特養のおやつが作品展になる日~食べられるアート10選で笑顔を量産~

[ 介護現場の流儀 ]

はじめに…理事長は映え担当、事務長は安全担当~今日も平和に甘くいこう~

特別養護老人ホーム(特養)って、高齢者さんの毎日が割りと大人しく真面目に回っていく場所じゃないですか。職員はバタバタでお風呂、ケア、記録、会議、そして気づけば「もうおやつの時間です」。そのおやつ、もちろん大事。大事なんだけど……正直、マンネリになりやすいのも本音です。

でも、ここで言いたいのは一つだけ。「おやつは、味だけで勝負しなくて良い」ってことなんですよね。見た目がちょっと楽しいだけで、会話が生まれて、手が動いて、表情が変わって、「今日、良かったね」が増える。これ、特養のレクとしてかなり強いです。

最近は「食べ物をアートにする」流れがどんどん増えていて、果物を美しく切るカービングみたいな王道から、透明ゼリーに花や色を閉じ込めるような新しめの表現まで、いろいろ出てきました。しかも嬉しいのが、職人技の世界だけじゃなく、貼る・押す・ふりかける・並べるみたいな、優しい動作で完成するものが多いこと。つまり、特養向けにアレンジしやすいんです。

そこで本記事は、名付けて「特養おやつ作品展」。みんなで作って、見て、笑って、ちゃんと食べる。作品なのに消えてなくなるのが早い? 大丈夫です。美味しいものほど、消えるのが正義です。

もちろん、理事長と事務長も黙っていません。理事長は「とにかく華やかに!」と目をキラキラさせ、事務長は「安全と衛生と食形態を忘れないでね」と静かに圧をかけてきます。方向性は違うのに、何故か同じゴールに向かっている。不思議なチームワークです。

このあと紹介するのは、特養の現場でも回しやすい「食べられるアート」10選。おやつの時間が、ただの補食ではなく、立派なレクリエーションになるように。無理なく、でもちゃんと楽しく。そんな「甘い革命」を、今日から一緒に始めましょう。

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第1章…貼るだけで急に店っぽい~推しプリンと食べられるプリントの罠~

おやつレクって、つい「頑張って作る」方向に行きがちなんですが、特養で強いのはむしろ逆です。頑張り過ぎないのに、みんなが笑う。手が少し動いて、会話が増えて、「今日は当たりの日だね」と言われる。そういう“軽やかに勝つ”やつです。

その代表が、貼るだけで完成するタイプ。プリン、ムース、ヨーグルト、やわらかいゼリー。土台はいつも通りで良い。違いは「上に乗るもの」だけ。ここで登場するのが、食べられるプリントです。見た目が一気に「売り物」っぽくなります。理事長が言います。「見て! もう店だよ! ここはもう、特養じゃない! 期間限定カフェだ!」事務長が返します。「ここは特養です。あと、期間限定はやめて。来月もやる流れになるから」

食べられるプリントで「推しプリン」が生まれる瞬間

“推し”って若い人の言葉と思われがちですが、特養の推しは割りと昔からいます。好きな花、好きな歌手、好きな野球選手、好きなお孫さん。推しの話題って、表情が変わるんですよね。

食べられるプリントは、その「推し」をおやつの上にそっと置けます。季節の花、昔の風景、縁起の良い柄、ひらがなの一文字でもいい。「春」「福」「祝」みたいな字が乗るだけで、何故か背筋が伸びます。さらに強いのは、選べること。作業が難しい方でも「これにする」と選ぶだけで参加になります。これ、特養レクとしてすごく大事です。手が動く人だけが主役にならない。選ぶ人も、堂々と主役になれる。

そしてここに“罠”があります。貼るだけで完成し過ぎて、理事長がテンションを上げ過ぎる罠です。「次は写真だ! 全員の顔を乗せよう!」事務長が静かに首を横に振ります。「それはイベント規模が急に跳ね上がります。写真の扱いは慎重に。あと、職員の夜なべが確定します」理事長は一瞬、シュンとなりますが、すぐ復活します。「じゃあ、猫にしよう。猫は正義」事務長は頷きます。「猫なら平和です」

