧が、おむすびで時間稼ぎ。
『さるかに合戦』では、カニさんが拾ったのはおにぎり、サルが持ってたのは柿の種。そこから大騒動。
中には『こぶとりじいさん』に登場するごちそうの中に、おむすびっぽいものが紛れていたり、はたまた『したきりすずめ』のお土産にしれっと忍び込んでいたり…。
そんな“おむすび昔話界”の名作たちを、今日はひとつ――勝手に合体させてみました!
名付けて、『おむすびコロコロ鬼ヶ島』。
むかしむかし、山へ芝刈りに行ったおじいさんが、休憩におむすびを出すと、コロコロと転がって穴へポン。
おじいさんがおむすびを追って行った穴の中にはネズミたち…ではなく、なぜか鬼ばば。
「おやまぁ、まぁまぁ、よく来たねぇ」
やけに声の優しい鬼ばばが、にこにこ笑って「おひとつ、にぎらせて?」と言ってくる。
恐る恐るおむすびを渡すと…
「ふふふふ、うんま~い♡」と見せかけて、「さ、次はアナタがにぎられる番だよ~!」とまさかの逆転劇。
あわてて逃げ出すおじいさん!追いかける鬼ばば!
その途中、おむすびをひとつ、またひとつと落としては、「おや、これはツナマヨ…」「こっちは梅ぇ~♡」と鬼ばばが食べてる隙に、スルリスルリと先へ。
最後は、カニ軍団が助けに入り、くり、はち、うす、蜂(←お約束メンバー)で鬼ばば撃退!
めでたし、めでたし…と思いきや、鬼ばばがつぶやいた。
「でもやっぱり、**塩むすびが一番なのよねぇ…」…なんて、そんなオチ。
昔話って、どこかで読んだことがあるような、でも初めて出会うような、そんな不思議なデジャブが魅力。
それもこれも、おむすびが主役だから。
ころころ転がりながら、人の心🩷にやさしく触れていくんです。
鬼もネズミもカニも、きっと一度は言ったはず。
「それ、ひとくち、もらっていい?」って。
第4章…にぎって渡すじいじとばあばの魔法
おにぎりは、たぶん最も簡単で、最も奥深い料理。
炊きたてのごはんと、ほんのちょっとの塩。
そして手のぬくもり。
これだけ。
でも、じいじとばあばがにぎると、なぜか味が変わる。
コンビニのより、旅館のより、はるかにうまい。
おにぎりに使われる具材といえば、梅干し、昆布、鮭、ツナマヨ…などなど色々あるけれど、あの人たちは違う。
平気で「昨夜の煮物を刻んで入れといたよ」とか「この間炊いた豆ごはん、入れてみた」とか、なんだか予想を斜め45°で裏切ってくる。
「えっ、これなに?」「……ん?あぁ、それ、ニンジンの葉っぱの佃煮よ」
気づけば、栄養バランスと冷蔵庫整理と無駄ゼロがすべて詰まってるという、家庭科のラスボスおにぎり🩷。
それを、孫の手ににぎらせる瞬間がたまらない。
「ほら、こうやって、手に塩ふって、ギュッとしちゃダメよ、ふわっと。そうそうそうそう。…あ、でもちょっと固いねぇ」
そんなやりとりの間に、おにぎりがひとつ、ふたつと生まれていく。
最初はおにぎりのかたちをしていない「うっすい円盤」だったり、「三角の三角すぎるやつ」だったり。
でもいいの。
愛情が詰まってれば、それでいいのです。
そのうち、孫が言う。
「じいちゃん、ばあちゃん、これ、一緒に食べようよ」
――はい、もうこの時点で勝利確定。
このセリフが出た瞬間、家族の絆はレベル99。
バリアも魔法もいらない。
塩むすび1個で、世界が守られる。
たった一個のにぎり飯に、たっぷり時間をかけて話す。
好きな具は何?
どうやって食べる?
あったかいうちがいい?
それとも冷ましてから?
