五月病に負けない!~5月を心地良く過ごすためのおすすめの香り~

[ 旬の食と暮らし ]

はじめに…5月の朝の「なんとなくしんどい」に香りという小さな逃げ道を

窓を開ければ新緑が綺麗で、風も気持ちいい。どう考えても爽やかな季節なのに、朝から体が重い。「よし、今日も元気に!」と起き上がる予定だった自分はどこへ行ったのでしょう。布団の中を捜しても見当たりません。新年度から続いていた緊張が少し緩む5月は、気持ちが沈んだり、やる気が出にくかったり、何となくぼんやりしたりと、心身共に一進一退になりやすい時期です。

そんな日に、暮らしの小さなキッカケとして使いやすいのが「香り」です。朝の柑橘、昼のハーブ、夜の落ち着いた香り。同じ1日でも、時間や気分によって心地良く感じるものは変わります。香りだけで全ての疲れが消えるわけではありませんが、「朝だからカーテンを開ける」「夜だから照明を落とす」のと同じように、気持ちを切り替える合図として取り入れることは出来ます。

香りは、頑張れない自分を無理やり動かすものではなく、次の動作へそっと背中を向け直してくれる暮らしの合図です。お気に入りの香りを感じて深呼吸し、お茶を飲んだり、顔を洗ったり、少し休んだりする。そんな小さな心機一転なら、「さあ気合いを入れるぞ!」よりずっと始めやすいものです。気合いまで五月病になっている日に気合いで立て直そうとするのは、なかなかの無茶振りですからね。

5月は、元気いっぱいに駆け抜けなくても大丈夫。爽やかな香りで朝を始める日があっても、落ち着く香りと一緒に早めに休む夜があっても良い。自分の鼻が「今日はこれが良い」と感じる小さな選択から、心地良い季節を少しずつ取り戻していきましょう。

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第1章…気分が沈む朝は柑橘の出番~香りで心のスイッチを軽やかに~

朝、目は覚めているのに気持ちだけが布団から出てこない。カーテンの向こうは明るいし、天気だって悪くない。それなのに「会社かぁ」「家事かぁ」と、頭の中では早くも閉店準備が始まっている。5月には、そんな意気消沈の朝がふいにやって来ることがあります。やる気が出ない自分を見つけると、つい理由探しまで始めてしまいますが、朝から自分自身を事情聴取しても、大抵、良い証言は出てきません。

そこで試しやすいのが、オレンジやグレープフルーツ、レモンなどの柑橘系の香りです。爽やかな香りは、沈んだ気分から少し離れて「さて、顔でも洗おうか?」と次の動作へ移るキッカケになってくれます。特にレモンのようなスッキリした香りは、ぼんやりした朝の気分転換にも取り入れやすく、香りを感じながら窓を開けたり、水を飲んだりするだけでも朝の景色が少し変わります。

ポイントは、「元気になる香りはこれ」と正解を決め過ぎないことです。嗅覚(においを感じ取る感覚)はとても個人的で、同じ柑橘でもレモンが心地良い人もいれば、甘みのあるオレンジの方が落ち着く人もいます。鼻が「今日はちょっと違う」と言っているのに、使命感たっぷりで香り続ける必要はありません。香りにまで出勤命令を出されては、こちらもたまりませんからね。

また、気持ちがざわざわして落ち着かない朝には、爽やかさだけでなく、ラベンダーのような穏やかな香りを選ぶ方法もあります。香りを足して無理にテンションを上げるのではなく、自分の今の状態に合うものを選ぶ。そんな考え方なら、「今日は元気を出す日」「今日は静かに始める日」と朝の過ごし方にも幅が生まれます。

香りで変えたいのは気分そのものより、重たい朝から次の小さな動作へ移るキッカケです。ハンカチに香りを添えて深呼吸したら顔を洗う、カーテンを開けたら温かい飲み物を用意する。そんな短い流れを1つ作っておけば、朝から絶好調でなくても十分です。「千里の道も一歩から」と言いますが、5月の朝なら、その一歩はベッドから洗面所まででも立派な一歩。鼻から始まる小さな再始動くらいが、ちょうど心地良いのです。


第2章…午後の怠さにハーブの風~動けない自分を急かさない気分転換術~

昼ご飯を終えて少しすると、瞼が重い。午前中は何とか動けていたのに、午後になると体まで「本日の営業は終了しました」と言い始める。まだ予定は残っているのですが、こちらの都合を聞く気はないらしい。5月は気温の変化や新年度から続いた疲れも重なりやすく、体が怠い、頭がぼんやりする、何となく動き出せないという日もあります。そんな時、怠けていると決めつけて無理に奮い立たせるより、短い気分転換を挟んだ方が動きやすいことがあります。

スッキリした感覚が欲しい時には、ペパーミントのような清涼感のある香りが似合います。窓を開けた瞬間に涼しい風が入ってきたような、頭の中の空気を入れ替えるキッカケにしやすい香りです。仕事や家事の途中で集中が途切れたら、香りを楽しんでから水分を取り、肩を回したり少し歩いたりする。香りだけに全部を任せず、次の小さな動作と組み合わせると、心機一転の合図として使いやすくなります。

もう少し穏やかな爽やかさが好みなら、ローズマリーのようなハーブ系の香りも選択肢になります。午後から「もうひと仕事あるけれど、全力疾走するほどの燃料は残っていない」という日には、気合いを盛るより、自分が心地よいと感じる刺激を少し足すくらいで十分でしょう。今日はミント、別の日はローズマリーと、その日の体調や好みに合わせれば良く、香り選びまで四苦八苦する必要はありません。

