はり・きゅう・マッサージの日に告ぐ!――東洋の知恵を施設に招くその日まで

目次
はじめに…8月9日は肩こりと冷えと無関心に一刺しを
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8月9日、それは人知れずやってくる――「はり(8)きゅう(9)マッサージの日」。
えっ、知らなかった?
それもそのはず。
誰かの誕生日でもなければ、スーパーが大安売りするわけでもない。
テレビが特集を組むことも、商店街が紅白幕を出すこともない、いわば静かな主張の日である。
しかしこの日、じわじわと肩こりがひどくなっていた人にとっては希望の灯かもしれない。
腰が「パキッ」と鳴るたびに年齢を感じるあなたにとっては、救世主かもしれない。
さらには、特養の入居者が「わしの膝、もうちょっとで春が来る」と詠むかもしれない、そんな日だっていいじゃないか。
そう、この日をただの語呂合わせで終わらせるなんてもったいない。
なぜなら“はり・きゅう・マッサージ”とは、古代中国の春秋戦国時代から続く、人類の叡智とツボとの格闘の歴史。
気持ちいいだけではない、ちゃんと理屈もある、そこに効く理由がある。
そんな東洋医学のすごみを、今こそ私たちの“生活の場”に取り戻すときが来たのではなかろうか🩷。
この日をきっかけに、「え?鍼灸って施設にも来てもらえるの?」「外部のマッサージ師を呼んでもいいの?」といった“うっすらとした驚き”を、お茶とおせんべいと共に語ってもらえるような時代になったら素敵だ。
というわけで今回は、まじめな制度の話もユルく楽しく、そしてちょっぴり革命的に、「はり・きゅう・マッサージの日」をネタに施設の未来を語ってみたいと思います。
どうか肩の力を抜いて、読んでってくださいね。
肩がこるとツボ押しちゃうよ?
第1章…あの人の腰痛が鍼1本で軽くなる…かもしれない件
ある日、施設の廊下で「アイタタタ…」と腰を押さえながら歩くおじいちゃんを見かけた。
近寄って「どうしました?」と尋ねると、「いやあ、昨日テレビ体操で張り切りすぎてな…」と、なぜか誇らしげ。
だが次の瞬間、「昔は鍼を打ってもらってたんじゃ」と一言。
おや?と思って聞き返すと、「あれはよく効いたのぅ。気持ちよかった」と目を細めていた。
実は、鍼灸やマッサージというのは、年配の方々にとって“若かりし頃に経験済み”な存在だったりする。
昔は近所に必ず1軒はあった鍼灸院。
お灸のにおいがほのかにただよう部屋で、指圧と鍼でほぐされた体と心。
あの記憶があるだけで、安心感が違うのだ。
ところが今の施設では、「そんなもの呼べるなんて知らなかった」「誰に頼めばいいの?」という声が大半。
職員さんも「いやいやウチには関係ないでしょ」とスルーしてしまうことが多い。
結果、肩こり・腰痛・足のむくみといった“小さな不調”は見過ごされたまま、本人はうずうず、職員はなんとなく気づいているけど見て見ぬふり――という微妙な空気が出来上がってしまう。
でもね、実際は違うんです。
鍼灸やマッサージは、訪問で受けられるのです。
しかも、保険が使える場合もある。
難しそうに見えて、やってみると案外すんなり導入できたりもする。
そして一度体験すれば、「あの鍼の先生、また来る?」とスケジュールを聞いてくるほど気に入る方も多いのです。
つまり、“あの人の腰痛”が軽くなるかもしれないのは、伝説の秘薬でも新素材のサポーターでもなく、たった1本の鍼から始まる物語かもしれないってこと。
その鍼が、笑顔の数をそっと増やしてくれるなら――試してみる価値、あると思いませんか?🩷
第2章…それ導入しない理由あります?――制度と誤解のトリモチ
