こどもの日目前で施設に合戦の号令!〜外周りを整えて笑って休んでみんなで味わう余興〜
目次
はじめに…鯉のぼりが泳ぐ頃に施設の外周りにも出番がくる
こどもの日が近づくと、施設の中は鯉のぼりや兜でグッと華やぎます。けれど、5月の楽しみは壁の飾りだけではありません。外に目を向けると、梅雨前のこの時期は、落ち葉やホコリ、黄砂、雨どい周りの気掛かりがジワジワと顔を出す頃。そこで今回の施設行事は、発想をひと捻りしてみました。飾って終わりではなく、施設の外周りを整えながら、最後はみんなで笑っておやつまで楽しむ。そんな和気藹々とした雰囲気を目指すこどもの日レクです。
合戦大会と聞くと、「えっ、急に戦なの」と少しツッコミたくなりますか?けれど中身はとても真面目です。まずは外周を綺麗にして、足元や動線(人が安全に動く道筋)を見直して、衣装や靴も点検する。言ってみれば、行事の顔をした環境整備(周りを整えて過ごしやすくすること)です。大人は時々、こういう“楽しい名目”があると、妙に働き者になれるのですから不思議なものですよね。
しかも今回の余興は、ただ元気よく走り回る催しではありません。全力疾走は禁止。その代わり、そろ~り、そろ~りと時代劇風に近づいて、ハリセンで風船を狙って全力で振り抜く。音は見事でも、風船は平然としていることもある。その拍子抜けまで含めて、もう立派な見せ場の連続です。勝負の最中なのに、どこか時代劇めいていて、どこか漫才のようでもある。準備万端で始まるのに、展開だけは少しとぼけている。この感じが、なんとも5月らしいのです。
そして、この企画の私が好きなところは、賑やかさが外で終わらないことです。合戦の後は、そのままの衣装で入居者さんの元へ戻り、同じおやつと紅茶を囲んでひと休み。見る人と出る人に分かれていた時間が、最後には同じテーブルで緩やかに繋がります。飾り、掃除、見守り、笑い声、おやつ。ばらばらに見えるものが、綺麗に1つへ纏まる日です。
子どもの日というと、子どものための行事に思えます。けれど施設では、少しちがいます。人生の先輩たちが昔を思い出し、働く人たちが童心を少しだけ借りて、みんなで季節を迎え直す日になる。そんな“ほっと晴れ”な時間があっても、なかなか悪くありません。さて、まずは開戦前のお城まわりから整えていきましょう。
[広告]第1章…開戦前夜の城掃除~梅雨前支度は外周から~
今回の子どもの日合戦で、実は最初に一番大事なのはハリセンでも風船でもありません。先に整えるべきは、施設の外周りです。子どもの日なのに開幕が清掃活動でスタートとは、随分と渋い顔触れになりそうだなと自分でも思います。けれど5月は、見た目の爽やかさとは裏腹に、外周には落ち葉、ほこり、黄砂、そして雨どい周りの気掛かりがジワリと集まりやすい時期です。ここを見て見ぬフリすると、梅雨に入ってから「あの時やっておけば良かった」と後悔の波が静かにやって来ます。行事の前に外を整えるのは、まさに用意周到な一手なのです。
施設が2階、3階とある建物なら、地面だけ見て安心するわけにもいきません。雨どいには葉っぱや細かなゴミが溜まりやすく、外壁の隙間や配管回りは虫にとっては立派な通り道になります。ムカデやゴキブリは、こちらが思うより足腰が達者です。こちらは「そんな高いところまで来るの」と言いたくなりますが、向こうは無言で上がってきます。実に仕事熱心です。そこは見習わなくて宜しい、という話でもあります。
しかも外周の整理は、ただ綺麗に見せるためだけではありません。動線確認(安全に通れる道の見直し)にも繋がりますし、転倒予防(つまずきやすさを減らす工夫)、施設の避難経路にもなります。側溝の近くに濡れた葉が残っていないか、段差の傍に物が置かれていないか、通る人の目線で見直すだけでも空気が変わります。行事を開く前に、まず“歩ける舞台”を整える。この順番があると、賑やかな企画ほど安心して楽しめるようになります。
