2月の気圧に負けない!~祖母と若いママの“頭痛対策”作戦会議~

[ 2月の記事 ]

はじめに…天気予報より先に頭が痛い、うちの二人

2月って、寒いのに妙に雨っぽかったり、晴れたと思ったら翌日は風がビュウビュウだったり、なんだか空が落ち着きませんよね。そんな「空のご機嫌」に合わせて、こっちの頭までズキズキ…いや、ギューッ…いや、もはや「頭が天気の通訳になってるの?」ってくらい反応する日、ありませんか。

うちの家には、頭痛に関しては“ベテラン勢”が2人います。1人は祖母。人生の荒波も、昭和の家事も、いろんな痛みも乗り越えてきたのに、2月の気圧だけは「手強いねぇ…」と渋い顔になるタイプ。もう1人は若いママ。子育ての忙しさに追われながら、頭が重くなると「今日はもう、脳みそが布団を要求してる…」と堂々と宣言するタイプです。

同じ頭痛持ちなのに、この2人、対応が真逆。祖母は「昔は気合で…」と言い掛けては、痛みが来ると静かに座り込み、結局「気合ってどこで売ってるの?」と自分にツッコミを入れます。若いママは「無理はしない、まず休む」が早いけれど、休む暇がない日には、目だけが“うっすら死んだ魚”みたいになって、家族に心配されます。

でも、2人には共通点がありました。それは、痛みが来た時だけ何とかしようとして、いつも後手に回ってしまうこと。そこで始まったのが「頭痛対策作戦会議」です。天気を変えられないなら、こっちの準備を変えればいい。来そうな日は先回り、来た瞬間は早めの手当て、そして“続ける工夫”で負けにくい体に寄せていく。言い方は立派ですが、要するに「2月の頭痛に、祖母とママが2人がかりでツッコミを入れていく物語」です。

この記事では、病院の話に寄り過ぎず、家の中でできる現実的な工夫を中心に、2人の試行錯誤をストーリーでまとめます。読み終わる頃には、少なくとも「うちだけじゃないんだ…!」と肩の力が抜けて、そして出来れば、次の“来そうな日”にちょっとだけ強くなってもらえたら嬉しいです。さて、まずは2人の朝から始めましょう。

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第1章…祖母の「昔は根性」VSママの「今日は無理」な朝

朝。カーテンを開けた祖母が、空を見上げてひとこと。

「……今日の空は、なんか“重たい顔”しとるねぇ」

まだ何も起きていないのに、祖母の第一声が天気評論家です。若いママは台所で湯気の立つマグを握りしめながら、「え、天気って顔あるの?」と小声でツッコミを入れます。すると祖母は、コメカミに指を当てて続けました。

「あるよ。こういう日はね、頭が先に気づくんだよ。あんたはまだ初心者だねぇ」

ママは即座に返します。「初心者って、嬉しくない称号なんだけど!」

祖母は“痛みのベテラン”を名乗り、ママは“今日は無理宣言が早い人”として名を馳せる。そんな二人が同じ家にいると、朝の空気がだいぶ賑やかになります。

ところが、その賑やかさがピークに達する前に、まず祖母の様子が変わります。いつもなら朝食の支度をしながら鼻歌が出るのに、今日は無言。湯のみを置く手が、ほんの少しゆっくり。背中も、普段より固い。

「おばあちゃん、もしかして来てる?」

「……まだ“来かけ”。来る前の、玄関で靴紐を結んでる感じ」

頭痛を“訪問者”として扱う辺り、祖母は表現が妙に上手いのです。ママはその例えに笑いそうになりつつ、同時に自分の首の後ろを揉みました。朝の冷えで肩がギュッと縮んで、そこから頭へ繋がっていく感じがある。ママの中では、頭痛は“階段”です。首と肩の段を踏んで、最後に頭がズドン。