「貼るだけ」をレクにするコツは役割を作ること

貼るだけだと、逆に「やることが少な過ぎて終わる」問題が出ます。そこで、貼る工程を小さく分けて、役割を作ると一気にレクになります。

例えば、プリントを選ぶ人がいます。位置を決める人がいます。仕上げの粉糖やソースを少しだけ足す人がいます。最後に「作品カード」を置く係がいます。作品カードは大袈裟じゃなくて良いんです。「本日の作品名:ほほえみプリン」「作者:〇〇様」これだけで、急に“展示”になります。みんな、名前がつくと誇らしそうになります。おやつが、食べ物から作品に格上げされる瞬間です。

理事長はここでまた熱くなります。「作品名は詩にしよう。『午後の陽だまり、甘みの追憶』とか!」事務長が止めます。「短くしてください。配膳の邪魔になります」理事長は言い直します。「じゃあ『ひなたプリン』で」事務長は満足そうに頷きます。「それでいきましょう」

食形態に合わせて「貼れる土台」を選ぶと失敗し難い

この食べられるプリント、便利なんですが、万能ではありません。土台がベチャッとしていると貼り難かったり、表面が乾き過ぎていると密着し難かったりします。だから、土台の選び方が大切です。

おすすめは、表面が滑らかなプリンやムース。ヨーグルトなら水分を少し切ってからの方が貼りやすいです。ゼリーでも、表面が平らだと綺麗に乗ります。逆に、トロミが強過ぎて表面が揺れるものは、貼った瞬間に「ズルッ」と動いてしまうことがあるので、そこだけ注意です。

ただ、ここも笑いのタネになります。誰かが真剣に貼って、ちょっとズレてしまう。すると周りが言います。「それも味だよ」「風が吹いたんだよ」「プリンにも気分がある」この“許される空気”が、特養の良いところです。完璧を求めない方が、場が温かくなります。

最後に「写真タイム」を公式化すると満足度が跳ねる

食べ物アートは、食べる前が一番輝きます。だから「写真タイム」を最初から儀式にしておくと、みんなの納得感が増えます。撮るのは職員でも、参加者さんでも構いません。ポイントは、食べる前に必ず一回、全員で眺める時間を取ることです。

理事長が言います。「見てから食べる! これはもうルール!」事務長が補足します。「その後、ちゃんと食べるのもルールです」理事長が笑います。「作品は展示の後、胃袋に展示だ!」事務長は小さくため息をつきながら、何故か嬉しそうです。

貼るだけで、店っぽくなる。店っぽくなると、気分が上がる。気分が上がると、会話が増える。会話が増えると、今日が少し楽しくなる。第1章の結論は、だいたいこれです。頑張り過ぎずに、ちゃんと楽しい。特養のおやつ作品展、まずはここから開幕です。


第2章…振る・押す・閉じ込める~ココアの型抜きと宝石ゼリーで拍手を作る~

第1章が「貼るだけで店っぽい」だったなら、第2章は「手の平の動きが、そのまま作品になる」回です。特養のレクって、豪華に作り込むほど成功する……というより、「動きがシンプルで、皆が参加しやすいほど成功する」ことが多いんですよね。

理事長は言います。「今日は芸術だ。芸術は手首から始まる!」事務長が返します。「理事長、そのセリフは勢いがあって好きですが、まずは飛び散らない段取りから始めましょう」

この章のキーワードは3つ。振る、押す、閉じ込める。どれも難しい技術は要りません。なのに、完成した瞬間に“見た目の拍手”が起きやすい。つまり、特養おやつ作品展の「盛り上げ担当」です。

ココアの型抜きは拍手が生まれる「一発芸」

ココアの型抜きって、やってることは実に単純です。紙やシートで作った型を置いて、上から粉をフワッと振る。型をそっと持ち上げる。すると、模様が現れる。これだけなのに、何故か周りがザワつきます。

理由はたぶん、出てくる瞬間が“魔法っぽい”からです。特養のレクは、結果も大事ですが「変化が見える瞬間」がもっと大事。型を外した瞬間に、「おぉ!」が起きる。ここが強い。

