親が夏になると理系になる家庭はどうすればいいですか?

目次
- 1 はじめに…「また始まったよ、うちの夏の“研究狂時代”」~それでもちょっと憧れてる
- 2 第1章…カーテンの開け方で室温が変わるか朝6時から検証する母は…誰?
- 3 第2章…階段の段数で心拍数の変化を測るとか言い出して家中がスポーツジム
- 4 第3章…カレーは一晩寝かせると本当に美味しくなるか3日間連続で食べた結果
- 5 第4章…ジュースの氷はどの形が一番長持ちするか冷凍庫が“氷の品評会”になってた
- 6 第5章…うちわvs扇子vs卓上ファンの三つ巴バトルがなぜか近所巻き込み型に発展
- 7 第6章…「靴の中の湿度」を測り出した父はもはや自分の足を実験台にする覚悟
- 8 まとめ…これが我が家の夏の定番!“研究者になった気分”だけど、生活はちょっと便利になる
はじめに…「また始まったよ、うちの夏の“研究狂時代”」~それでもちょっと憧れてる
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今年も、うちの夏がやってきた。
セミが鳴き始めたら、学校のプール、アイスの争奪戦、自由研究。
いや、違うな。
**「うちの自由研究」じゃなくて、「親の自由研究」**だ。
うちの家族には、なぜか夏になると科学に目覚める大人たちがいる。
朝からカーテンの角度で日差しの入り方を測定して、昼は階段で心拍数を記録し、夜はカレーを寝かせて食べ比べ、風呂上がりには氷の溶け方まで観察する。
どこかの大学のゼミ合宿かな?と思ったら、ただの家庭用自由研究サロンだった。
でも、小学高学年ともなると気づく。
それ、ちゃんと考えてやってる。データとって、比べて、改善して、生活をちょっとずつ快適にしてるの、すごいなって。
私はまだ、「自由研究は提出するためのもの」って思ってるけど、うちの親は違う。
「やってみたら面白かった」がゴールになってる。
そんな背中、ちょっとカッコいい。
ちょっとだけね。
というわけで今回の記事は、**自由研究に本気すぎる親を冷静に見守る高学年の視点から、ツッコミと共にお届けする“夏のリアル観察記”**です。
まだ終わってない夏に、ひとつの答えが出るかもしれない。
それはきっと、「自由って、研究するともっと面白い」ってこと🩷。
第1章…カーテンの開け方で室温が変わるか朝6時から検証する母は…誰?
夏休み、朝6時。
本来ならまだ夢の中にいる時間帯。
なのにうちのリビングには、ストップウォッチと温度計と、真剣すぎる母の背中があった。
「今日は南東からの日差しが強めだから、カーテンの開け方を変えてみるわね」
いや、何その専門家みたいなセリフ。
こっちはまだ寝ぼけてるっていうのに、カーテンの隙間の角度を測ってる人がいるんだよ?
しかも、左右それぞれ5cm・10cm・15cm開けたときの室温の違いを記録してる。
「ねぇ見て、この時間帯は光が斜めに入るから、床の反射温度も上がるの」
母のテンションは高い。私のテンションは布団の中。
でも、それから2時間後。
確かにいつもより部屋が涼しい。
扇風機もゆるやかに動いてて、朝ごはんを食べるころには妙に快適だった。
「でしょ?カーテンの“黄金角度”を見つけたのよ」
母は嬉しそうにメモを取りながら言った。
その横顔が、部活のコーチが目標タイムを更新した選手を見守る表情みたいだった。
私は思う。
たかがカーテン、されどカーテン。
ただ開けるだけじゃなくて、試して、測って、調整して、そうやって**“快適”をつくろうとしてる姿勢が、ちょっとかっこよかった。🩷**
でもひとつだけ言わせて。
朝6時にそれをやるのだけは…やっぱり早すぎるってば!!
第2章…階段の段数で心拍数の変化を測るとか言い出して家中がスポーツジム
その日、階段が静かじゃなかった。
いえ、正確に言うと、階段が**“何かに使われている感じ”**だった。
朝から「タッタッタッ」「ストップ」「ハァハァ…」「もう一回いくわ!」という謎の音が連続してたんです。
見に行くと、そこにはストップウォッチ片手に階段を上り下りする母の姿。
「心拍数の変化を調べたくて!」
お、おう…えーと、それって…家庭でやることだっけ?
母の手首にはスマートウォッチ、足元はスニーカー(家の中なのに)。
何往復かするたびにスマホで心拍数グラフを確認し、ついでに「階段の角度と段数の相関性も気になるのよね」と呟いていた。
気になってるのは、もはや健康じゃなくてデータの方。
しかも翌日には、父が巻き込まれていた。
「1段飛ばしの方が有酸素運動になるかもって言われてさ〜」と、真顔で試しているのは50代男子。
いや…がんばってるけど、階段、ギシって鳴ったよ?
