介護支援専門員と実地指導の応対と対策は?福彩心流まとめ
はじめに
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介護支援専門員をしていますと、実地指導が何年かに1回くらい?
不定期でランダムに回ってきます実地指導が、最大の山に感じる方が多いのではないでしょうか?
実地指導とは、市町村や県の担当職員さんが、地域の介護支援専門員の所属する居宅介護支援事業所だけでなく、他のいろんなサービス事業所を実地に回り、書類や現場の様子などを確認していく行政のお仕事です。
受ける立場になると緊張しますよね…。
今回はそんな場面で大切かな?ということをまとめてみました(*^▽^*)
介護支援専門員の受ける実地指導とは?
介護支援専門員として自分の事業所の中で、県や市の職員さんの来訪を受けて、実地指導に臨むことはよくあることです。
特養や老健などの施設系ですと毎年だったり、少なくとも2年おきには来訪されます。
施設でのケアマネージャーでも呼ばれますけれども、1対1や2対1、3対1などで面談に及ぶのは、やはり地域で働く介護支援専門員が遭遇することが多いでしょう。
この実地指導では…。
うん、固い。
つまらないのでざっくばらんに。
一般論はさておき、実地指導とは市町村や県の人が査察に来るんですよ。
大勢の場合もありますし、数人の場合もあります。
私が受けた最も厳しい実地指導では10対1、多職種を前に面接ですかね…。
場所は自分の事業所でもなかったですし、会議や研修とかでもなかったので…苦しかったですね。
ともあれ…。
多人数でも引けを取らない、折れないことが肝心です。
囲まれるだけで恐怖心を感じますが、何も犯罪をしているわけでもないですし、堂々と主張しましょう。
実地指導のチェックポイントは、お住まいの都道府県のホームページで探すと容易に見つかります。
そう、ここ大事。
市町村ごとに微妙に基準やニュアンスが違うんですよね。
県では、介護だけ別に民間委託して、主となるホームページを作っている場合もありますので両方をチェックされると良いでしょう。
ほとんどの場合が都道府県のホームページにあります。
チェックポイントは経理的な部分、タイムカードや出勤簿、運営規定などの会社運営上の項目がありますが、そんなところは経営陣の管理分ですから、介護支援専門員には関係ありません。
まぁ…タイムカードの改竄とか、規定がブラック企業だとか…そんなところの指導は論外ですけども…。
介護支援専門員が実地指導で直接聴取されるのは、やはりケアマネジメントに関する部分とそれを扱うシステム及びファイル群になります。
あ、見落としがちなのが、研修への参加状況の関連といろいろな加算を算定する根拠の記載です。
介護支援専門員の受ける実地指導のポイントは?
ケアマネメントの一連の流れが各利用者さんに適切に反映しているか?
毎月、訪問して適切なやりとりができているか?
医師や看護師など専門職との連携のあり方はできているか?
そして、こっそり各事業所における積極的なストレングスポイントも調査していきます。
他には加算根拠だとか、請求事務だとかも見ていきますね。
一ヵ月に1人の利用者さんに作る書類は、最も少なくて5枚、一連の流れを必要とする初回利用月や定期的なケアプランの更新時期などでは1人辺り20枚以上の書類を作成することになりますよね。
それも担当している人数分。
39人の限界担当人数の利用者さんを抱えたとして、一か月で究極の最低ベースで39×5=195…195枚もの書類を責任もって仕上げる必要があるのです。
それから究極の最大ベースでは39×20=780枚もの書類を作ることになりますが…ここまで多くなることはごく稀ですけどね。
一か月に39人全員の利用者さんがケアプランを更新して動くという流れはまずあり得ませんから。
いずれにしましても195枚~780枚もの書類を作成してカルテに綴っているわけです。
実地指導では半年分とか1年分という期間を決めて書類を見に来られます。
事前に通知があるので、適切に提示できるよう予め準備しておくことが大切です。
見せない、隠すことはマイナスですからね。
『この人の分を出して』と、下調べの上で目当ての書類を指定される場合もあります。
手書きの乱雑な字で頑張って書いている書類が混ざっていてもいいのです。
その一生懸命さは、必ずストロングポイントとして評価されます。
もちろん決まった様式にプラスアルファで活用する文書も一緒に提示しましょう。
介護支援専門員が受けるべき実地指導の方向性は市町村職員に余力があればですけど…ますます激しく変化する
…と、私は思っています。
どう?
と、聞かれると…厳しくかな…と、思います。
例年に上がるニュースを追っているところから考察しますと、経営陣の収支報告や運営規定などの内容に踏み込む方向性が1つ。
あと各介護支援専門員の資質に関する方向性が1つです。
先の事件やニュースでは認知症高齢者からの資産詐取問題や権利擁護に関する規定が厳正化されていくと思います。
後の資質面から言えば…抜き打ち実地指導、同行訪問で経営側が介護支援専門員に不正を強いていないかが挙げられます。
最後にこれから目指すべき介護支援専門員像とは?
利用者さんの使うコストと得られる成果を徹底的に見直せることが重要かなと思います。
必要不要をビシッと利用者さんと家族さん、事業所さんに納得してもらうことですね。
やはり保険なので、支出ありきは見直されるでしょう。
保険の算定根拠の追及は今後もより激しくなるでしょう。
それでも…きっとなくならない不正事件の数々…。
県のホームページだと取り潰し事業所の一覧表も見れますので、是非、参照ください。
けっこう…世の中、真面目に介護支援専門員をしている人が大半だと思いますが、いろんな不祥事が表面化しますので…。
指定取り消しリストの中身は『あり得ねー』と思うものばかりではありますけども。
もちろん、あてはならないように、日々、これ精進。
自らを正すことが大切です(*^▽^*)
最後に
実地指導というとアクセスネタ?と思い取り上げましたけれども…。
私は経験上では、無駄なことに時間を潰されると思っていたくらいですかね。
カルテを覗きたい市町村の主旨と役割は理解しているので、お茶を出して、茶菓子も出して応対も丁寧にしますけどね。
いつも
『ここは?』『〇〇です』
適切に質問に対して即答と追加説明の応対ができれば大丈夫です。
事前にチェックリストも配布されますし、提出資料も提出しますし、当日の準備物まで指示がありますもの。
答え方もシュミレーションできます。
つまり当日は、現物と照らし合わせて、その確認作業だということです。
県は知らない人が来ますが、市はいつものお仕事でお世話になる方々ばかりですから、気楽に応対できますよね。
実地指導…私は単なる儀式だと思うことにしてました。
ですから抜き打ち査察は、あったら嫌だなぁと思ってましたね(*^▽^*)
誠にありがとうございました。
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