「訪問マッサージって、保険きくんですよ」「えっ、そうなの?」という会話、もう何年も繰り返されてる気がする。
まるで昭和の流しそうめんみたいに、目の前を通るのに誰も取らない、そんな残念さが漂う。
そもそも、「施設には医師も看護師もいるし、鍼灸やマッサージは外部の人が勝手に来ちゃいけないんでしょ?」という思い込み。
これは多くの施設職員と家族の間で根強い。
でも本当は、施設によっては全然呼べる。
むしろ呼んでいい。
呼んだら喜ばれるかもしれない。
呼ばれたマッサージ師は猫背のまま小走りで来てくれるだろう。
さらに言えば、「特養っていうのは生活の場であって、病院じゃないんだから、医療系はNGでしょ?」という声も聞こえてくる。
うん、気持ちは分かる。
でも待って、生活の場だからこそ、“日常的な不調のケア”が大事じゃない?湿布でごまかすのが日課になってる人たちに、ちゃんとした手当を届けたっていいじゃない。
もっと根が深いのが、“施設が動かない問題”。
「本人が希望したら紹介しますよ」なんて言うけど、そもそもその“希望”を口にできる人ってどれだけいるの?
認知症の方が「鍼を打ってもらいたいのですが…」なんて急に言い出したら、それはそれで事件である。
だからこそ、施設側が一歩踏み込んで、「こんな選択肢もありますよ」とそっと差し出す必要があるわけで。
でも、あえて言わせてもらえば――もしかして、「知られると面倒だから黙ってる」ってこと、ないですか?
外部の人が入ると、内部のやり方が見られる。それが不都合ってこと、あるのかな?
いや、言いませんよ?誰とは。
どこがとは。でも、あるよね、そういうこと。
結果として、導入のハードルは“制度”や“費用”ではなく、“空気”だったりする🩷。
実際に来てもらえば、「おぉ…これはアリかも」という反応になるのに、その手前で止まってしまう。
まるで鍋の火を止めたのに、しゃぶしゃぶの肉を入れ忘れてたときのような、もったいなさ。
このトリモチのような誤解と遠慮の世界を、そろそろ切り裂いてもいい頃なんじゃないかな。
だって、体は待ってくれない。
コリはたまるし、関節はカチカチになるし、ため息は深くなる一方だ。
その前に、鍼でも灸でも、まずは一発、どうでしょうか。
第3章…“知ってる”と“使える”の間には紙1枚と職員のひと言がある
「訪問鍼灸とかマッサージって、よさそうだよね~」と話題にはなるけれど、実際に導入されてる場面ってなかなか見ない。
なぜかといえば、「話は聞くけど、やり方が分からない」という“腰まで浸かってるけど泳がない人”状態の人が多いから。
そもそも、外部サービスの導入って聞くだけで、「なんか面倒くさそう…」「施設長に聞かないと…」「医師の同意が必要なんでしょ?」と、急に顔つきが“会議疲れの主任モード”になる職員が一定数存在する。
でも実は、やることはそんなに難しくない。
やる気とタイミングと、あと書類がちょびっとあるだけ。
もっと言えば、「あ、〇〇さんのお身体のケアにこういう選択肢もありますよ」って誰かが言うかどうか、それだけだったりする。
たとえば医師の同意書。
これは確かに必要だけど、「あれもこれも説明しないといけない!」って構えすぎるから進まないだけで、だいたいは業者さんが用意したフォームがある。
お医者さんも「へぇ、こんな感じで書けばいいのね」と分かれば、意外とスムーズにいく。
それなのに、現場では“同意書の壁”が妙に神格化されてて、「医師のご意思は絶対…」みたいな空気が漂ってたりする。
いやいや、神託じゃないんだから。普通の書類なんだから。
さらに、職員が「知らない=ダメ」と思い込みがちなのも問題。
自分が詳しくないサービスにはブレーキをかけたくなるのが人の常。
でも、だからといって“知らないことは無かったことにしていい”わけじゃない。