模様はハートや星でも良いし、「祝」「福」みたいな一文字でも、意外と盛り上がります。ひらがなで「おやつ」と出したら、理事長がたぶん泣きます。「なんて優しい世界なんだ……」事務長は落ち着いて言います。「泣く前に、次の型を渡してください」

土台は、ホットミルクの泡でも、ココアでも、プリンでも、ヨーグルトでもいけます。特養だと飲み物よりデザートの方が安定することが多いので、ミルクプリンやムースが相性良いですね。粉が気になる方がいる場合は、振る量をごく少なめにして“薄化粧”にするだけでも十分作品になります。

そして、このレクの上手い回し方は「型を外す係」を作ることです。最後の一瞬だけ担当してもらうと、主役感が出ます。外した瞬間に歓声が上がるので、担当した方の表情がパッと変わる。ここ、現場で見ると嬉しいやつです。

押すだけアートは「失敗しても面白い」を作りやすい

「押す」系は、スタンプのように楽しめるのが良いところです。例えば、軟らかい生地やクリームの上に、型で軽く模様をつける。あるいは、粉糖やきな粉を“型で押さえて”形を出す。手が細かく動かなくても、グッと押す動作なら参加しやすい方もいます。

しかも、押す系は失敗しても面白いんですよ。模様がちょっと欠けても、「それが味だね」「これは雲みたいで良い」「芸術は自由だ」と、自然にフォローが入る。特養レクで大切なのは、完璧さより“場の空気”です。成功だけが正義になると緊張するけど、ちょっと崩れて笑えると、その場が一気に温かくなります。

理事長が言います。「この崩れ方は……前衛だ!」事務長が頷きます。「前衛という言葉、便利ですね」

「閉じ込める」は、宝石みたいなゼリーで作品展が映える

そして第2章の大本命が「閉じ込める」。透明なゼリーの中に、色や形を閉じ込めると、それだけで“宝石感”が出ます。特養のレクとしては、複雑な工程にしないのがコツなので、ここでは「透明ゼリーキューブ」を使うのがおすすめです。

透明なゼリーを小さめの角切りにして、器に入れる。そこに、果物の小さな色や、きれいなソースを少し落とす。あるいは、食用として用意された素材の色を、ほんの少しだけ添える。光が当たると、キラッとする。それだけで、見た目がグッと華やかになります。

ここで理事長が必ず言います。「見て! 宝石箱! これはもう秘宝だ!」事務長が落ち着いて確認します。「秘宝でも良いですが、食べやすさは最優先です。大きさと固さは合わせていきましょう」

この「合わせる」は、特養の食レクの要です。どんなに映えても、食べ難いと楽しさが止まってしまう。だからこそ、宝石っぽさは“見た目の工夫”で出して、食べやすさは“中身の優しさ”で守る。これが理事長と事務長が同じゴールに立てるポイントです。

第2章のオチは「写真タイムを儀式にすると勝ちやすい」

振る・押す・閉じ込める。この3つは、完成した直後が一番輝きます。だから、食べる前にみんなで眺める時間を作ると満足度が上がります。職員さんが撮るのでも良いし、可能なら参加者さんが「ここ、もうちょっと寄せて」と演出に参加するのも楽しい。作品展なんですから、展示の時間があって良い。

理事長が宣言します。「撮影タイムは正義!」事務長が添えます。「その後、冷めないうちに食べるのも正義です」理事長が笑います。「芸術は胃袋へ! 展示は一瞬、思い出は長く!」

こうして第2章は、手首と指先と笑いで拍手を作る章になりました。次の第3章では、もう少し“制作”寄りに踏み込みます。描く、作る、こねる。小さな芸術家たちの時間が始まります。


第3章…描いて作って手も心も動く~練り切り風と食べられるペンで小さな芸術家~

第2章までで、貼る・振る・押す・閉じ込めると、だいぶ「簡単なのに盛り上がる」をやってきました。でも、特養のレクにはもう一段階、別の楽しさがあります。それが「作っている最中に、本人の性格が出てくる」タイプのレクです。

