万能相談員という名の何でも屋!?〜特養でケアマネ兼務に夜勤も⁉福祉職の深すぎる沼〜

目次
はじめに…その肩書でどこまで仕事増えるの!? 相談員の哀しき実態
🎻BGMをご用意しました。お好みで▷ボタンでお楽しみください。
「生活相談員」って、なんだかほんわかした響きがありますよね。
なんだか、優しげなお姉さん(または、お兄さん)が笑顔で話を聞いてくれるイメージ。
でも…そのイメージのまま働き始めた新人さんが、3日目にして目の下にクマを作り、1週間後には休憩室で「誰か…代わって…」とつぶやく、なんてことがあるとかないとか。
特別養護老人ホーム、通称「特養」では、この“生活相談員”というポジションが、実はとんでもない業務のデパート状態になっていること、ご存じでしょうか?
相談どころか、介護のヘルプに飛び、電話は鳴りっぱなし、ついには宿直や夜勤まで任されるという事態に。
え、これって“相談”の域、超えてませんか?
しかも、ひとつの肩書にふたつもみっつも仕事がのしかかる“兼務”という名の圧縮労働。
中でも「ケアマネージャー」との兼業は、もはや福祉界のマッチポンプ状態とすら言えるほど…。
どこから火の手が上がっても、全部、自分で消火するしかない。水道ホースも、自分で準備!
ということで今回は、“何でも屋”と化しつつある生活相談員というポジションの現状を、ちょっぴり笑いと涙を交えながら、深〜く掘り下げていきます。
「まさか…自分のこと!?🩷」とドキッとしたあなたは、ぜひ最後までお付き合いください。
福祉のリアル、ここにありです。
第1章…相談員って相談してる時間あるの?気づけばお風呂場と厨房と事務室を行ったり来たり
「生活相談員のお仕事って何してるの?」と聞かれて、即答できる人がいたら、その人は本当にスゴイ。
いや、もはや悟りの領域かもしれません。
なにせ、施設ごとに仕事内容が違いすぎる。
名刺には「生活相談員」と書いてあるけれど、その名のとおり相談業務だけで日々を終えられる人は…そうですね、たぶん全国で2人くらいじゃないでしょうか(当社調べではありません)。
とりあえず言えること、それは“何でもやる係”ってこと。
朝は利用者さんの相談にのり、お昼は急きょ休んだパートさんの代打で配膳し、午後はなぜかお風呂場に呼ばれ、夕方は外来受診の送迎で運転席へ。
え、車椅子のタイヤ空気抜けてる?
じゃあそれも見とくね、って誰かが言ってた気がしますが、それもたぶん相談員。
PHSは鳴りやまず、電話が鳴ってない時間の方が不安になるという末期症状も。
「介護職じゃないから手当ては付きませんよ」と言われても、身体介助や夜勤対応まで手が回る日もあり、心の中で「私っていったい何職なの!?」と自問自答。
しかも、その“いったい何職”のまま、1日が終わっていく。
そして次の日も、またその次の日も…。
たまに「生活相談員って誰でもできるって言われたからやったけど、誰でもできるわけないよね?」と、つぶやく声が休憩室の壁に沁みこんでいきます。
相談員は施設の顔?
はい、それも間違っていません。
でも本音を言えば、顔よりも、手足も体力も精神力も要求されるポジションなんです。
利用者さん100人に対して1人。
しかもその1人が、日々の現場で右往左往しているのが現実。
「書類が追い付かない」「でも現場から呼ばれる」「その途中で家族対応」「なんか今日はPHS10台鳴ってる気がする」…これでまだ、“忙しさレベル7”くらいです。
誰かが休めば即ヘルプ、備品が壊れれば即手配、行事があれば司会進行もやり、車も運転して買い出しまで。
まるで、施設内の秘密戦隊ヒューマンレッド。
あれ…相談はどこいった?という問いが喉元まで出かけて、そっと飲み込みます。
生活相談員という職名は、美しい🩷。
けれどその実態は、今日も誰かの「ちょっとお願いできる?」の中で、静かに崩れていくシステムの綱渡り。
今日もまた、誰かのサポートのために、施設のどこかを全力疾走していることでしょう。
第2章…ケアマネ資格が宝の持ち腐れ?特養内でプランは誰が書いてるの大問題
さてさて、福祉業界でときどき聞くワード…それが「ケアマネと生活相談員の兼務」。
もうね、「いやいや、何それ?どっちかでも大変なのに?」と、全国の相談員が声を揃えて叫んでいます。
叫んでいるけど届かない…それが現実。
ケアマネージャーといえば、ケアプランの達人。
利用者さん一人ひとりに合わせて、計画を立て、モニタリングし、書類を山ほど作成して、認定の手続きも追って…。
そう、在宅ケアマネの世界では、スケジュールはパズル、サインは宝探し、電話は爆弾解除と、頭も体もフル回転の世界。
でも、特養に入ったとたん、その神々しいスキルが…なぜか霞んで見えるのは、きっと気のせいじゃない。
施設の中では、ケアプランもモニタリングも、気づけば介護士や相談員、看護師が「あ、それ書いておきました〜」なんて軽やかにこなしている。
あれれ?資格取るのにあんなに勉強したのに?