ここで面白いのは、掃除には不思議な連鎖があることです。1人が落ち葉を集め始めると、別の誰かがホウキとチリトリを持ってきて、さらに誰かが「あ、ここも気になる」と動き出す。最初は外周の確認だったはずなのに、気づけば花壇の淵まで整い、窓周りの曇りまで拭きたくなる。人はどうしてこう、ホウキを持つと急に城主の顔になるのでしょう。少し不思議ですが、施設の行事前にはよくある光景です。まさに一挙両得、いや、気分まで入れれば3つ4つほど得をしているかもしれません。
そして、この時間には入居者さんに見える景色を整える意味もあります。自室の窓から見える場所がサッパリしていると、それだけで季節の入り口が綺麗になります。子どもの日の飾りが映えるのも、外の空気が整ってこそです。そう、今回の合戦の舞台はこの外周のバルコニーやベランダ、中庭と呼ばれる外。入居者さんは壁とガラス窓の内側です。鯉のぼりが気持ち良さそうに泳ぐ前に、地面の上も全体で少し息を整えておく。目立つ仕事ではありませんが、こういう下拵えがある行事は、終わった後まで気持ち良さが残ります。
賑やかな催しほど、土台は静かに整えておく方が旨くいきます。ハリセンが上手く鳴るかよりも前に、まずはホウキが働く。子どもの日の合戦にしては、ずいぶん堅実な幕開けです。けれど、この堅実さがあるからこそ、次の時間にみんなで安心して笑えるのです。なかなか良い始まりではありませんか。
余談ですが江戸時代以前は子どもの日の子どもたちの合戦は石が飛びかい怪我もしたのだとか…。そこだけは令和で良かったと思いますよね。法律で禁止された記録があるのだとか…。
第2章…兜ヨシ!靴ヨシ!走らず進め!~ソロ~リ合戦の身支度~
外周りが整ったら、次はいよいよ合戦の身支度です。ここで大切なのは、勇ましさよりも安全第一。子どもの日らしく兜をかぶり、少し気分を上げつつも、足元と衣装の確認はきっちり行います。合戦と聞くと胸が騒ぎますが、施設の余興は“元気に無茶をする会”ではありません。楽しく見えて、中身はなかなか手堅いのです。
兜は新聞紙や折り紙で作れるので、見た目にも軟らかく、季節感もしっかり出ます。ここに少し陣羽織風の羽織り物や、色の揃ったタスキを合わせると、理事長軍も事務長軍も急にそれらしくなってきます。ただし、盛り過ぎは禁物です。飾り紐が長過ぎる、裾が広がり過ぎる、足元が見え難い。こうなると、合戦の前に衣装と格闘することになります。戦う相手は風船なのに、先に自分の袖と勝負してどうするのか。こういうの、行事あるあるです。
靴の確認も外せません。滑り難いか、脱げやすくないか、サイズは合っているか。ほんの数歩でも、足元が落ち着かないだけで動きはグッと不安定になります。ここではリスクマネジメント(危ない点を先に見つける確認)がとても大事です。見た目が整っていても、歩いた時にぐらつくなら見直した方が良い。華やかな時間ほど、こういう静かな確認がものを言います。目立たない仕事ですが、実は舞台裏の主役です。ここは安全点検係を指名しておきましょう。
そして今回の合戦を、ただの風船割り大会で終わらせない仕掛けがここにあります。それが、全力疾走禁止です。走らない。飛び出さない。勢いで誤魔化さない。代わりに、そろーり、そろーりと摺り足で進む。まるで昔の歌舞伎役者が花道を運ぶような、ジワジワとした足運びです。これがもう、見た目からして普段と違う動きになるので面白いところ。ハリセンを構えた大人が、真顔でゆっくり間合いを詰めていくのですから、観る側はたまりません。しかも本人たちはいたって真剣にやり切る。そこがまた味わい深いところです。
ゆっくり動くと、周囲も見えやすくなります。相手の位置、自分の立ち位置、風船の高さ、足元の段差。こうした空間把握(周りとの位置関係を掴むこと)がしやすくなるので、結果として落ち着いた勝負になります。速ければ立派というものでもありません。油断大敵とはよく言ったもので、慌てた足ほど小さな段差に弱いものです。むしろ、慎重に動く人の方が場をよく見ていて、見せ場までしっかり持っていく印象があります。