理事長は言います。「今日は作品が完成したら終わりじゃない。作ってる途中が、もう展示だ!」事務長は少しだけ笑って言います。「その発想は賛成です。途中の安全確認もしやすいですし」

この第3章は、描く・作る・こねるがテーマです。手先を使うので、全員に同じ量をお願いする必要はありません。出来る範囲で、出来る役割で、ちょっとだけ創作に触れる。その“ちょっと”が、すごく大きい日もあるんですよね。

食べられるペンは「絵が苦手でも参加できる」最強道具

まずは食べられるペン。お菓子の世界では、もう立派な画材です。特養で強い理由は、絵が得意じゃなくても成立するから。線が1本でも、点が3つでも、顔になります。にっこりマークは世界共通。しかも「描いた本人の手の癖」がそのまま残るので、作品に個性が出ます。

土台は、硬いクッキーに限らなくて良いです。特養では食形態を優先したいので、ウエハースやスポンジ、軟らかいカステラ風のもの、あるいはムースの上に薄い板状のものを置いて“キャンバス”にするのもアリです。ここは施設の食形態に合わせて、無理のない材料を選べば大丈夫。

そして、描くテーマを決めると一気に盛り上がります。「昔の給食」「好きな花」「故郷の景色」みたいに、話が出るお題が良い。描くことが目的というより、描きながら話すことが目的になって、自然と会話が増えます。

理事長が喜びます。「みんな、筆が止まらない!」事務長が訂正します。「それはペンです」理事長は引きません。「つまり、芸術が止まらない!」

「なぞり絵方式」にすると成功率が跳ね上がる

食べられるペンで困るのは、「真っ白なキャンバスだと緊張する」人がいることです。そこでおすすめなのが、なぞり絵方式。下に薄い線でガイドを置いておいて、その線をなぞるだけにする。これだけで、ほとんどの人が「出来た!」になります。

もちろん、ガイドを無視して自由に描き始める人も出ます。そこが面白いところです。「この花、花じゃなくて……魚になってる!」みたいな事件が起きます。でも、それが良い。作り手の自由が出ると、場が笑いで柔らかくなります。

事務長が言います。「自由は良いですが、ペンのキャップは必ず閉めてください」理事長が頷きます。「芸術家は道具を大事にする!」

練り切り風は「手の中に季節を作る」贅沢な時間

次は、練り切り風。これは見た目が強い。特養の季節行事とも相性が良いです。桜、椿、菊、紅葉、雪うさぎ。形が小さいからこそ、完成した時に「わぁ」と声が出ます。

やり方は難しくしないのがコツです。最初から本格的な細工を目指さなくて大丈夫。色をつけた餡を丸めるだけでも「作品」になります。そこに、ちょんちょんと線を入れたり、型で押したりするだけで、それっぽくなる。第2章の「押す」要素も合流してくるので、レクとして繋がりも良いです。

練り切り風の強みは、手の中で形が変わること。粘土みたいにこねて、少しずつ整えて、完成に近づける。これは、手指の運動にもなるし、「自分の手で作った」実感が残ります。食べる時に、ちょっと惜しくなるのもポイントです。

理事長は感動します。「食べるのがもったいない……」事務長が即答します。「食べるために作っています」理事長は苦し紛れに言います。「じゃあ……胃袋で鑑賞します!」

役割分担で手が動かし難い人も“作者”になれる

練り切り風や食べられるペンは、どうしても個人差が出ます。だからこそ、役割分担が大切です。全員が同じ作業をしなくて良い。ここは堂々と割り切って良いところです。

色を選ぶ人、形を決める人、最後の仕上げだけする人。並べて展示する係、名前カードを書く係。どれも作品作りに欠かせない工程です。特養のレクは「出来る人が全部やる」より、「みんながどこかに関わる」方が、空気が良くなります。

理事長が言います。「作者が多いほど作品展は強い!」事務長が補足します。「そして、見守りが必要な場面が分散すると、安全も強いです」理事長は誇らしげに頷きます。「ほら、うちの作品展、理屈まで強い!」

