他人の机を鏡にする!~新年度の事務環境と用品を整える『ゆる反省』リセット術~

[ 4月の記事 ]

はじめに…新しい席は新しい自分の“道場”だった件

進級、新学期、新年度、新社会人、配置転換。おめでとうございます……と言いたいところですが、この時期って、現実はだいたい「机の引き出しが開かない」「配線が絡まって小さな森」「ペンがあるはずなのに無い」の三重苦になりがちです。しかも焦るほど、机の上の紙が増えていくという不思議。まるで机が“分裂”しているみたいに。

そんな時に思い出したいのが、日本のことわざ「他人のふり見て我がふり直せ」。これ、説教っぽく聞こえるかもしれませんが、事務環境に当てはめると急に優しい言葉になります。何故なら、他人の机って、良い意味でも悪い意味でも「ヒントの宝庫」だからです。「あの人、いつも探し物してないな」「あの人、机が静かだな」「あの人、帰る時、めっちゃ速いな」。そういう“整いのコツ”は、口で聞くより目で見た方が早いんですよね。

ただし、丸ごと真似すると失敗します。使う道具も、仕事の種類も、利き手も、気分の上がり方も、人それぞれ。だからこの記事は「他人の机を眺めてニヤニヤする」だけで終わらせず、ちゃんと自分の机に落とし込めるように、緩く、でも実用的にまとめます。読むだけで、引き出しの奥から謎の付せん化石が出土しても、心が折れない構成にしておきます。

テーマは「事務環境と用品」。机の上、引き出し、収納、書類の流れ、衛生周り、そして“地味に時間を奪うポイント”まで。笑いながら読めるのに、明日から作業が少し軽くなる。そんな記事を目指します。最後には付録として「事務環境と用品チェック100」も付けますので、「よし、まずはここから直すか」が一発で決まるはずです。

さあ、他人のふりを鏡にして、我が机をちょっとだけ賢くしていきましょう。大改造じゃなくて大丈夫。まずは“迷子にならない机”から、いきます。

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第1章…まずは観察!~「あの人の整い」は学べるけど丸パクリは危険~

新年度の席替えあるある、いきます。「机は同じなのに、隣の人は仕事が早い」。これ、能力差というより“机周りの仕組み差”であることが多いです。だからこそ、ことわざの出番。「他人のふり見て我がふり直せ」。事務環境に落とすと、これは説教じゃなくて“無料の見学ツアー”になります。

ただし、ここで注意。観察はして良い。でも、ジーっと見続けると、あなたが備品より先に回収されます。目指すのは「チラ見で学ぶ、爽やか研究者」。相手に不快感を与えない範囲で、サラっと“整っている理由”を拾うのがコツです。

「整い」は3つの場所に出る

机の整いって、実は机の上だけを見ても半分しか分かりません。ポイントは3つです。

まず1つ目は、机の上。ここは“今やってる仕事の舞台”です。机の上が整っている人は、たいてい「今使う物」しか置いていません。逆に、紙の山が育っている人は、仕事が多いというより「仮置きが定住している」だけのこともあります。紙だって、定位置まで引っ越したいんですよ。家を与えてあげましょう。

2つ目は、引き出し。ここは“倉庫”です。整っている人の引き出しは、開けた瞬間に「ここに戻せば良い」が分かります。迷子にならない街作りが出来ている。一方、引き出しが“何でも入る異世界”になっていると、必要な物が必要な時に帰ってきません。ペンが家出する職場、それはもうファンタジーです。

3つ目は、足元と配線。ここは“事故とイライラの発生源”になりがちです。ケーブルが絡まっていると、机は整っていても心が乱れます。仕事中に足元で小さな縄跳び大会が始まる前に、観察して学びましょう。

速い人は「動線」が短い

仕事が早い人の机って、魔法みたいに見える時があります。でも実態はだいたいこれです。「取り出す」「使う」「戻す」が短い。つまり動線が短い。

例えば、電話メモを取る人がペンを探していない。付箋を貼る人が付箋を引き出しの奥から発掘していない。ハサミを使う人が毎回どこかの島へ冒険に行っていない。こういう“探さない暮らし”が、時間を生みます。観察の目的はここです。「何を使う時に、どこに手が伸びているか」。ここが分かると、自分の机にも再現できます。

