うちの両親が夏になると急に自由で弾けた研究者になる件

[ 夏の記事 ]

はじめに…自由研究って子どもの宿題じゃなかったの!? 気づけば親の方がやる気MAXで怖い

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夏休みと言えば自由研究。

自由研究と言えば子ども。

子どもと言えば私──のはずだった。

なのにある日、我が家で起きた異変。

リビングに広がる謎の資料、謎のメモ、謎の計測機器。

誰だ、私の夏休みのネタを奪って張り切ってるのは……って、親かーーーい!!

冷房の設定温度を1度ずつ変えながら家族の寝つきメモをつける母。

床下に温度計を仕込んで「ここが一番暑い」と叫ぶ父。

しまいには「が好む足のにおい」を比べるために家族の靴を嗅いでいた(※本当の話)。

私は知っている。

あの人たちは確かに大人のはず。

でも今、目の前でキラキラしてるのは、完全に**『夏休みの小学生』の目**だった。

自由研究って、苦行だと思ってた。

先生に怒られないように、何か書いて出せばOKって思ってた。

でも、大人の本気って、すごい。

やっても誰も褒めてくれないのに、「この現象、気になってさぁ」って笑いながら計測してる。

それがすごく楽しそうで、めっちゃ…うらやましい🩷。

というわけで今回は、「自由研究=子どもの仕事」というイメージを粉砕し、本気になった大人がどこまで突っ走るのかを、子どもの視点で実況してみた記録です。

途中、引くかもしれない。

けどたぶん、読み終わった頃にはこう思うはず。

「自由研究って、大人がやった方が、やっぱヤバい」って──。

それでは、大人の自由研究・子ども実況版、開幕です。

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第1章…お風呂の栓を抜いたとき渦はどっちに回るのか?という壮大すぎるバスルーム研究


ある日の夕方、いつものようにお風呂から上がると、母が風呂のフタを開けたまま腕を組んで立っていた。

「……やっぱり今日は右回りね」

えっ、何と戦ってるの?と思っていたら、そこから始まったんですよ、**“バスルーム渦巻き観察強化週間”**が。

翌日から我が家のお風呂は、ただの癒しスポットではなくなった。

栓を抜くと同時に、母がストップウォッチを構える。

「今日の気圧はやや低め、風向きは南西、つまり…反時計回りのはず!」

……あの、母さん?お風呂って地球とリンクしてたの?

