十二か月の花言葉ダイアリー~四季で巡る彩りの言葉~

目次
はじめに…四季があるからこそ生まれた、やわらかくて時にきりっとした花のことばたち
日本には、春の温かさで花が開き、夏の光で彩りが増し、秋の実りで色が深まり、冬の静けさで香りが際立つ……という、ゆっくりとした四季の歩みがあります。そんな移ろいの中で生まれた花の言葉は、どの月にもちゃんとその月らしさがあって、「この時期にこの花を贈ると伝わりやすいよ」という小さなヒントをくれます。
このページは、その12か月分の花と言葉を、1か所にまとめておいて、いつでも季節の話題にサッと使っていただけるようにするためのものです。行事の記事、施設での制作レク、ご家族へのお便り、園や学校の掲示など、どこかで「今月や今日の花言葉が欲しいな」と思った時に、ここを開けばすぐに月ごとの花に辿りつける──そんな場所です。
構成は四季で分け、春・夏・秋・冬の4つの流れの中に、12か月を優しく並べています。まずは春の「芽生えとお祝い」、夏の「光と元気」、秋の「実りと懐かしさ」、冬の「祈りと清らかさ」というイメージで読んでみてください。
月ごとの細かな説明や物語調の書き足しは、子ページ側でのびのびと書いています。ここでは「どの月にどんな色合いの花言葉があるか」を示す案内板として置いておきます。
第1章…春(3月・4月・5月)を彩る花言葉~芽ばえと門出と祝福をつたえる春の花たち~
春は、まだ空気が冷たいのに地面の下ではしっかりと準備が進んでいて、「そろそろいいですか」と花たちが顔を出してくる季節です。人の予定より少し早く花が動き出すので、この時期の花言葉には「はじめます」「ようこそ」「おめでとうございます」といった、前向きで明るい気配がよく表れます。新年度の挨拶文や、施設や園の掲示、季節の行事紹介の中にそっと添えるだけで、文章がやさしくなるのも春の特徴です。
3月~別れと門出が一緒に来る月の花言葉~
3月は、卒業や退職、担当替えなど、人の動きが大きくなる月です。だからこの月に合う花言葉は、「あなたとの時間を大事に思っています」「また会えると信じています」という、少ししんみりした想いと、「これから先もきっと良い日が続きますように」という明るさが同居しています。別れの場面に柔らかさを持たせたい時、写真や行事レポートに添える一文として使うと、送る側も受け取る側も安心できます。
4月~新しい役割を迎える月の花言葉~
4月は、名前の書き換えや席替え、担当の増減など、生活の土台がガラリと変わります。この月の花言葉は、真っ直ぐで前向き、なおかつ「無理はしないでいいですよ」という思いやりが入っているものがピッタリです。例えば新しく来たご利用者さん・園児さんを紹介する記事、春の行事案内、職員紹介ページの一角に、季節に合った花の言葉を添えておくと、読み手の心が少し和らぎます。春の花は色数が多いので、写真やイラストとも合わせやすく、まとめておくと毎年使い回せるのも利点です。
5月~落ち着きと感謝が混ざる月の花言葉~
5月になると、春の慌ただしさがやっと一段落します。家庭や職場で「あ、今年もこのメンバーでやっていくんだな」と見通しが立ち、そこでふと出てくるのが「ありがとう」「助かっています」という言葉です。この月に合う花言葉は、華やかさよりも、穏やかで誠実なニュアンスのあるものです。母の日や初夏の行楽、こどもの日といった話題でも繋げやすいので、次の季節へ進む前に1回気持ちを整えられます。
春の花言葉は、嬉しい出来事と少し寂しい出来事が同時に起こる時に、言葉の温度を調整する役目をしてくれます。この章で季節の色合いをイメージしてもらって、気になる月の記事があればそれぞれのページへ進めるようにして読んでも「今の時期にちょうどいい内容だな」と感じていただけるはずです。
▼詳しく読む
□ 3月の誕生花カレンダー~アネモネ・スイートピー・スミレの花言葉と日別一覧~
□ 4月の誕生花と花言葉の一覧~桜・チューリップ・ツツジまで春を贈るガイド~
□ 5月の誕生花と花言葉~スズランやバラで贈るやさしい花束案内~
第2章…夏(6月・7月・8月)を煌かせる花言葉~光・涼・元気を届ける夏の花たち~
夏になると、光がグッと強くなって、花も葉も「見てください」と言わんばかりの元気さを見せてくれます。春のやわらかい色合いから一歩進んで、この季節の花言葉には、前に出る力・暑さに負けない意志・人を楽しくさせる明るさが多くなります。室内の催しや、外に出にくい方への季節便りに取り入れておくと、実際の気温よりも少し爽やかに夏を感じてもらえるところも良いところです。
6月~雨の中でも咲き続ける花の言葉~
