たかが梅されど梅~花と実に込められた日本人の知恵とやさしさ~

[ 6月の記事 ]

はじめに…梅と聞いたらあなたは何を思い浮かべますか?花?梅干し?

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梅と聞いて、あなたの頭に最初にふわっと浮かぶのは、あの早春の花でしょうか?

それとも、じわりと口の中に広がる、あのすっぱ~い梅干しでしょうか?

どちらにせよ、たった一文字の「梅」という言葉が、これほどいろいろなイメージを運んでくるなんて、日本語って、いや日本人って、なかなかやるなぁと思わずにいられません。

春先、寒さの名残を吹き飛ばすように咲く梅の花は、「もうすぐ暖かくなるよ」とそっと背中を押してくれる存在です。

でも、その花が散ったあと、木にこっそり実る小さな実たちが、実は日本の食文化を陰で大いに支えている、そんなこと、考えたことありましたか?

見てよし、食べてよし、保存してよし。

しかもお守りみたいに健康を支えてくれる。

そんなパーフェクトな存在、世界を探してもなかなか見つからない。

梅って、実はめちゃくちゃすごいやつだったんです。

たかが梅?いえいえ、されど梅🩷。

今回はそんな梅の底力と、日本人との深いご縁について、楽しく、ほっこり、そしてちょっと誇らしく、一緒に見ていきましょう!

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第1章…梅は春の花でもあり食卓の守り神でもあった


梅の花が咲くと、なんだか空気まできゅっと澄んで、春が少しずつ近づいてくる気がしませんか?

桜が満開になる前の、ちょっとだけ寒いあの季節に、そっと咲き始める梅の花。

まだ風は冷たいけれど、梅の香りをひと吸いすれば、「もう大丈夫、春はすぐそこだよ」と背中を押されたような気持ちになる。

日本人にとって梅の花は、ただきれいなだけじゃない、小さな希望のしるしだったのかもしれません。

でも、梅は咲いて終わりじゃありません。

花が散ったあと、ちゃーんと実をつける。

その実が、あの酸っぱさで有名な梅干しや、ひんやり美味しい梅酒になるわけです。

なんだか梅って、咲いてよし、実ってよし、保存してよし、まるでオールラウンダーのスポーツ選手みたい。

咲くだけで終わる花も多いなか、ちゃんと次の役割までこなす梅、控えめに言って超優秀です。

しかも昔は、梅干し一粒が旅人の命を救ったと言われたほど。

カバンに小さな梅干しを忍ばせて、塩分とクエン酸で体力を補いながら、野を越え山を越えたなんて、まるで小さなスーパーフード。

道端に梅の木が植えられていたのも、花を楽しむだけじゃなく、実がなることを期待してのことだったんですね。

実用性ありすぎ。

花の時期は春のはじまり、実が熟すのは梅雨のころ──。

だからこそ、私たち日本人は、気づかぬうちに「梅=季節の節目」を感じるセンサーを、心の奥にインストールしてきたのかもしれません。

梅が香ると、新しい季節が近い。

梅を漬けると、夏がやってくる🩷。

そんな小さなリズムのなかで、そっと寄り添ってきたのが、梅だったのです。

第2章…甘い梅としょっぱい梅──日本独自の進化


梅といえば、酸っぱいか、しょっぱいか。

そんなイメージを持つ人がほとんどだと思いますが、実は日本には甘い梅文化もちゃんとあるって、ご存じでしたか?

