指示待ち職員って呼ばれても大丈夫!介護現場を笑顔に変える魔法の話

目次
はじめに…あの一言で泣きたくなったあなたへ
「君、指示待ちばかりだよね」「君、指示が無いと動けないよね」なんて言葉を投げられたあの日。頑張って動き回って、汗だくで利用者さんのトイレ介助を終えた直後だったりするんですよね。それなのに、まるでサボってたみたいに言われたら、心がキューっとしぼみます。
介護の仕事は決して何かしらあって止まることがありません。手順を守って安全に、利用者さんの小さな変化を見逃さずに、そして何より「今日も元気でいてほしい」と願って動いている。その思いは、上司も部下も同じのはず。
でもつい、余裕がなくなると口から出てしまうんです。「察して動け」「先を読め」「何で言われるまで待つの」言われた方は確実に落ち込みます。言った方だって、心の中で後ででも少しでもモヤモヤしているものだと思いたいです。
このお話は、そんな心がキューっと縮むやりとりを、ちょっとほぐして、ニコニコに変えようじゃないかというものです。利用者さんの笑顔を守るために、まずは私たちが笑って、しゃべって、ちょっとお互いを知ろうじゃないか。
さあ、深呼吸して。今日は肩の力を抜いて読んでみてくださいね。笑えた者勝ちですよ。
[広告]第1章…指示待ち職員だって1日中走り回ってるんです
「指示待ちだね」なんて言われると、心の中で絶叫したくなりますよね。「いやいやいや、私さっきからトイレコール2回行って、洗濯物もたたんで、記録も書いて、〇〇さんのおやつも刻んで、なんなら自分のトイレすら行けてないんですけど!」って。
介護の現場は、本当に走り回る毎日です。しかも予定通りなんて進むはずがない。「15時のおやつ準備しようかな」と思ったら、突然のトイレ介助。「記録を書こう」とペンを持った瞬間に「お腹痛い」コール。あれもこれもと頭の中はフル回転。
なのに言われるんですよ。「もうちょっと先を読んで動いてくれないかな」いや先は読んでるんです。でも現場って小説みたいに伏線回収されないんです。急展開が日常。誰が次にトイレに行きたくなるか、誰が急に機嫌を損ねるか、誰が転倒しそうか。占い師でも当てるのは無理な世界です。
それでも私たちは、利用者さんの小さな声を聞き漏らさないように耳を澄ましながら動いているんです。聞こえたらすぐ駆けつける。それを「指示待ち」と言われたら、さすがに涙も枯れますよ。
本当は分かってるはずなんです。みんな同じ現場にいて、同じように走っている仲間だって。でも、忙しさと焦りでつい口をついてしまうあの言葉。言われた方も、言った方も、別々の意味で、少し恥ずかしい気持ちにさせられませんか?誰も幸福になってない…。
だからこそ、ちょっと一息ついて「今日もお疲れさま、ありがとう」って言えたらいいのにね。さあ、ここまで読んだあなた、肩の力を少し抜いて、次の章へ進みましょう。まだまだ笑えるようになる話は続きますよ。
第2章…上司の「察しろ指令」は魔法じゃない!現場は生身の人間だ
「もっと察して動けよ」なんて、上司からのありがた〜いお言葉。あれ、まるで念力でも送られてくるんでしょうか。「ふむふむ、なるほど、上司の心を読んで次に何をすべきか当てろと…」これ、占い師試験ですか?