丸パクリが危険な理由

ここで、丸パクリの落とし穴も書いておきます。机の整いは、その人の仕事内容と性格で最適解が変わります。

例えば、書類をたくさん扱う人は紙の置き場が必要です。逆に、紙が少ない人の机を真似して全部片付けると、あなたは作業のたびに立ち上がることになり、結果的に疲れます。また、共有備品をよく使う部署では、目立つ位置に“共有ゾーン”がある方が強い。個人作業中心なら、見えない収納でスッキリさせた方が集中できる。

だから、盗むべきは“形”ではなく“理由”です。あの人は何故そこに置いているのか。何故その入れ物を使っているのか。何故、机の上が静かなのか。理由だけ持ち帰れば、あなたの机に合わせて上手に変形できます。

今日から出来る「観察➡仮説➡小改修」

ここで、すぐに使えるやり方を1つ。大袈裟な改革は不要です。やるのは小改修で十分。

まず観察。速い人、落ち着いている人、探し物をしない人を、サラっと参考にします。次に仮説。「あの人は、よく使う物が右手の近くにまとまっているから早いのかも」「戻す場所が決まっているから迷わないのかも」。そして小改修。自分の机で、よく使う物を1つだけ“定位置”にします。ペンでも、付箋でも、印鑑でも良い。1つ定位置が決まると、机の中にルールが生まれて、次の改善がやりやすくなります。

そして最後に、ちょっとだけ人に聞くのも最強です。「その箱、使いやすそうですね。どこで買いました?」「書類の置き方、迷子にならなくて良いですね」。こう言われて嫌な人はあまりいません。むしろ嬉しい。職場の空気も、ほんの少しやわらかくなります。

この章の結論はシンプルです。他人の机は、あなたの机を直すための鏡。でも写すのは“理由”だけ。次の章では、その理由を自分の机に落とし込むために、「迷子ゼロの動線作り」を一緒に組み立てていきます。


第2章…机周りは性格が出る!~“迷子ゼロ”の動線作り大作戦~

机って不思議ですよね。同じサイズ、同じ色、同じ引き出しなのに、ある人の机は「仕事が流れていく川」みたいで、別の人の机は「いろんな物が寄り道して住み着く森」みたいになる。どちらが良い悪いというより、仕事をラクにするなら“流れ”を作った方が勝ちです。ここでは机の上をピカピカに磨く話ではなく、「取り出す➡使う➡戻す」を最短距離にする話をします。これが出来ると、自然と散らかり難くなります。掃除の努力というより、仕組みの勝利です。

まず大前提として、机は性格が出ます。几帳面な人は整う、ズボラな人は散らかる……と言いたいところですが、現実はもっと優しいです。散らかりやすい机は、だいたい「戻す場所が決まっていない」か、「戻すまでの距離が遠い」だけ。つまり性格ではなく、動線の問題。ここを直すと、あなたの机は急に“言うことを聞く机”になります。

「手の届く円」を作ると机が急に賢くなる

座ったまま、腕を軽く広げて届く範囲ってありますよね。ここを、私は心の中で「机の王国」と呼んでいます。王国の中に“よく使う物”があると、探し物が激減します。逆に、王国の外にあると、いちいち立ち上がる、引き出しを深く開ける、姿勢が崩れる、戻すのが面倒になる……そして最終的に机の上に定住します。そう、散らかりの正体は「戻すのが面倒」という感情です。人間らしくて、最高に厄介。

そこで、机の上と引き出しを「3つのゾーン」で考えます。文章の中でサラっと言いますね。1つ目は“即取りゾーン”。毎日使うペン、メモ、付箋、印鑑など、取り出し回数が多い物がここ。2つ目は“近い倉庫ゾーン”。週に数回使う物や、たまに必要な書類の一時置き。3つ目は“遠い倉庫ゾーン”。月に数回の物や予備、季節物など。これ、口で言うと当たり前ですが、やると世界が変わります。机の上の物は「よく使うから置いてる」のではなく、「戻す場所が遠いから置いてる」ことが多いので、戻す場所を近づけるのが正攻法です。

右手と左手で役割を分けると迷子が減る

動線作りで、地味に効く小技があります。それは「よく使う物は利き手側に寄せる」というもの。右利きなら、右側に筆記系とメモ、左側に書類を置く。左利きなら逆。こうすると、机の上で手が交差しにくくなります。交差しないと、物を倒さない。倒さないと、慌てない。慌てないと、机の上が荒れない。机の平和は、だいたい手の動きで守れます。