最後に「展示してから食べる」を徹底すると記憶に残る

第3章のアートは、完成した時が一番可愛いです。だから、並べて眺める時間をちゃんと取ると満足度が跳ね上がります。机の上にズラッと並ぶと、そこはもう小さな美術館です。職員さんが「本日の作品はこちらです」と発表すると、自然と拍手が起きます。拍手って、作った人の背中を押します。

理事長が締めます。「展示の後に食べる。これが作品展の礼儀!」事務長も珍しく乗ります。「同意です。食べる前に写真を一枚、忘れずに」

こうして第3章は、手の中から季節と個性が生まれる章になりました。次はいよいよ第4章。並べて、切って、最後に「おーぷん!」で歓声を取りにいきます。作品展のクライマックスです。


第4章…並べて切って大どんでん返し~断面アートで「おーぷん!」からの歓声~

ここまでで、貼る・振る・押す・描く・こねると、だいぶ“作る喜び”を積み上げてきました。第4章は、その集大成みたいな章です。合言葉は「並べる」。そして最後に「切る」。この二段階が揃うと、特養のおやつ作品展は、ちゃんとクライマックスを迎えます。

理事長が腕を組んで言います。「芸術は、積み重ねた者に微笑む」事務長が静かに返します。「その通りですが、まずは手袋と衛生手順から微笑んでもらいましょう」理事長は真面目に頷きます。「芸術家は清潔であれ!」

断面アートは切った瞬間に歓声が出る“発表型レク”

断面アートの強さは、作る工程そのものより「見せ場」が明確なところです。みんなで並べた具材や色が、切った瞬間に“絵”として現れる。これがもう、舞台の幕が上がる感じなんですよね。

特養でやるなら、ここは無理に難しくしなくて大丈夫です。例えば、ロールケーキの中にフルーツを並べて、切ったら花っぽく見える。サンドの中身を並べて、切ったらハートっぽく見える。見え方が多少違っても良いんです。むしろ、ちょっと違う方が笑いになります。「予定は花、結果はクラゲ!」みたいに、場がやわらかくなる。

そして大事なのは、包丁などの扱いを“担当制”にすること。切るのは職員さんが担当して、参加者さんは「並べる係」「形を決める係」「発表の掛け声係」になります。これだけで、安全と参加の両立が出来ます。

理事長が司会になります。「それでは皆さま、運命の瞬間です。3、2、1……おーぷん!」事務長が添えます。「おーぷんの前に、手が出ない距離を保ちましょう」理事長が小声で言います。「事務長、こういう時は夢を壊さないで」事務長も小声で返します。「夢は壊しません。指も守ります」

切った後は、机の上に並べて“展示”になります。作品カードに名前を書いて置くだけで、空気が一気に作品展になります。見せ場があるレクは、思い出として残りやすい。これ、特養の現場では本当に大事な価値です。

ミニボードデザートで「私の皿」を作ると合作が自然に生まれる

断面アートが「発表型」なら、ミニボードデザートは「展示型」です。大きなボードを皆でつつく形は、現場だと衛生面や取り分けの混乱が出やすいので、特養では“1人1枚”が強い。小さめのお皿をキャンバスにして、ペーストやムースを塗って、フルーツの小片や粉糖をちょこんと置いて模様にする。難しい技術は不要で、配置のセンスだけで作品になります。

ここが面白いのは、同じ材料でも作品が全員違うことです。几帳面に左右対称に並べる人もいれば、豪快に真ん中へ寄せて「これが中心だ」と言う人もいる。ある方は、突然“顔”を作り始めます。目と口が出来た瞬間、周りが笑います。「可愛い!」「この子、食べて良いの?」理事長が感動します。「作品が生まれてる!」事務長は現実に戻します。「生まれていますが、時間が経つと溶けます。写真を先に撮りましょう」

ミニボードの良さは、役割分担が自然に出来ることです。塗る人、置く人、仕上げる人、並べる人。手が動かし難い方は、色を選んだり、置く位置を指示したりするだけでも参加になります。むしろ「監督」がいると作品が締まるんです。「そこ、もう少し右」「ここに白を足す」その一言で、場がクリエイティブになります。

