介護士こそ音楽ジャンルを少し知ろう~「好き」を拾う聞き取りの力~

[ 介護現場の流儀 ]

はじめに…演歌と童謡だけが「懐かしい歌」とは限らない

高齢者施設で「みんなで歌いましょう!」と声が掛かれば、演歌や歌謡曲、童謡が選ばれることが珍しくありません。知っている人が多く、職員も進行しやすいとなれば、つい定番へ手が伸びます。ところが、高齢者だから演歌が好きとは限りません。若い頃にフォークへ夢中になった人もいれば、ジャズやクラシックを何時間でも聴いていた人、ロックに胸を熱くした人もいます。音楽の好みは正に十人十色、「年齢」という大きな箱だけでは収まりません。

介護士が世の中の曲名や歌手を全部覚える必要はありません。それでは仕事へ行く前に音楽の試験勉強が始まってしまいます。「ジャズってどんな感じ?」「フォークとロックはどう違う?」と大まかな特徴を知り、速い、ゆっくり、明るい、切ない、情熱的、複雑、落ち着くといった言葉を少し持っているだけでも、利用者さんとの会話は随分と広がります。

曲名が思い出せなくても、「女性が歌っていた」「ゆっくりした外国の歌だった」「昔、夜によく聴いた」と手掛かりを拾えば、好きだった音へ少しずつ近づけます。探してみた曲が外れて「これじゃないなぁ」と言われても、その隣で「でも、これはなかなか良いな…」が生まれれば、それも楽しい寄り道です。音楽の知識は正解を当てるためではなく、その人の「好き」に近づくための入口になります。

そして、聴きたい人には聴ける時間を、今日は静かに過ごしたい人には聴かない選択を残すことも大切です。千差万別の人生が集まる介護の場だからこそ、いつもの1曲を流す前に「どんな音楽がお好きですか?」と聞いてみる。その小さなひと言から、知らなかった青春や思い出がポロリと顔を出すかもしれません。

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第1章…音楽の世界は百花繚乱~ジャンルを知れば会話の入口が増える~

「好きな音楽は何ですか?」と聞いて、「演歌」と返ってくれば話は進めやすいでしょう。ところが「ジャズかな?」「昔はフォークばかり聴いていた」「ボサノバが好きでね」と返ってきた途端、頭の中に大きな「???」が浮かぶことがあります。さらに「ブルース」「ソウル」「フュージョン」まで飛び出したら、介護士の脳内音楽室が速攻で閉館……では少し寂しいところです。

音楽には、ポップス、ロック、フォーク、ジャズ、ブルース、クラシック、演歌、歌謡曲、ソウル、R&B、カントリー、ラテン、ボサノバ、シャンソン、レゲエ、ヒップホップ、ディスコ、電子音楽など、数え始めれば次々と名前が出てきます。しかもロックの中にも多くの枝分かれがあり、ジャズにも様々なスタイルがあります。世界の音楽まで広げれば正に千差万別で、「全部覚えておきましょう」と言われたら、介護福祉士の試験より先に音楽辞典が必携になりそうです。

けれど、介護士に求めたいのは専門家の知識ではありません。「ジャズなら落ち着いた曲から軽快な曲まである」「ロックは力のある音が多いけれど、静かな曲もある」「フォークは歌詞や弾き語りを味わうものも多い」「ボサノバは柔らかなリズムの曲が多い」といった、大まかな方向が分かれば十分です。それだけでも「知らない言葉だから会話終了」ではなく、「どんな感じの曲でした?」と次へ進めます。

高齢者の青春も百人百様です。若い頃に映画館へ通った人、喫茶店でジャズを聴いた人、ギターを抱えて歌った人、クラシックのレコードを大切に集めた人もいるでしょう。年齢だけを見て音楽の好みを決めてしまえば、その人が何十年も大切にしてきた楽しみを見落としかねません。

ジャンルを知ることは音楽の物知りになるためではなく、利用者さんの人生へ入っていく会話の扉を増やすことです。

「それは知らない曲ですね」で終わらず、「どんな音でした?」とひと言だけ聞けるだけで景色は変わります。音楽の知識は広く浅くで構いません。名前を聞いた時に「ああ、その辺りの音楽ですね」と少し反応できれば、そこから本人が先生になってくれることだってあります。「あんた、そんなことも知らんのか?」と笑われたら、それもなかなか良い音楽レクリエーションの始まりです。


