雨の季節に何食べる?お酢と梅干しと入梅イワシの美味しい関係

目次
はじめに…ジメジメだけじゃない梅雨の魅力を見てみましょうか?
🎻BGMをご用意しました。お好みで▷ボタンでお楽しみください。
窓の外からポツリ、ポツリと音がする季節になりました。
そう、ついにやってきた「入梅」。
この字面だけでも、なんだか身体がジトっとする気がしませんか?
でもご安心を。ただ湿気に負けて髪の毛が膨らむだけの季節じゃないんです。
この時期、実はとっても食べ物が面白い。
酸っぱいものが恋しくなったり、魚がぐっと美味しくなったり、冷蔵庫に酢の瓶が並び始めるのもこの頃。
「梅雨?うんざり…」というアナタ、ちょっと待ってください。
入梅というのは、ただ傘が増えるだけの話ではありません。
食卓に小さな革命が起こるサインでもあるのです。
カビとの戦い?
冷えとの格闘?
それもあります。
でも、それ以上に、「梅」「酢」「青魚」たちのパワーが光り輝く、年に一度の旬祭りでもあるのです。
だからこそ今、食べること。
楽しむこと。
そして、クスッと笑って健康になること🩷。
そんなちょっぴり乙な“入梅エンタメ”をお届けします。
雨音をBGMに、しっとり、でもサクサク読める入梅グルメ談義。
傘を持つ手が軽くなるような、そんな読み物に仕上げてまいります。
どうぞ、お楽しみに。
第1章…入梅って結局はなんのこと?雨の妖精がカレンダーにいた頃の話
入梅――なんて読むかご存じですか?
「にゅうばい」です。
「つゆいり」ではありません。
言葉の響きからして、ちょっとお上品というか、ややこしい感じがするのですが、意味するところは実にシンプル。
つまり「梅雨が始まる頃」ということ。
しかもこの言葉、ただの気象用語ではなく、農業と文化の交差点に立つ“雑節”というカテゴリーに属しています。
二十四節気の陰でこっそり出番を待っていた、裏番長のような存在なのです。
さてこの入梅、どのタイミングでやってくるのかというと、実は「立春から135日目」だとか、「黄経80度に太陽が来た時」だとか、なんだか理科と歴史と数学を混ぜて煮詰めたような決まり方があるのです。
でもそんな難しい話はさておき、感覚的には「あ、なんか湿度上がってきたな…」と思った頃がだいたい入梅。
だいたい六月初旬から中旬、南の沖縄からじわじわ北上してくるこの“ジメジメ前線”、名前が風流なのに体感はムレムレ。
天気は曇り、髪はうねり、足元はぬかるむ。
なんて季節…。
けれど、そんな「湿気の申し子」な時期だからこそ、日本人は昔から食べ物で勝負をかけてきました。
季節に勝つには、まずは胃袋から。
カビるんるんに心を支配される前に、酸っぱいものでリセットをかける。
それが“入梅グルメ🩷”の始まりだったのかもしれません。
ちなみに「入梅」とは言いますが、梅の実が熟し始めるからこの名前がついたという説もあり。
つまりこの言葉自体が、すでに美味しそう。
雨は鬱陶しくても、「梅」の文字が入っているだけで、どこか風情と食欲が混ざってくるのが不思議です。
というわけで、次章からはこの“湿気バトル”に打ち勝つお酢・梅干し・イワシたちの三銃士をご紹介してまいりましょう。
傘の中からこんにちは、入梅の底力をお見せします。
第2章…お酢のチカラが梅雨を制す!? 雨ニモ負ケズ酸味ニ勝ツ食卓革命
雨が続くと、なんとなくご飯を作るのも億劫になってきます。
冷蔵庫のドアを開けては閉め、レンジの前で立ち尽くす…。
そんなあなたの背中を押す、救世主食材が今こそ旬を迎えます。
はい、まずはド定番にして無敵のエース、その名も「お酢」。
そして、お酢を使いこなす名選手たち、梅干し、らっきょう、甘酢しょうがに、南蛮漬けイワシ。
湿気に負けない強靭な食卓、それが“入梅メシ”の真髄です。
「お酢って、ただ酸っぱいだけでしょ?」と思ったそこのあなた、今日からお酢を見る目が変わります。
実はお酢、ただの味付けどころか、殺菌、抗菌、保存、そして食欲増進と、実にマルチな働き者。
しかもこの季節は、食中毒のリスクがグンと上がる時期。
つまり、冷蔵庫にお酢があるだけで一家の守り神になってくれるのです。
なんだか急にカッコよく見えてきませんか?