あの実務研修は何だったの?と、内心で地団駄踏んでる人、たぶんひとりじゃないですよね。
そして始まるのが、“ケアマネさんの出番減らし作戦”。
「ケアプランの表紙だけ仕上げてください」「認定の紙だけ出しておいてください」「尻たたきだけお願いしますね」…え、まさかの三本柱⁉
これがいつの間にか“業務の標準化”と呼ばれ、誰かの仕事が、ケアマネの業務からこっそりこぼれ落ちていくという不思議。
でもね、これにはちゃんとからくりがあるのです。
特養では、移動がほぼない。
利用者さんは同じ建物の中にずっといる。
書類のサインも印鑑も、会いに行くのは数メートル先の居室。
もしくは来所されたご家族様の代筆。
これ、在宅のように何十件も車で回るケアマネさんからしたら「え、楽勝?」と思われるかもしれません。
でも、その“楽”が思わぬ地雷でして…。
兼務が成立しやすいからと、ポジションが1つにまとめられたとたん、生活相談員が持っていたあの無限ミッションたちにケアマネ業務が上乗せされるという、恐怖の“合体ロボ”が完成してしまうのです。
これで強くなったかというと、まったくそんなことはなく、ただただ疲弊度が2倍になっただけだったという悲しき物語。
それでも、利用者さんやご家族と相談し、プランを考えるという点では、確かに共通項は多い。
だから「じゃあもう一人でやってもらっていいよね?」という流れになるのも、わからなくもない。
でも、わかっちゃいるけど、それで回せるほど現場は単純じゃないのです🩷。
“ケアマネ兼相談員”という、聞こえはよさげな肩書きの裏で、現実は「胃薬が手放せない職業ランキング」の上位常連。
もしこの組み合わせを“合理化”と言うなら、せめて一言添えておきたい。
「人間のキャパには限界があるんだよ」と。
第3章…深夜に相談なんて受けたくない!生活相談員に夜勤をさせる不思議な世界
それはある日の夕方。
ふと上司に呼ばれて、「あのさ、今夜さ…ちょっと人手が足りなくて…」
はい出た。
福祉業界の魔法の言葉「ちょっと人手が足りなくて」。
これを聞いた瞬間、相談員さんの心の中では“BGM:火曜サスペンス劇場”が流れ始めます。
犯人は現場にいる、じゃなくて、夜勤の犠牲者がまた一人。
そう、生活相談員にとってのラスボス。
それが“夜勤”です。
なぜか。「生活相談員」っていう役職、名前の中に「夜」も「勤」も入ってないんですよ?
「生活相談夜勤員」ならまだわかるけど、違いますよね?
昼間だって全力で走り回って、書類も詰まって、PHSは鳴りやまず、面談中も「すみません、〇〇さんのおむつが…」って呼ばれ、ようやく椅子に座れたかと思ったら「すみません、会議始まります〜」って。
それなのに夜まで!? ほんとに!?
昼に一人三役こなして、夜にもう一役? 何役すれば舞台に立てるの?
しかも、たいてい“夜勤手当”もつかない。
あっても泣けるほど安い。
ワンコイン以下? ワンコインならまだマシ?
せめてせめて、夜勤後は「昼寝付きでどうぞ♡」みたいな制度がほしいところ。
しかも、夜勤をするってことは、翌日もふつうに出勤することもあるわけで。
「あ、明日午前中は受診の送迎あるからよろしくね!」なんて言われた日には、もう完全にゾンビ化。
心のなかで「人間やめますか、それとも相談員やめますか?」ってポスターが貼られるレベル。
冗談じゃなく、運転業務を課している人に夜勤をさせるのは、ほんとうに危険です。
判断力が鈍ったまま運転?