本人と家族の選択肢を広げるのは、施設の役目でもあるはずなのに、「トラブルになると困るから…」でスルーされる場面も少なくない。
一方、利用者さん側も“どう頼んでいいか分からない”という立場にいる。
よくあるのが、「息子に頼んでみる」と言ったきり半年が過ぎるパターン。
息子さん、あなたのひざ関節の悲鳴に気づいてくれない限り、永遠にその計画は実行されないのです…。
だからこそ、ここで必要なのは“たったひと言”。
「実はこんなサービスがあるんですよ」と職員がさりげなく声をかけるだけで、世界が変わる可能性がある。
その言葉が紙1枚の申請につながり、数週間後には、利用者さんが「先生、ここのツボ、覚えててくれてありがとねぇ」なんて言いながら笑っているかもしれないのだ。
そう、“知ってる”だけじゃ足りない。
“使える”ようにするには、ほんの少しの勇気と、ひとさじの仕組みが必要なのです🩷。
第4章…営業が苦手な鍼灸師に捧ぐ“8月9日”の魔法のかけ方
暑い夏の日差しのなか、背中にツボの図を忍ばせた鍼灸師がひとり。
目指すは、静かに暮らす高齢者のもと…そんな姿を思い浮かべたあなた、ちょっと中華ファンタジーが混じってます。
でも実際、町の鍼灸師さんたちには、何かと勇気が必要な季節なのです。
「訪問って、どうやって声かけたらいいんですか?」「施設に行って“鍼打ちましょうか”って言うわけにも…」という悩み、ものすごくよく聞きます。
そりゃそうです、鍼と灸を背負って突撃したら、昔なら武士、今なら通報案件。
でも、ここで活躍するのが“8月9日”という名の、まっとうな入り口。
たとえば、その日は「今日は“はり・きゅう・マッサージの日”なんですよ~」と涼しい顔で施設を訪ねるだけでOK。
「そんな日あるんですね!」という会話が生まれ、「よかったら10分だけ肩に触れてみましょうか?」という自然な流れに。
そこに「押し売り感」は皆無。
むしろ“記念日文化”を使ったやわらかな出会いが、始まりの一歩になるのです。
さらに上級テクニックとして、“施設職員向けのプチストレッチ講座”という名の名刺交換会があったりします。
ほぐすのは肩ですが、本当は関係性をほぐしているのかもしれません。
職員さんが「あ~そこ気持ちいいです!」「そこ誰にも分かってもらえなかったところ…」と感激したあと、「利用者にもやってあげたい」と思う流れは、もはや美しき連鎖反応。
それでも「そんなイベント開催のきっかけがない」というあなたには、“リーフレット作戦”というひと手間も。
〇✕クイズ形式で「お灸ってやけどする?➡✕です」とか、「鍼は一度打つとクセになる?➡✕です(いい意味で)」なんて楽しいデザインにして、施設の玄関にひょっこり置いておく。
誰かが手に取ってくれれば、その時点で“入口”はもう開いているのです。
つまり、“はり・きゅう・マッサージの日”は、知らぬ間に自分を売り込むための口実ではなく、自分を知ってもらう機会なのです🩷。
声を大にせず、そっと置いて帰るだけでも、誰かの中に“あ、今度頼んでみようかな”が残るかもしれない。
なんだ、意外と簡単じゃないか。
そう思った鍼灸師のあなた、今年の8月9日は名刺をポケットに、タオルと笑顔を忘れずに、そっとその扉をノックしてみてください。
第5章…特養は籠城か解放か――一人の鍼灸導入が起こす福祉の中の革命前夜祭
ある特別養護老人ホームでの出来事。
利用者のひとり、80代の女性がぽつりと家族に言った。
「昔のように、またマッサージが受けられたらねぇ…」
その言葉を聞いた娘さんは、ちょっとした思いつきで地域の鍼灸院に連絡した。
すると、「訪問対応、やってますよ~」という快い返事。
しかし話はここで終わらない。