「私のは、首肩から来ること多いんだよね。あと、寝不足の日」

「そうそう。寝不足も寝過ぎも、どっちもいけない。人間の頭はね、我儘なんだよ」

祖母が言うと、何故か説得力があります。ママは「我儘なのは私じゃなくて頭だったのか…」と、少し救われた顔をします。

ここで祖母は、いかにも“根性”を出しそうな雰囲気を漂わせます。昔の話が始まる合図です。ママは身構えます。「来るぞ、昭和の根性論が来るぞ…」と。

「昔はね、頭が痛くても――」

「でも今は無理って言って良いよ!言って良い時代だよ!」

ママの先回り宣言に、祖母が吹き出します。「ふふっ、そうだねぇ。昔は根性って言葉が、万能薬みたいに使われてたけど……あれ、効かない日もあるんだよねぇ」

結局、祖母の“根性”は、ママの一言で柔らかくなりました。良い時代です。

ただ、ここで二人は気づきます。二人とも、いつも同じ失敗をしている。痛みが本格的に出てから「どうしよう」と慌てるのです。祖母は我慢して動き続けてしまい、ママは“休む”判断が早いのに、休む準備が出来ていなくて結局バタバタする。

「私さ、痛くなってから静かな場所探すの、遅いんだよね。子どももいるし、現実的に無理な日ある」

「おばあちゃんも、痛いのに“まだ動けるから”ってやっちゃう。そんで後で、反省会」

二人は顔を見合わせ、同時にため息をつきます。息が合うところ、そこじゃないのに。

そのとき、祖母がポツリと言いました。

「ねぇ、ママちゃん。今日、まずは“痛みが玄関で靴紐を結んでる段階”で、こっちが先にドアのチェーン掛けない?」

ママは笑いながら、「いいねそれ。頭痛にチェーン!」と返します。こうして、作戦会議が始まりました。まずは朝の時点で、出来ることを小さく増やす。大袈裟なことじゃなくて良い。朝ご飯を抜かない、水分をちょい足しする、首肩を冷やさない、眩しさを減らす、予定を詰め過ぎない言い訳を用意する――そんな“小さな先回り”から。

祖母が湯呑みを両手で包み、ママがマグを持ち上げます。二人の目が、少しだけキリッとしました。

「よし。今日の空がどんな顔でも、こっちはこっちで準備する」

「うん。天気に勝つんじゃなくて、天気に振り回されないようにする」

そんな風に言った直後、ママのスマホが天気通知を鳴らします。画面には、低気圧っぽいマーク。祖母が一言。

「ほらね。頭が当たってた」

ママは笑いながらも、すぐに椅子を引きます。「じゃあ、先に“先回り”始めよ。2人でやれば、ちょっと楽だよね」

こうして二人は、朝から小さな作戦を立てることにしました。次の章では、その“先回りルーティン”を、祖母の知恵とママの現代的工夫を混ぜながら、無理なく続く形に整えていきます。


第2章…気圧の波に備える“先回りルーティン”を作ろう

祖母とママの作戦会議は、ダイニングテーブルの上で始まりました。議題はズバリ、「頭痛にチェーンをかける方法」。つまり、痛みが本格的に来る前に、出来ることを先にやっておく作戦です。

祖母はまず、腕を組んで言いました。

「昔はね、痛い時は我慢して動いて、終わったら倒れる…って感じだったけど、あれは“勝った気になって負けてる”んだよ」

ママが笑いながらメモを取るフリをします。「名言いただきました。祖母語録、今日も冴えてる」

でも、この“先回り”は気合や根性じゃなくて、もっと現実的なやつです。2月の空は気まぐれで、寒暖差も気圧も、こっちの都合なんて聞いちゃくれません。だから、天気を変えるのではなく、「揺さぶられ難い土台」を日常の中に作っていく。祖母もママも、そこは意見が一致しました。

まず手を付けたのは「朝の土台」です。祖母が湯のみを持ったまま、ママの顔をじっと見て言います。

「ママちゃん、朝ご飯。抜くと、頭が怒るよ」

「うん…分かってる。分かってるんだけど、朝って戦場なのよ。おむつ、着替え、保育園の準備、忘れ物チェック…あっ、洗濯回してたっけ?ってなる」

祖母は頷きます。「戦場なら、兵糧は大事だよ」。急に歴史ドラマみたいになりました。

そこで二人は、朝ご飯を“立派に作る”のをやめました。立派にすると続かないからです。目標は「食べる」と「水分」。それだけで十分に価値がある。祖母は味噌汁を推し、ママはヨーグルトやバナナでも良いと言い、最終的に「短い時間で口に入るものなら勝ち」という結論に落ち着きました。