居眠りでカーブ曲がり損ねたら?
利用者さんも職員も、大事故まっしぐら。
いやほんと、これはギャグじゃなくてリアルな話。
でもね、「だって他にやれる人がいないんだもん…」って言い訳、どこかの誰かが言ったとしても、その“やれる人”に全部押し付けた結果が、離職です。
心身の体調不良です。
そして数年後には、誰も引き受けてくれない職種に変わってるというスパイラル。
だから、せめてお願い。
生活相談員に夜勤や宿直まで求めないで。
昼の業務だけでもう限界ギリギリなんです🩷。
相談業務がメインなのに、心身ともに消耗しきっていたら、利用者さんの声を受け止める余裕もなくなってしまう。
それって、誰のための相談員なのか、本末転倒ですよね。
「なんでも屋」はもう卒業していい時代。
生活相談員には、生活を守るプロとして、昼間に全力を注げる環境が必要なんです。
第4章…『ちょっとお願い』が全部自分に来る恐怖。電話もPHSも鳴り止まない一日
朝。
施設の扉を開けると同時に「〇〇さんの娘さんからお電話です〜」と呼ばれ、事務所に駆け込みながら鞄を置くヒマもなく電話に出る。
そして「おはようございます」と言った瞬間にクレームが飛んできて、心のなかで「もう今日はお昼でいいですか」とつぶやく。
これが、生活相談員の“おはよう”で始まるリアル。
PHSは常にポケットでバイブ、室内電話は鳴り止まず、スマホもたまに鳴る。
もう3重奏。
まるで交響曲第〇番“業務爆発”。
電話を取れば「急な外出が…」「ちょっと栄養士から確認が…」「〇〇さんの椅子が壊れたそうで…」あの、私は何科の専門医だったでしょうか?
気づけば、電話を1本取るごとにミッションが1つ増えていく。
施設内の連絡網というより、ほぼ“業務受け付けセンター”。
誰かが休めば「ちょっとだけお風呂の手伝いお願い」、書類が足りなければ「これ、至急まとめておいて」、ご家族が来れば「ちょっと対応お願い」、あれ…私の本来の業務って何でしたっけ?
それでも、断れない。
それが“生活相談員”の性(さが)。
たとえば誰かに「今手が離せないので…」と答えたときのあの空気、あの“沈黙の圧”。
「あぁ、じゃあ私やりますよ(でもほんとは相談員の仕事でしょ)」的な雰囲気が背中からにじみ出て、罪悪感でもう一仕事できてしまいそう。
なんなら罪悪感を電気に変えて施設が動きそう。
そして夕方、「あれ?今日やろうと思ってた相談業務、ひとつも終わってない…」とふと我に返る。
デスクには朝のままの付箋メモ、書類は手付かず。
なのに、今日もよく走った、よくしゃべった、そしてよく謝った。
今日という日を乗り越えた達成感はあるけど、なんか…違う。
誰かが「ちょっとお願い」と言うたびに、いとも自然に「わかりました」と返してしまう相談員は、もはや人間ではなく“お願い自動応答マシーン”。
でもね、本当は、そんな自分にもちょっと疲れているのです。
「お願いされすぎて、お願いが怖くなってきた」なんて、笑いながらつぶやく相談員の姿を、私は知っています。
もしかしたら、生活相談員のPHSには、電話だけじゃなく“人の思い”が乗ってるのかもしれない。
誰かの不安、誰かの困りごと、誰かの「助けて」が、すべてその着信音に込められている。
だからこそ、今日も受話器を取る。
どれだけ忙しくても、どれだけ自分の仕事が遅れても──それがこの仕事の、尊いところ。
でもね。
だからこそ、もっと“余裕”という名の時間と環境を、相談員にも与えてあげてほしい。
電話が鳴らない5分間を、コーヒーとともに過ごすだけでも、心が生き返る。
そんな日が、週に1回…いや、月に1回でもあるならば、また明日も頑張ろうって思えるんです🩷。
第5章…生活相談員に未来はあるのか?“辞めたくなるポジション”を希望職に変えるために
「ねぇ、将来どうしたい?」って聞かれたとき、生活相談員の皆さんが一度は胸に浮かべる言葉、それが「とりあえずこの嵐を生き延びたい…」。
未来? そんな壮大な話より、まずは今日のPHSの電池が切れることの方が切実。
でもね、だからといって“未来がない”わけじゃないんです。
むしろ、これからの福祉現場にこそ、生活相談員の“真価”が問われてくる…はず。
たぶん。いや、きっと。
現在、相談員というポジションがどうなってるかといえば…使い勝手がよすぎて、便利屋扱い。
何でも頼めばやってくれる、頼まなくても気づいて動いてくれる、あげくに「やって当たり前」と思われてしまう。
あのですね、それって職人の域なんですよ?