それに、そろーり移動には思わぬ効き目があります。走らないことで、ただの競技だったものが急に芝居めいてくるのです。理事長軍がジリジリ進めば、事務長軍もジリジリ構える。そこへハリセンの軽快な音が入る。風船が割れても割れなくても、間がもう可笑しくて笑えてしまう。まるで時代劇と漫才が廊下の角で握手したような空気です。そんなことが本当に起きるのかと言われると、起きるのです。施設行事は、時々、妙な完成度を見せます。だって接近も躱すのも、ひと工夫や思案をしておかなきゃ、単なる乱打戦で終わってしまいますからね、それも一興ですが。
身支度とは、ただ服を着ることではありません。安心して笑える形に整えることでもあります。兜を正し、靴を見直し、動きを緩やかに揃える。そこまで済むと、合戦前なのにどこか品があります。勇ましいはずなのに、足取りだけは上品。このちぐはぐさが、何とも良いのです。さて、準備は整いました。次はいよいよ、理事長軍と事務長軍の対決です。ハリセンの音だけは、既にやる気満々です。
[広告]第3章…理事長軍VS事務長軍~ハリセン風船割り三本勝負~
さて、外周りは整い、身支度も済み、いよいよ本番です。子どもの日の午後、施設の敷地には小さな幟が立ち、その先にはミニ風船がフワリ。理事長軍と事務長軍、それぞれ多職種の混成チームがハリセンを手に向かい合います。各チームを構成するのは介護職、看護職、栄養課、専門職、事務員。1名ずつ。肩書きだけ見ると会議が始まりそうなのに、手にしているのはハリセンです。どこで話がこうなった?と少し考えますが、ここまで来たらもう臨機応変、楽しんだ方が早いのです。
この勝負の面白さは、風船を割ることだけにありません。むしろ主役は、ハリセンが鳴る“間”にあります。スパーン!と良い音がしたのに、風船はフワっと揺れただけ。見事な空振りではないのに、成果もまだ静かなまま。ここで観る側の心がザワっと動きます。「おっ?」「あれっ?」「今のは入ったことにしても良いのでは?」と、勝手な判定会議まで始まりそうです。ハリセンとは不思議な道具で、威力より音、結果より空気を先に運んできます。まるで舞台の拍子木の親戚のような顔をして、場を明るく整えてくれるのです。
3本勝負となれば、流れも出ます。初戦は探り合い。そろーり近づいて、距離感を確かめる時間です。次の勝負では、片方が少し思い切りよく踏み込み、もう片方が慎重にかわす。最終戦になる頃には、観ている人まで妙に事情通になってきます。「その角度だと届き難いよ」「そっちは風に流れるよ」と、窓辺や廊下から声が飛ぶ。いやいや、急に軍師が増えましたねと言いたくなるのですが、こういう時の声援は実にありがたい。施設行事は、観客が増えるほど景色が豊かになります。
しかも、この合戦は走らない。そこがジワジワ効いてきます。全力疾走ではなく、ゆっくり詰める。早送りではなく、手回しオルゴールのような進み方です。その分、振りかぶる動きも、屈伸や体を捻ってかわす動きも、少し大きく見える。すると勝負が競技というより芝居になります。理事長軍がジリっと前へ出れば、事務長軍もジリっと受ける。ハリセンが鳴れば、風船が揺れ、周囲から笑いがこぼれる。何とも一進一退で、見応えがあるのです。子どもの日の余興なのに、どこか時代劇、どこか漫才。なかなか忙しい空気です。
ここで気づくのは、勝敗より先に“役割の壁”がほどけていくことです。普段は持ち場の違う人たちが、同じ風船を見上げて、同じタイミングで息をのみ、同じ音に笑う。しかも真剣に全力。これがじつに良い。施設の仕事はそれぞれ専門性(持ち場ごとの大事な役目)がありますが、こういう時間にはその専門性の上に、もう1つ“一緒に楽しむ力”が重なります。仕事の顔とは別の表情が見えると、場が和らぎます。余興とは、ただ笑うためだけのものではなく、空気を丸くする知恵でもあるのだなと感じます。
