秋はロマンだけじゃない~まだ続くハチとアリからの私の10月の逃走劇~

[ 10月の記事 ]

はじめに…彼岸を過ぎてもブーンという羽音は止まらない

10月に入って朝は日の出がゆっくりになって、夕は日の入りが足早になった。空気はすっきりしてきたのに、耳元ではまだ「ブーン」。オオスズメバチやキイロスズメバチは、朝・昼・晩と相変わらずの存在感で、私の前でピタッとホバリングしてみせる日もあるんです。先日は玄関の灯りに驚いたのか、なんと22時の逃亡劇。秋の夜長に心臓はドキドキ、足はすり足でそっと後ずさり――そんな毎日です。もちろん、巣はどこにあるのか分からない…。

足元では1mm組の極小アリが行列し、2mm組も元気にパトロール中。静けさが降りた夕刻、遠くで虫の音が澄みわたるのに、私の周りだけは少しスリリングなまま。とはいえ肌で感じる季節はちゃんと進んでいて、働きバチは秋の終盤にかけて少しずつ数を減らし、やがて新女王だけが冬を越す段取りに至るはず…。アリたちも、地面の冷え込みが進めば活動はおとなしくなっていきます。

だから今は、「立ち止まらず、静かに距離」。手で払わず目線を落として、背を向けずにゆっくり後退。夜は玄関灯を必要最小限にして、足元だけをそっと照らす。私のささやかな“歩き回る作戦”で、あとひと息の10月を軽やかに乗り切っていかねばなりません。ブーンという羽音が消えたら、胸いっぱいに深呼吸できるはず。そんな日が待ち遠しく楽しみにしちゃいます――。

[広告]

第1章…秋空の下でハチは“終盤の元気”~10月のカレンダー~

10月になって朝夕の空気がひんやりしてきても、オオスズメバチやキイロスズメバチはまだ現役です。夏の山場を越えて、10月は“終盤の元気”という感じ。数はゆるやかに減りはじめますが、暖かい日や日だまりでは意外とキビキビ動きます。飛んで移動する姿は元気そのもの。私の前でピタッと止まって様子を見ることもあり、胸がドキッとする瞬間がまだまだあります。

この時期の巣の中では、新しい女王が飛び立つ支度を進めています。働きバチたちは、季節が一歩ずつ進むにつれて役目を終え、11月に入る頃から一気に静かになります。越冬するのは新女王だけ。女王も孤独ですね…。つまり10月は、ハチにとって“片づけと旅立ちの季節”。私たちの前に姿を見せるのは、巣の守りや採餌の最後の仕上げが残っているから、というわけです。

10月はこう動く――「暖かい時間帯」は注意

日差しがやわらかい日中、とくに正午前後は動きが活発になりがちです。逆に、朝の冷え込みが強い日や夕方の気温が低い日は、目にする回数が少し減ります。とはいえ、ポカポカ陽気が戻った日は一転して活発、という“気温次第”の揺れ幅があります。だから私は、ハチの登場しそうな環境では立ち止まらず、同じ場所に長居しない“歩き回る作戦”を続けています。これが意外と効きます。向こうがこちらを観察している気配を感じたら、手を振り回さず、背中を見せたまま早歩きで離れず、ゆっくり距離を取るのが合図です。

静かにやり過ごすコツ――あとひと月の付き合い方

濃い色の帽子や香りの強い身だしなみは控えめにして、甘い飲み物はフタをして持ち歩く。玄関やベランダの灯りは必要最小限にして、足元だけをそっと照らす。そんな小さな工夫で、遭遇の回数は目に見えて減っていきます。10月の空は高く、虫の音も秋虫に移行して澄んでいます。ブーンと羽音が聞こえたら深呼吸、目線を落として静かに一歩。季節は確実に冬へ向かっています。11月の冷え込みが本格化する頃、彼らの姿はすっと消えていくはず。だから今は、肩の力を抜いて、軽やかにかわしていきましょう。


第2章…目の前ホバリングは合図~私は静かに後ろ歩きで距離をとる~

真正面でピタッと止まって、上下にふわりふわり。あの独特のホバリングは、こちらの動きを観察しながら「近いですよ」の合図です。オオスズメバチでもキイロスズメバチでも、近寄り過ぎるとまずは音と動きで知らせてきます。胸がドキッとしたら深呼吸。手を振り回さず、視線は下げ気味、肩の力は抜いて――ここからが静かな退避の始まりです。

