七福神の恵比寿天のご利益とは?10月20日は恵比寿講の日ですね?
はじめに
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10月は一般の地方では神無月と呼びます。
神在月と呼ぶのは出雲大社のある出雲地方です。
全国の神様が出雲大社に集まって会議を開くからです。
神様たちの不在となった地を守り、
留守番をしてくれる恵比寿天がテーマ。
留守番の神様である恵比寿天に感謝し、おもてなしする祭事、
恵比寿講 ( えびすこう ) について、今日は記事にしました。
七福神で知られる恵比寿天とはどんな神様?
七福神の1柱で知られる恵比寿天さま。
狩衣姿で右手には釣り竿、左手には鯛を抱えたふくよかな神様です。
ルーツは外国から来た神様と言われています。
ルーツは七福神ごと、古代のインドや中国から伝承されたと言われています。
とはいえ、平安時代には記録が登場するので、日本でも古くから信仰を集めていました。
さて、そんな外国から日本へ来てくださった恵比寿天さま。
日本は古くから農業の国ですが、四方を母なる海に囲まれていましたので、
当然のことながら、海の恩恵も受けてきています。
ここにも外来=海の神として祀られる素地があったようです。
この海の恩恵、海から来た神様として、
鯛に象徴されるようにして、大切にされてきました。
地方によっては海から漂着したものを
『 えびす 』と呼んで重宝する風習が存在するところもあります。
ちなみに、鯛と書き、一般にも広く鯛の絵のイメージが先行していますが、
これは、本来は鯨を指すものだと言われています。
漂着した鯨も捕まえた鯨も海からの恵み、
後に神として尊重され崇拝されてもいたのです。
この辺りが鯛とされ、鯨を強調されないのは、
現代の強い風潮のあり方が根拠でしょうか…。
それとも単に鯨が大きいので、絵にならないだけかもしれません。
祝い事には鯛というのも、日本の風習の1つですから、
どちらでも絵には問題ないのかもしれません。
七福神の恵比寿天のご利益とは?
恵比寿天さまのご利益は、じつはとても幅が広いです。
留守番の神様として、
『 家内安全 』 から 『 家運向上 』 に繋がり 『 子孫繁栄 』
まで担う神様とも称えられます。
先述のように、
『 農業の神 』 の神として 『 五穀豊穣の神 』
の神としても祀られます。
そして鯛のイメージは
『 漁業の神 』
としても祀られます。
そして現代で最もポピュラーかもしれない信仰は、
『 商売繁盛 』 と 『 福の神 』
のイメージになるかもしれませんね。
恵比寿天さまは、こうして見ると留守番だけじゃなくて、
じつに多くの信仰を集めた神様と言えます。
なぜ?
そんなにすごい神様が留守番なんだろう…?
その辺りは日本出身の神様ではないので、しばらくの間、お願いしますということなのでしょう。
七福神の恵比寿天を祀るえびす講とは?
毎年10月20日、11月20日、12月8日、1月10日など、
地方によってまちまちですけども、恵比寿さまを祀り、おもてなしをする祭事が各地であります。
とくに20日に行われるものは 『 二十日えびす 』 と呼ばれ、
魚や青物市や大判小判などの細工物、福笹や熊手といった縁起物が売り買いされます。
地方によって、売り物も異なり、
関東では『 べったら漬け 』 が看板になるようです。
関西では恵比寿講の日の商家では、早くに店じまいをしていました。
自宅を片付け、床の間に恵比寿天さまの掛け軸をかけ、
鯛やお神酒、柿や栗など季節のものをお供えして、おもてなしをしたのです。
そして晩には取引先や親戚を自宅に招き、酒宴を開きました。
『千両!万両!』
と、宴席にあるものに値段をつけて、売り買いの真似ごとをして楽しみました。
『 恵比寿講の売り買い 』 と呼ばれ、商売繁盛の縁起を担ぐという習わしでした。
それが転じて酉の市などの熊手の駆け引きなどが登場するとも言われています。
このように商家がそれぞれのお宅でお祭りするという形。
また個人の民家でも同様にお祭りする風習がありました。
親戚縁者が集まり、宴会が多く開かれたと言われます。
このような集まりのことを 『 講 』 と昔は呼んだのです。
商人、民家だけではなくて、神社やお寺でも恵比寿講は催されましたし、
現代に恵比寿講の祭事として残るのは、この辺りなのです。
まとめ
各個人宅で恵比寿講を楽しむという風習は減ってきているのではないでしょうか…。
現在では、神社や地域で催される恵比寿講に参加されることが多いかもしれません。
さて、そんな恵比寿講の風習。
昔はご近所付き合いの延長だったようです。
何事も縁で結ばれ、自然や運気、あらゆるものに感謝を捧げるというお話。
いろいろなお話が混ざり合って、今のような恵比寿天さまのイメージになったのでしょう。
多くの人の尊敬が長い年月で集まり出来上がったと言えるでしょう。
そう考えますと、より恵比寿天さまに重みと偉大さを感じませんか?
誠にありがとうございました。
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