特に新年度は、電話対応や伝言が増えたり、名前や用語がまだ頭に定着していなかったりして、手元のバタバタが増えます。だからこそ「メモはここ」「ペンはここ」を固定しておくと、脳の負担が減ります。人間の脳は、思っている以上に「物の場所」を覚えるのに力を使っています。場所が決まると、その分だけ仕事の中身に集中できるんですよね。

「取り敢えず置き場」を作ると紙の山が育たない

紙が増える理由はシンプルです。「今は判断できない」「後でやる」「今ここに置くしかない」。つまり紙は、あなたに意地悪しているのではなく、あなたが忙しいだけ。だから紙を責めるのはやめて、紙が迷子にならない“仮住まい”を用意します。

ここで大事なのは、“仮”を本当に仮にすることです。「取り敢えず置き場」があると、机の上に積む必要がなくなります。ただし、仮住まいがそのまま永住地になると、結局山は育ちます。なので、仮住まいにはルールを1つだけ付けます。「入れたら、次の行動が決まるまで放置してOK。でも、同じ紙がずっと居座ったら、自分が気づける場所にする」。これがポイントです。見えない場所に入れてしまうと、忘れて平和な顔をしてしまう。平和は大切ですが、仕事は消えません。

机の上に置くなら、書類は縦に立てる方が迷子になり難いです。横に積むと“地層”になります。あなたは考古学者ではないはずなので、発掘作業は減らしましょう。縦にすると、視界に入る。視界に入ると、思い出す。思い出すと、処理できる。机の整理は、記憶との連携でもあります。

「戻す」ハードルを下げると片付けは自動化する

片付けが続かない最大の理由は、「戻すのが面倒」だからです。なら、面倒を潰します。戻す場所を、箱でもトレーでもポーチでも良いので“手前”に置く。引き出しの奥にしまう必要がある物は、出番が少ない物にする。これだけで机の上の定住者が減ります。

さらに、よくある落とし穴が「収納が多過ぎる」。収納グッズを増やすほど、しまう場所が増えて迷子が増えることがあります。ここはユーモアで言うなら、家を増やし過ぎて住民票が追いつかない町です。収納は、まずは小さく始めて、必要なら増やす。最初から完璧を狙うと、机があなたを試してきます。

最後に、音の話も少し。机が整うと、作業の音が小さくなります。ガサガサ探す音、引き出しを何回も開ける音、物を落とす音。これが減ると、あなたの気持ちも落ち着きます。落ち着くと判断ミスが減る。判断ミスが減ると、さらに机が荒れない。机はメンタルに直結しています。静かな机は、静かな心を作ります。たぶん、机は小さな修行場です。

この章でやったのは、「整える」ではなく「流れを作る」でした。次の章では、その流れをさらに強くするために、文具・収納・衛生の“地味に効く更新”を進めます。地味だけど、効きます。本当に効きます。仕事って、だいたい地味な方が勝つんです。


第3章…小物が仕事を左右する!~文具・収納・衛生の“地味に効く”更新~

机周りの動線が整ってくると、次に出てくるのが「地味な不満」です。例えば、ペンが掠れる。付箋が剥がれる。ハサミが紙を噛む。ホチキスが斜めに刺さる。クリップが行方不明になる。……こういう小さな“ウッ”が積み重なると、集中が切れて、結果的に机が荒れます。仕事は派手なイベントで崩れるより、だいたい地味なイラッで崩れます。だからこの章は、小物の更新で「ウッ」を減らす話です。大改造じゃありません。あなたの机を、少しだけ“機嫌の良い相棒”にします。

使うたびに気持ちが下がる道具はこっそりと交代させよう

まずペン。ペンは仕事の入り口です。ここがストレスだと、その日の気分が地味に沈みます。書き心地が軽いもの、インクが安定して出るもの、握りやすい太さのもの。これだけで、メモの速度も字の読みやすさも変わります。新人さんや配置替えの時期は、メモの量が増えがちなので、ペンが「今日も頼むぞ」と言ってくるくらいの相棒がいると強いです。