酢よ、君はほんとうに酸(す)ばらしい。
らっきょうなんて、毎年この時期にしか漬けられない、まさに旬の一発勝負。
サクッとした歯ごたえに、ピリリと香る香味。
白ご飯が進む進む。
そして梅干し。
すっぱい、しょっぱい、でもそれが良い。
最近は甘めに漬けた“やさしい梅干し”や“はちみつ仕立て”なんてオシャレ路線も出てますが、昔ながらのガツンとした塩梅(えんばい)も見逃せません。
しかもこの酸っぱさには理由があります。
唾液が出ることで消化を助け、疲労回復にもつながると言われているんです。
なんなら、テンションの下がった雨の日に梅干しをひとつ…なんていうのも、案外「元気玉」になるかもしれません。
雨でジメジメ、心がダウン…そんな時こそ、口に広がる酸味で一発逆転。
酢の物、ピクルス、甘酢炒め、冷やしうどんのトッピングに梅干し一粒。
気分だけじゃなく、カラダも軽くなってくる気がします。
この時期の食卓は、味付けじゃなくて“整え方”が勝負。
湿気に負けないメンタルと体調管理、すべてはキッチンから始まるのです🩷。
第3章…殿様がイワシを焼く!? 江戸の救済メシと現代のヘルシー生活
入梅の頃、天からは雨が、海からはイワシが舞い降ります。
…って書くとファンタジーですが、実際に梅雨の時期はイワシがよく獲れる“旬”なんです。
この時期のイワシは脂がのっていて、しかも栄養たっぷり。
DHAとかEPAとか、健康系のCMでお馴染みのカタカナ栄養素もばっちり搭載されているんですよ。
だからこそ昔から、日本人はこの魚に助けられてきました。
ちょっと歴史をひもとくと、江戸時代の話が出てきます。
とある殿様、飢饉で苦しむ民衆に、なんと「イワシを1人に1匹ずつ焼いて振る舞った」なんて逸話があるんです。
いまで言うなら“魚系バラマキ政策”ですが、その効果は絶大だったようで、入梅イワシは「民の命をつなぐありがたい魚」として大人気に。
現代ならSNSでバズってるところです。
ちなみにイワシ、名前の由来が「弱し」ってくらいデリケート。
水揚げ後の鮮度劣化が早く、ちょっと目を離すとグッタリしてしまいます。
でも、その繊細さを逆手に取って、じゅわっと揚げて、キュッと酢に漬けて…そう、あの「南蛮漬け」が抜群においしいんです。
表面サクッと中ふんわり、酸味で引き締めたその姿は、雨に濡れても凛と立つ女武将のよう。
また、イワシの天婦羅も見逃せません。
外はカリッと、中はとろける脂がじゅわり。
お好みで大葉や生姜と合わせても最高。
ここでも“酢”が大活躍。
酢醤油やぽん酢とあわせれば、脂のしつこさを見事に中和してくれるというから、まさに入梅コラボの真骨頂。
魚と酸味のデュエットが、梅雨の憂鬱を軽やかに打ち消します。
そして最後に、この季節にぴったりなのが“梅”とのコラボレーション。
イワシの梅煮って聞いたことありますか?
青魚の臭みを消しつつ、梅の酸味と甘辛タレが見事にマッチ。
これがもう白ごはん泥棒。
ひと口食べたら箸が止まらない、いわば“雨の日の誘惑弁当”なのです。
ジメジメした空気のなかでも、ふわっと漂う香ばしいイワシの香り。
あれ、なんだかちょっと幸せじゃないですか?