それにしても、ハリセンは正直です。立派な音を立てても、風船が割れない時は割れません。反対に、「今のは届かないでしょう」と思った一打が、ポンっと小気味よく決まることもあります。人生みたいなことを急に言い出してしまいましたが、こういう場面を見ると少しだけそう思います。気合いだけで片付かない、でも工夫と間合いで景色は変わる。子どもの日の余興にしては、妙に含蓄があります。もっとも、当の本人たちはそこまで考えておらず、「次こそ当てます」と息を整えているだけかもしれません。それもまた良いところです。
こうして3本勝負は進み、勝っても負けても、施設の敷地にはしっかり笑い声が残ります。風船が割れた回はもちろん盛り上がる。割れなかった回も、負けず劣らず盛り上がる。ここが今回の合戦の粋なところです。結果だけに頼らず、途中の音と間で楽しませてくれる。今回の記事の着目点もそうですが、リアルなところ、なかなか上出来ではありませんか?さて、外では決着がつきました。次は窓辺の声援と、おやつの休戦時間へ向かいます。
第4章…窓辺の大声援とおやつ休戦~衣装のままでホッとひと息~
この合戦の本当に良いところは、勝負が終わった後にあります。外で風船を追いかけて、ハリセンの音に笑って、「はい解散」では少し味気ない。今回の子どもの日は、そこから先が優しいのです。参加者たちは道具を置き、割れた風船の欠片とか危ない小物だけは外しつつ、兜やタスキなどの衣装はそのままにしてフロアへ戻ります。そして入居者さんと同じおやつを囲んで、ようやく和気藹々とした休戦時間に入るのです。
ここで面白いのは、外から戻ってきた人たちが、さっきまでの“戦う人”ではなく、“話しかけやすい人”に変わることです。自室や廊下の窓から観ていた入居者さんにとって、さっきの理事長軍や事務長軍はちょっとした登場人物です。その人物たちが、まだ少し勇ましい格好のまま目の前に座る。すると会話が自然と続きます。「さっき惜しかったね」「あの一打は良かったよ」「あなた、随分と慎重に歩いてたね」。勝った負けたより、場面がそのままおしゃべりの種になる。これが何とも気持ち良いところなのです。
しかも、同じおやつを一緒に食べるという流れが効いていきます。柏餅風の甘味でも、鯉のぼりを思わせる色のおやつでも、内容はそこまで大袈裟でなくて構いません。日本茶も良いですが紅茶が合うなら紅茶も良いかもしれません。大切なのは、“見る側”と“出る側”が同じものを味わうことです。外では役割が分かれていても、テーブルに着けば距離がスッと縮まる。行事の満足感は、派手な瞬間だけで決まるわけではないのだなと、ここでよく分かります。むしろ最後のこの時間があるから、賑やかさが心地よく着地します。
こういう場面では、クールダウン(気持ちと体を落ち着ける時間)も、とても大切なのです。笑って終わるだけでなく、少し水分を摂って、座って、さっきの出来事を言葉にする。そこまで入って、行事はようやく演者も観戦側も丸く仕上がります。外で軽快な音を立てていたハリセンも、ここではもう出番なし。食堂にまで持ち込んでいたら、せっかくのおやつ時間が急に別競技になってしまいます。そこは置いてきましょう。ハリセンにも休憩は必要です。
それに、衣装のままで過ごす時間には、何とも言えない可笑し味があります。兜を被ったまま、お茶を啜る。タスキを掛けたまま、柏餅風のおやつに手を伸ばす。見た目は合戦帰り、空気はすっかりお茶の時間。このちぐはぐさがたまりません。まるで時代劇の登場人物が、休憩室で急に世間話を始めたような景色です。本人たちは意外と真面目に食べているのに、周りはその姿だけで少し頬が緩む。行事には、こういう余韻がよく似合います。
ここで、子どもの日の兜がもう1つ意味を持ちます。兜は飾りであると同時に、終わった後に気持ちを整える印にもなるのです。勝っても負けても浮かれ過ぎず、終わった後は席について、同じものを食べて、同じ話で笑う。まさに勝って兜の緒を締めよ、です。子どもの日の記事にしては出来過ぎた言葉ですが、今日ばかりはピタリとはまります。楽しい時間ほど、最後の締め方に品が出ます。