第2章…曲名が出なくても大丈夫~速さ・情熱・余韻から「好き」を探す~

「昔、よう聴いた歌があるんやけどなぁ。題名が出てこんのよ」。そんな言葉が聞こえてきた時、「思い出したら教えてくださいね」で終わらせるのは少し惜しいものです。人の記憶は不思議なもので、曲名は消えていても、聴いていた時の景色や歌声の印象だけは残っていることがあります。

そんな時は、クイズの答えを当てるように曲名を迫る必要はありません。「速い歌でした?ゆっくりでした?」「男性でしたか、女性でしたか」「明るい感じ?ちょっと切ない感じ?」「歌をじっくり聴く曲でしたか?それとも楽器がにぎやかでした?」と、思い出の周りをゆっくり歩いてみます。テンポ(曲の速さ)、声、雰囲気、使われていた楽器、聴いていた年代など、小さな手掛かりが重なるほど音楽の輪郭が見えてきます。

「外国の歌だった」「夜に聴くと良かった」「女の人の低い声だった」「ピアノが綺麗やった」。ここまで聞ければ、曲名が分からなくても随分前へ進めます。ジャズなのか、シャンソンなのか、ポップスなのか。ジャンルを少し知っていれば候補を広げたり狭めたりしながら、試行錯誤で近い音を探せます。

反対に、「何という曲ですか?」だけで勝負すると、本人も職員も「うーん……」となったまま、2人揃って天井を見上げることになりかねません。記憶の引き出しは、取っ手を強く引っ張れば開くとは限らないのです。

曲について聞きながら、「その頃はどこで聴いていたんですか?」と尋ねれば、「仕事帰りの喫茶店でな」「家に大きなステレオがあって」「主人が好きでね」と、音楽とは別の思い出が現れることもあります。曲を探していたはずが、いつの間にか青春時代の話を聞いている。そんな寄り道も、介護ではなかなか味わい深い時間です。

曲名を聞き出すことより、その人が覚えている音の手触りを一緒に拾っていくことが大切です。

介護士が「これはジャズだ!」「これはフォークだ!」と即答できなくても困りません。大まかなジャンルと、速い、穏やか、情熱的、軽快、重厚、切ない、複雑といった言葉を持っていれば、「そんな感じなら、こういう音楽でしょうか?」と臨機応変に近づいていけます。

そして見つけた曲が違っていたって、失敗ではありません。「違うなぁ。でも、これもええ歌やな」と笑ってもらえたら、新しいお気に入りが一曲が増えるかもしれません。音楽の聞き取りは一発必中を競う仕事ではなく、本人と一緒に「この辺かな?」を楽しみながら近づいていく時間なのです。

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第3章…正解よりニアピンが嬉しい~一緒に探す手間暇も立派なケア~

利用者さんから聞いた手掛かりを頼りに、職員が「もしかして、この曲でしょうか?」と持ってきた1曲。ところが数秒だけ聴いた本人から、「いや、これじゃないな…」とあっさり返される。折角、探したのに残念……と思いきや、そのまま少し聴いていた利用者さんが「でも、これもなかなか良いな」と言い出すことがあります。音楽探しには、こんな嬉しいニアピンがあります。

ここで大切なのは、曲名当ての正解率ではありません。本人が話したことを職員が覚え、少し調べ、近そうなものを持ってきた。その一連の行動には、「あなたの好きなものを知りたい」という気持ちが表れています。探してくれたという事実そのものが、自分の話を大切に扱ってもらえたという実感に繋がります。

違っていたなら、「もう少し速かったですか?」「もっと情熱的でした?」「声は高かったかな」と再び聞けば良いでしょう。試行錯誤を重ねるうちに、本人の好みもだんだん見えてきます。「この歌手ではないけれど、この声は好き」「こういうピアノの曲は落ち着く」と、新しい情報が増えることもあります。探し物をしていたはずなのに、お気に入りの曲まで増えてしまった。これはなかなか得をした寄り道です。

こうしたやり取りは、アセスメント(その人の暮らしや思いを知り、支援へ繋げる見立て)にも生きてきます。「昔の歌が好き」という大きな括りから、「静かな女性ボーカルが好き」「夕食後はクラシックを聴くと落ち着く」「にぎやかな曲は長時間だと疲れる」と分かれば、日常の過ごし方へ具体的に反映できます。音楽がレクリエーションの時間だけに閉じ込められず、その人らしい暮らしを整える材料になっていくのです。