ノートにはびっしり書かれた観察記録。

水深・浴槽の角度・入浴時間・お湯の温度・浴室のドアの開閉状況まで。

もはや理科の自由研究というより、気象庁レベルの観測である。

さらに、父も巻き込まれていった。

「ちょっとさ、洗面所の水でも試してみない?」

その夜、我が家ではシンク・キッチン・洗面所・トイレまで栓を抜く実験が繰り返された。

私は静かに思った。

「この家、今、水圧に関する何かのデータ収集されてる……?」

ちなみに、母いわく「北半球だと基本は反時計回りらしいのよね。でも、風呂の形がゆがんでると違うの」

それを真顔で語る姿は、正直、かっこよかった🩷。

なんというか、自分だけの地球を相手にしてる感じ。

「何に役立つの?」って聞いたら、「ロマンかな」って笑ってたけど、私はその時、ちょっとだけ「こういう自由研究、悪くないな」と思った。

……ただ、私のお風呂タイムが5分しかなくなったのは納得いかないけどね。

第2章…玄関に集まる虫の正体を3日間監視カメラで調べてたけどもはや職業は探偵


最初に異変に気づいたのは、朝の玄関だった。

「あれ?なんか昨日より虫が多くない?」と、母がつぶやいたその瞬間から、

自由研究という名の捜査が始まったのである。

母はメモ帳を取り出して玄関の床をチェック。

「この小さいのはコバエ?いや違う。これ、触角が長い…アリか?いや、夜に出る…ってことは…!」

突然しゃがみこんで虫の通った跡を指差す母。

推理小説の刑事かと思った。

その夜、なんと玄関にスマホ用監視カメラが設置された。

目的は、「夜の間にどの虫が、どこから、何を目的に侵入してくるのかを可視化すること」。

いや、言い方かっこよすぎる。

でも見てたら、めっちゃ普通にダンゴムシがゆっくりと入ってきてただけだった。

とはいえ、母の情熱は止まらない。

「このルート、やっぱり植木鉢よね。湿気と影がポイントなのよ!」

翌日には、植木鉢の位置が数センチ単位でズレていた。

虫目線で玄関を攻略するこのスタンス、もはやバイオハザードの研究員。

ついには餌実験も始まった。

ハチミツ・パンくず・みかんの皮…まるで野外観察の生態調査。

夜にスマホを開いて、「来た!今、ダンゴムシがパンに反応した!」って実況してるのは、正直シュールすぎて笑った。

でも、1週間後には確かに虫の数が減っていた。

「地道な観察と検証が一番の防虫対策なのよ」と、ドヤ顔の母。

たしかに…ちょっとだけ、かっこよかった🩷。

でも私は思う。

「その熱量、自由研究じゃなくて、**普通に仕事にした方がいいんじゃない?」」って。

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第3章…冷蔵庫の野菜室に入れると何でも長持ち説をキュウリ10本で検証してる…いや多すぎん?


うちの冷蔵庫に、ある日突然キュウリが10本並んでいた。

え?サラダ祭り?と思いきや、そうじゃなかった。

母は言ったのだ。

「ねえ、野菜室って、実際どれくらい鮮度が保てるか、ちょっと検証してみたくて!」

そのテンション、完全にお昼の料理番組。

でもやってることはもはや科学番組の裏方スタッフ。

初日は、全部同じキュウリ。

生産地も、長さも、皮のハリも統一。

母いわく、「条件を揃えるのが基本」らしい。

しかも、名前がついていた。

「Aくん」「Bちゃん」「Cさん」…いや、人格持たせないで。

毎日冷蔵庫を開けて、キュウリたちの状態をノートに記録する母。

「Cさん、ちょっとシワ出てきたねぇ」「あっ!Eくんに水分の分離が!」

もう完全に、冷蔵庫内のドラマ。

キュウリ版“テラスハウス”。

観察5日目、Fくんが「脱落」した。

半分が黄色っぽくなり、末端がぐにゃり。

母は黙って手袋をして、Fくんを丁寧にキッチンペーパーで包み、退場処理。

私は心の中で手を合わせた。

「Fくん、君の犠牲はムダにしない…!」

そしてついに、10日目。

残っていたのはAくんとHさんだけだった。

母の結論はこうだった。

「やっぱり野菜室の下段、ドアから遠い方が一番もつのよね」

しかも、検証途中から「ラップ有り」「キッチンペーパー有り」など保存法別サブ実験が始まっていたらしく、最終的には「冷蔵庫マップ」まで完成していた。

家電量販店でも見たことない資料。

ちなみにこの期間、私たち家族は一切キュウリを食べていない。

出されたのはもっぱらキャベツ、トマト、オクラ。

聞けば、「実験に使ってるから、食べたらダメ」とのこと。

私は思った。

「うちの冷蔵庫、キュウリの展示場になってない?」

でも、確かに。

野菜の保存場所を意識したら、最近ムダが減ってる気がする。

まさか自由研究で、冷蔵庫の中身が進化するとは…🩷。

大人の自由研究、じわじわ生活に効いてくるのが地味にスゴい。

第4章…炭酸飲料は凍らせても爆発しない実験で冷凍庫が何度かビショビショになった件


「炭酸ってさ、冷凍庫に入れたらやっぱり爆発するのかなぁ」

夕飯後の母の一言が、その夜、我が家の冷凍庫に事件を巻き起こすとは誰も予想していなかった。

いや、正確には父は予想していた。

「炭酸の中の気体が凍るときに圧力が…」とかなんとか理屈っぽく言ってたけど、その横で母はすでにコーラ・炭酸水・オレンジソーダ・ラムネのペットボトルを冷凍庫に投入済みだった。