そして、ここが今回の行事の新しい見どころだと思うのです。余興の中心は、外で風船を狙う人たちだけではありません。窓辺から声を掛けた人、結果を見守った人、後で「惜しかった」と笑った人、その全員で行事は完成します。観客はただ見ているだけではなく、場を温める大事な担い手です。施設の暮らしは、出る人と支える人、見る人と話す人が、少しずつ役目を回しながら出来ています。その縮図が、このおやつ休戦に綺麗に出ます。
外の戦は終わっても、食堂では笑い声が続きます。兜の向きを直してもらう人がいて、さっきの一打を何度も再現してみせる人がいて、「私は窓からちゃんと見てたよ」と誇らしげな方もいる。どこを切り取っても満面笑顔で、しかも無理がありません。盛り上がった後に、きちんと落ち着ける。その流れがあるだけで、行事の印象はグッと柔らかくなります。子どもの日の午後に欲しいのは、こういうひと息なのかもしれません。
[広告]まとめ…笑って整う5月の日~童心と気配りが同じテーブルにつく~
子どもの日の行事というと、飾って、歌って、季節のおやつを楽しんで終わる。そんな流れを思い浮かべることが多いかもしれません。けれど今回の合戦大会は、そこにもう1つ良い仕事が加わりました。外周りを整え、足元を見直し、衣装と靴を確かめ、ゆっくり動いて、最後はみんなで同じおやつを囲む。賑やかな顔をしていながら、中身はしっかり気配りで出来ています。子どもの日なのに、やっていることは随分と堅実です。けれど、その堅実さがあるからこそ、笑い声がフワリと長持ちするのでしょう。
今回、改めて感じるのは、施設の行事は“何をするか”だけでなく、“どう終わるか”で印象が変わるということです。風船が割れたかどうかより、終わった後に誰と笑い、どんな顔でひと息つけたか。その余韻まで含めて、良い一日になります。外ではそろ~り合戦、内ではおやつ休戦。この流れには、何とも言えない温故知新の味わいがあります。昔ながらの兜や鯉のぼり、新聞紙の遊び心、そこへ今の施設らしい安全配慮と環境整備(周りを整えて過ごしやすくすること)が重なって、綺麗に今の行事へ育っていました。
しかも、参加する人だけが主役ではありません。窓辺から見守る人、声を掛ける人、後で感想を交わす人、その全員で一日が丸く仕上がります。見ているだけの時間にも役目があり、笑っているだけのように見える場面にも、空気を和らげる力があります。こういう行事に触れると、施設の暮らしは本当に共同作業なのだなと感じます。理事長軍も事務長軍も、最後はみんなおやつの前では休戦です。何だかんだで甘いものは平和条約のような役割をしてくれます。
5月は、梅雨の前に整えておきたいことが多い季節です。ならばその支度を、少し楽しくしてしまう。働く人も、入居者さんも、ほんの少し童心を借りて、笑いながら季節を迎える。そんな“ワクワクでホコホコな時間”があっても良いのではないでしょうか。大袈裟な仕掛けがなくても、工夫1つで景色は変わります。ハリセンの音が軽やかに響いた後、外周りも気持ちもスッキリ整っている。そこまで揃えば、もう有終の美です。子どもの日とは、子どもだけの記念日ではなく、大人が柔らかく元気を取り戻す日でもあるのかもしれません。
新納から。この行事には理事長や施設長、事務長の協力参戦が必須です。率先して施設の安全点検の仕組みを整えるのも経営陣の役割りの1つ。たまには分厚い執務室の壁を出て、入居者さんや職員のみんなと一緒に全力で楽しむ日を持つ…これは人手の集まらないこれからの福祉事業で必須の視点になるんじゃないかなって思います。表題の絵にあるように、仮に後頭部の後光が盛大に差すことになっても、カツラが一緒に階下に飛んで行ってしまっても、全力で全員が笑える空気が作れたら人生の徳を積めたというものですよね。笑顔で皆で楽しんでみてくださいね。
付録~子どもの日合戦大会~合戦中のベストな声を拾ってみた~リアル版ベスト100!
