納豆がネバっと世界征服!?~7月10日は豆の底力がバレる日~

[ 7月の記事 ]

はじめに…「あなどれない…」その言葉からすべてが始まった

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納豆。

それは朝ごはん界の裏番長。

冷蔵庫のすみっこでひっそりと息をひそめながら、ある日突然「今日、君に選ばれる気がする」と主張してくるあのパック。

7月10日は、そんな納豆がついに主役になる日──その名も「納豆の日」。

誰が決めたかはさておき、「なっ(7)とう(10)」の語呂合わせというだけで、堂々とカレンダーにその名を刻んでしまうあたり、すでに並みの豆ではない。

だが、侮ることなかれ。

このネバネバ、たった一口でごはんを二膳進めるどころか、食文化を語り、発酵学を語り、そしてなんと世界に話を広げてしまうポテンシャルを秘めているのだ。

君はまだ、納豆の本当の姿を知らない。

単なるタンパク源ではない。

ネバネバの向こうには、歴史があり、料理の革命があり、地球規模の発酵ネットワークが広がっている。

そんな壮大な視点で、私たちは今日、納豆に再び出会いなおそうと思う。

どんなにくさくても、どんなに糸をひいていても、それは未来への架け橋🩷。

地味なようで華がある、クセがあるようで実は誰よりもやさしい──そんな納豆の奥深き世界に、今こそ、箸を入れてみようじゃないか。

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第1章…納豆のルーツは義家の伝説か…それとも世界の陰謀か?


納豆の起源を語る時、なぜか毎回しれっと登場するのが源義家という武士である。

ときは平安時代、戦で東北に遠征していた義家軍が、炊いた大豆をわらに包んで持ち運んでいたところ、なんと数日後にはネバネバになっていた──という“奇跡の発酵”ストーリーが有名だ。

そう、まるで納豆は義家の偶然から生まれたかのように語られている。

だが、これは本当なのか?

ほんとにそんな都合よく、納豆って出来るものなのか?

一部の歴史マニアたちは言う。

「義家、持ちすぎじゃない?」と。

実は、納豆に似た発酵大豆食品は、義家以前の時代から存在していた可能性が高い。

奈良時代の文献にも、大豆を発酵させたような記述が登場するし、稲作とともに伝わった発酵技術が日本列島で花開いたという説も根強い。

そして、ここで我々の好奇心はさらに膨らむ。

まさか、このネバネバは日本だけのものじゃないのか?

世界中のどこかで、こっそり糸をひいている豆がいたりはしないのか?

じつは、いた。しかもあっちにもこっちにも。

インドネシアのテンペ、ネパールのキネマ、韓国のチョングッチャン、中国のトウチ、アフリカのドゥワダワ。

どれもこれも、豆が発酵し、香りをまとい、各地の台所で人々の暮らしを支えてきた。

違うのは見た目だったり、粘りだったり、食べ方だったり。

でも、「豆を発酵させる」という発想だけは、世界共通の知恵として、しっかりと根付いているのだ。

この事実を知った時、人は思う。

「え、納豆って日本だけの宝物じゃなかったの?」と。

そう、そのとおり。

日本の納豆は唯一無二だけれど、世界の発酵豆食品たちも、それぞれの風土と暮らしの中でしっかり輝いている。

そして、それぞれが微生物と人間の共同作業の結晶として、時に臭く、時に粘りながら、地球を支えてきたのである。

さて、こうしてルーツをたどると、納豆の世界は想像以上に広かった。

義家どころか、人類全体が発酵に魅了されていたのかもしれない。

次は、そんな納豆がどのようにして日常のごはんに革命をもたらしていくのか、その“うまうま進化論🩷”をのぞいてみるとしよう。

第2章…納豆が主役になる日~ネバネバうまうま大進化論~


納豆は、かつてこう言われていた。

「朝ごはんの脇役」「冷蔵庫の非常食」「たまに食べたくなる健康食」

しかし、それはもう過去の話である。

現代の納豆は、すでに進化を遂げ、炭水化物界・タンパク質界・ベジタリアン界・そしてズボラ料理界をまたぐマルチジャンルのスーパースターとなっている。

一体なにが彼をここまで押し上げたのか?