6月は、空がどんよりして日差しも少なめなのに、紫陽花を始めとした花たちはむしろ元気になります。この月に合う花言葉は、俯きがちな気分をそっと持ち上げるような、やさしい励ましを含むものが似合います。雨の日の施設だより、梅雨時期の行事案内、衣替えのお知らせなどに、この時期の花の言葉を一言だけ添えると、「雨だけど悪くないな」と受け止めてもらいやすくなります。色の変化を楽しめる花が多いので、写真やイラストを組み合わせても相性が良い月です。
7月~光とお祭りを呼び込む月の言葉~
7月は、七夕や夏祭り、学校や園の行事が重なり、子どもたちの姿がよく見える賑やかな月です。この時期の花言葉には、「願いを届ける」「出会いを喜ぶ」「見守っています」といった、心を空へ向けるような意味合いがピッタリです。短冊を紹介する記事、夏の装飾を説明、面会やお出掛けの予定を知らせるお便りなどに使うと、読み手の気持ちが一気に夏らしくなります。色も形もはっきりした花が増えるので、関係を結びやすい時期です。
8月~元気と安らぎを同時に渡す月の言葉~
8月は、暑さが一番厳しい一方で、お盆や帰省で家族が集まりやすい月でもあります。暑さに負けない強い花の言葉を使いたくなるのですが、それだけだと読む人が疲れてしまうので、「おかえりなさい」「ここでひと息ついてくださいね」という、やわらかい意味を持つものも一緒に並べておくと安心です。夏休み中の子どもたちを迎えるメッセージ、高齢の方への季節のお便り、地域行事のお知らせなどに、この月らしい花をひとつ差し込んでおくと、家族の話題にもつながります。
夏の花言葉は、明るくて、はっきりしていて、見るだけで季節が分かるのが特長です。しかも、雨の日・お祭りの日・帰省の日と、同じ夏でも場面が多いので、それぞれの場面に合わせて使う花言葉を分けておくと、あなただけの優しい夏の言葉集にもなります。
▼詳しく読む
□ 6月の誕生花と花言葉~アジサイ・バラ・牡丹と雨に煌く花たち~
□ 7月の誕生花と花言葉の一覧~蓮・ひまわり・ゆり~どの花に想いを託す?
□ 8月の誕生花と花言葉~ひまわり・桔梗・ゆり~花束はどれにする?
第3章…秋(9月・10月・11月)を深める花言葉~実りと感謝と郷愁をまとう秋の花たち~
秋は、空気が少し澄んで、光も色も「落ち着きなさい」と語りかけてくる季節です。夏の賑やかさから一歩引いて、言葉の調子も緩やかになります。この時期の花言葉は、賑やかに立ち上がる春や夏とはちがって、「思い出す」「味わう」「感謝する」といった、内側に向かう気配をまとっているのが特徴です。施設やご家庭での行事を書きとめる時、写真の雰囲気をやさしく仕上げたい時、秋の花言葉を一行だけ添えておくと、読む人の足取りがフッと軽くなります。
9月~夏の名残と秋の訪れを繋ぐ月の言葉~
9月は、日中はまだ暑いのに、朝夕には秋を感じるという、ゆらぎのある月です。この月に相応しい花言葉は、「よくがんばりました」「季節が変わっても大事に思っています」という、見守りのような優しさを持つものです。防災の日や敬老の日、学校や園の前期まとめなど、誰かを労う場面が多いので、落ち着いた色の花と一緒に言葉を添えると、読み手に「丁寧に書かれているな」という印象を渡せます。夏休み明けのお便りに1行だけ加えるのもおすすめです。
そして忘れてはいけないのがお月見。お花と月のコントラストは幻想的ですらあります。そこに添える花言葉は大きな役割を果たしてくれます。
10月~実りと行事が重なる月の言葉~
10月は、実り・お祭り・ハロウィン・運動会と、秋を楽しむ行事が続きます。ここでは、場を明るくしながらも品のある花言葉がよく合います。「感謝」「喜び」「共に歩む」といった意味をもつ言葉を選んでおくと、写真の説明にも、作品紹介にも、行事の振り返りにも使いやすくなります。秋の装飾はオレンジやブラウンが主役になりがちなので、花言葉の方は少し柔らかめのトーンで書き換えて置くと、全体が重くなりません。
11月~静かな温もりを称える月の言葉~
11月は、秋がすっかり深くなり、冬の用意をし始める頃です。行事も少し落ち着き、室内で過ごす時間が長くなるので、言葉も穏やかで温かいものが似合います。「あなたといると安心します」「今の形を大切にします」という、保護するような意味の花言葉があると、冬へ向かう前のひと休みにぴったりです。デイサービスや特養などで、冬支度のお知らせを書いたり、12月の予定表を前倒しで伝えたりする時に、この月の花の一言を添えておくと、読み手は「まだ秋を味わっていいんだな」と感じてくれます。
秋の花言葉は、派手さよりも余韻が大事です。9月で「ありがとう」、10月で「楽しかった」、11月で「また会いましょう」と、少しずつ温度を下げるように並べておくと、次の冬の季節へすんなり進めます。
▼詳しく読む
□ 9月の誕生花と花言葉~ダリア・コスモスで彩る贈りもの案内~
□ 10月の誕生花と花言葉の綴り~コスモスもガーベラも毎日が主役~
□ 11月の誕生花と花言葉大全~ガーベラ・椿・菊・ブバルディアまで日付順の早見表~
第4章…冬(12月・1月・2月)を温める花言葉~祈りと清らかさをそっと運ぶ冬の花たち~