次に決めたのが「首と肩を守る」です。気圧の話をしているのに、二人が首を守り始めるのが面白いところですが、実際、首肩が冷えたり固まったりすると、ママの“階段型”の頭痛が育ちやすい日がある。祖母も冬の朝は首がこわばる。

「首ってさ、頭の土台なんだよね。ここが寒いと、頭が不機嫌」

ママが言うと、祖母が「機嫌って言葉、便利だねぇ」と笑います。便利なのは機嫌じゃなくて、現実の工夫です。

ママは家の中でも薄手のネックウォーマーを使うことにしました。祖母は「それ、こっちの世代だと“おしゃれ”じゃなくて“防衛具”だよ」と言いつつ、ちゃっかり自分の分も欲しがります。祖母の“防衛具”は、結局かわいい柄になりました。人は痛み対策にも、少しのときめきを混ぜた方が続くのです。

そして3つ目が、「来そうな日は、予定を詰め過ぎない」です。ここが一番難しい。ママは言いました。

「予定を減らすって、つまり“自分の代わりがいない”ってことを受け入れる作業なんだよね」

祖母は静かに頷いて、意外と真面目な声で返します。

「だからこそ、痛みが出て倒れる前に、少し休むんだよ。倒れたら、もっと大変になる」

祖母の言葉には、体験の重みがあります。ママは「確かに…」と呟き、スマホの予定表を見ながら、“敢えて余白を残す日”を作りました。余白って、サボりじゃなくて、保険です。

ここまで整えたら、次は“天気が荒れそうな日”の合図をどうするか、という話になります。祖母は空を見ればだいたい分かる派ですが、ママはスマホ派。そこで二人は、合図を2つにしました。「空の顔」と「通知」。祖母は窓際で空を見て「今日は重たい」と言い、ママは「低気圧っぽいマークが出てる」と言う。二人が同じことを別ルートで確認できると、先回りの決断がしやすいのです。

さらに、祖母が思い出したように言いました。

「そういえば、暗いとこに逃げたくなる日、あるよね」

ママが即答します。「ある。光が刺さる日。あと音が煩く感じる日」

二人は、家の中に“静かな避難所”を作ることにしました。といっても、秘密基地みたいに大袈裟なものではありません。部屋の隅にクッション、薄いブランケット、目を休めるためのアイマスク、できれば飲み物。祖母はそれを見て「避難所っていうより、昼寝スポットだねぇ」と笑いましたが、ママは胸を張ります。

「違うよ。これは“先回り装置”。昼寝じゃない、作戦行動」

祖母がニヤリとします。「良いねぇ、その言い方。じゃあ私も作戦行動する」

こうして、二人の“先回りルーティン”が出来上がりました。立派じゃない。派手でもない。でも、続けられる。続けられることは、強い。

そして祖母が、最後に釘を刺します。

「ママちゃん、これね。全部やろうとすると続かないよ。今日できたのが1つなら、それで勝ち。2つできたら、かなり勝ち」

ママは大きく頷きます。「よし。勝ちを積み重ねよう。頭痛に対して、“小さな勝利”を集めるゲームだね」

祖母は笑って言いました。「あんた、ゲームみたいに言うねぇ。でも、それが一番続くかも」

次の章では、いよいよ「来た!」その瞬間の話です。痛みが玄関から入ってきたら、どうやって早めに手当てするのか。祖母とママの“避難所”は本当に役に立つのか。作戦の実戦編が始まります。


第3章…「来た!」その瞬間の早めの手当てと、家の静かな避難所

その日は、朝から祖母が言っていました。「今日は空が重たい顔だよ」と。ママもスマホの通知を見て、「低気圧っぽいマークが出てる」と頷きました。二人は先回りルーティンをやって、朝ご飯も水分も、首の防衛具も、出来る範囲で整えました。

なのに、来る時は来るんです。頭痛って、そういう“強引な訪問者”です。

午前の家事がひと段落して、ママが洗濯物を干し終えた瞬間でした。フッと目の奥が重くなる。視界の端がキラッとするような気がして、ママは思わず瞬きをしました。「あれ?」と思った時、祖母が台所から声を掛けます。