忙しい介護現場では、こうした小さな手間が後回し…あるいは全くないという日も多いでしょう。それでも、何も知らないまま全員へ同じ曲を流し続けるより、1人の「好き」を少しずつ拾う方が遠回りに見えて近道になることがあります。「急がば回れ」とは、こんな場面にも似合う言葉かもしれません。

正解の一曲に辿り着けなくても構いません。「昨日の話、ちょっと探してみたんですよ」と再び声を掛けられる関係が残ります。一期一会の会話から拾った小さな好みを、その日の暮らしへ持ち帰る。その積み重ねこそ、個別性のある介護をグッと身近なものにしてくれます。


第4章…聴く自由と聴かない自由~音楽を選べる暮らしを介護の日常へ~

好きな曲が見つかったら、さっそく施設のみんなで流してみよう――と進みたくなりますが、音楽にはもう1つ忘れたくない視点があります。ある人にとって心地良い1曲が、隣の人にも心地良いとは限りません。演歌で気分が上がる人の隣に、静かなクラシックを好む人がいるかもしれませんし、「今日は何も聴かずに新聞を読みたい」という人だっているでしょう。

共同生活では、全員の希望を完全に揃えることは難しいものです。それでも「施設だから同じ音楽を聴いてもらう」だけでは、個人の好みが置き去りになってしまいます。食べ物には好き嫌いを尋ねるのに、耳へ入るものになると急に全員同じで良い、となるのも少し不思議な話です。朝から晩まで自分の苦手な曲が流れていたら、職員だって休憩室へ逃げ込みたくなるでしょう。利用者さんにも同じ耳があります。

音楽レクリエーションも、歌う人だけが参加者ではありません。口ずさむ人、手拍子だけする人、懐かしそうに聴く人、その時間は部屋で静かに過ごす人がいて良いのです。自己決定(自分の暮らしについて自分で選ぶこと)は、特別な会議の時だけ守るものではなく、「この曲を聴きますか?」という小さな声かけの場面にも姿を現します。

好きな音楽を選べることと同じくらい、今日は聴かないと選べることも、その人らしい暮らしの一部です。

だから施設の音楽は、全館一斉に何かを流す方法だけで考えなくても良いでしょう。食堂では穏やかな曲を短い時間だけ流し、別の場所には静かな空間を残す。個人で楽しめる環境があるなら、それぞれの好みに合わせる。臨機応変に選択肢を増やせば、「音楽を提供する時間」から「音楽と一緒に暮らす時間」へ少しずつ変わっていきます。

そこに必要なのも高価な音響設備より、「今日は何を聴きたいですか?」と聞くひと手間です。「何でも良いよ」と返ってきたら好きそうな曲を提案し、「今日はええ感じやわ」と言われたら静かな時間を尊重する。自由自在とまではいかなくても、そんな小さな選択が積み重なる施設は、暮らす人にとって随分と1日の居心地が違うはずです。

音楽は場を明るくしてくれますが、流せば必ず喜ばれる万能選手ではありません。歌わせることより選べること、聴かせることより本人の反応を見ること。そこまで考えてこそ、ジャンルの知識も日々のケアの中で生き始めます。

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まとめ…知らない音楽に出会ったら「教えてください」から始めてみよう

音楽のジャンルは広く、同じロックでも穏やかな曲があれば、クラシックにも胸が高鳴るような曲があります。介護士がその世界を隅々まで覚える必要はありません。演歌、歌謡曲、フォーク、ジャズ、ロック、クラシック、ラテンなど、大まかな入口を知り、「速いですか?」「ゆっくりですか?」「明るい感じ?」「情熱的でした?」と会話を続けられれば、その会話だけでも十分に役立ちます。

利用者さんが曲名を忘れていても、職員までそこで諦める必要はありません。「若い頃によく聴いた」「女性が歌っていた」「夜に似合う感じだった」といった言葉を拾い、近そうな音楽を探してみる。正解なら一緒に喜べますし、外れても「違うけど、これも良いな」と新しい1曲に出会えるかもしれません。そんな試行錯誤には、音楽を超えて人と人が近づく楽しさがあります。

介護でいう個別性は、大きな計画だけに宿るものではありません。「何が好きですか?」「これはどうですか?」「今日は音楽を聴きますか?」という日常のやり取りにも表れます。百人百様の人生を歩いてきた人たちが暮らす場所なら、青春の音楽だって百人百様で当然でしょう。

