4月16日はボーイズ・ビー・アンビシャスの日~大志を今日の一歩に変える~
はじめに…「少年よ大志を抱け」は大人にも効く?夢を持つ日にしてみよう
「少年よ、大志を抱け」。学生時代に聞いた覚えはあるけれど、大人になってから真正面から言われると、少し背筋が伸びる言葉です。4月16日の「ボーイズ・ビー・アンビシャスの日」は、クラーク博士が日本の若者へ残したとされる「ボーイズ・ビー・アンビシャス」という言葉にちなむ日。 とはいえ、いきなり「大志をどうぞ」と渡されても、「えっ、今日中に決めます?」と少々困ります。
けれど、大志は必ずしも世界を変えるほど巨大でなくても良いのだと思います。「いつかこんな仕事をしてみたい」「もう少し元気に暮らしたい」「知らない町へ行ってみたい」「趣味を1つ増やしたい」。そんな胸の奥の小さな「やってみたい」も、立派な未来の種です。老若男女、夢には年齢制限も受付終了時刻もありません。
むしろ大人になるほど、夢の前には予定表や財布や体力や家族の都合がズラリと並びます。夢を描いた直後に「でも明日はゴミの日だった」と現実へ戻されることもあるでしょう。それで良いのです。一念発起して生活を全部ひっくり返さなくても、今日できることを1つ選べば、夢は少しずつ「いつか」から「これから」に変わっていきます。
大志とは、遠くのゴールを立派に語ることではなく、自分の心が向いている方向を見失わないことなのかもしれません。春は何かを始めたくなる季節ですが、変化は小さくても十分です。
「もう遅い」ではなく、「じゃあ今日は何をしよう」。そんな軽やかな問いから始めれば、ボーイズ・ビー・アンビシャスは少年だけの言葉ではなくなります。大人も高齢者も、そして少し疲れている日だって、未来へ向かう余白はちゃんと残っています。
[広告]第1章…大志は大きさより方向~「やってみたい」を人生のコンパスに~
「大志」と聞くと、世界を驚かせる発明をするとか、大きな会社を作るとか、歴史の教科書に名前が載るとか、つい壮大なものを想像してしまいます。そこまで考えた瞬間、「いや、私は明日の予定すら怪しいんだけど…」と現実に引き戻される。大人の夢というものは、なかなか忙しいものです。
けれど、「ボーイズ・ビー・アンビシャス」が伝えてくれる大切な部分は、夢の規模を競うことではないのでしょう。子どもの頃なら「こんな仕事がしたい」、大人なら「今とは違う働き方をしてみたい」、高齢になってからなら「もう一度、あの場所へ行きたい」。夢の姿は十人十色で、年齢や環境だけを理由に最初から閉じる必要はありません。
大切にしたいのは、「何を達成したら立派か?」よりも、「自分はどちらへ進みたいのか?」です。旅行でも目的地が決まれば、徒歩なのか電車なのか、途中で休むのかが見えてきます。人生も似たところがあって、進みたい方向がぼんやりでも見えていれば、今日の選択に少し芯が出来ます。反対に、周りが褒めてくれそうな目標ばかり集めても、自分の心がそちらを向いていなければ、途中で息切れしてしまいます。
そこで役に立つのが、日常に現れる小さな「良いな」です。本屋で何度も同じ棚を眺めてしまう、誰かの仕事を見て少し羨ましくなる、テレビで知らない町を見て行ってみたくなる。そうした感情は、立派な計画書になる前の小さな方向標識です。「羨ましいなんて思っちゃダメ」と蓋をするより、「私も少し興味があるのかな?」と眺めてみる。そのくらいの余裕があると、自分の本音が見えやすくなります。
もちろん、見つけた夢を全部を叶える必要もありません。「陶芸をやってみたい」と思って教室を調べたら、思ったより朝が早くて静かに画面を閉じる日もあります。それも立派な発見です。試して違うと分かったなら、方向を少し変えれば良い。右往左往しているようでも、自分に合わない道が分かるたび、進みたい道の輪郭は濃くなっていきます。
大志は、誰かに見せて驚かせるものではなく、自分が明日も少し進みたくなる方向を持つことから始まります。夢がまだ名前を持っていなくても、「ちょっとやってみたい」が残っているなら十分です。その小さな気持ちを雑に捨てずに持っておくことが、未来へ向かう最初の準備になるのでしょう。
第2章…夢は予定表に降ろそう~SMARTで今日できる一歩を作る~
「いつかやってみたい」。この言葉は気持ちが明るくなる反面、なかなか手強い言葉でもあります。「いつか」はカレンダーのどこを探しても載っていません。来週にも来年にも逃げられる便利な言葉なので、気づけば夢だけが立派に育ち、本人はソファでお茶を飲んでいる……なんてこともあります。いや、お茶は悪くありません。問題は、夢の方に出発時刻が書かれていないことです。
そこで使いやすいのが、SMART目標設定法(目標を具体的な行動へ変えるための考え方)です。SはSpecific(具体的)、MはMeasurable(測定可能)、AはAchievable(達成可能)、RはRealistic(現実的)、TはTime-bound(期限を決める)という5つの視点から、ぼんやりした夢を動ける形へ近づけていきます。