理事長のセリフ
1. 「ヨシっ、事務長の腰の風船、今の一打でいただいた!」
2. 「見ましたか、あの後頭部に隠れた死角!今日は読みが冴えてます」
3. 「儂の兜は飾りでも、狙いはちゃんとアタリ」
4. 「理事長軍、静かに寄って、最後だけビシッと決める。なかなか渋いでしょう?」
5. 「音だけで終わると思ったでしょう。今回はちゃんと割れましたよ」
6. 「くっ……儂の後頭部の風船、見事に持っていかれましたな」
7. 「今の一打、完全に見えておりませんでした。背中は語りますなあ」
8. 「負けましたが、歩き方の品だけは守れた気がします」
9. 「風船は失いましたが、理事長としての落ち着きは失っておりません」
10. 「次は背中側の守りを固めて参ります。今日は後ろが甘かった」
事務長のセリフ
11. 「理事長の兜うしろ、空いてました。そこは見逃しませんぞ」
12. 「勝因は段取りです。風船の位置まで頭に入っておりました」
13. 「理事長、背中の守備が少々のんびりでしたね」
14. 「音だけで終わらず、ちゃんと割った。今日は会心です」
15. 「無駄なく寄って、無駄なく振る。事務長軍らしい勝ち方でした」
16. 「ああっ、腰うしろの風船、そこ狙われるとは思いませんでした」
17. 「理事長、最後だけ急に鋭かったですね。そこは認めましょう」
18. 「計画は立てていたのですが、風船の揺れまでは読み切れませんでした」
19. 「今の一打、完全に盲点でした。背後管理を見直します」
20. 「負けましたが、接近のしかたは悪くなかった。そこだけ持ち帰ります」
介護士のセリフ
21. 「やったー! 看護師長の背後、綺麗に取れましたー!」
22. 「今の見ました? そろ~り行ったのが効きましたよね」
23. 「利用者さんの“今だー”で振ったら、本当に当たりました」
24. 「後ろの風船って、見えてる側より狙いやすいんですねえ」
25. 「勝ったー! これは午後のおやつまで機嫌よく行けます」
26. 「ああー! 私のタスキの後ろ、今のでやられたー!」
27. 「惜しいっ、音は良かったのに風船が残ってるー!」
28. 「負けたけど、窓から笑ってもらえたから今日はもう十分です」
29. 「背中の風船って、守るの難しいですねえ。目が付いてない」
30. 「くやしいー! でも転ばず終われたので、それはそれで花丸です」
看護師のセリフ
31. 「はい命中。事務長の背後、しっかりいただきました」
32. 「落ち着いて見れば、風船の揺れ方で入りどころが分かります」
33. 「背中側が空いたので行きました。判断は早めです」
34. 「綺麗に当たりましたね。フォームが乱れなかったのが良かった」
35. 「勝ちました。足元確認も、風船確認も、どちらも大事です」
36. 「あっ、私の背後、取られました。そこは見えていませんでした」
37. 「負けましたが、慌てず動けたので今日はヨシとします」
38. 「今の一打、音で油断しました。風船の方が先に動いてましたね」
39. 「背中の守りまで手が回りませんでした。反省はそこです」
40. 「悔しいですが、呼吸は乱れてません。そこは大丈夫です」
専門職のセリフ
41. 「理事長の後頭部!、完全に間合いに入っていました」
42. 「重心移動がうまく決まると、風船まで綺麗に届きますね」
43. 「今のは姿勢と距離感です。勢いだけではありません」
44. 「背中側を取るなら、回り込みの角度が大事なんですよ」
45. 「勝ちました。今日はフォームまで褒めて欲しいところです」
46. 「ああ、私の背後、分析している間に持っていかれました」
47. 「理論は合っていたのですが、実戦の風船は少し自由でした」
48. 「負けましたが、姿勢だけは最後まで崩しておりません」
49. 「背中の死角、分かっていたのに取られました。悔しいですねえ」
50. 「今の一打、反省会がよく進みそうな負け方でした」
栄養士のセリフ
51. 「やりましたー! 専門職の背後、綺麗に割れましたー!」
52. 「今日はおやつだけじゃなく、合戦の流れまで整いました」
53. 「背中側が空いた瞬間、もう行くしかありませんでした」
54. 「この勝ち方なら、おやつ説明もちょっと弾みますね」
55. 「音もよし、当たりもよし。午後としては上出来です」