雨の季節はイヤイヤ過ごすものじゃなく、しっかり味わって乗り越えるもの🩷。
そんなことを、昔の殿様とイワシが教えてくれている気がします。
第4章…甘い梅干しは反則か!?「甘露梅」ってなんだか貴族のスイーツ説
「梅干し」と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
酸っぱい、しょっぱい、シワシワ、戦国武将の携帯食…。
たしかにそのイメージも間違ってはいません。
けれどこの季節、もうひとつの“梅”の世界があるのです。
そう、それが“甘露梅(かんろうめ)”。
この存在、まだ知らないなら人生、少し損してます。
甘露梅は、あのすっぱい梅干しとは別物。
ふっくらやわらか、ほんのり甘くて、口に入れた瞬間「これは…お菓子…?」と脳がちょっと混乱する梅です。
冷やしておけばデザート、温かいお茶と一緒に出せば和風アフタヌーンティー。
なんなら、職場の疲れた午後にこっそりつまんで、梅雨のうっぷんを静かに発散することだって可能です。
しかもこの甘露梅、ただ美味しいだけではなくて、体にもやさしいのが魅力。
じんわりと広がる塩分は、梅雨でジメッとした体にありがたい存在。
実はこの時期、汗はあまりかかないようでいて、湿度による微妙な発汗でミネラルがどんどん抜けていく“なんちゃって脱水”が起きやすいんです。
つまり、知らぬ間に塩分が足りなくなってることも。
そんなとき、甘露梅を一粒…って、まるでCMのようですが、実際に梅と塩分の組み合わせは、梅雨を健やかに乗り切る定番中の定番なんです。
そして忘れてはいけない名脇役が「新茶」。
ちょうど初夏に出回るこの新茶と甘露梅の相性は、言わば“初恋レベル”。
やわらかな渋みに梅の甘酸っぱさが寄り添って、口の中で「梅昆布茶を超えた何か」が生まれる瞬間がたまらないのです。
お茶請けに、塩気もあり、糖分も控えめで体に優しい。
こんなに優等生なおやつが、ほかにあるでしょうか?
ちなみに中国の三国志時代には、あの曹操(そうそう)が兵士たちに「この先に梅の林があるぞ~」と励まして、喉の渇きを癒したという逸話もあります。
現代なら「次のコンビニで塩分チャージ」といったところでしょうか。
どの時代も、人は梅で勇気づけられる運命にあるのかもしれません。
甘露梅は梅雨の救世主。
食べてよし、癒されてよし、とても超優秀。
これを食べながら雨音を聞いていると、なんだか「雨って悪くないな」って気持ちになるんです。
甘いのに、渋い。
やさしいのに、しっかり効く。
そんな梅の世界、あなたもぜひ、ひと粒どうぞ🩷。
第5章…冷蔵庫で梅雨を漬ける!ピクルスにらっきょうにみょうがと全部入り!