その答えは、ただ一つ。

うまい。

そして、強い。

まず、納豆はごはんに乗せられるだけの存在ではない。

パンに乗ることもあれば、うどんやパスタ、さらにはピザにまで進出するという拡張ぶり。

かつて「ネバネバだからトーストには無理でしょ」と言った人は、今や納豆チーズトーストの虜である。

香ばしく焼けたパンの上で、チーズと納豆がとろりと絡み合い、軽くしょうゆをたらせばもうそこは朝食界のラスボス。

戦う気力も起きないほどの圧倒的おいしさだ。

また、納豆は炒めても輝く。

チャーハンの油と熱でネバネバがやわらぎ、香ばしさをまとった粒たちがごはん一粒一粒と絡み合う様子は、まるで豆と米のラブロマンス。

ついでに冷蔵庫の残り野菜を混ぜてみれば、冷蔵庫整理と栄養補給の二刀流も夢じゃない。

そして見逃せないのが、夏の救世主・冷やし麺たちとの相性である。

冷やしうどん、そうめん、そば……どれにかけても納豆は美味。

むしろ納豆が主役で、麺は添え物なんじゃないかというくらいの存在感を放っている。

つるつるした麺と、ネバネバが絡み合い、喉ごしと栄養を一気に届けてくれるその技は、さながら食卓界のアクロバット。

そこに卵黄や刻み海苔、キムチを加えたら、もう勝ち確。

もちろん、栄養面でも最強である。

植物性タンパク質、食物繊維、ビタミン、そして腸内環境にやさしい発酵パワー。

食べれば食べるほど健康に近づくという、この“食べていいんですか?”感は、納豆ならではの特権。

ダイエット中の人にも、育ち盛りの子どもにも、朝食を抜きがちな大人にも、どの世代にもやさしい。

そして、実は何も足さずにそのままでもおいしいというシンプルさ。

強い。とにかく強い。

こうして納豆は、ごはんの上から飛び立ち、パンに、麺に、炒め物に、そして世界の食卓へと羽ばたいた。

かつての“ネバネバのやつ”が、今や“なんにでも合う万能フード”として認識されているのだ。

ネバネバしているのは食感だけじゃない。

納豆の人気は、じわじわとネバネバと、人々の心にくっついて離れない──そんな勢いなのだ🩷。

さて、そんな納豆が世界中でどんな仲間たちと出会ってきたのか──次の章では、ついに舞台を地球規模に広げて、発酵豆たちの“グローバルネバネバ会議”へとご招待しよう。

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第3章…地球はネバネバしていた!テンペとキネマとドゥワダワの謎


納豆が日本のオリジナルだと信じていたあの頃。

毎朝ごはんに乗せては「日本人でよかった」とうなずいていたあの頃。

だがある日、ふと耳にしたのだ──「インドネシアにも発酵大豆食品があるらしい」と。

なんだって?

こっちは藁で包んで、夜明け前から菌に祈りをささげてネバネバを育ててるってのに、まさか海外にもネバる豆がいたのか?

これはもう、世界発酵豆調査団の出動である。

まず現地調査第1号として現れたのが、インドネシアの「テンペ」。

こいつは納豆の親戚……というより、いとこのような存在だ。

見た目は豆板のようで、匂いもあまりない。

ネバネバもせず、しかも手で持って焼けるという気軽さ。

なんてこった、日本の納豆とは別ベクトルで人気者じゃないか。

ヨーロッパではヘルシーフードとして脚光を浴び、サンドイッチの具や肉の代用までこなすハイパー大豆である。

納豆よ、負けてるぞ?

次に登場したのがネパールの山間部からやってきた「キネマ」。

これはもう、見た目も味もかなり納豆に近い。

なんなら糸もひいてるし、ごはんに乗せてもうまいらしい。

つまりネパールにも“朝の納豆タイム”があるってことか。

しかもこのキネマ、標高の高い寒冷地でも発酵できるということで、ちょっと尊敬しちゃうじゃないか。

たくましさにネバ惚れである。

さらに韓国からは「チョングッチャン」が名乗りを上げてきた。

こちらはネバネバ納豆をスープにしていただくという発想。

日本人からすると「え、納豆を汁に入れちゃうの?」と思うかもしれないが、これがまたクセになる味。

むしろ匂いが強烈な分、納豆より“納豆している”とも言える。

そしてこの一杯に、祖母の知恵と母の愛が詰まっているのだという。

まいった。ネバネバに感情まで乗せてくるとは。

さらに中国の「豆鼓(トウチ)」や「腐乳」など、“発酵大豆勢”が怒涛のラッシュをかけてくる。

どれも納豆ほどネバネバしてはいないが、豆を発酵させて味を引き出すという点ではまさに同じ文化圏の戦士たち。

しかも、煮物に溶かしたり炒め物に使ったりと、料理への溶け込み力がすごい。

日本の納豆がごはんの上で堂々としている間に、こっちは料理全体を支えている。縁の下の力豆である。

さらにはアフリカのガーナやナイジェリアでも、「ドゥワダワ」なる発酵豆が登場する。

ロクビエという豆を発酵させ、乾燥させて粉末状にし、スープに溶かして使うそうだ。

においは強烈らしいが、地元では栄養源として欠かせない存在。

もはや納豆というより“粉納豆の長兄”といった貫禄である。

このように、世界を見渡せば、ネバネバしているかどうかはともかく、「豆を発酵させて食べよう!」という発想は万国共通。

どの国でも、豆と菌が出会い、人々の食卓を支えてきた歴史がある。

納豆だけが特別なんじゃない。

納豆は、発酵豆ファミリーの中でたまたまネバネバに目覚めた個性派なのだ。

そして我々が毎朝食べているその一口の納豆は、数千年の人類の知恵と偶然と微生物との共演の結晶🩷。

なんて神秘的。

そしてちょっとくさい。

でもそれが、いい。

さあ、世界を旅して戻ってきた我々が次に見つめるのは、高齢者施設や医療の現場における“納豆のちから”。

ネバネバはどこまでやさしく、どこまで頼れるのか──ネクストステージへ、いざ。

第4章…高齢者施設と納豆の静かなる革命


「納豆はやさしい食材です」──そう語られるたびに、現場の職員がちらりと目をそらす瞬間がある。

確かにそう、理論上は。

やわらかく、ネバネバしていて、栄養豊富で、腸にも優しい。

なのに、なぜ病院や特養の食事に、納豆の姿はあまり見られないのか?

