はじめに
10月8日頃~22日頃までの間を二十四節気では寒露と呼びます。
いよいよ秋が深まる頃合いで、周囲も秋に彩られます。
今日はこの頃に飼育のレクリエーションを楽しんでみませんか?
という話題です。
何を飼育って?
秋と言えば…虫でしょう(*^▽^*)
高齢者レクリエーション10月!寒露の頃合いとは?
…の記事でもご紹介したのですが、寒露の頃合いって、日中夜間共に穏やかで過ごしやすい頃です。
レクリエーションは、まぁ…何事も楽しく手先足先五体をフル活用して頭を使うこと。
もちろん、機能を回復したい部分に焦点を合わせて活用できることにことしたことはないです。
ですが、楽しく!ここが大事で、楽しくないと続かないです。
介護職員さんやレクリエーションインストラクターが教師役…なんて設定では本当の意味でのレクリエーションには至りません。
レクリエーションとして1つのネタを提案したら、末広がりに高齢者さんご自身で選択をして可能性の裾野を広げていただきましょう。
高齢者さんご自身が積極的に楽しめる入り口を紹介してみましょう。
そういった点で、取り組みやすい気候として寒露の頃合いはとてもベストです。
活動をしても、動きやすく…美味しいものもたくさんありますからね。
是非、時候を捉えて、様々な視野・見聞を広げてもらうようにしましょう。
高齢者レクリエーション10月!飼育するのは?
さて、寒露の頃合いに登場するのは、キリギリス…。
もといコオロギです。
夜に耳を澄ますと、少し田舎であればうるさいくらいに鳴いています。
これを掴まえてみる。
…高齢者さんでは、難しいですよね。
特にレクリエーションを提供するような施設に通う高齢者さんには不可能です。
…と、諦めてしまいませんか?
体全体を使って追いかけることは怪我の元で難しいのは事実です。
しかし、高齢者さんが子どもの頃は、男女共に野山を駆け回って虫取りをしたものです。
昔取った杵柄と言います。
野原に向かえば、この辺り!と、場所を教えてくださいます。
捕まえるのは職員さんです。
高齢者さんでは無理…と思われた方…職員のポジションで捕まえられましたか?
若い20代の職員さんは虫に触ったこともない…なんて方もおられて虫取りも出来ないかもしれません。
捕まえられる体があっても恐怖心や嫌悪感で捕まえられない。
虫は身近に存在する生き物で共存していますが、無関心になっていませんか?
単なる嫌悪の対象で触れず、寄らず…あるいは飼って育てて…いろんな方が世の中にはおられます。
コオロギなどの虫の専門店も飼う…食べる…いろんな目的で日本にも存在していますからね。
…話がそれましたね…。
コオロギを飼育かごに入れて土を入れ、疑似的な飼育環境を整える。
エサを与え、水を与え、土を入れ替えて飼育を続ける。
このコツコツとしたルーチン。
奏でられるコオロギの声。
いつしか亡くなられて埋葬…。
もちろん、専門性を極めれば越冬、繁殖といった世界や繁殖後の販売まで見えるツワモノも登場するかもしれません。
飼育を楽しむ…その延長線もまた裾野はとても広いと言えるでしょう?
高齢者レクリエーション10月!飼育からの延長線?
で、絵描きをおすすめしたのですけどね。
気候も良いので描きも弾みがつきます。
100円均一でも売っている老眼鏡で虫かごの世界を覗いてみても、クローズアップされた自然もまたひと味違うリアルさを感じさせてくれます。
細部にこだわって、少しずつ絵にしてみるのも楽しいでしょう?
あるいは、秋は創作の秋とも言います。
コオロギの声を聞きながら、想像力を高める一助としながら秋の理解を深め、次なるレクリエーションへの底力に替えてみても良いでしょう。
食欲の秋に持っていくか。
紅葉の秋に持っていくか。
はたまたスポーツの秋に持っていくか。
読書の秋に持っていくか。
俳句や川柳、短歌を創作してみるか。
秋にはいろんな風情がありますので、続けて連鎖的な楽しみを見出すのも一興です。
是非、戸口に立つコオロギと共に秋を満喫してくださいね(*^▽^*)
まとめ
二十四節気の寒露の頃合いにはコオロギの音色が庭を賑わせます。
コオロギの声…心地良いと感じるのは日本人らしい感覚なのだとか…。
外国人にはちょっと理解できない音だとも言われています。
俳句に代表されるように、四季を感じて過ごすのは日本人の美徳の1つ。
レクリエーションに導入して、高齢者さんの能力の底力を支え発揮していただけるように取り組んでみましょう。
結果、秋のいろいろな風情に裾野が広がるほどに、高齢者さんの過去の追憶が進んだり、出来る事柄の再発見、意外な才能の発露につながることは言うまでもありません。
是非、少しの手伝いで大きな成果を挙げていただきましょう(*^▽^*)