雨の音を聞きながら、冷蔵庫の中をのぞく。
そして思うんです。
「ああ…またキャベツがしなびてる…」と。
そんなとき、あなたを救う魔法のワード、それが“漬ける”。
酢漬け、それはこの梅雨にこそ輝く、主婦・主夫たちの逆転ホームランなのです。
ピクルスと言えば洋風のイメージがありますが、酢に漬ける行為そのものは、日本の食文化でもずーっと昔から行われてきました。
らっきょうもそう、しょうがもそう、そして最近ではトマトもオクラもみょうがも、なんでもかんでも「漬けときゃ美味しい」時代。
いや、時代っていうか、もはや信仰に近い。
なにが良いって、まず「持つ」。
保存が利く。
冷蔵庫の中で「アタシまだいけるよ」って顔して待っててくれるんです、酢漬けたちは。
そして取り出して一口食べれば、シュワッと酸味、シャキッと食感、そしてなぜかやる気がわいてくる。
そう、これはもう調味料じゃない。
ほぼ“メンタルケア”なんです。
しかも酢漬けの良いところは、作るのがやたら簡単なこと。
好きな野菜を切って、軽く塩を振って、あとはお酢と砂糖とちょこっとの塩を混ぜてドボン。
それだけで、雨の日でもお弁当のすみに華が咲く。これがあるだけで「うち、ちょっと料理できる感」まで出せちゃうんですから、酢って本当にスゴい。
みょうがの酢漬けは、ちょっと大人びた味で冷奴に乗せると最強。
しょうがはお寿司屋さんだけのものじゃありません。
ごはんに添えても、焼き魚に合わせても、冷たいそうめんの隣でも活躍します。
そして最近のトレンドは“カラフルピクルス”。
赤パプリカ、黄パプリカ、紫玉ねぎ…。
雨で沈みがちな気分を、まるでステンドグラスみたいな食卓でぶち上げてくれます。
そして、ちょっと余った酢の漬け液、捨てないでください。
ドレッシングに再利用しても良し、鶏肉を軽く煮ても美味し。
なんなら炭酸で割って「自家製ビネガードリンク」だって作れちゃいます🩷。
漬けてよし、飲んでよし、飾ってよし、語ってよし。
まさに酢の底力、ここに極まれりです。
つまり、梅雨をうまく乗り越えるヒントは「いかに美味しく“漬ける”か」にかかっているのです。
湿気でモヤモヤする心にこそ、キュッと酸っぱい一品。
酢漬けたちが冷蔵庫で小さく微笑みながら、今日も出番を待っているのでした。
[ 広告 ]
まとめ…雨に唄えばお酢も笑う~入梅シーズンのご飯は心まで整える~
ジメジメ、ムシムシ、うっとうしい…そんな言葉で語られがちな梅雨ですが、食卓に視点を移せば、実は“しれっとご馳走が揃う季節”だということに気づきます。
らっきょうに梅干し、甘露梅にイワシ、ピクルスに南蛮漬け…冷蔵庫の中がちょっとした雨季の宝箱のようになってきた気がしませんか?
この季節を乗り切るカギは、決して「我慢」ではなく、「美味しさとの付き合い方」。
酸っぱいものは体にも心にも効くし、塩分は意外と汗に溶けていく。
お酢の殺菌パワーは冷蔵庫の番人だし、イワシの脂は梅雨明け前のビタミン爆弾。
雨の中、台所でちょこちょこと野菜を漬けるあなたの姿は、もはや“気象と戦う家庭の錬金術師”です。
そして何より、この入梅という季節には「風情」があります。
空気の中にうっすらと香る土のにおい、雨に濡れた紫陽花の色、そして食卓に並ぶツヤツヤした梅干しや黄金色のらっきょう。
どれも、日々の暮らしにささやかな彩りを与えてくれます。
梅雨だからこそ楽しめる味、香り、風情、それらが揃ったこの時期は、まるで“日本らしさ”の濃縮エキスのよう。
検索でたどり着いた皆さまも、ここまで読んでくださったなら、ぜひ今日の晩ご飯にひとつ、“入梅の味”を加えてみてください。
そして心のどこかで「ちょっと雨も悪くないな」と思っていただけたら、それがきっと、最高の調味料です🩷。
[ ⭐ 今日も閲覧ありがとう 💖 ]
読み込み中…読み込み中…読み込み中…読み込み中…😌来場された皆様、今日という日の来訪、誠にありがとうございます
お気づきのご感想を是非、お気軽にお寄せくださいましたら幸いです
😌2つも参加して欲張りですが、是非、ポチっと応援をよろしくお願いします
コメント ( 2 )
トラックバックは利用できません。
こんばんは。
入梅の頃は、ジメジメして菌が発生しやすいので
食べ物にも気をつけないと、と思っていました。
お酢は殺菌効果がありますね。
コメントありがとう(*^▽^*)
食べ物の菌も大事ですが口内の菌も大事です。
歯磨き大切にしてくださいね。
歯ぐきを傷つけないように丁寧に磨くのがコツです。
丁寧さと回数で、食中毒以外の菌での体調不良が激減できるはずです(*^▽^*)