介護現場って、日替わりどころか時間ごとに状況が変わります。朝はご機嫌だった〇〇さんが、昼には「帰る!」と荷物まとめていたり。トイレ介助中にコールが重なって「ちょっと待ってください!」とお願いするのが精一杯。そんな中で「なんで先にやっとかないの」って、どうやったらできるんでしょう。
そもそも、上司だって分からないから指示を出すんです。「先を読んで動け」と言う前に、スケジュールの詰め方を一緒に考えたり、優先順位を教えたりするのが本来の役目。「察して動け」は、言われたほうに全部押し付ける便利ワードなんですよね。まるで「自分で考えろ」と言いながら、「でも失敗は許さない」みたいなもの。
現場は生身の人間が動いている場所です。阿吽の呼吸で動けたら理想ですけど、それを育てるのに必要なのは「声かけ」と「共有」。「今〇〇してくれる?」の一言がどれだけ助かるか。「今手が離せないです」の返事を受け止める度量がどれだけ大事か。
上司が超能力者を育てたいわけじゃないなら、まずは「伝える」ことから始めませんか。だって私たち介護職は、利用者さんにだって優しく説明しますよね。「トイレに行きましょうか」「ちょっと身体を起こしますよ」上司も部下も、人間同士ですから。
言葉ひとつでトゲトゲするなら、言葉ひとつでホッとできる。そんな不思議な力、私たちはもう持っているんです。使わなきゃもったいないですよ。
第3章…「気づいたならあんたがやっとけよ」理論のススメ
さて、「なんでやってないの?」「先に終わらせとけよ」とお叱りを受けるたびに、心の中では大合唱です。「じゃあ気づいたあんたが先にやっとけよ!」声には出さないけど、全力で念じてます。
でもこれ、本当に正論だと思いませんか。介護の現場は「私の仕事」「あなたの仕事」って完全に線が引けるわけじゃないんです。予定通りにいかないのが当たり前。誰かがトイレ介助に入ったら、その間にできることを別の誰かがやる。ちょっとした助け合いが回転軸。
「気づいたなら動く」って、むしろ現場の美徳なんです。あの人が声かけてるなら、私は食事を配膳しよう。あの人が記録を書いてるなら、私はフロアを見よう。この自然な連携が、どれだけ事故を防いで、どれだけ利用者さんの安心を生んでいるか。
だからね、「なんでやってないの?」って責めるより、「ありがとう、気づいてくれて助かるわ」って言えたほうが絶対かっこいい。上司だって忙しい。だからこそ、「お、俺がやるわ」って言える上司は本物です。そんな人には「いや私がやりますよ!」って自然に返したくなるものです。
気づいたならやればいい。声かけてお願いしてもいい。どっちでもいいんです。介護は一人でやるものじゃないから。誰かが手が空いた時に、誰かが助ける。そうやって1日を回していく。
もし「指示待ち」なんて言いたくなったら、先にこう言いましょう。「今俺やるけど、次は頼むね」そう言われたら、喜んで「はい!」って言えますから。
今日も現場の誰かが、心の中で「気づいたならあんたがやっとけよ」を唱えてるかもしれません。でもそれを声に出す代わりに、少し笑って、一緒に動いてみましょう。それができるのが、介護の現場のすごいところなんですから。
第4章…ながら交流で老夫婦みたいな阿吽の呼吸を手に入れよう
介護の現場って、すごいですよね。やることは山盛り、でも全部「人」に直結する大事な仕事。だからこそ、勝手に動きすぎてもダメだし、黙り込んでもダメ。なんて難しいバランスなんでしょう。
そこで出てくるのが「ながら交流」という必殺技。これは何かをしながら会話を繋ぐ、まさに現場ならではのコミュニケーション。食事介助しながら「今日はぐっすり眠れました?」排泄介助のあと手を洗いながら「ちょっと寒いですね」利用者さんとの何気ない会話に、隣の職員も「昨日私も寒くて毛布出しましたよ~」と自然に混ざる。
こうして気づけば、高齢者さんを中心に職員同士の会話が広がるんです。決しておしゃべり大会ではなく、利用者さんの体調や気分をさりげなく探りながら、自分たちの距離も詰めていく。これ、長年連れ添った老夫婦が言葉少なに分かり合うような阿吽の呼吸を育てる種まきです。
だって、介護って「察しろ」って言葉だけじゃ育たないんですよね。「どうしたの」「寒くない」「次は何しようか」小さな声かけの積み重ねが、信頼を生む。その信頼があれば、いざというときに「ちょっと手伝って!」がすぐ通じる。
もちろん、利用者さんが主役ですから、職員同士で盛り上がりすぎて「置いてけぼり」にしちゃダメ。でも「私たちも昨日は寝不足でさ~」なんて話を聞かせたら、利用者さんだって「わしも巡回のライトが眩しくて目が覚めたわい」と笑いながら返してくれる。高齢者さんとの距離もぐっと近づく。