私はそっとつぶやいた。
「家の階段でデータ収集するなら、まず補強工事した方がいい気がする…」
とはいえ、面白い結果は出た。
「朝より夕方の方が心拍数が上がりやすい」とか、
「外出後は1段目で一気に跳ね上がる」とか、
体の調子を数値で知れるって、ちょっと便利なんだなって思った。
でもさ、そんな母の本音がふとこぼれたんです。
「これでお父さん、健康診断の結果よくなるといいな〜🩷」
なんだよそれ。
めちゃくちゃ家族思いじゃん。
もう、言わないよ。
家の中がジムみたいでも、まあ…いいかも。
ただし、私の登下校の階段測定だけは断固拒否させていただきます。
第3章…カレーは一晩寝かせると本当に美味しくなるか3日間連続で食べた結果
「カレーってさ、一晩寝かせると美味しくなるって言うけど…本当かな?」
母のそのひと言が、我が家をカレー漬けの3日間に導いた。
研究対象:ビーフカレー。
被験者:家族全員。
副作用:若干のカレー疲れ。
1日目。
完成したばかりの夕食カレー。
「今日の味をしっかり覚えてね」と念押しされながら食べる私たち。
うん、美味しい。
でも、これが基準になるの?
正直、もう十分完成してるけど?
2日目。
「これが“寝かせカレー”ってやつよ!」とドヤ顔の母。
たしかに…なんか味に深みが?
いや、気のせい?
弟は「昨日より辛くない?」とコメント。
父は「とろみが増してる」と分析風に答える。
私は思った。
これって…味の違いより、コメント力の試されるやつでは?
3日目。
さすがにみんなの顔に若干の“カレーモード疲労感”が出ていた。
それでも母は記録を続ける。
「色、粘度、香り、そして味の変化…よし、比較できた!」
たぶんそれ、料理じゃなくて実験なんだと思う。
もはやキッチンじゃなくて、食べられるラボだった。
最終的に出た結論はこう。
「寝かせカレーは確かに美味しくなる。でも1日寝かせがベストで、2日を超えると味に飽きる」
うん、それ、ものすごく生活に役立つ知見だと思う。
私は思った。
科学って、研究って、こういうところから始まるんだなって。
だって母、3日目のカレーに**“初日より美味しいけど、もう食べたくない”**ってメモしてたから。
研究とは、時に覚悟と胃袋を試される。
そんな当たり前を、カレーの海で知った夏だった🩷。
第4章…ジュースの氷はどの形が一番長持ちするか冷凍庫が“氷の品評会”になってた
ある日、冷凍庫を開けたら、そこはもう“氷の展示会場”だった。
ハート型、星型、キューブ、球体、クラッシュ、なぜか魚の形まで。
「見て、全部同じ水で作ったの。条件は揃えてあるから」
冷静に言ってるけど、そこにジュースを注いで比較しようとしてるのが本気すぎる。
テーマは「ジュースの氷はどの形が一番長持ちするか」。
すでに5種類のグラスに同じ量のジュースと違う氷がセットされ、母の手元にはタイマーとメモ帳。
もう家庭じゃない。
これは氷のサバイバル競技会だ。
観察1分後──「球体、まだ表面しか溶けてないね」
5分後──「クラッシュはやっぱりジュースの温度下げるけど、すぐ薄くなる」
10分後──「キューブ型、意外と粘ってる!これは決勝候補だわ」
私の頭には、実況付きのテロップが流れていた。
“勝ち残るのはどの氷か!?”
ちなみに弟は、星型氷をこっそり舐めて怒られていた。
「ちゃんとデータ取るまで食べちゃダメでしょ!」
あ、これはもう完全に家庭内研究所モード確定。
30分後。
すべてのグラスの氷が溶け、母は「やっぱり表面積と体積のバランスが鍵ね」と納得顔。
……うん。正直こっちは、冷たくなったジュースが飲めればよかったんだけど。
でも、この研究でひとつ分かったことがある。
氷にも個性がある。
そして、それを比較することで、ちょっとだけ「冷たいもの」への愛が深まる。
「次はミント入り氷で香りの変化も見てみようかな🩷」
…あの、母さん。もう冷凍庫、氷でパンパンなんだけど。
※アイスを入れるスペース、ほんとに返してほしい。
第5章…うちわvs扇子vs卓上ファンの三つ巴バトルがなぜか近所巻き込み型に発展
その日、母は神妙な顔で言った。
「やっぱり、“風”の質をちゃんと比べたいのよね」
はいはいまた始まった。
と思いきや、すでにダイニングテーブルにはうちわ・扇子・卓上ファンが並べられていた。
どうやら今回のテーマは「どれが一番“涼しく感じるか”」という、肌感覚の科学的検証らしい。
実験その1:うちわ。
「風量は強いけど、腕が疲れるのが難点ね」
いや、分かってたでしょそれ。
そもそも、5分間連続で扇ぎ続ける耐久テストをしてるのが異常。
実験その2:扇子。
「うちわより小回りが利くけど、風がやや分散するのよ」
なんだその分析。もう研究者名乗っていいレベル。
しかも持ち手の素材まで評価してて、「竹の感触がいいけど耐久性が…」とか言い出してるし。
実験その3:卓上ファン。
「やっぱり継続性ではダントツね! でも音と充電の問題が…」
母が語る様子は、もはや家電レビュー動画の解説パート。
そのうち、どこからかおばあちゃんが登場して、
「私は団扇派だけどねぇ」と言いながら勝手に参戦。
隣の家のママも通りがかりに「それ面白そうね」と入り、気づいたら、**“風の利き具合を競う庭バトル”**が始まっていた。
誰も頼んでないのに、ご近所全体が参加型自由研究に。
私は麦茶を片手に、ベンチからそれを眺めていた。
大人たちが真剣に風を比べ合ってる姿は、正直ちょっと面白かった。
うん、というか何この光景?新しい町内イベントか何か?
