高齢者施設のプライバシーとプライベートって守れてる?尊厳を保つ工夫は?

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はじめに

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高齢者施設のプライバシーの課題。

プライバシーを保ってプライベートな空間を守ることって大事ですよね。

それが尊厳を保持することにつながりますし、高齢者さん1人1人に活き活きとした生活を過ごしていただく礎になります。

今日は、高齢者施設で過ごす皆様のプライバシーとプライベートな空間作りに、このような工夫はどうでしょう?

そんな話題です(*^▽^*)



高齢者施設のプライバシーとプライベートな空間の課題

高齢者施設…。

今や多様化していますが、最も人気があるのは特養…特別養護老人ホームでしょうか。

他にも老人保健施設、ケアハウス、グループホーム、サービス付高齢者住宅、有料老人ホームなど、いろいろな施設がありますよね。

基本的には入居される高齢者さんの心身の状態によって、施設の種類、入居先が決まると言えるでしょう。

いろいろとある施設ですが…。

高齢者さんのプライバシーをどこまで守れるのか?

私は入居=プライバシー=ゼロだと思っています。

これから入居される高齢者になられる方、よ~く覚えておいてくださいね。

ゼロです。

言い切りました。

ゼロ以外の回答をお持ちの方もおられるかもしれませんが、少なくとも私の中ではゼロ以外にあり得ません。

だからこそ、高齢者さんのそれぞれが施設に嬉々として入居せず、半ば諦めたご様子で入居されます。

ご自身で考えられる高齢者さんは様々な理由をつけて…。

送り出すご家族様も施設に様々な理由付けをして…。

プライバシーがない施設で過ごすことを選択するに過ぎません。

きっと、誰もが入居後に待ち受けるプライバシーがゼロの世界を知らないのだと思います。

そこで、プライバシーがゼロの世界。

高齢者施設のご様子を紹介しようというのが本記事の眼目です。

高齢者施設のプライバシーとプライベートな空間を守れていますか?

昔からある古いタイプの施設や病院では多床室と呼ばれるお部屋があります。

これ、いわゆる4人部屋。

昔は6人部屋とか8人部屋というものも存在していたのですが…。

1つの大部屋をカーテン1枚で遮ったお部屋です。

くっしゃみ1つ…、咳払い1つ…、職員さんの呟き…全部が聞こえてしまい、お部屋の全員に周知されてしまいます。

テレビやラジオはイヤホンなしには聞けません。

通常音量であれ、難聴から大音量になってしまうにしろ、同室者からのクレームの原因になってしまいます。

耳障り…というやつです。

寝たきりの方であれば、ベッド上でおむつ交換をします。

排泄物の臭いがお部屋に充満してしまう。

他にも目障り…などなど…同室者とのトラブルは絶えないプライベート空間…もはやプライベートはゼロと言えるでしょう?

個室なら、この手の差しさわりは解消できそうですよね。

個室でも、排泄の臭気が廊下に漏れ出てしまう…なんて通気の悪い施設もなきにしもあらず…。

職員はノックもなしに無言でお部屋に再三、訪室する。

夜間巡回もあるので、24時間、気にしてしまうと気がくるってしまう環境かもしれません。

障害を抱えて身動きが儘ならないようになると、
□ お世話になっているのだから…。
□ 入所契約をしたのだから…。
□ お金を払っているのだから…。
様々な理由でもって、ご自身を納得させているだけでしょう。

他にも、
□ 転倒した…→全身のボディチェック
□ お風呂…→全身の洗身と皮膚観察
□ おトイレ…→排泄物の異常や消化未消化チェック
□ お食事…→残量チェックに嗜好チェック
□ 入所時…→現在過去未来のデータチェック
と、根掘り葉掘りとプライバシーは記録化されてしまいます。

