はじめに
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お彼岸のレクリエーションです。
高齢者さんたちにとってお彼岸は格別な意味合いがあります。
もちろん、ご家族様にとっても故人を偲び、ご先祖様を敬う日です。
お彼岸って彼岸の中日を挟んで前後3日、合計7日間あるものです。
7日間を有意義に使ってレクリエーションを企画してみませんか?(*^▽^*)
高齢者レクリエーション!9月のお彼岸どうする?
お彼岸って1日の昼間と夜の長さが同じになる日ですよね。
これ以降はお昼間の明るい時間が短くなっていきます。
お彼岸とはあの世とこの世が身近になる日とされて信仰を集めてきました。
お墓詣り週間とも呼べますけど、1日1日、功徳を積む一週間とも言われています。
高齢者施設では、これまでに亡くなられた方に向けて彼岸法要が営まれたりもします。
施設に在籍される方も位牌を膝に参列されたりもしますよね。
そこで、ふと私の頭の中には、『せんのか~ぜ~にぃ~』と馴染のフレーズが流れたわけですが…。
施設の法要と高齢者さんの法要とかって別物だよねと…。
本来は各ご家庭の仏壇前や先祖代々のお墓の前でなされるべきじゃ…。
個別レクリエーションと題してやるか、学びを得て集団レクリエーションとすべきか…。
悩んで中間の少人数チーム編成外出企画が合うんじゃないかと思った次第です。
高齢者レクリエーション!お彼岸はじゃんけんでチーム割して準備!
後出しじゃんけんはズルですよ。
じゃんけんポン!
特養ではじゃんけんにすらなりません…。
御不自由なので…意味が伝わるかどうかも難しいことがあります。
フロアが30名の高齢者さんで構成されているとして7日間での外出を目指しますと1日辺り5人。
当日の体調がお悪い方を除き、外出できる割合は1日2~3人というところでしょう。
目的は、彼岸の仏壇での参拝、あるいは墓参りタイムの確保です。
じゃんけんで順番を決める…これは難しい取り組みになります。
遠方から入所されている方もあれば、お身内がおられない方、先祖代々のお墓がない方などご事情も考慮せねばなりません。
ですから、全員が外出までこぎつけるかは不可能に思われがちなんですけども、ここはご病気で安静の方を除いて全員を対象にしましょう。
じゃんけんが難しい場合は、くじ引き。
りんご、みかん、バナナ、ぶどう、もも、メロン、かき
好きな食べ物を言っていただいて、結果をチームに反映としても良いでしょう。
言えない方…頷きや瞬きなどの変化で斟酌して差し上げましょう。
高齢者レクリエーション!チーム割が出来たら外へ出発!
全員を外に目的を持って外出していただく。
あ、ご事情ある方々の行き先は神社仏閣でいかがでしょう?
さて、寝たきりの方や重度の方、介護の手も必要になるので3人の高齢者さんを車に乗せたとして、
□ 運転手
□ 介護士
□ 看護師
□ セラピスト(理学療法士・言語聴覚士・作業療法士)
□ 栄養士・事務員
□ 管理職
これら6グループから1名ずつ参加いただき、4人の介添えを準備しましょう。
なかなか手厚い陣容でしょう?
フロアに残る高齢者さんたちにも影響が少なくなりますよね。
さて、行き先には必ずご家族様や保証人様に待機していただきます。
歩ける方は支えてサポートして歩いていただきます。
寝たきりの方の場合はリクライニング式車椅子と物干し竿2本とシーツを用意します。
シーツを広げ、三つ折りにする辺りに物干し竿を置いて竿を包むように折ります。
竿と竿の間に高齢者さんに寝ていただくと簡易担架になります。
これで家の中も移動できますし、昔ながらの斜面にある墓地にも向かえます。
人数もいますので、四人で担ぎ、残る人手で支えと安全性確保が出来ます。
これで備えと工夫で外出機会は確保できそうですよね(*^▽^*)
まとめ
さて、お墓詣りや神社仏閣巡りを体感いただいて心穏やかに満足していただく機会を持ってもらう。
効果抜群なのですが、いくつか大切なポイントがあります。
1つは高齢者さんご自身の死生観、ご家族様の看取りに向けたご覚悟の確認の機会でもあります。
どのようなお考えをお持ちなのか?
それぞれの思惑を話題としてすり合わせる機会を実地に体感しておくことに意義があります。
2つめに、ご家族様には個別レクリエーション中、ホストを徹底していただきましょう。
水分の準備、手洗い場、介護提供できる空間の確保、道中の道案内。
いろいろと大変な役回りですが、頑張った甲斐がある結果を残せます。
高齢者さんの満ち足りたお顔はなかなか伺えるものではありません。
ご様子はしっかりと写真に収めて、ご利用者様とご家族様にお渡しして、施設のメモリアルブックにも掲載しておくようにしましょう。
秋の穏やかになりつつある気候の頃合い…爽やかな空気の中、外出機会を大切にしてくださいね(*^▽^*)