「英語を話せるようになりたい」と考えたなら、それだけでも素敵な夢です。ただ、明日の自分が何をすれば良いのかは少し分かりにくい。「毎日30分勉強する」「3か月後までに簡単な会話を覚える」と決めれば、急に手足が生えてきます。 夢そのものを小さくするのではなく、入口を小さくする感覚です。
ここで欲張り過ぎると、「毎朝5時に起きて勉強して運動して読書して資格も取る」という壮大な朝が完成します。初日は意気揚々、3日目には目覚まし時計との全面戦争。これでは本末転倒です。達成できそうな量にして、暮らしの中へ置ける形にすることが大切です。
予定を立てる時には、「毎日できるか?」だけでなく、「忙しい日はどうするか?」まで考えておくと続きやすくなります。30分が難しい日は10分でも良い。外へ行けなければ家で調べる。予定通りに進まなかったら、失敗の判子を押すのではなく、次の方法を探す。試行錯誤しながら調整できる計画の方が、長い目では頼りになります。
そして期限には、少し不思議な力があります。「そのうち片づける」と思っている引き出しは半年眠っていても、「日曜日までに1段だけ」と決めると急に現実味が出ます。夢も同じです。期限は自分を追い詰めるためではなく、「そろそろ動こうか」と背中を軽く押す目印として使えば良いのです。
夢を叶える計画とは、未来の自分へ大量の宿題を出すことではなく、今日の自分が動ける大きさまで夢を切り分けることです。有言実行と聞くと少し身構えますが、誰かへ宣言しなくても構いません。手帳の隅に「今日は資料を1ページ読む」と書くだけでも、その瞬間から夢は空想ではなく予定になります。
大志は遠くに置いたままで大丈夫です。遠いからこそ目印になります。その代わり、足元には今日できることを1つ置く。明日はまた1つ置く。そうして振り返った時、自分でも驚くほど遠くまで歩いていることがあります。大きな夢ほど、歩幅は小さくて良いのです。
[広告]第3章…続く人は気合いより仕組み~三日坊主を責めずに環境を味方に~
新しいことを始めた直後は、やる気が妙に元気です。新しいノートを買い、ペンまで揃え、「今度こそ続く」と気合十分。ところが数日が経つと、ノートは机の端へ移動し、その上に郵便物が載り、やがて存在そのものが景色になります。「私の決意、どこ行った?」となりますが、これは珍しい話ではありません。
夢へ近づく人というと、毎日、物凄い意志の力で自分を奮い立たせているように見えます。しかし、長く続けるには気合いだけを頼りにしない方が楽です。何かを始めるたびに心の中で太鼓を鳴らしていたら、こちらも疲れます。やる気が高い日でも低い日でも、自然に手が動くような仕組みを作っておく方が、ずっと現実的です。
毎日読むなら、本を棚の奥ではなく椅子の近くへ置く。朝に少し運動したいなら、動きやすい服を前夜に出しておく。勉強するなら、机へ座ってから教材を探すのではなく、最初に開くページまで決めておく。こんな小さな準備でも、「さて、どうしよう」と迷う時間が減ります。夢を追うというと勇壮ですが、実際にはこうした地味な段取りがかなり働いてくれます。
そして、三日坊主になった時も、そこで終了にしなくて大丈夫です。3日続けて4日目に休んだのなら、「3日も続いた」と見ることも出来ます。5日目から再開すれば、ただの1日休みです。それなのに「途切れたから全部ダメ」と考えてしまうと、1日の休みが永久休業へ昇格してしまいます。そこまで立派な辞令を出さなくても良いでしょう。
一進一退になっても、進んだ分まで消えるわけではありません。夢を追い続けた人たちの歩みも、一直線だったわけではなく、失敗や試行錯誤を重ねながら前へ進んできました。 小さなことを積み重ねる姿勢が、遠くまで進む道に繋がるという考え方も、毎日の習慣を考える上で心強いものです。
ここで覚えておきたいことわざが、「急がば回れ」です。早く結果を出したい時ほど、一気に生活を変えるより、続けられる形を作った方が結果的には遠くへ行けます。毎日1時間が無理なら15分でも良いし、15分が難しければ5分でも構いません。日進月歩とは、毎日劇的に変わることではなく、昨日よりほんの少し前へ進む日を積み重ねることでもあります。
続ける力は、気合いの量ではなく「やりやすい毎日」を自分で用意するところから育っていきます。出来なかった日は自分を叱る日ではなく、「何が邪魔だったかな?」と暮らしを眺める日にすれば良い。机の位置を変える、時間をズラす、量を減らす。その小さな調整が、夢を特別なイベントから日常の一部へ変えてくれます。
そして気づけば、「頑張って続けている」という感覚さえ薄れていきます。歯磨きのたびに決意表明をする人が少ないように、習慣になれば行動は静かになります。夢に近づく毎日は、意外なくらい普通の顔をしてやって来るものなのです。
第4章…予定通り進まない日も前進~失敗を「修正材料」に変えていこう~