「ママちゃん、顔が固いよ。来た?」

ママは頷きます。「来た。玄関じゃない。もう廊下まで入ってきた」

祖母はすぐに“作戦行動モード”に入ります。こういう時、祖母は本当に早い。昔は根性派だったはずなのに、痛みに対しては今や“手際の良い指揮官”です。

「よし。まず、光を落とそう。カーテン少し閉めて。音もね、テレビは消す。ママちゃんは水をひと口飲んで、座りな」

ママは「はい、司令官」と言いながら、妙に素直に従います。ここで無理をすると長引くことを、もう何度も身をもって知っているからです。

避難所は、リビングの隅に用意してありました。クッション、薄いブランケット、アイマスク。祖母はそれを指さして言います。

「ほら、作戦基地。ここに座る」

ママが座ると、祖母はさらに“余計な動き”を減らしていきます。お湯を沸かす音すら気になる日があるから、ポットは静かに扱う。台所の片付けは後回し。ここでの最優先は“痛みを育てない”こと。

ママが眉間にシワを寄せた瞬間、祖母がポツリと言いました。

「痛い時ね、我慢して顔をしかめると、さらに首が固くなるよ。顔も肩も、いったん緩めてみな」

「顔を緩めるって、どうやって?」

「変顔すれば良い」

祖母の提案が雑過ぎて、ママは思わず笑ってしまいます。笑った拍子に、少しだけ緊張がほどけました。祖母は得意げです。

「笑えるうちは、まだ大丈夫」

ママは息を吐きながら、深く座り直します。祖母は「冷やす?温める?」と聞いてきました。ママは迷います。頭がズキズキする日は冷やした方が楽な時があるし、首肩がガチガチの日は温めたくなる。

祖母は言いました。

「今日のママちゃんは、目の奥が重いって言ったね。じゃあ、まずは冷たいのを額に当ててみよう。首は冷やさないでね」

祖母はタオルを水で濡らし、軽く絞って渡してくれます。ママは額に当てて、アイマスクも軽く載せました。光が遮られると、脳みそが少し静かになる気がします。

それでも、頭痛は“訪問者”なので、玄関に戻ってくれるわけじゃありません。ママは小声で言いました。

「これ、もっと強くなるやつかな…」

祖母は即答しません。代わりに、こう言いました。

「強くなる前に、出来ることをしておく。それだけだよ。今日の勝ちは、『早めに気づいた』こと。『座れた』こと。ここまでで十分に上手」

ママは「勝ちって言い方、好き」と笑います。祖母は「じゃあもう1つ勝ち」と言って、水をもう一口すすめました。脱水に近い状態だと、頭が余計に不機嫌になる日がある。祖母は経験で知っているのです。

そして、ここでママが少し迷っていることがありました。コーヒーです。ママは普段、コーヒーが好き。でも痛い時に飲むと良い日と、逆に悪化する日がある。祖母は「どうする?」と聞いてきます。

「少しだけなら、助けになる日もあるけど、合わない日もあるんだよね」

「じゃあ今日は“お試し”にしな。半分だけ。飲んで変なら、すぐやめる」

祖母の提案は、“白黒つけない”ところが良い。頭痛対策って、完璧を目指すほど裏切られることがあるからです。ママは小さめのカップで温かい飲み物を少しだけ口にしてみました。香りにほっとして、胃が動く感じがします。これがママにとっては、落ち着く合図にもなるのです。

しばらくして、ママはアイマスクの下で目を閉じたまま、ぽつりと言いました。

「さっき、座っただけで少し楽だった。動き続けると悪化してたかも」

祖母は勝ち誇ったように言います。「ほらね。根性はね、痛み相手には出しどころが違うんだよ」

ママは小さく拍手します。「名言、追加です」

ただ、ここで大事なのは「我慢しない」だけじゃありません。「危ないサインは見逃さない」ことも、作戦の一部です。祖母は真面目な顔で言います。

「いつもと違う痛み、急にズドンと来た痛み、変なふらつきがあるときは、無理に様子見しない。そこだけは、ね」

ママは頷きます。怖がり過ぎる必要はない。でも、油断もしない。祖母の言葉は、そのバランスでした。

結局その日は、ママの頭痛は“強くなる前”で落ち着きました。祖母の静かな指揮と、先に作っておいた避難所が効いたのです。ママはブランケットを掛けたまま、祖母に言いました。