施設に相談すると、「ええっ、外部の人を呼ぶんですか?」と、職員が集団で固まった。
そりゃそうだ、特養は“生活の場”をうたっていても、実態は“体調不良がデフォルト”の方々が多い場所。
介護も看護もギリギリの人数でやりくりしており、外部の専門職が来て中をのぞかれるのは、何となく避けたい。
そう、ここには“空気という名の見えない壁”が立ちはだかる。
でも娘さんはあきらめなかった。
「保険で行ける範囲ですし、本人の希望ですし」と粘り、ついにOKが出る。
数日後、施設の玄関にあらわれたのは、真っ白なポロシャツに身を包んだマッサージ師。
手にはお灸と、穏やかな笑顔。
施術は10分。だけどその10分で、利用者の表情がふわっとやわらかくなり、笑顔がにじむ。
「あぁ、ありがたいねぇ。こんなに丁寧にしてもらったの、何年ぶりだろう」
周囲で見ていた職員もそっと近寄り、「ウチの〇〇さんにも…」と小声でつぶやく。
そして次の週、2人目の訪問が決まる。
そう、一人の希望は小さな風となり、その風が施設内の空気を変える。
やがて他の家族も「うちの父にもお願いしたい」と声を上げ、ついに理事長と施設長が「うちは外部サービスの受け入れを積極的にします」と掲げるに至る。
気づけば、鍼灸やマッサージが当たり前のように出入りする施設がそこにできあがっていた。
もちろんそこに至るまでには、「同意書ってどうするの?」「医療行為じゃないの?」「コストは?」といった難問があった。
でも、それらはすべて“やる気と対話”と“ほんの少しの柔軟さ”で解決できたものばかりだった🩷。
特養とは、終の棲家であると同時に、可能性の交差点でもある。
封じられた選択肢を、本人の声から解き放つこと。それは、福祉の中に風通しを作るということ。
あなたの一言が、最初の風になり得るかもしれない。さて――どうする?
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まとめ…マッサージ師が施設に舞い降りる~その日は案外すぐかもしれない~
「鍼とかお灸とか、なんだか難しそうでよく分からないし…」という声が聞こえてきそうだけれど、実はそんなに構える必要はない。
ちょっと肩がこったな、と感じたその時点で、もう誰かに頼ってもいいし、やってみたいなと思った時点で、その選択肢はじゅうぶん“あなたの人生に関係のあること”なのだ。
施設に暮らす人たちは、毎日をしずかに、だけど確かに生きている。
そこに“ちょっと気持ちいい”“ちょっとラクになる”があるだけで、世界の見え方が変わることだってある。
誰かの手によって、コリがほどけ、言葉がほぐれ、気持ちがほどけていく。
たったそれだけのことが、たったそれだけじゃない毎日をつくっていく。
「ウチの施設には関係ないよ」「今さら新しいことは…」という空気に負けずに、一人の利用者や家族が動くことで、空気は変わる。
いや、変えていい。
なぜなら、その場所は“人生の最後の時間”を過ごすところかもしれないからこそ、最後まで“心地よく生きること”をあきらめてはいけない場所なのだから。
8月9日、“はり・きゅう・マッサージの日”。
それは、誰かの笑顔を取り戻すきっかけになるかもしれない。
鍼が1本、灸が1点、そしてやさしい手がひとつあれば――今日という日が、ちょっぴり楽しく、やさしくなれるかもしれない🩷。
さあ、そっと言ってみよう。
「ちょっとだけ、マッサージ、お願いできますか?」って。
[ ⭐ 今日も閲覧ありがとう 💖 ]
読み込み中…読み込み中…読み込み中…読み込み中…😌来場された皆様、今日という日の来訪、誠にありがとうございます
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