冬は花が少ないように見えて、じつは「この時期だからこそ伝わる言葉」が一番はっきりする季節です。外は冷たくても、人と人が寄り添いやすくなるので、花言葉も自ずと「守る」「祈る」「ゆっくりしてください」という方向にまとまってきます。室内で読む記事や、行事予定のお知らせ、年末年始のご挨拶に添えると、短い文でも優しさを感じてもらえるのが冬の良さです。
12月~一年を労う月の言葉~
12月は、一年を振り返る場面が多くなります。行事の締め括り、季節の制作のまとめ、家族への報告など、「お疲れ様でした」「今年もありがとうございました」と伝えたい時、この月の花言葉がよく似合います。派手過ぎない色合いの花を思わせる言い回しにしておくと、クリスマスや年末の賑やかさともぶつかりません。年末のご挨拶記事に一行添える、介護・保育の現場で一年を労うメッセージに使う、といった形で残しておくと、毎年使える定番になります。
1月~新しい年を丁寧に始める月の言葉~
1月は、「めでたさ」と「引き締まった空気」が同居する独特の月です。この月に置きたい花言葉は、晴れやかさの中に「無事に過ごせますように」という願いが入っているものです。施設や園で新年の行事を紹介する時、1年の活動テーマを伝える時、今年の行事ページの入口を作っておく時などに、この月の花を一緒に見せておくと、読み手が安心して先に進めます。冬らしい白・紅・寒色の写真とも合わせやすく、見せ場にしやすい部分になります。
2月~寒さの底で心を温める月の言葉~
2月は、1年の中で一番冷え込むのに、もうすぐ春が来ることも分かっているという、我慢と期待が混ざった月です。ここでは「あなたのことを気にかけています」「春まで一緒に待ちましょう」という、寄り添い型の花言葉がとても役に立ちます。節分や冬のお楽しみ会、面会が少ない時期のお便りなどに添えると、読んでいる人が「離れていても見ていてくれるんだな」と受け取ってくれます。冬の最後に温かい言葉を置いておくことで、春の章へ自然にバトンを渡せます。
冬の花言葉は、華やかさで押すのではなく、静けさの中にある光を掬い取るイメージでまとめると、年間ページの締め括りとしてとても使いやすくなります。12月で労い、1月で希望を示し、2月で寄り添いを重ねる──この緩やかな三段階があることで、1年分の花言葉を受け取って読んだ人が「また春を心待ちに」と思ってくれやすくなります。
▼詳しく読む
□ 12月の誕生花と花言葉日別カタログ~カトレア・シクラメンと花束で贈るならどれ?~
□ 1月の誕生花と花言葉まるごと一覧~毎日がうれしくなる一輪選び~
□ 2月の誕生花と花言葉~誕生日に想いが届く贈り方~
まとめ…一年中の花ことばに寄りそえる「常設ページ」への道案内
ここまでで、春・夏・秋・冬の4つの流れの中に、12か月分の花言葉をそっと並べる形ができました。後は、ひと月ずつの詳しいお話を子ページで見て活用してくだされば、行事の記事を書く時も、季節の挨拶を作る時も、「どの月のどんな花を使えばいいか」がすぐに分かるようになります。
このページでは、あえて説明を少し控えめにして、読み手を各月のページへご案内する役目にしています。こうすると、トップに来た人はまず四季の全体像を掴みやすくなりますし、気になった月だけを深掘りできるので、迷わず目的に向かえるでしょう?トップバーの項目の子として置いておくので、行事記事や季節のコラムからも見やすく、ブログ全体の季節感を感じていただきやすくなると思います。
このページのポイントは、「四季で色と言葉のトーンを替えること」、「12か月を1か所にまとめて置いたこと」、「年が変わっても読み直せるようにしたこと」、の3つです。特に、介護・保育・教育・地域行事など、同じ内容を毎年書く方にとってはとても助かるはずです。少しずつ手直しやアレンジして活用していけば、とても幅広い場面で活用していただけます。
この後することは簡単で、各月の子ページの写真やイラスト、行事の小話、実際に使っている挨拶文などをアレンジして足していただくだけです。このページは「いつでも使える季節の言葉の棚」です。
12か月分の花言葉が揃って活用出来るとあなたの制作物を受け取った読み手の心はきっと和らぎますから。どうぞ今年も、そして来年も、ここを出発点にして花の物語を広げていってくださいね。
▼詳しく読む
□ 人生という名の通過儀礼物語~祝われながら歩むあなたの一生~
□ 結婚記念日を毎年お祝いしてる?記念品の意味と夫婦の歩みを楽しもう
□ 誕生石の意味や由来に効果などご存じでしょうか?一年の一覧でご紹介します
⭐ 今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m 💖
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