「私、今日ちょっと上手だったかも」

祖母は笑って返します。「上手上手。頭痛持ちってね、才能いらないのにスキルが育つのよ。変な話だねぇ」

ママは笑いながらも、次の課題を思い出します。「でもさ、今日のこと、また忘れるんだよね。調子良い日に、全部忘れて同じこと繰り返す」

祖母が頷きます。「だから次は、“忘れない工夫”だよ」

次の章では、二人が「頭痛日記」と“ご褒美作戦”で、続ける仕組みを作っていきます。痛みが来た日の自分を、未来の自分が助けられるように。そんな、小さくて強い仕組みのお話です。


第4章…続けた人だけが得する「頭痛日記」と“ごほうび作戦”

ママの頭痛が落ち着いた夕方、祖母はお茶を飲みながら、しみじみ言いました。

「痛い日は覚えてるのに、楽な日は忘れるんだよねぇ」

ママはすぐに返します。「ほんとそれ。痛かった日は“事件”として記憶に残るのに、上手くいった日はスルーしちゃう。で、次にまた同じところで転ぶ」

祖母が頷きます。「転ぶ場所が分かってるのに、わざわざ同じところで転ぶ。人間って不思議だねぇ」

ママは笑いながらも、「これ、もう“忘れる仕様”だよね」と言いました。だから、忘れない仕組みを作る。二人が次に取り組んだのは、気合でも根性でもなく、もっと現実的な“仕組み作り”でした。

それが「頭痛日記」です。

祖母は“日記”と聞いて眉をひそめます。「えぇ…日記って、三日坊主になるやつじゃないの?」。ママも同じ顔です。「私は一日坊主の自信ある」。二人とも、いらない才能が一致していました。

そこで、作戦名を変えました。日記じゃない。「メモ」です。もっと言うと「頭の天気メモ」。たったこれだけで、二人の心理的ハードルが下がります。

「日記って書くとさ、立派に書かなきゃってなるじゃん。メモならいい」

「そうそう。あと、文章じゃなくて、合図だけでいい」

祖母は「合図って何?」と首をかしげます。ママはペンを持って、テーブルの上の紙にさらっと書きました。

「今日、頭が怪しかった。天気は雨っぽい。寝不足。首が冷えた。これだけ」

祖母はそれを見て、「それなら私にも出来る」と言いました。出来ることは、続く。続くことは、強い。二人の作戦はいつもそこに戻ってきます。

さらに二人は、メモの内容を“最小限だけ”に決めました。細かく書き過ぎると続かないし、逆に書かなさ過ぎると役に立たない。そのちょうど間です。

祖母が言います。「私が知りたいのはね、『何をしたらマシだったか』なんだよ」

ママも頷きます。「私も。悪化した理由って、振り返ると“やらかし”で落ち込む時あるし。だから、良かったことを残したい」

ここが大事なポイントでした。頭痛メモは、反省会ではなく“攻略本”です。自分を責めるためじゃなく、次の自分を助けるために書く。祖母が真顔で言いました。

「責めても治らないからねぇ。なら、助ける方が良い」

ママは「祖母語録、また増えた」と言って笑いました。

そして次が、二人が一番盛り上がった作戦。「ご褒美作戦」です。

「え、ご褒美って、なに?」

祖母が目を輝かせます。ママも同じ目。頭痛持ちの二人は、普段は痛みの話で繋がっているけれど、実は“ご褒美”の話の方がテンションが上がるタイプでした。

ルールは簡単です。先回りルーティンを、全部じゃなくて良いから“1つでも出来た日”は、ご褒美を許可する。ご褒美の内容も、大袈裟じゃなくていい。例えば、温かい飲み物をゆっくり飲む時間。お気に入りの香り。目を休める小さな昼寝。祖母は「おまんじゅうを1つ」と言い、ママは「好きなドラマを1話だけ」と言いました。

祖母が笑って言います。「これ、頭痛対策なのに、人生が良くなるねぇ」

ママは頷きます。「そう。対策って、“我慢”だけだと続かない。楽しみがあると続く」

ここで祖母が急に真面目な声になります。

「でもね、我慢しないって言っても、何でも家で済ませようとすると危ない時もある。そこだけは忘れない」

ママは「うん」と短く返しました。いつもと違う痛み、急に強くなった痛み、体の動きや言葉がおかしい感じがある時。そういう時は、作戦基地で粘るより、医師に相談する方が安全です。祖母の“ベテラン”は、無理をしない方向に進化していました。