たとえば和歌山には「甘露梅」というものがあって、これがまた、梅の常識を裏切る美味しさ。

梅=顔をしかめるものだと思っていたあなた、甘露梅をひと口食べたら「梅ってこんなに優しいの!?」とびっくりするに違いありません。

でもね、日本の梅文化の主流は、やっぱりあの酸っぱくて、しょっぱくて、顔がクシャっとなるタイプ。

なぜなら、日本人は梅に「ただの美味しさ」以上のものを求めてきたからなんです。

汗だくで田畑を耕し、峠を越え、病気にも立ち向かわなければならなかった昔の日本人にとって、梅干しの酸っぱさとしょっぱさは、命を守るための「力の味」だったのです。

だから、梅干しは甘やかさない。

どこまでもストイックに、酸っぱく、しょっぱく。

まるで、「甘えたらだめだぞ」と言われているかのように。

でも一方で、甘露梅のようなやさしい梅だって、ちゃんと育っている。

ほっとひと息つきたいときには、ふわっと甘い梅も用意してある。

厳しさとやさしさ、どちらも受け止められるところが、日本の梅文化の奥深さなんですね🩷。

そして思うのです。

梅ひと粒をどう味わうかは、きっとそのときの自分次第。

気合を入れたいなら、カリッとすっぱい梅干し。

ちょっと疲れていたら、ほんのり甘い梅のやさしさに包まれて。

そうやって、梅は何百年も、日本人の心に寄り添ってきたんだなぁって。

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第3章…世界に誇る梅文化──でも世界では珍しい


さて、ここまで梅を絶賛してきたわけですが、ふと気づきました。

世界には、梅干しを誇らしげに見せびらかす国って、どれくらいあるんだろう?

ヨーロッパ?アメリカ?アフリカ?オーストラリア?……うーん、思い浮かばない。

そう、実は「梅を食べる文化」は世界ではかなりレア。

むしろ日本は、梅文化のガラパゴスだったのです。

もちろん中国や台湾、韓国では梅を食べる風習はあります。

でもそこでも甘く漬けたり、シロップにしたり、どちらかというと「甘やかし系」。

日本みたいに、塩だけで漬けこんで、何日も天日干しして、カッチカチに仕上げたあと「さぁ、これを旅のお供にしよう!」なんて、ドMな食文化はなかなか存在しないのです。

これ、世界的に見るとわりとびっくり案件です。

ヨーロッパの人たちは、梅よりもプラムとかアプリコットを好みます。

ジャムにして甘々にして食べるのが主流。

酸っぱいものは好きでも、しょっぱい梅干しをそのままかじる文化はありません。

もしもヨーロッパのおしゃれなカフェで「本日のデザートは紀州産の南高梅です」なんて出されたら、たぶん客席がざわつくレベル。

そう考えると、日本の梅文化はちょっと誇らしいですよね。

可憐な花を愛でるだけでなく、酸っぱい実を保存して、旅人の命を守り、季節の変わり目に体を整える──。

ただ甘やかすだけじゃない、ちゃんと人生に向き合う梅。

世界中探しても、こんなに奥深い関係を築いている国は、きっと日本だけ。

だからこそ、6月の梅雨のころ、スーパーで梅が並び始めたら、ちょっと足を止めてほしいんです。

あの小さな実に、千年分くらいの知恵と愛情がぎゅっと詰まっているんだなぁって。

いやほんと、たかが梅、されど梅です🩷。


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まとめ…たかが梅…されど梅


たかが梅。

されど梅。

小さな果実ひとつに、これほどたくさんの思い出と工夫と、季節の息吹を詰め込んできた日本人の感性には、やっぱり胸が熱くなります。

春先に花を楽しみ、初夏に実を収穫し、酸っぱさとしょっぱさを命の味として大切にしてきた。

その足跡をたどると、梅はただの食べ物じゃない、日々を生きる知恵であり、心をつなぐ贈り物だったんだなぁと、しみじみ思います。

世界を見渡しても、こんなに梅に寄り添い、手間ひまかけて楽しんできた国はほとんどありません。

しょっぱくて、酸っぱくて、でもなぜか心に残る、そんな不思議な味わい。

甘いだけじゃない、苦いだけでもない、ちょっとだけ大人な、でもどこか無垢な、日本の味。

6月、スーパーに並び始めた青梅を見つけたら、ぜひ立ち止まってほしいと思います。

南高梅じゃなくてもいい。

ブランドなんてなくてもいい。

そこに実っているのは、何百年も前から、人を支えてきた「生きるための知恵」のかたまりなのですから。

誰かが育て、誰かが受け継ぎ、そして今、あなたの手のひらにのる梅🩷。

その小さな奇跡に、そっとありがとうを伝えたくなる。

そんな6月が、今年も静かに始まろうとしています。

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