付箋も同じ。剥がれやすい付箋は、仕事の途中でこっそり逃げます。しかも逃げた先が「書類の裏」とか「床」とか、だいたいが意地悪です。紙に貼る用途が多いなら、粘着が弱過ぎないもの。パソコン周りや手帳に貼るなら、剥がす時に破れ難いもの。ここは“使う場所”に合わせると、ストレスが減ります。付箋が逃げないだけで、人はこんなに穏やかになれるのか、と自分で驚きますよ。

ハサミ、テープ、のり、ホチキスも、切れ味や刺さり具合で作業のテンポが変わります。特にホチキスは、斜めに刺さると「自分の人生も斜めなのでは」と一瞬だけ哲学モードに入るので、真っすぐ刺さるものにしておくと安心です。深い悩みを増やすのは、上司だけで十分です。

「細かい物の住所」を決めると机が荒れ難い

小物が散らかる原因は、ほぼ「住所がない」ことです。クリップ、輪ゴム、付箋の予備、替え芯、小さなメモ帳、印鑑周りの朱肉、名札や鍵。これらは、引き出しの中で勝手に引っ越しを繰り返します。なので、住所を決めます。難しく考えなくて大丈夫で、「小さな箱を1つ」作るだけで良いです。箱の中で迷子になっても、迷子は箱の中に閉じ込められているので、机は平和です。

さらに強いのが「戻しやすさ」です。戻すのに蓋を開ける、仕切りを外す、向きを揃える、という工程が多いほど、戻さなくなります。人は忙しいと、戻す前に次の仕事が来ますからね。だから、戻しやすい形が正義です。口が開いている入れ物、ざっくり入れても大丈夫な入れ物。これで十分です。完璧に並べるのは、余裕がある日の自分に任せましょう。余裕がない日は、余裕がないなりの正義があります。

書類関係で地味に効くのは「仮置きの器」です。前の章で仮住まいを作りましたが、その器が小さいと溢れて山になります。大き過ぎると油断して山になります。ちょうど良い器を見つけるのがコツです。ここは職場の紙の量で変わるので、最初は小さめから始めて、必要なら一段だけ大きくする、くらいが失敗し難いです。机の片付けは、勢いより“微調整”が勝ちます。

衛生周りは「気持ちの回復薬」だと思うと強い

ここ、意外と見落とされがちなんですが、衛生周りが整うと、仕事の気分が戻りやすくなります。手を拭く物、机をサッと拭ける物、手の乾燥をケアできる物。これらが手元にあると、気分が切り替えやすいんです。

例えば、手がベタつく、机が粉っぽい、キーボード周りに謎の粒がある。こういう小さな不快感は、集中力をじわじわ削ります。でも、サッと拭ける道具があるだけで、気分が「ヨシ!続けよう」に戻ります。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、仕事は気分の回復が早い人が強いです。落ち込まない人ではなく、戻ってこられる人が強い。だから衛生用品は、単なる清潔のためだけじゃなく、あなたの“戻る力”の道具だと思ってください。

もちろん、職場のルールや周囲への配慮は大切です。香りが強いものは避ける、共有スペースは勝手に変えない、置き場所は目立ち過ぎない。ここを守りつつ、手元に“自分の快適”を少しだけ仕込む。これが、新年度の疲れを軽くしてくれます。

机が整う人ほど「予備」を持ち過ぎない

最後に、やりがちな落とし穴を1つだけ。予備を持ち過ぎると、机の中が倉庫になって、結局、探し物が増えます。予備は安心ですが、安心が過剰になると、机はパンパンになります。パンパンの引き出しは、開けた瞬間にやる気が下がります。引き出しに押し返されると、人はとても弱いんです。

だから予備は、「本当に切れると困る物」だけ、少なめに。ペンの芯、付せん、クリップ、封筒など。逆に、めったに使わない物は、チームの共有場所や保管棚に寄せる方が、机が軽くなります。机が軽いと、気持ちも軽い。気持ちが軽いと、戻すのが面倒じゃなくなる。そうすると、また机が荒れ難くなる。良い循環が回り始めます。

この章のゴールは、「地味な不満」を減らして、机の機嫌を良くすることでした。次の章では、新社会人や配置替えで起こりやすい“やらかし”を、事前に静かに回避する準備の話に入ります。大丈夫、派手な反省会はしません。静かに、ちゃっかり勝ちにいきましょう。