サービスのプロなんですよ?
本来ならキラキラ輝く職種なんですよ?
でも現実は、頼られることと押し付けられることの境界線がどんどん曖昧に。
しかも、相談員にかかる業務は増える一方で、評価はどこか「裏方だからね」で片づけられがち。
がんばっても、気づいてもらえない。
走っても、褒めてもらえない。
え、それって…切ないじゃないですか。
だからこそ、本気で未来を変えるなら、まずは“人として扱ってください”から始めたい。
夜勤を断る勇気、ヘルプを「今は無理です」と言える空気、書類業務に集中できる時間、そして、「ありがとう」を言ってもらえる文化。
それだけで、人は不思議と踏ん張れるんです。
さらに言えば、“相談員=なんでも係”ではなく、“相談員=施設のコンダクター”という認識に変わっていけば、現場ももっと整理されていくはず。
誰がどこで詰まっているのか、誰にどう声をかけたらいいのか、それを一番感じ取れるのは、たぶん相談員なんです。
だからその感性を、単なる雑務で潰さないでほしい。
未来を語るには、まだちょっと余裕が足りない毎日かもしれません。
でも、もし少しずつでも、“誰かの便利”から“誰かの信頼”へと役割がシフトしていけば、生活相談員はもっと誇れる仕事になります。
誇れる仕事には、誇れる自分がいます。
それが、誰かの笑顔につながっていくなら──今日のPHSの電池が切れても、また明日は立ち上がれる気がするんです🩷。
[ 広告 ]
まとめ…なんでも屋からプロフェッショナルへ!生活相談員が誇れる現場づくりを
ここまでお付き合いいただいたあなたは、きっとこう思っているかもしれません。
「相談員って…想像以上に壮絶じゃない?」って。
はい、正解です。
でもそれと同時に、「なんだか、すごく大事な仕事なんだなぁ」と感じてもらえたなら、それがなにより嬉しいのです。
たしかに、生活相談員というポジションには、曖昧で際限のない期待が積み上がりがち。
「ちょっとだけお願い」が一日20件。
「相談員さんなら分かるでしょ」が一週間で50件。
「他に頼める人がいないの」が365日。
もうね、それ、国家資格にしてあげたほうがいいレベルです。
でもその中で、今日も利用者さんの小さな一言に耳を傾け、ご家族の不安に寄り添い、職員同士の潤滑油として立ち回る。
見えないけれど、たしかに支えている。
それが、生活相談員という存在の本質なんですよね。
ただし──だからといって“なんでも屋”でいていいわけじゃない。
「人手が足りないから」「あなただからできるから」と便利に扱われ続けたら、やがて相談員という肩書は“離職フラグ”と化してしまいます。
役割は明確に、責任は適正に、負担は公平に。
そのうえで、相談員が相談業務に専念できる体制が整えば、きっと施設全体が変わっていく。
笑顔で相談を受けられる人がひとりいれば、それだけで、安心して過ごせる高齢者さんが何人も生まれるんです。
最後にひとことだけ。
生活相談員をなめちゃ、ダメ、ゼッタイ。
その人の背中には、たくさんの「想い」がくっついているから🩷。
今日も施設のどこかで誰かが言うでしょう。
「あの人に相談してよかった」って。
そう、あなたの存在が、福祉の現場の“最後の良心”になっているのかもしれません。
[ ⭐ 今日も閲覧ありがとう 💖 ]
読み込み中…読み込み中…読み込み中…読み込み中…😌来場された皆様、今日という日の来訪、誠にありがとうございます
お気づきのご感想を是非、お気軽にお寄せくださいましたら幸いです
😌2つも参加して欲張りですが、是非、ポチっと応援をよろしくお願いします
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。