しかも、1本ずつタイマーをずらして凍らせるという周到さ。

自由研究というよりもはや実験番組のロケ。

私はそのとき、アイスを取りに冷凍庫を開けて絶句した。

「え、何これ、冷蔵庫…泡立ち待機所?」

透明な炭酸水のボトルは、すでに中身がカチコチなのに、なぜかボコッとふくらんでいて…怖い。

「絶対やばいじゃん…」とつぶやいた直後、奥のコーラが「バシュッ!」と音を立て、キャップ部分から液体が逆流。

母:「今のが一番いい音だった!メモメモ!」

そこからが本番だった。

母はボトルを持って「軽く振ってから、少しずつ開けると面白いのよ」と笑顔で語り、キッチンシンクの上でひとつずつ開封していく。

まるで爆弾処理班。

案の定、ラムネが小噴火を起こし、天井まで飛び散った。

父がカメラを構えてたので記録には残っている。

母の記録ノートには、

「凍らせて90分➡炭酸弱め、泡少なめ」「120分➡外見そのまま、内部膨張あり」「150分➡キャップが自立不能」

…など、あまりにも細かすぎる炭酸タイムラインが完成していた。

ちなみに私が飲もうと思ってたカルピスソーダも“実験対象”になっており、飲む頃にはシュワ感ゼロの甘い氷の塊になっていた。

「結果としては、炭酸飲料は冷凍庫に入れても飲み物としては生き残れない」という結論が出された。

でもなんだろう、楽しそうだったんだよね。

失敗しても笑ってて、床がベタベタになっても気にしてなくて、その姿が「自由研究」って言葉に、なんだかぴったりだった🩷。

とはいえ、冷凍庫の拭き掃除はなぜか私の仕事だったけどね。

第5章…洗濯物は朝干すのと昼干すのどっちが早く乾く?って私のTシャツでやるのやめて


「今日はいい風が吹いてるわね〜。……よし、干すなら今だ!」

朝の一言で始まった母の洗濯物研究。

私はまだ寝起きだった。

ぼーっとした頭で気づいたときには、私のTシャツがすでに実験台にされていた。

「朝干すのと昼干すの、どっちが乾くのが早いか知りたくて」

その理由だけ聞けば、たしかに合理的。

納得できそう。

でもなんでよりによって私のTシャツ2枚なの!?

兄のとか父のとかあるでしょ、もっと色味とか目立たないのとか!!

「いや〜白とラベンダーで視認性が良くて、しかも同じ素材だから条件が揃ってるのよ」

理屈が完璧すぎて反論できないのが悔しい。

その日は1枚を午前9時に、もう1枚を正午に干す実験。

母はストップウォッチ片手に、「繊維の揺れ方」「生地の湿り具合」「肩の乾き方」などを観察し、ときどき私を呼んで「ちょっと触ってごらん。どっちが乾いてると思う?」と感想モニター扱い。

でも実は、ちょっと面白かった。

お日さまの角度、風の通り道、雲の動き。

普段気にも留めないものを、母は目を細めてじーっと見ていた。

「ほら、今、影が動いたでしょ?あの影が日差しを遮るから、乾き具合が変わるのよ」

え、なにそれ。

風景が物理っぽくなると、急にカッコよく見えるのズルい。

最終的に、午前干しTシャツの方が乾きが早いことが判明。

しかも母は「朝の紫外線の量が程よくて、生地にも優しいっていう副産物もあるのよね〜」とご満悦。

私はというと、着ようと思ってたTシャツが**“研究資料”として回収されて着れなかった**んですけど!?