第4章…配属替え・新社会人あるある!~やらかし回避の“静かな準備”~

新年度の職場って、空気が少しだけキラッとしているのに、足元がちょっとだけヌルッとしている感じがあります。希望と緊張が混ざっているからです。特に新社会人さんや配置転換の直後は、「分からないことが分からない」という、人生で一番素直に困れる時期でもあります。ここで大事なのは、気合いで乗り切ることより、やらかしが起き難い環境を先に作っておくこと。つまり“静かな準備”です。

まず、ありがち第1位は「言われたことはメモしたのに、メモが消える」です。これは記憶力の問題じゃありません。メモの置き場所が定まっていないだけです。机の上のどこに置くのか、どの紙に書くのか、どのノートに集約するのか。この流れが決まっていないと、メモはすぐに“紙の海”へ沈みます。沈んだメモは、だいたい後日、コーヒーの輪染みと一緒に発掘されます。泣ける。なので、メモは「ここに置く」「ここに集める」だけ先に決めておくと、迷子が激減します。

次に多いのが「提出物の期限が、いつの間にか息をしていない」という現象です。期限は、あなたに近づいてくるのに、声が小さいんですよね。だから、期限そのものを覚える努力より、期限が目に入る仕組みを作ります。机の上でも手帳でも、パソコンの画面でも良いんですが、ポイントは“目に入る場所を1つに決める”ことです。あちこちに書くと安心しそうで、逆に混乱します。人は、複数の安心を持つと、どれも信じなくなります。ここは、あなたの頭を信じ過ぎない方が勝ちです。信じないというより、助ける。自分に優しい仕組みを作る、というやつです。

さらに、新しい部署で地味に効いてくるのが「共有のルールに早く馴染む」ことです。どこに何を戻すか、プリンターの紙の補充は誰がするか、封筒や伝票はどこにあるか、回覧はどう回るか。こういう“空気みたいなルール”が分かると、仕事の進み方が一気に楽になります。ただ、これは聞き方にもコツがあります。「どこにありますか?」だけだと点の質問になりがちなので、「普段、皆さんはどうやってますか?」と聞くと、流れで教えてもらえます。点より線。これが早いです。

ここで、ちょっとだけ勇気がいる話もします。新年度は、分からないことを聞くのが恥ずかしく感じる瞬間があります。でも実際は逆で、分からないまま進めてしまう方が、あとで大変になります。だから、聞く回数を減らすのではなく、聞いたことが消えない机にする。これが“静かな準備”の真髄です。メモが残る、資料が戻る、道具が定位置に帰る。これが出来ると、「あれ、聞いたっけ?」が減ります。減ると心が落ち着きます。落ち着くと周りが見えます。周りが見えると、さらにやらかしが減ります。良い循環に入ります。

もう1つ、新社会人さんや配置替え直後に刺さるのが「名刺、印鑑、朱肉、封筒、宛名ラベル」辺りの“急に必要になる系”です。普段は静かにしているのに、急に出番が来て、しかも出番の時に限って見つからない。これ、職場あるある界の大妖怪です。対策はシンプルで、急に必要になるものを“1か所に集める”こと。引き出しの中の小さな箱でも、薄いケースでも良いです。住所を決めるだけで、妖怪はだいぶ弱体化します。

そして最後に、新年度の疲れを甘く見ないこと。机が荒れる時って、たいてい忙しさのせいです。忙しいのは頑張っている証拠でもありますが、机があなたを助けられる余地があるなら、助けてもらった方が良いですよね?机の整えは、気合いの話ではなく、疲れた自分の味方を増やす話です。

この章で伝えたかったのは、「上手くやる人」になる前に、「失敗し難い人」になるという考え方です。派手な努力より、静かな準備。次はいよいよまとめで、ここまでの話を“我がふり直し”として気持ちよく締めて、最後に付録「事務環境と用品チェック100」へ繋げていきましょう。

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まとめ…他人のフリで気づいて我がフリを直すと仕事が軽くなる

新年度の机周りって、気合いでピカピカにするほど長続きしないものです。そもそも仕事は毎日ちょっとずつ内容が変わりますし、あなたの体力も気分も、日によってちゃんと波があります。だから「完璧に整える」より、「崩れても戻れる仕組み」を作った人が強いんだな、というのが今回の結論です。