ハチは大きな動きと黒っぽい塊に反応しやすいと言われます。日陰の濃い色、揺れる布、急な振り向き。こうした要素が重なると、向こうの緊張も上がります。だからこそ、背中を相手に向け切らず、半身のままゆっくり数歩、すり足で下がるのが安全。歩幅は小さく、呼吸はゆっくり。こちらの輪郭を小さく保ちつつ、距離だけを静かに広げていきます。

「払えば離れる」は秋の空よりも当てになりません。手で払う動きは、相手には急な攻撃に見えがち。帽子やタオルで隠す仕草も、バサッと大きく動けば逆効果。音を立てない、風を起こさない、そして立ち止まらない。この三つを守るだけで、緊迫した数秒がただの“行き違い”に変わります。

香りの強い柔軟仕上げやヘアスプレー、甘い飲み物の開けっ放しは、秋でも小さな誘因になります。出かける前に香りは控えめ、飲み物にはフタ。濃い色の帽子や上着は避けて、明るい色調でさらりと。装いを少し整えるだけで、向こうからの「観察タイム」を短くできるのがうれしいところです。

そして何より、同じ場所に長居しないこと。私の“歩き回る作戦”は、実は理にかなっています。こちらが一定の距離を保って動き続ければ、ハチの注意は長く続きません。秋の風を背に受けて一歩、また一歩。ホバリングが視界の端に小さくなったら、その日はもう勝ち。静かな退避は、秋空の散歩を続けるためのやさしいおまじない――いえ、今日も無事に家へ帰るための小さなコツです。


第3章…秋の夜に灯りに寄る羽音~22時の玄関先で学んだこと~

静まり返った路地に、リンリンと秋の虫の音だけが透きとおる夜。ところが玄関の灯りをパッと点けた瞬間、あの大きなブーンという重低音の羽音が飛び出してくることがあります。先日はまさに22時、私の足もとを照らしただけのつもりが、玄関灯が頭上の方で点灯してしまい、オオスズメバチかキイロスズメバチにぐるりと観察されて冷や汗をかいた。自分も相手が見えないし、家に逃げ込んだところ、玄関ドアにドンドンと衝突してやがて消えていった…。そこで学んだのは、秋の夜ほど「灯りの扱い」が大事だということでした。

灯りの色と向きで、出会い方は変わる

白っぽい強い光を遠くへ飛ばすと、空中の小さな影までくっきり目立ち、ハチの視線も集まりやすくなります。逆に、やわらかい色で下向きにだけ広がる外灯のような明かりは、玄関先の作業には十分で、空中の賑わいをわざわざ呼び寄せません。私は玄関灯を必要最小限にして、照明の向きを下へ、扉の上には光が漏れにくい簡単なカバーを足しました。これだけでも、羽音に気づく回数が目に見えて減らすことができます。

出入りは「静かに短く」、視線は下げ気味に

扉を開ける前に深呼吸、上半身は大きく動かさず、目線は足もとへ。光は地面だけにそっと落とすように当て、顔や胸から上を明るくしないのがコツです。万が一、目の前でふわりとホバリングされたら、手で払わず、半身のままそろりそろりと後退。立ち止まらず、音も風も立てずに距離だけを開く。ほんの数歩のやりとりで、緊張の時間は「ただのすれ違い」に変わってくれます。

窓辺と玄関まわりの、寝る前のひと手間

夜風を入れたあとは、網戸の隙間とカーテンの閉まり具合を軽く見直します。玄関まわりに甘い香りの飲みものや生ゴミのにおいが残らないよう、袋をきっちり結んで屋内に移動。外の灯りはタイマーで短時間、必要な時だけ点く設定にしておくと、遅い時間の出入りがぐっと穏やかになります。

夜の散歩は「足もとだけ、明るい服で」

外歩きのライトは足もと専用に調整。光を上へ向けないというだけで、空中の影への注目を集めずに済みます。服や帽子は明るい色にして輪郭をやわらげ、甘い飲みものはフタ付きで。こうした小さな工夫の積み重ねが、秋の夜を静かに楽しむための味方です。