知らないジャンルの名前が出てきた時こそ、「分かりません」で閉じず、「それって、どんな音楽ですか?」と扉を開ける機会になります。

その答えを聞いて、少し調べ、翌日に「こんなのを見つけましたよ」と持っていく。そんな小さな行動から、新しい会話や楽しみが生まれます。そして、時には「今日は静かな方が良いな」という答えも大切にする。聴く自由と聴かない自由の両方があってこそ、音楽は暮らしを彩るものになります。

介護士が音楽通になる必要はありません。それでも、利用者さんの好きなものに興味を持つ人にはなれます。知らない曲に出会ったら、ちょっと面白がって聞いてみる。その好奇心が1曲を見つけ、会話を増やし、いつもの一日を少しだけ楽しくしてくれるのです。

おまけ~世にはびこる音楽ジャンル有名どころ100~

音楽の世界は、ジャンルの名前を100個並べたところで終わりません。そこからさらに枝分かれし、時代や地域、演奏方法、人によって呼び方まで変わります。全部の歌と歌手は把握できないくらい膨大な数。対象が無限数にあるのに対して、自分と他人の統合された壁を簡単に設けるなかれ。「自分が知らない=相手も知らない」「高齢者だからこの辺だろう」と決めるより、知らない名前が出た時にあくまで「どんな感じです?」と聞ければ十分です。