ことわざの「他人のふり見て我がふり直せ」は、職場だとけっこう優しい合言葉になります。隣の人の机を見て落ち込むためじゃなくて、「あ、こうすると探し物が減るのか」「こう置くと疲れ難いのか」と、自分の机に持ち帰るためのヒント集め。盗むのは形じゃなく理由。ここが分かると、真似が“自分用にカスタムされた改善”に変わります。

机が整う人の共通点は、センスより動線でした。取り出す、使う、戻すが短い。戻す場所が分かりやすい。仮置きが仮のままで終わる。小物に住所がある。これだけで、机は散らかり難くなります。逆に言えば、散らかりは性格のせいではなく、戻す距離と戻す手間のせい。あなたが悪いのではなく、机のルールがまだ決まっていないだけです。これは希望が持てる話です。だって、決めれば良いだけなので。

そして地味に効くのが、道具の機嫌です。ペンが掠れない、付箋が逃げない、ホチキスが斜めに刺さらない。こういう小さな「ウッ」を減らすと、集中が切れ難くなって、机も荒れ難くなります。衛生周りも同じで、サッと拭ける、手が整う、気分が戻る。机は仕事道具であり、気持ちの回復装置でもあるんですよね。

新社会人さんや配置替え直後の方にとっては、「やらかしをゼロにする」より「やらかし難い机にしておく」が現実的で、そして優しい戦略です。メモが消えない、期限が目に入る、共有ルールに馴染みやすい。これらは才能ではなく、静かな準備で作れます。派手な努力じゃなくても、ちゃんと勝てます。

ここまで読んで、「よし、少し直そう」と思えたなら十分です。いきなり全部を整える必要はありません。まずは1つだけ、定位置を決める。次にもう1つ。机は小さな改善の積み重ねで、急に“言うことを聞く相棒”になります。

このあと付録として「事務環境と用品チェック100」を用意します。読むだけで終わらせず、「自分の机だと、どこから直すのが効くか」をサクッと決められる内容にしますので、最後のひと押しとして使ってください。机が整うと、あなたの時間と気持ちが少し戻ってきます。戻ってきた分で、今年度をちょっとだけラクに、ちょっとだけ楽しくしていきましょう。

付録~事務環境と用品チェック100(他人の机を鏡に、我が机を軽くする)~

机の上・手元ゾーン(「今やる」が迷子にならないか)

1.机の上に「今日使う物」以外が住みついていない
2.ペンが「探さず取れる場所」にいる(家出していない)
3.メモ帳(またはノート)の定位置が決まっている
4.付せんの定位置が決まっている(逃亡防止)
5.印鑑・朱肉の定位置が決まっている(妖怪化防止)
6.ハサミが1本、必ず手元にいる
7.テープ(またはのり)が手元で迷子にならない
8.ホチキスが「斜め刺し」し難い状態になっている
9.クリップ類が散らばらない“器”がある
10.輪ゴム・替え芯など小物が入る小箱がある
11.定規・カッターなど刃物系の置き場が安全
12.机の上の紙が“地層”になっていない(横積み過多ではない)
13.「取り敢えず置き場」がある(ただし山が育っていない)
14.来客・電話の時に、机の上を30秒で片付けられる
15.飲み物を置く場所が決まっている(書類の涙を減らす)
16.ゴミ箱が近い(遠いと机がゴミ箱になる)
17.机の角で腕が痛くならない工夫がある(マットなど)
18.椅子に座ったまま、よく使う物に手が届く
19.利き手側に「よく使う道具」が寄っている
20.机の上に“何となく置いた物”が毎日増えていない

引き出し・収納(「戻す」が面倒じゃないか)

21.引き出しを開けた瞬間に「何がどこか」だいたい分かる
22.引き出しに“異世界ダンジョン”が存在しない
23.引き出しの中に「小物の住所(箱・仕切り)」がある
24.よく使う物ほど手前にいる(奥は出番少なめ)
25.予備を持ち過ぎて引き出しがパンパンではない
26.替え芯・替えインクの置き場が決まっている
27.封筒・便せん・宛名ラベルなどの置き場が決まっている
28.名刺入れ(または名刺関連)の置き場が決まっている
29.電卓が「必要な時に出てくる」場所にいる
30.スタンプ類(または判子周辺)が1か所にまとまっている
31.クリアファイルの予備が“取り出しやすい向き”で入っている
32.文具が増え過ぎて同じ物が3つ以上眠っていない
33.「使わない物」を入れる引き出しが、1つに固まり過ぎていない
34.引き出しの中で、紙が折れたり曲がったりし難い
35.引き出しの開け閉めで物が引っかからない
36.鍵(個人ロッカー等)が迷子にならない場所がある
37.私物と業務物の境界が、何となくでも分かれている
38.予備は「切れると困る物」中心に絞れている
39.使い終わったら戻せる“広さ”が引き出し内に残っている
40.引き出しを開けるたびに、心が折れない