結局、私たちが目指すのは「家族みたいに気兼ねなく」「でも節度は保つ」あの絶妙な間合い。そのコツは、結局は日頃の会話しかないんです。声をかける、答える、ちょっと笑う。それを何度も繰り返して、やっと作れるのが介護チームの阿吽の呼吸。
今日も一緒に食事介助をしながら、「昨夜は眠れましたか?」って聞いてみましょう。その小さな一言が、明日の連携をちょっとだけスムーズにしてくれるかもしれません。
第5章…事務長も理事長もみんなでエプロンつけよう大作戦
さあ、ここでちょっと想像してみてください。いつもはスーツをパリッと着こなして会議室に座っている事務長さんや理事長さんが、エプロンをつけてフロアを歩く姿。「えっ、どうしたんですか」って思わず二度見しますよね。
でも、これが実は現場を変える特効薬だったりするんです。介護の現場を見学するのと、現場に入って一緒に介助するのとでは、見える景色が全然違います。どれだけ利用者さんが「トイレ行きたい」って言うのか、どれだけ時間通りに進まないのか、どれだけ声かけに気を使うのか。書類の上では一行で済む「排泄介助」が、どれだけ大切で、どれだけ大変か。
そして何より、利用者さんの反応が違うんです。「おお、今日はえらい人が手伝ってくれるんか」「理事長さん、あんたこんなこともするの?」いつもの介護職員の顔とはまた違う、興味津々の笑顔が見られるんです。
介護の会話って、職員同士だけだと話題が偏りがち。そこに違う経歴や趣味を持つ人が入ると、話題が広がるんです。「若い頃は営業で走り回ってたんです」「銀行で長いこと働いてました」それを聞いて利用者さんが「わしも昔は…」と話し出す。普段は引き出せないような思い出話が飛び出すことだってあります。
そして一緒に働く職員も見ています。「え、理事長が皿洗ってる」「事務長が入浴介助の準備してる」これだけで「あ、この人も仲間だな」って思えるんです。「気づいたならあんたがやっとけよ理論」が上から下まで浸透する瞬間です。
忙しくて大変だからこそ、役職が上の人も現場に入る。これって決して恥ずかしいことじゃない。むしろ利用者さんも職員も笑顔になる最高の作戦です。
「よし、今日はエプロンつけるか」そんな一言が、施設全体をちょっと優しくするんじゃないでしょうか。だって介護はみんなでやるものですから。偉い人も新人も、利用者さんも、みんな同じ空間で同じ時間を過ごしてるんです。今日もどこかの施設で、スーツの人がエプロンを結ぶ音がカチャっと鳴ってくれたらいいなあ、なんて思います。
[ 広告 ]まとめ…今日からちょっとだけ優しい声をかけてみませんか
さて、ここまで読んでくれたあなたは本当に優しい人だと思います。だってね、忙しい介護の合間に、こんな長い話を読む心の余裕があるんですから。その優しさは、利用者さんも、同僚も、きっとちゃんと感じてくれてますよ。
介護の現場って、本当に人間くさい。「察して動け」なんてスパルタな呪文も飛び交うし、つい「なんでやってないの」って小言も出ちゃう。でもよく考えたら、みんな同じことを願ってるんです。今日も利用者さんが無事に、笑って過ごしてくれますように。そのために自分も、そして仲間も頑張ってる。
だからこそ、今日からちょっとだけでも意識してみませんか。「今手空いてる?」って声をかけてみる。「ありがとう、助かった」って言葉を惜しまない。「大丈夫?疲れてない?」って冗談交じりでも聞いてみる。そんな一言で空気はちょっとだけ柔らかくなります。
利用者さんだって、その柔らかい空気の中で安心してくれます。いつもと同じ介助でも、言葉ひとつで表情が変わる。それは介護職の特権です。
偉い人も新人さんも、みんなで同じフロアを歩いて、同じごはんの匂いを嗅いで、同じ声を聞いている。だからこそ、気持ちを合わせていきましょう。言葉はちょっとしたプレゼントです。今日、ひとつ渡せたら、明日もまた渡したくなります。
介護の仕事は大変です。でも、それ以上に面白いし、泣けるし、笑える。せっかくこの世界に飛び込んだなら、怒鳴るより、笑いながら支え合いませんか。今日も、明日も、そしてまたその先も、あなたの声が誰かをちょっとだけ救ってくれるはずです。
さあ、深呼吸して。今日もお疲れさまです。また一緒に頑張りましょうね。
⭐ 今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m 💖
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