以下の100種類も、厳密な音楽学上の分類表ではありません。介護の雑談で名前が出た時、「ああ、その方向か」と会話を止めないための参考帳くらいに眺めてください。

日本の歌とポピュラー音楽

1.演歌
哀愁、人情、故郷、恋などを情感たっぷりに歌う日本独自の人気ジャンルです。

2.歌謡曲
昭和を中心に広く親しまれた日本の大衆音楽。演歌からポップ寄りまで幅があります。

3.J-POP
現代日本のポピュラー音楽を広く指す言葉で、曲調は実に多彩です。

4.シティ・ポップ
都会的で洗練された響きを持つ日本のポップス。軽快さや夜の雰囲気とも相性があります。

5.フォークソング
弾き語りや歌詞を大切にする曲が多く、青春時代の思い出と結びつく人も少なくありません。

6.ニューミュージック
1970~80年代頃の日本で広がった、従来の歌謡曲とは少し異なる新しいポップスの呼び方です。

7.アイドル歌謡
アイドルが歌うことを中心に発展した音楽。時代ごとの青春の記憶を背負っています。

8.アニメソング
アニメ作品を彩る音楽。作品を知らなくても曲だけ大好きという人もいます。

9.特撮ソング
ヒーロー作品などと共に親しまれてきた音楽。勇ましく覚えやすい曲も豊富です。

10.ゲーム音楽
家庭用ゲームやアーケードゲームなどから生まれた音楽。将来の高齢者施設では重要度が増しそうです。

11.ボーカロイド音楽
音声合成技術による歌声を使った音楽文化。速く複雑な曲から静かな曲まであります。

12.沖縄民謡
沖縄の歴史や暮らしに根差した歌。独特の音階や三線の響きが特徴です。

13.民謡
各地域の仕事、祭り、生活から育った歌。出身地を聞く会話にも繋がります。

14.浪曲
節と語りを組み合わせて物語を伝える日本の芸能です。

15.音頭
盆踊りなどでなじみ深い、一定のリズムで輪になって楽しみやすい音楽です。

ロックとギター音楽

16.ロック
ギター、ベース、ドラムなどを軸に発展した大きな音楽群です。

17.ロックンロール
軽快なリズムと勢いが魅力。踊りたくなるような曲も多くあります。

18.ハードロック
太いギター音や迫力のある演奏を特徴とするロックです。

19.ヘヴィメタル
重厚なギターや激しい演奏が印象的ですが、美しい旋律を持つ曲もあります。

20.パンクロック
速さ、勢い、簡潔な演奏などを持ち味とするロックの一系統です。

21.オルタナティブ・ロック
従来の型に収まりにくい、多様な表現を取り込んできたロックです。

22.プログレッシブ・ロック
長い曲、複雑な構成、変拍子なども使う、聴き応えのある音楽です。

23.グラムロック
華やかな衣装や舞台表現と結びついて発展したロックです。

24.ガレージロック
荒々しく素朴な演奏感を持つロック。整い過ぎない勢いが魅力です。

25.サイケデリック・ロック
幻想的な音や実験的な表現を取り入れたロックです。

26.フォークロック
フォークの歌心とロックの演奏を組み合わせた音楽です。

27.サーフロック
海やサーフ文化と結びついて発展した、軽快なギター音楽です。

28.インディーロック
大手の流行とは少し離れた場所から生まれ、多様な表現を持つロックです。

29.ミクスチャーロック
ロックへラップ、ファンク、メタルなど別ジャンルの要素を混ぜた音楽です。

30.ロカビリー
ロックンロールとカントリーなどが結びついた、跳ねるようなリズムが特徴です。

ジャズ・ブルース・大人の音楽

31.ジャズ
即興演奏をはじめ幅広い表現を持ち、軽快な曲から静かな曲まであります。

32.スウィング
踊りやすい弾むようなリズムを持つジャズの代表的なスタイルです。

33.ビバップ
速く複雑な即興演奏も多い、演奏をじっくり味わうジャズです。

34.クールジャズ
比較的落ち着いた響きや繊細な表現を持つジャズです。

35.フリージャズ
決まった形式に縛られず、自由な演奏を追求するジャズです。

36.ジャズボーカル
歌声を中心に楽しむジャズ。静かな夜に似合う曲も豊富です。

37.フュージョン
ジャズへロックやファンクなどを融合させた、演奏中心の音楽です。

38.ブルース
哀しみや人生を味わい深く歌い、後のロックやジャズにも大きな影響を与えました。

39.リズム・アンド・ブルース
ブルースなどを背景に発展した、リズムと歌声を楽しむ音楽です。

40.ソウル
感情豊かな歌声を魅力とする音楽。熱く歌い上げる曲も多くあります。

41.ゴスペル
教会音楽を背景に発展し、力のある合唱や歌声でも知られます。

42.ファンク
低音とリズムを重視した、身体が自然に動きたくなる音楽です。

43.ディキシーランド・ジャズ
初期ジャズの流れをくむ、明るくにぎやかな演奏も多い音楽です。

44.ビッグバンド
大人数の管楽器などで奏でる、厚みと迫力のあるジャズ編成です。

45.ラグタイム
跳ねるようなピアノのリズムが印象的な、ジャズ以前から親しまれた音楽です。

クラシックと器楽音楽

46.クラシック音楽
長い歴史を持つ西洋芸術音楽の大きな世界です。

47.バロック音楽
規則的で華やかな響きも多い、17~18世紀頃を中心とした音楽です。

48.古典派音楽
均整のとれた構成や明快な旋律で知られるクラシックの時代区分です。

49.ロマン派音楽
感情や物語性を豊かに表現する作品が数多く生まれました。

50.交響曲
オーケストラによる大規模な器楽作品です。

51.協奏曲
独奏楽器とオーケストラが掛け合うように演奏する作品です。

52.室内楽
少人数の楽器で奏でるクラシック音楽です。

53.オペラ
音楽、歌、芝居、舞台美術などが一体となった総合芸術です。

54.歌曲
詩と歌声、伴奏を組み合わせて味わうクラシック音楽です。