56. 「あっ、腰の後ろの風船、やられたー! そこは無防備でしたー!」
57. 「負けましたけど、おやつの時間は変わらずやって来ますからね」
58. 「風船は守れませんでしたが、甘味の仕上がりには自信があります」
59. 「今の空振り、音だけ立派で少し恥ずかしいですねえ」
60. 「悔しいですが、この後は食べて機嫌を立て直します」
事務員のセリフ
61. 「やったっ、事務長の背後を取れました!」
62. 「今日は受付ではなく、風船の死角を見ておりました」
63. 「うしろに回れた時点で、ちょっと勝ちを感じました」
64. 「派手ではないですが、確実に当てるのが事務員流です」
65. 「勝ちました。たまには拍手される側も悪くないですね」
66. 「あーっ、私の腰うしろの風船、見事に持っていかれました」
67. 「今の一打、完全にうしろからでした。静かで上手でしたね」
68. 「負けましたが、足元を乱さなかったのでそこは守れました」
69. 「風船って、守ろうと思うほど背中側が気になりますね」
70. 「くやしいですが、この勝負、拍手まで含めて仕事が細かいです」
熱気が伝わった利用者さんのセリフ
71. 「理事長さん、後ろ後ろー! 後頭部の風船が丸見えだよー!」
72. 「事務長さん、腰の後ろ! そこ空いてる、そこ空いてる!」
73. 「今の当たったでしょー! 何で割れないの、あの風船って分厚いんだねえ」
74. 「看護師さん、歩き方綺麗過ぎて逆に目立つよー!」
75. 「介護士さん、今だよ! 今なのに止まったよー!」
76. 「専門職さん、考えてるうちに逃げられちゃうよー!」
77. 「栄養士さん、その一打はおやつ前とは思えないねえ!」
78. 「事務員さん、静かに来たねえ。ああいう人が急に取るんだよ」
79. 「あはは、音は立派なのに風船が平気な顔してるよ」
80. 「勝っても負けても、後でこっち来て話してちょうだいね」
観戦したご家族のセリフ
81. 「わあ、理事長さんの兜のうしろに風船が付いてるんですね。可愛いですね」
82. 「事務長さん、あんなに慎重に近づくんですね。見ていて笑ってしまいました」
83. 「お母さん、ずっと“後ろー”って応援していましたよ」
84. 「あの背中側の風船、見えてる人にはたまらないでしょうね」
85. 「看護師さんも介護士さんも、普段と違う表情でいいですねえ」
86. 「風船が割れなくても、場がちゃんと盛り上がるのがすごいですね」
87. 「栄養士さんの一打、思ったより本気でびっくりしました」
88. 「事務員さんが静かに後ろへ回るの、なんだか名場面でした」
89. 「終わってからそのままの衣装で戻ってくるの、凄く良いですね」
90. 「こういう笑い方が出来る施設って、見ていて安心します」
盛り上がった実況のセリフ
91. 「さあ始まりました、子どもの日〇〇苑外周合戦!まずは理事長の後頭部が風船が後光と共に揺れております!」
92. 「事務長軍、じわじわ寄るー! 狙いは腰後ろの飾り風船かー!」
93. 「狙ったー!打ったー!良い音だー!しかし風船は割れていないー!」
94. 「介護士、回り込んだー! 理事長の背後に入ったー! ここは大きなチャンスです!」
95. 「看護師、落ち着いた足運び!そして狙うは介護士の腰!赤風船が正確無比な一撃で持って行かれたぁー!」
96. 「専門職、間合いを測る測る!だが測っている間に相手も逃げる逃げる追いつけないー!」
97. 「栄養士の一打ー!これはおやつ前とは思えない形相…気迫だー!」
98. 「事務員、静かに背後を取ったー!派手さはないが実にいやらしい位置だー!」
99. 「割れたー! ついに理事長の後頭部の風船が取られたー!後光降臨ー!窓辺の拍手がすごいー!」
100. 「勝負あり! しかし合戦の本番はこの後、おやつの席での感想戦かもしれませーん!」
今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m
[ 応援リンク ]
ブログランキング2つに参加しています。応援クリックをお待ちしております。
[ ゲーム ] 作者のitch.io(作品一覧)
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。