クライマックスを成功させる「儀式」を作ると毎回うまくいく

第4章のレクは、見せ場が強い分、段取りをちょっと“儀式化”すると失敗が減ります。難しいルールを作る必要はありません。たった3つで良いんです。「触る前に見る」「食べる前に撮る」「食べる時はゆっくり味わう」。これだけで、作品展の空気が整います。

理事長が宣言します。「展示は一瞬、思い出は長い!」事務長が続けます。「そして食べるのも大事です。冷めないうちに、無理なく、ゆっくり」理事長が笑います。「芸術は胃袋へ、拍手は心へ!」

最後に、作品を並べて全体写真を撮ったら、今日の作品展は閉幕です。終わった後の空気が、だいたい良い。誰かがポツリと言います。「またやりたいね」この一言が出たら勝ちです。おやつが“ただの時間”じゃなく、“今日の出来事”になった証拠だから。

こうして第4章は、並べて切って、歓声で締まる章になりました。次の「まとめ」では、理事長と事務長の結論をきちんと握りながら、明日から回せる“甘い作品展”の芯をギュッと残して締めましょう。

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まとめ…甘いものは世界を救う~特養の“おやつ作品展”は明日も開幕~

特養のおやつって、実はすごい資源なんですよね。食べること自体が楽しみであり、生活のリズムであり、気分転換であり、会話の切っ掛けでもある。そのおやつに「食べられるアート」というひと工夫を足すだけで、いつもの時間が“出来事”になります。しかも、頑張り過ぎなくて良い。貼る、振る、押す、描く、こねる、並べる、切る。どれか一つでも場が成立する。ここが特養向きの強さでした。

第1章の「貼るだけで店っぽい」は、参加のハードルをグッと下げてくれました。選ぶだけでも主役になれるし、最後の一枚をそっと置くだけでも「私の作品」になる。頑張り過ぎずに勝てるのは、現場にとって正義です。理事長が「もうここはカフェだ!」と浮かれても、事務長が「ここは特養です」と落ち着いて返す、そのやり取りすらレクの味になります。

第2章の「振る・押す・閉じ込める」は、拍手が生まれる瞬間を作ってくれました。型を外して模様が出た時、透明ゼリーが光を拾った時、場がフッと明るくなる。あの瞬間の「おぉ」が、今日の満足に繋がります。派手な材料がなくても、変化が見えるだけで心は動く。これは特養のレクで何度でも使える法則です。

第3章の「描いて作って」は、本人の個性がフワッと出る時間でした。線が一本でも笑顔になるし、練り切り風は手の中に季節を作れる。作品が上手いかどうかより、作っている途中の表情が豊かになることが価値になる。なぞり絵方式や役割分担で成功体験を作ると、「またやりたい」が出やすいのも大きな収穫でした。

第4章の「並べて切って」は、作品展のクライマックスでした。切った瞬間に歓声が出る“発表型”は強い。しかも切る作業を担当制にすれば、安全と参加が両立できる。ミニボードデザートのように“1人1枚のキャンバス”にすると、合作が自然に生まれて、全員が作者になれます。最後に写真を撮って展示の時間を作るだけで、思い出としても残りやすい。食べ物なのに、ちゃんと心に残るのが面白いところです。

結局のところ、理事長と事務長の結論は同じでした。理事長は「楽しいを増やしたい」、事務長は「安心して楽しめる形にしたい」。方向は違うのに、ゴールは同じ。だから、おやつ作品展は続けられます。派手な演出がなくても、皆で見て笑って「いただきます」と言えたら、それは立派なレクリエーションです。

明日いきなり大作を作らなくて大丈夫です。まずは「貼るだけ」からでも良いし、「型抜きで一発芸」でも良い。小さな成功を積み上げると、気づいたら季節の定番になります。甘いものは世界を救う。理解者は理事長、証明者は事務長。そして主役は、目の前でにっこりする皆さんです。特養の“おやつ作品展”、次回公演もきっと、期待満載で開幕します。

今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m


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