秋は長く、晴れた夜はとてもきれい。だからこそ、灯りの扱いを少しだけ丁寧に。22時の玄関先で学んだ教訓は、今夜も私の帰り道をそっと守ってくれるはずです。


第4章…アリとハチの冬モード入口~気温と地温で見る切り替え~

「いつ静かになるの?」と空を見上げる朝。合図はカレンダーだけでなく、空気と地面の温度が教えてくれます。ハチは10月を“終盤の元気”で駆け抜け、11月の冷え込みが進む頃から働きバチが急に見えなくなります。越冬するのは新女王だけ。だから晴れて温かい昼下がりにはまだふわりと現れるのに、冷えて曇った日は気配がすっと薄くなる――この“揺れ幅”が季節の出口サインの1つです。

気温がひとケタに触れる朝は、ハチの一休みデー

夜明け前の外気がぐっと下がり、朝の体感がひんやりと肌に刺さる日は、飛び回る音が目に見えて減ります。とはいえ昼に日差しが戻れば、短時間だけ“見回り”があるのも10月らしさ。私はそんな日は、濃い色を避けた装いで、立ち止まらない散歩を意識します。出会っても、半身のまま静かに後退――この型さえ守れば大抵は穏やかに行き違えます。

地温がカギ――アリの行列は10℃が分かれ目

アリは地面のぬくもりにとても敏感で、地温が10℃を切ると採餌が一気に鈍ります。反対に、アスファルトや南向きの壁際のように日だまりができる場所では、外気が冷たくても小さな行列がしぶとく続くことがあります。1㎜組も2㎜組も、足どりは太陽次第…。だからこそ、夕方の冷え込みが増す時期は、屋内への入口周りを一度だけさっと点検して、まだまだしっかりと甘い香りや食べ物の名残りを片づけておくと安心です。

“小春日和”のような揺り戻しに、あとひと工夫

11月に入っても、ぽかぽか陽気が顔を出す日には、ハチもアリも短時間だけ活発になります。そんな日は、玄関灯やベランダ灯を長時間つけっぱなしにしない、飲みものにはフタ、香りは控えめ――この3つを思い出すだけで、遭遇はぐっと穏やかに。夜は光を下向きに、足もとだけをそっと照らすと、帰り道が一段と静かになります。

冬の入口が見えてきたら、肩の力を抜いて

朝の冷えが日ごとに増して、地面のぬくもりが薄くなるほど、足音も羽音も遠のいていきます。10月は“もう少しの我慢月間”。それでも空は高く、空気は澄んで、深呼吸が気持ちいい季節です。歩き回る作戦を相棒に、静かな退避の型を身につけておけば、11月の本格的な冷え込みとともに、あのドキドキはふっと軽くなるはず。季節はちゃんと前に進んでいます。今日は一歩、明日も一歩――やさしくやり過ごしていきましょう。

[広告]


まとめ…あとひと月を軽やかにやり過ごす歩き回る作戦

10月は空が高くて気持ちいいのに、耳もとではまだ「ブーン」。オオスズメバチやキイロスズメバチは“終盤の元気”を見せますが、合図さえ分かれば怖さは少しずつ小さくなります。目の前でふわりとホバリングされたら、手を出さず、半身のまま静かに後退。私の“歩き回る作戦”は、今日も有効です。

夜は灯りの扱いがカギ。玄関灯は必要最小限、光は下向きに。外歩きのライトは足もとだけをそっと照らして、顔まわりを明るくしない。濃い色の装いと強い香りは控えめにして、甘い飲みものにはフタ。これだけで、22時の玄関先もずいぶん穏やかになります。

足もとではアリがまだ働き者。地温が10℃を下回ると行列はぐっと短くなるので、季節が進めば自然と静かになります。とはいえ日だまりの壁ぎわやアスファルトは温かく、1㎜組も2㎜組も粘り強いもの。戸口まわりをさっと整え、食べ物の名残りと甘い香りを片づけておけば、屋内への“うっかり侵入”は防げます。

11月の冷え込みが深まる頃、働きバチの姿は目に見えて減り、新女王だけが冬支度。季節は確実に前へ進みます。だから今は、深呼吸をひとつ、歩幅は小さく、視線は下げ気味に。ブーンがBGMにならない距離を保ちながら、静かな退避の型で毎日をそっと守りましょう。

今日も一歩、明日も一歩。秋の澄んだ空気を味方にして、やさしくやり過ごせば、胸いっぱいに深呼吸できる朝がすぐそこまで来ています。

⭐ 今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m 💖


応援リンク:


人気ブログランキングでフォロー

福彩心 - にほんブログ村

ゲーム:

作者のitch.io(作品一覧)


[ 広告 ]
  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。