孫は「えー、わたしコンビニのがいい〜」とか言うかもしれないけど、大丈夫。
食べ終わったあと、こっそり呟くのです。
「ばあちゃんの、やっぱり一番うまい」って。
おにぎりは、語らずとも語れる。
じいじとばあばの手のしわが、すべての歴史と愛情を語ってる。
それを一緒にむすぶ時間こそ、最高のレクリエーション。
具材は選べる。
塩加減は調整できる。
でも、手のぬくもりだけは、レシピに書けない。
第5章…未来にむすぶ“おむすびレク”大作戦!
さぁて、おにぎりは食べるだけじゃありません。
握って、笑って、むすんで、盛り上がる――そのすべてを楽しめる最高のレクリエーション。
それが、「おむすびレク」なのです。
高齢者施設にこそ、にぎりしめたい時間がある。
たとえば、ある日の午後。
「今日は“おむすびころりんレク”やりまーす!」と職員さんが叫ぶ。
何それ、新しいスポーツ?と思いきや、ふたを開ければ、ただの“おにぎり大会”。
でもただの、じゃありません。
まずは、おじいちゃんおばあちゃんが集まり、手にうっすら塩をのせて、手袋の上から「よっこいしょ」とにぎる。
その隣で職員さんが実況中継。
「こちらは佐藤選手、今回は梅干しを…あ!まさかのたらこ投入!攻めてます!」
笑い声があふれた瞬間、もうこのレクは大成功。
そして極めつけは、“おむすびころりん合戦”。
テーブルの端から転がしたおにぎりが、どこまでまっすぐ進めるか!
道中に紙で作ったネズミの村や鬼ばばの家を置いて、コースアウトしたら「あぁ〜ネズミの罠にかかったぁ〜!」
職員さん、テンション高めで実況お願いします。
あるいは、“世界のおむすび紹介コーナー”を開いて、スパムむすびを「これ、ベーコンの兄貴分です」って紹介したり、韓国の三角キンパを「キムチの情熱がつまってます」って訳わからないキャッチコピーで盛り上げたり。
笑いながら、食文化にも触れる。これぞ、五感で楽しむレクリエーション。
でもね、やっぱり一番盛り上がるのは、「孫と一緒ににぎってみようか」というあの一言。
休日にふらっと遊びに来た孫と、にぎって、笑って、食べて――
手のひらの中に、未来がそっとにぎられているのです。
レクリエーションという言葉に、ともすれば“義務感”や“計画書”を感じがちだけど、おむすびレクに必要なのは、ただの米と塩と、ちょっとのユーモアと、あたたかい気持ちだけ。
あとは勝手に笑顔がこぼれるから、大丈夫🩷。
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まとめ…
おにぎりは、手のひらサイズの芸術である。
塩と米と、少しの具。そしてにぎる人の気持ち。
それだけで出来上がるくせに、食べた瞬間に涙腺をゆるめてくるから困る。
これまでの物語を振り返れば、炭になってもロマンを残し、震災を越えてぬくもりを届け、海を越えてスパムをまとい、昔話ではネズミと鬼とカニまで動かしてきた。
この世界に「ごはんもののヒーロー」がいるならば、それは間違いなく――おにぎり。
記念日が二つあるなんて、最初はややこしいと思った。
でも今なら思う。
6月と1月、両方あっていい。
だって、おにぎりにとっては年に2回、主役になれるチャンス。
人と人をむすび、時代を超えて転がり続ける、愛すべきごはんボールの祭典なのだから。
おにぎりは、言葉よりも雄弁に、思いを届けてくれる。
「ありがとう」も「おかえり」も、「いってらっしゃい」も、全部、ぎゅっと詰め込める。
孫に渡すなら、ちょっと大きめに。じいちゃんばあちゃんが食べるなら、ちょっとやわらかく。
そして、誰かと一緒に笑ってほおばるとき、それはただの昼ごはんじゃなくなる。
これから先、世の中がどれだけデジタルになっても、AIが進化しても、おにぎりだけは、誰かの手で、ぎゅっと、やさしく、にぎられる未来であってほしい。
たかが米、されど絆。
その証拠を、今日もキッチンで、誰かが静かにむすんでいる🩷。
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