「こういうのが、生活に活かせる自由研究って言うのよ🩷」と言っていた母。

たしかに。

もう私も、干す時間ちょっと意識しちゃってるし。

でも今度からは、せめて自分の服でやってほしい。

心からそう思う。

第6章…家の中の一番暑い場所はどこか選手権!なぜか愛犬まで参加していた


その日、母は唐突に宣言した。

「今日は家の中で一番暑い場所を見つける!」

また始まった。

自由研究っていうより、なぞの探索系クエストである。

そして出てきたのは、デジタル温度計、赤外線温度センサー、湿度計。

この人、本当に家庭の主婦なの?それとも科学者の隠し子なの?

玄関・リビング・押し入れ・トイレ・洗面所…。

ありとあらゆる場所に温度計が置かれていく。

「ねぇ、これ完全に“家の中の避暑地vs灼熱地獄”みたいになってない?」と私が言うと、

「そうよ、それを見える化するのが今回のミッションなの」と母。

なんでも“ミッション”にすればテンションが上がるらしい。

さらに驚いたのが、我が家の柴犬ココが実験に巻き込まれていたこと。

「動物は一番快適な場所を知ってるっていうじゃない?だからココの行動記録も取るの」

えっ、ペットの歩数記録とかとるの?と思っていたら、メモ帳に「朝8時:玄関マット上」「10時:廊下」「12時:ソファ下」などが書き込まれていて、完全に行動分析アプリのレベル。

でもね、ちょっと面白いことが起きたの。

午後1時、洗濯機上の棚が家で一番の熱帯エリアであることが判明した瞬間、母が「やっぱり…!」とつぶやいて、その場で扇風機の向きを変えたの。

私が「そんなところに風当てて意味ある?」って言ったら、「違うの、湿度を逃がすルートを変えてるの」って言われた。

いや、もう扇風機で気流を操るって、魔法使いか何かですか。

結論としては、日当たり、壁の厚さ、風の通り道、家電の発熱…

いろんな条件が重なって「最も暑い場所」が決まるらしい。

そしてそこに最も長くいたのは、我が家の柴犬ココだった。

「暑いけど落ち着くんだよね〜」みたいな顔で寝ていたのが、なんかもうオチとして完璧だった🩷。

たぶんこの研究、誰の役にも立たない。

でも、その日の母の顔はとっても満足げで、ココも、うちの中のどこが一番落ち着くかを人類に教えるという、名もなき貢献をしていた。

自由研究って、すごいな。

だって、家族も犬も巻き込んで、ちょっとだけ世界を面白くするんだもん。


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まとめ…「すごいね…」って思ったけど、「これ提出しないよね?」って聞いたら全力で「しない」って言ってて安心した


今年の夏休み、私はいくつかの宿題をこなした。

読書感想文、計算ドリル、絵日記、そして自由研究──じゃなかった。

実質いちばん濃かったのは「うちの大人観察日記」だった。

正直、最初は「また始まった…」と思ってた。

玄関で虫と向き合ってたり、炭酸で冷凍庫を爆発させてたり、なんかキュウリに名前つけてたり…。

でも、ちょっとずつ気づいていったんだよね。

あの人たち、誰にも言われてないのに、めっちゃ本気だった。

誰に見せるでもなく、誰から褒められるでもなく、それでも「気になったことを調べる」「やってみたいからやる」って、そんなの、まさに「自由研究」のど真ん中じゃん!

私は思った。

自由研究って、子どもがやるものじゃなくて、“やってみよう”と思った人のものなんだなって。

そして今、家の冷蔵庫は野菜がちょっと整理されて、お風呂の排水はスムーズで、炭酸は爆発してないし、なにより母が「今年の夏は有意義だった!🩷」って笑ってた。

それってたぶん、学校に出す宿題以上に、ちゃんと“研究成果”だと思う。

ちなみに来年の夏、母は「洗濯洗剤の泡立ち比較をしたい」と言っていた。

お願いだから、私のタオルを勝手に使うのだけはやめてね?

…でも、ちょっと楽しみにしてる自分がいるのも否定できない。

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