高齢者施設のプライバシーとプライベートな空間…。

入所してしまうとゼロになる世界。

入所する前には、私は絶対に嫌だ…そう思ってしまいます。

けれど、抱えた障害によるご本人様の事情や介護者の負担といったご家庭の事情が施設入所を余儀なくしてしまう。

プライバシーやプライベートな空間のない状況には想像するだけでも居心地が悪い。

仕方がない…呪詛のように自分に言い聞かせて感覚を麻痺させる。

正常であれば、そこは決して安住の地とは呼べないものである。

高齢者施設でプライバシーを守り尊厳を保つ工夫をご紹介

と、辛辣に語ったところで、入所された高齢者さんご本人様の流される境遇は変わらない。

とはいえ、施設職員さんはこうした高齢者さんの心理を受けとめつつ、プライバシーの保護やプライベートな空間の確立に向けて努力を怠ってはいけない。

□ こういう建物構造だから…。
□ こうしたタイムスケジュールだから…。
□ 事故を無くすために必要だから…。
□ 苦情は嫌だから…。
などなどのネガティブな発想の裏には、
□ 1人1人の高齢者さんの尊厳や権利を尊重出来ていない。
という背景が見え隠れしてしまいます。

高齢者さんの尊厳を保つための工夫を、1つずつ理由を添えて提供できるようにしましょう。

□ 環境改善
□ タイムスケジュールの個別化
□ ケアプランの個別化
高齢者さんご自身の苦痛を軽減するには、この3点を煮詰めていくことが必須です。

逆に、この3点を動かさない施設ほど、高齢者さんを一定の型枠にはめてしまうことになりかねません。

工夫としてはですね…、

機械に頼れることは頼ってしまう

病院なんかでは、よくあるのですが、各お部屋、それもベッド単位で壁に配管を通して強力な吸引器が設置されていたりしますよね。

あれをお部屋の空気を正常化できるように設計する…お金がかかりますけども…。

他にも起き上がりや立ち上がりでセンサーが反応するシステム。

心拍数や血圧、体温などを検知するシステム…。

それぞれを記録してシステムソフトに自動で入力してくれる…。

プログラマーがいれば、それほど難しいことではありません。

機械に任せてしまえる部分はお任せしてしまいましょう。

高齢者さんが自然体として気付かない間にわずらわしさなく記録が済むわけです。

これで大きく環境が変化しますよね。

と、大掛かりな話題でしたね…。

身近なところでは、
□ 各ベッド単位で扇風機を設置して風向きや空調を補助する。
□ お部屋に置く物1つ1つを高齢者さんと相談して決める。
□ 飲み物や食べ物を手近に、ご相談して用意する。
□ 壁にポスターやお好みの絵などを掲示する。

少しは高齢者さんの気持ちも穏やかになる…かもしれません。

タイムスケジュールを個別に設定

この辺り、集団を少人数で介護しようとすると、どうしてもスケジュールが画一的にシステム化しちゃうんですよね。

お食事の時間は〇時~〇時。

〇時にはおトイレの介助の時間。

〇時はお風呂の時間…お風呂は週に2回だけ…という具合。

せっかく入居に際して、データをとったのに活かせていないとタイムスケジュール通りにしか生活が出来なくなります。

1つずつ集団で行う点をとっぱらって、高齢者さん個人個人に合わせたスケジュールを相談して決めていきますと生活の場が変化していきます。

ケアプランを丁寧に個別に設定してみよう!

ケアマネージャーさんの計画するケアプラン。

10枚くらいの分厚い冊子ですよね…。

起床から就寝、寝ている間の夜間介護、一週間、一年と視点を変えて項目を作成していきます。

高齢者さんの個性、大事にしたい尊厳の順にきちんと確保できるようにしていきましょう。

まとめ

高齢者施設のプライバシーとプライベートな空間を設けるのは…じつは、とっても難しい。

表面的な言葉や接し方で高齢者さんの尊厳を守れている…そんなつもり介護になってしまう。

もちろん、働き手は重労働ですし、休む間もなく働いているわけですが…。

ハードでもソフトでも、気づきを取り入れて、高齢者さんの想いや尊厳に合致するのであれば実践を重ねていくしかない。

それも1日1日と、コツコツと積み上げることが大事。

急な改革は身に付かず、頓挫してしまいますからね。

野暮ったい記事でした(*^▽^*)

管理人
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