その夜、ママはスマホのメモに一行だけ残しました。

「今日:来たけど早めに座れた。光を落とした。水飲んだ。ちょっと勝ち」

祖母は紙に大きめの字で書きました。

「今日:空が重かった。首を守った。倒れなかった。勝ち」

二人は見せ合って笑います。勝ちって言葉が、こんなに頼もしい日が来るとは思わなかった。

そして、祖母が最後にポツリと言いました。

「ママちゃん、これね。続けた人だけが得するやつだよ。誰にも見せなくて良い。自分のためだけに、ちょっとずつ上手になる」

ママは頷きました。「うん。2月が終わる頃、私たち、少し強くなってるかもしれない」

祖母はにやりとします。「強くなるっていうより、賢くなるだね。根性じゃなくて、工夫で」

次はいよいよまとめです。空のご機嫌に振り回されながらも、二人が見つけた“現実的で、笑える勝ち方”を、ギュッと一つにして終わりましょう。

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まとめ…痛みと仲良くしつつ2月を笑って乗り切るコツ

2月の空は、どうしてこうも気まぐれなんでしょう。晴れたと思ったら、次の日は急に冷たい風。雨が降って、止んで、また曇って。空が忙しいと、頭もつられて忙しくなる。祖母と若いママは、そんな2月に何度も「また来た…」と言いながら、それでも少しずつ“負け方”を上手にしていきました。

まず2人が学んだのは、頭痛は「我慢大会」ではないということです。昔は根性が万能薬みたいに扱われたけれど、痛み相手には根性を出す場所が違う。頑張って動き続けて倒れるより、早めに座って、光と音を落として、静かに休む。祖母が“指揮官”になって、ママが素直に従える日は、だいたい後が楽でした。作戦基地(避難所)があるだけで、「どうしよう」と焦る時間が減って、頭痛が育ち難くなる。これが、想像以上に大きな成果でした。

次に大事だったのが、先回りルーティンの考え方です。立派なことを全部やろうとすると続かない。朝ご飯は豪華じゃなくて良い、とにかく口に入るもの。水分は一気飲みじゃなく、ちょい足し。首と肩は冷やさない。予定は詰め過ぎない。祖母が言った「今日できたのが1つなら勝ち、2つならかなり勝ち」という言葉は、ママにとってお守りになりました。完璧より、積み重ね。勝ちを小さくすると、勝ちやすくなる。これは頭痛だけじゃなく、日々の暮らしにも効く不思議なコツです。

そして最後は、“続ける仕組み”でした。頭痛日記というと三日坊主の香りがしますが、二人はそれを「頭の天気メモ」に変えました。立派に書かない、合図だけ残す。「来た」「寝不足」「首が冷えた」「早めに座れた」みたいに短く。反省会にしないで、攻略本にする。ここがポイントでした。自分を責めても痛みは引きません。でも、次の自分を助けるメモは、じわじわ効いてくる。続けた人だけが得する、静かな道具です。

もちろん、どんな工夫をしても、来る時は来ます。だからこそ二人は、天気に勝とうとしませんでした。天気は変えられない。変えられるのは、痛みが来た時の自分の動きと、来る前の備えだけ。そこを丁寧に整えることで、2月を“全部つらい月”にしない。つらい日があっても、全部を持っていかれない。そんな風に、少しずつ乗り切り方が上手になっていったのです。

最後に、祖母が言った言葉で締めましょう。

「強くなるっていうより、賢くなるんだよ。根性じゃなくて、工夫でね」

ママは笑って返しました。

「じゃあ私たち、今年の2月は“賢いチーム”でいこう。頭痛にチェーン、忘れずに!」

空がどんな顔をしていても、こちらは小さな勝ちを拾いながら進めばいい。2月は短い。だからこそ、少しでも楽に、少しでも笑って過ごせますように。

今回は2月2日の頭痛の日、2月16日の天気図記念日から片頭痛の話題でした。内科、婦人科、耳鼻咽喉科などを受診してみると良いアドバイスももらえます。

今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m


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