その答えは、**“現場での扱いのむずかしさ”**に尽きる。

まず、納豆は混ぜて食べるというプロセスが前提になっている。

けれども、それができるのは、自力で手を動かせて、行動に見通しを立てられる人に限られる。

軽度な要介護者向けの施設や、在宅の食卓なら可能かもしれない。

でも、認知症が進んだ方や片麻痺のある方、咀嚼や嚥下に問題がある方には、納豆は“事故のタネ”にもなり得る存在だ。

想像してみてほしい。

配膳された納豆を手に取り、そのまま手でかき混ぜ始めた利用者さん。

周囲のテーブル、衣類、果ては天井にまで飛び散る可能性すらあるあのネバネバの粘着力。

職員はたまらず駆け寄り、優しく止め、手を拭き、着替えを準備し、別のおかずに変更する──そう、たった一パックの納豆が引き起こすのは、食事支援という名のネバネバクライシス。

「出さなければよかった」と呟く声が、廊下に静かに流れていく。

また、病院ではさらに事情が複雑だ。

医療食は食塩・カリウム・タンパク量など細かい制限があるうえ、納豆は発酵食品なので一部の免疫抑制患者や透析患者には慎重な対応が求められる。

提供しても食べ残された場合、糸を引いた残飯処理にかかる時間は、想像以上に大きい。

衛生面・効率面・リスク面──あらゆる観点で、「今はやめておこう」と判断されがちなのが現実だ。

ただし、それでもなお、納豆を使いたいという栄養士や調理師の思いも確かにある。

例えば、刻んで調味し、焼き料理の具材に混ぜたり、ふわふわ卵の中に包み込んだり。

“ネバネバの姿を隠して、やさしさだけを届ける”という、いわば裏方に徹した納豆の活躍も、少しずつ増えてきている。

混ぜさせない、飛び散らせない、食べやすくアレンジする──その工夫の先に、やっと納豆の居場所が見えてくる。

つまり、納豆が“出されない”のではなく、“そのままでは出せない”というのが、正確な答え。

それでも納豆はそこにいて、栄養士の冷蔵庫で、今日も出番を待っている。

たまに家庭からの差し入れで登場したときには、なぜか食べる人の顔がほころぶこともある。

やっぱり、納豆って、ただの発酵食品じゃない。

記憶の中の味であり、暮らしの中のひとコマであり、日常を支える静かな主役なのかもしれない🩷。


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まとめ…納豆の底力はネバネバだけじゃなかった


気づけば、冷蔵庫のすみっこにいたあの小さなパックから始まった旅が、いつの間にか世界をめぐり、歴史と文化と医療と介護まで巻き込んだ壮大な冒険になっていた。

そう、納豆とは──ただの発酵大豆ではなかったのだ。

私たちの暮らしと食卓を支える、ちょっとくさいけど、ものすごく誠実なやつだったのである。

このネバネバには、物理的な粘着力以上に、人と人、記憶と文化、過去と未来をつなぐチカラがあった。

かつて戦の中で偶然に生まれたとされる納豆は、時代とともにアレンジされ、炒められ、焼かれ、包まれ、ついにはパンにすら乗った。

そして世界中を見渡せば、名前も姿も違えど、発酵された豆たちが各地の台所で、今日も湯気を上げている。

ただし、どれだけ栄養があっても、どれだけ機能性を語っても、それだけじゃ納豆の魅力は語れない。

朝、パックを開けて、たれを入れて、くるくる混ぜる。

そんな何気ない行為に、安心とか、日常とか、ちょっとした幸福が宿っている。

納豆とは、「暮らしの一部」なのだ。

そしてその暮らしが、時にはやさしさであり、時には面倒くささでもあるということも、私たちはちゃんと知っている。

認知症の方に出すかどうか、病院での提供方法、現場の手間と安全。

そこにリアルな選択と知恵があってこそ、“ネバネバの正義”は輝く。

だからこそ、7月10日=納豆の日。

ただの語呂合わせに思えて、実はとても深い記念日だった。

スーパーの納豆売り場がちょっと混んでいたら、今日は「みんながネバネバを再確認する日」なんだと思って、にこっとしてほしい。

納豆の底力に敬意を払い、そしてまた、明日の朝ごはんをちょっと楽しみにしてくれたら🩷──この記事の役目は、それで十分すぎるほど果たせたことになる。

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