55.合唱曲
複数の声が重なり合って作る音楽です。

56.ピアノ曲
独奏から連弾まで、ピアノを中心にした音楽です。

57.吹奏楽
管楽器と打楽器を中心に構成される音楽です。

58.マーチ
歩調を合わせやすい明確なリズムを持つ行進曲です。

59.現代音楽
従来の作曲法にとらわれず、多彩な表現を試みる芸術音楽です。

60.ニューエイジ
穏やかな響きや自然を感じさせる音を取り入れた作品も多い音楽です。

ダンス・電子音楽

61.ディスコ
一定のビートで踊りやすく、華やかな雰囲気を持つ音楽です。

62.ハウス
規則的な4拍子を軸に発展した電子ダンス音楽です。

63.テクノ
電子音を前面に出し、機械的なリズムを楽しむ音楽です。

64.トランス
反復するリズムと高揚感のある展開を特徴とする電子音楽です。

65.アンビエント
旋律やリズムを前面に出さず、空間そのものを包むような音楽です。

66.エレクトロ
電子音やリズムマシンを活用した音楽の一系統です。

67.EDM
大規模なイベントなどでも親しまれる電子ダンス音楽の総称です。

68.ドラムンベース
非常に速いビートと低音を特徴とする電子音楽です。

69.ダブステップ
重い低音や独特のリズム変化を楽しむ電子音楽です。

70.ユーロビート
高速で明るく、疾走感のあるダンス音楽です。

ラップ・ストリートから生まれた音楽

71.ヒップホップ
ラップ、DJ、ダンスなどを含む文化から発展した音楽です。

72.ラップ
リズムに合わせて言葉を語るように届ける表現です。

73.トラップ
重い低音や細かな電子的リズムを特徴とする現代的なヒップホップの一系統です。

74.オールドスクール・ヒップホップ
ヒップホップ初期の軽快でシンプルなリズムを持つ音楽です。

75.チルホップ
ヒップホップのビートへ穏やかな音を組み合わせた、寛ぎやすい音楽です。

中南米と情熱のリズム

76.ラテン音楽
中南米を中心とする多彩な音楽を大きくまとめた呼び方です。

77.サルサ
躍動的な打楽器とダンスが魅力のラテン音楽です。

78.マンボ
軽快で華やかなリズムを持つダンス音楽です。

79.ルンバ
キューバなどを背景に発展したリズム豊かな音楽です。

80.タンゴ
アルゼンチンなどで発展した、情熱と哀愁を併せ持つ音楽です。

81.ボサノバ
ブラジル発祥の、柔らかなリズムと落ち着いた歌声が魅力の音楽です。

82.サンバ
ブラジルを代表する、華やかなリズムの音楽です。

83.レゲトン
ラテン音楽とヒップホップなどが交わって発展したダンス音楽です。

84.マリアッチ
メキシコを代表する楽団形式と、その演奏音楽です。

85.カリプソ
カリブ海地域で発展した、明るく跳ねるリズムが特徴の音楽です。

世界の歌と伝統音楽

86.シャンソン
フランス語圏を中心に発展し、歌詞や物語を味わう歌が数多くあります。

87.カンツォーネ
イタリアの大衆歌曲を広く指す言葉です。

88.フラメンコ
スペイン南部を中心に発展した、歌、ギター、踊りが結びつく音楽です。

89.ケルト音楽
アイルランドやスコットランドなどの伝統を背景に持つ音楽です。

90.カントリー
アメリカの生活や土地の物語とも結びついた音楽です。

91.ブルーグラス
バンジョーやフィドルなどを使う、速く軽快な曲も多い音楽です。

92.ハワイアン
ハワイの文化と結びつき、スチールギターなどの柔らかな響きでも知られます。

93.レゲエ
ジャマイカで発展した、独特の裏拍リズムを持つ音楽です。

94.アフロビート
アフリカのリズムとファンクなどを融合させた躍動感のある音楽です。

95.インド音楽
ラーガ(旋律の枠組み)など独自の音楽体系を持つ伝統音楽です。

歌う場面や目的から生まれた音楽

96.童謡
子どもの生活や季節、自然などを題材にした親しみやすい歌です。

97.唱歌
学校教育などを通じて広く歌われてきた曲です。

98.子守歌
子どもを寝かしつけたり、安心させたりするために歌われてきた音楽です。

99.軍歌
軍隊や戦争、士気などと結びついて作られてきた歌です。歴史的背景や本人の経験によって受け止め方が大きく異なるため、介護の場では特に一律提供を避けたい分野でもあります。

100.映画音楽・劇伴
映画やドラマなどの場面を支える音楽です。「歌手は分からないけれど、あの映画の曲」という記憶から辿れることもあります。

100まで並べても、これは巨大な音楽世界の入口に過ぎません。「高齢者だから演歌」「若者だから新しい音楽」と先回りして決めてしまえば、目の前の人が何十年かけて育てた好みを、こちらの知識の狭さで切り落としてしまいます。

知らなければ聞けば良い。分からなければ特徴を尋ねれば良い。曲名へ辿り着けなければ近い一曲を一緒に探してみる。そして何より、「聴きたい」と同じ重さで「聴きたくない」も受け止める。音楽ジャンルを知る価値は、100個を暗記することではなく、自分の知らない世界がまだ100の向こう側にも続いていると知ることにあります。

介護の現場への自戒として、最後に少し刺さる言葉を残しておきます。

無知と制限と虐待は紙一重。

最期にもう1つ…しつこい?けど、大事なので、ここに置いておきますね。日本発の曲とは限らない歌もいろいろあるのです。現地語のオリジナルは別物で新しい耳の境地を開いてくれます。

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今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m


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