計画を立てた時の自分は、何故か未来の自分をかなり高く評価しています。「来月までにはここまで進んでいるはず」「毎日ちゃんと続けられるはず」と予定表へ書き込み、数週間後に見返して、「誰ですか、この予定を組んだ人は」と言いたくなる。もちろん犯人は自分です。
けれど、予定から遅れたことと、夢から遠ざかったことは同じではありません。体調を崩す日もあれば、仕事が忙しくなる週もあります。思った方法が自分に合わないことだってあるでしょう。順風満帆に進めないからこそ、途中で計画を変える力が必要になります。
失敗した時に役立つのは、「私は向いていない」と自分を判定することではなく、「どこで止まったのだろう」と出来事を見ることです。勉強が続かなかったなら時間帯が悪かったのかもしれません。運動を休んだなら量が多過ぎた可能性もあります。新しい挑戦が上手くいかなかったなら、準備する順番を変えるだけで動き出すこともあります。
夢を追った人たちの歩みも、最初から一直線だったわけではありません。試して、上手くいかず、それでも方法を変えながら進んだ経験から生まれた言葉が、今も人の背中を押しています。 失敗を「終わった証拠」にするか、「次に試すことが分かった記録」にするかで、その後の景色は随分と変わります。
ここで大切なのは、何が何でも続けることでもありません。やってみたからこそ、「これは違う」と分かることがあります。最初に目指した道を離れ、別の道を選ぶのも立派な判断です。臨機応変に進路を変えることは、夢を諦めることではなく、自分に合う道を探している途中とも考えられます。
むしろ気をつけたいのは、1度の失敗から未来まで決めてしまうことです。「今日できなかった」から「私は続かない人」へ、「上手く話せなかった」から「この仕事には向いていない人」へ。心は時々、わずかな材料から随分と大きな判決を出します。そこまで急いで人生会議を閉会しなくても大丈夫です。
失敗は、自分の価値を決める採点表ではなく、次の動き方を教えてくれる修正材料です。七転八起のような勇ましさまでなくても、「じゃあ少し変えてもう1回」で十分でしょう。予定表の線を引き直したり、目標を半分にしたり、今日は休んで明日に回したりすることも、前へ進むための立派な工夫です。
夢へ向かう道には、予定外の曲がり角がたくさんあります。そして後から振り返ると、その寄り道で覚えたことや出会った人が、思わぬ形で役立つこともあります。真っ直ぐ進めなかった日まで含めて、自分の道になっていく。そう考えると、少しくらい予定からはみ出しても、未来はまだ十分に面白そうです。
[広告]まとめ…大志は遠い旗で良い~今日の小さな一歩が未来を連れてくる~
「ボーイズ・ビー・アンビシャス」と聞くと、胸を張って壮大な夢を掲げなければならないような気がします。でも、毎日の暮らしはもっと細やかです。仕事があり、家事があり、体調の波もあり、「今日はもう良いかな」と布団の誘惑に負ける夜だってあります。それでも、心のどこかに「こうなれたら良いな」が残っているなら、未来への道はまだ続いています。
夢は、最初から完成された目標でなくても構いません。「ちょっと興味がある」から始まり、予定表へ小さく書き込み、続けやすい形へ整え、上手くいかなければ方法を変える。その繰り返しの中で、ぼんやりしていた願いが少しずつ自分の進みたい方向へ育っていきます。千差万別の人生なのですから、歩幅まで誰かと揃える必要はありません。
そして、途中で休む日があっても、それまで進んだ距離がゼロになるわけではありません。三日坊主なら4日目から再開すれば良いし、計画が合わなければ書き換えれば良い。「続かなかったから向いていない」と判定するより、「次はどうすれば楽に続くかな?」と考えた方が、ずっと未来があります。試行錯誤できること自体が、前へ進んでいる証拠でもあります。
夢を持つということは、未来の自分を立派に飾ることではなく、今日の自分に小さな行き先を渡してあげることなのだと思います。一念発起して人生を大改造しなくても、気になる本を1冊開く、行ってみたい場所を調べる、誰かに話してみる。それだけでも、昨日とは少し違う景色が始まります。
遠くに大志という旗が見えているなら、今日はそこへ向かって1歩だけ。その1歩が小さ過ぎて笑ってしまうくらいでも構いません。未来というものは、案外そんな地味な足音を集めながら出来ていくのでしょう。「少年よ、大志を抱け」。その言葉を少し借りて、大人も高齢者も、「さて、私は何をやってみようかな?」と笑える4月16日になれば素敵ですよね。
[ 広告 ]今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m
[ 応援リンク ]
ブログランキング2つに参加しています。応援クリックをお待ちしております。
[ ゲーム ] 作者のitch.io(作品一覧)
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。