結論としては、
「涼しさは道具の性能だけじゃなく、誰に扇がれるかでも変わるのよね〜」という母の言葉で幕を閉じた。
……いやそれ、人情論入ってきてない?最後だけ急に昭和の夕涼み?
でもまあ、確かに面白かった。
風の研究って、意外と奥深い。
そして、研究って、**“誰かとやるともっと楽しい🩷”**ってことも分かった。
次はぜひ、「風船で涼をとる実験」とかにして、もう少し平和にしてほしいけど。
第6章…「靴の中の湿度」を測り出した父はもはや自分の足を実験台にする覚悟
「なぁ…湿度計って、足の中にも使えるかな?」
ある夕方、風呂上がりに父が放ったその一言は、家族の食卓を一瞬で凍らせた。
母「足の中って何よ」
私「…ああ、また始まった」
つまり、今回の研究テーマは**『靴の中の湿度』らしい。うん、まさかの局地観測**。
母から貸し出されたのは、小型のデジタル温湿度計。
「さすがに直接踏んだら壊れるから、爪先に挿入よね」などと語りながら、父は本当に靴の中にセンサーを入れて、片足をスリッパ、もう片足をスニーカーに装着。
見た目はほぼ、夏の拷問装置。
そして始まる足蒸れタイムトライアル。
「よし、まずは10分歩いてみよう」
…いや、マラソン前のウォーミングアップ感で言わないで。
それ実際、**ただの“蒸れ実験”**だから。
10分後。
「スニーカー、湿度72%!うわぁ…」
父が記録を見せたとき、弟は本気で引いてた。
「お父さん、それ自分で臭わないの?」
父「いや、それもちゃんと記録してる。主観データとして」
…もうやめて、記録の自由がすぎる。
母は半笑いで「次は仕事帰りの比較もしたいわね」と追い打ちをかける。
完全に研究グループが形成されてるじゃん、この家…。
それでも、意外にも有益な結果が出た。
・素足にスリッパ ➡ 湿度急上昇(しかも冷房効かず)
・薄手ソックス+通気性の良いスニーカー ➡ 意外と快適
・厚手靴下+革靴 ➡ まるでサウナ
父のまとめ:「夏場はソックスの素材と靴底の通気が命」
うん、それたぶんアウトドア雑誌に載せてもいいレベル。
私は思った。
靴の中って、こんなに調べられるものなのかって。
というか、お父さんの足にここまで向き合ったの、家族で初めてじゃない?
夏の自由研究は、ときに愛と犠牲と湿度の塊になる。
でも、なんか清々しかった。
足は蒸れてたけど、心はちょっと涼しくなった🩷。
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まとめ…これが我が家の夏の定番!“研究者になった気分”だけど、生活はちょっと便利になる
今年の夏も、我が家の自由研究はぶっ飛んでいた。
カーテンの開け方で室温と戦い、階段はトレーニングジムになり、カレーは3日連続で食べ比べられ、氷は芸術になり、風はご近所を巻き込み、靴の中は…言うまでもなく壮絶だった。
私は思う。
自由研究って、子どもの宿題の代名詞だったはずなんだ。
でもうちでは違う。
うちでは、親が本気で汗をかきながら、朝から晩まで試行錯誤して、**「やってみたかったんだよね」**って笑う。
見てて思うの。
誰にも強制されてないのに、なんでそこまでやるの?って。
でも、なんか楽しそうで、なんかちょっと羨ましくて、たぶん私は来年、自分でもやってみると思う。
たとえば…「家の中で一番涼しい読書スポット」について、とか。
カーテンと風と湿度と音の感じ、全部調べてみたら、**“最強の快適読書椅子”**が作れるかもしれない。
だってそれ、ちょっとだけお母さんたちに似てるでしょ?
誰かに出すわけじゃないけど、自分の“気になった”を、ちゃんと“調べてみる”。
それって、案外すごく楽しいことなのかも🩷。
この夏、私は気づいた。
自由研究って、自由な人がやるものなんだ。
[ ⭐ 今日も閲覧ありがとう 💖 ]
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