書類・情報の流れ(「紙の旅」を短く出来ているか)

41.「未処理」「処理中」「処理済み」の区別が出来る仕組みがある
42.回覧物の置き場が決まっている
43.提出待ち書類の置き場が決まっている
44.保管する書類の置き場が決まっている(机の上ではない)
45.紙の“仮住まい”が、永住地になっていない
46.机上の紙は、出来れば縦置き・立て置きで見える
47.資料を探す時、まず見る場所が1つに決まっている
48.期限がある物が、目に入る仕組みになっている
49.メモが消えない(紙の海に沈まない)仕組みがある
50.メモは「集約先」が決まっている(ノート・ファイル等)
51.重要連絡の控え(または記録)が残る工夫がある
52.「後でやる」が多過ぎて自分が困っていない
53.紙の“置きっぱなし”が増えた時、気づける
54.自分だけが分かる暗号メモが増え過ぎていない
55.書類を持ち運ぶ時のクリアファイル等が用意できている
56.資料の返却先・元の場所が分かる(戻せる)
57.チーム共有の書類ルールを、何となく把握できている
58.「どこにあるか聞く回数」が減る流れになっている
59.紙を減らせる場面では、減らす選択が出来ている
60.書類の山より、自分の呼吸が上にある(落ち着いている)

配線・安全・衛生(「足元で縄跳び大会」が起きないか)

61.机の下のケーブルが絡まっていない
62.足元に引っかかる物がない
63.延長コードが無理な曲げ方をしていない
64.コンセント周りがホコリだらけになっていない
65.充電ケーブルの定位置がある
66.USBメモリ等の小物が迷子にならない
67.デスクライトが必要なら、手元を照らせる
68.椅子の高さが合っていて、肩がすくみにくい
69.モニターの高さが合っていて、首がつらくない
70.手首や肘が痛くなり難い配置になっている
71.机を拭けるものが1つある(気分リセット用)
72.手を拭けるものが1つある
73.手荒れ対策が出来る(必要な人は特に)
74.キーボード周りの“謎の粒”が放置されていない
75.机の上の食べかす・粉っぽさが溜まり難い
76.匂いが強過ぎる物を置かない配慮が出来ている
77.共有スペースの衛生ルールを守れている
78.ゴミ分別が分かりやすい(迷うと机に置く)
79.書類の角で指を切りやすい環境になっていない
80.「安全に戻せる」置き方が出来ている(刃物・針など)

デジタル・習慣・気持ち(机があなたを助ける状態か)

81.パスワード等の扱いが安全(見える場所に置きっ放しにしない)
82.よく使うフォルダやデータの入口が整理されている
83.デスクトップが“紙の机化”していない
84.ファイル名が自分で分かる形になっている
85.同じ資料が複数の場所に増殖していない
86.会議・予定の確認場所が1つに決まっている
87.仕事の連絡手段(メール等)の見落としが起き難い
88.通知が多過ぎて集中が切れていない
89.「困った時の連絡先・担当」が分かる(メモでもOK)
90.部署の“暗黙ルール”を聞ける相手がいる(心の保険)
91.机の片付けを「毎回ゼロ」から始めていない
92.1日の終わりに、机を30秒だけリセット出来る
93.週に1回くらい、引き出しの中を軽く見直せる
94.道具が壊れかけたら、早めに交代させられる
95.「よく使う物がない」時、代替できるルートが分かっている
96.机が荒れた日は「忙しかった証拠」と受け止められる
97.疲れている日は「戻しやすい仕組み」に助けてもらえている
98.机を整える目的が「見栄」ではなく「自分がラク」になっている
99.他人の机を見て、凹むよりヒントを拾えている
100.このチェックを見て「まず1つだけ直すなら何か」が決められる

今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m


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