大切なのは、怠さを香りで隠して動き続けることではありません。疲れているなら休憩する、眠気が続くなら睡眠を見直す、体調不良が長引くなら無理をしない。その上で香りを「動き出す合図」や「休む合図」として使えば、暮らしのリズムを整える小さな助けになります。ユーカリなどのスッキリした香りを楽しみながら深呼吸したくなる時間を作るのも、慌ただしい日の切り替えには似合います。

午後の怠さを追い払おうとするより、次の10分を少し心地良くする方が、体は動き出しやすくなります。ペパーミントの香りを感じたらお茶を淹れる、ローズマリーなら机の上を少し片づける。そんな小さな組み合わせなら、絶好調ではない午後にも取り入れやすいものです。5月を元気だけで押し切ろうとせず、「今日はここまで出来れば上出来!」と言える余白も残しておきましょう。

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第3章…眠れない夜は香りを静かに~ラベンダーと木の香りで休息時間を育てる~

夜になれば、昼間の怠さから解放されて、そのままコテンと眠れるはず。ところが布団に入った途端、「明日の予定は……」「あの返事、あれで良かったかな?」「そういえば牛乳がない!」と、昼間は静かだった脳内会議が突然開幕することがあります。しかも牛乳議案まで緊急案件扱いです。疲れているのに眠れない夜が続けば、翌朝もスッキリしにくくなり、5月の重たさを翌日へ持ち越しやすくなります。

そんな夜に似合う香りとして親しまれているのがラベンダーです。華やかさの中にも穏やかさがあり、眠る前の慌ただしい気分から離れて、「今日はもう休もう」と思える空気を作りやすい香りです。枕元のアロマストーンやコットンなどでほんのり楽しみ、照明を少し落として、スマートフォンもそろそろ閉店。香りを眠らせる道具として構えるより、入眠(眠りにつくこと)へ向かう毎晩の合図にしておくと、心身一如ともいえる穏やかな休息時間を作りやすくなります。

花の香りより落ち着いた雰囲気が好きなら、サンダルウッドのような木を思わせる香りもあります。考え事が次から次へと湧いてくる夜は、それを全部片づけてから眠ろうとすると、頭の中だけ残業になりがちです。静かな木の香りを感じながらゆっくり過ごし、「続きは明日の自分に任せよう」と区切りをつける。問題を夜中に解決するのではなく、考える時間そのものを終わらせるために香りを使うわけです。

甘い香りが心地良い人には、バニラのような選択肢もあります。お菓子や温かい飲み物を思わせる香りに、どこか懐かしさを感じる人もいるでしょう。眠る前の香りに絶対の正解はなく、ラベンダーが落ち着く人もいれば、木の香りや甘い香りの方がしっくりくる人もいます。大切なのは、評判より自分の感覚です。「快眠にはこれらしい」と苦手な香りを我慢して嗅いでいたら、もはや本末転倒。鼻まで夜勤をさせる必要はありません。

眠るために頑張るのではなく、「もう頑張らなくて良い時間」を香りと一緒に作ることが、5月の夜には似合います。好きな香りを少し楽しみ、部屋を静かにして、1日の仕事を終える。眠りを完璧にしようと力むより、「今日もここまで」と自分に閉店札を出せる夜の方が、翌朝をやさしく迎えられます。


第4章…好きな香りほど少しずつ~場所・時間・体調に合わせる心地よい使い方~

お気に入りの香りを見つけると、つい「もう少し香らせたら、もっと気持ち良いかも」と欲張りたくなります。ところが香りは、料理の塩と少し似ています。ほんのりなら嬉しいのに、存在感を出し過ぎると急に主役になってしまう。朝から晩まで同じ香りをまとわせるより、朝は爽やかに、昼はスッキリ、夜は穏やかにと、暮らしの場面に合わせて楽しむ方が適材適所です。柑橘、ミントやローズマリー、ラベンダーやサンダルウッドなど、それぞれ違った雰囲気を持つ香りを使い分ければ、1日の中にも小さなメリハリが生まれます。

そして忘れたくないのが、自分が心地良く感じる量です。「香っているか分からないくらいだから、もう少し」と足していくうちに、本人だけ鼻が慣れて、部屋の方が大変なことになっている場合もあります。玄関を開けた家族が一瞬止まったら、たぶん香りから何か報告があります。自宅の1人時間なら自由に楽しめても、家族と過ごす部屋や職場などでは、周囲にも好みがあることを忘れず、控えめなくらいから始めるのが気持ちの良い付き合い方でしょう。

その日の体調によって「昨日は好きだったのに、今日は少し重たく感じる」ということもあります。そんな日は無理に続けず、香りを使わない選択も立派です。朝に柑橘が合わなければ別の香りにする、夜に甘い香りが気になれば何も置かずに休む。決めた習慣に自分を合わせるのではなく、自分の状態に合わせて習慣を変えるくらいの臨機応変さが、長く楽しむコツになります。香りは義務ではありません。「今日は鼻も休日」という日があって良いのです。

また、香りを楽しむ時間そのものを長くする必要もありません。ハンカチやコットン、アロマストーンなどを使い、フッと香りを感じたら次の行動へ移る。朝なら着替える、午後ならお茶を飲む、夜なら照明を落とす。 香りを生活の中心に置くのではなく、暮らしと暮らしの間にそっと置くくらいの距離感なら、五月病で気持ちが重たい日にも取り入れやすくなります。

好きな香りは、たくさん使うほど頼もしくなるのではなく、「もう少し香っていても良いかな」くらいで止めると心地良さが残ります。今日は何の香りが欲しいだろう?、と自分の感覚に尋ねてみる。その小さな選択も、5月を急がず自分のペースで過ごすための、ささやかなセルフケア(自分の心身を自分で労わること)になってくれるでしょう。

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まとめ…5月は頑張って突破するよりもご機嫌になれる香りを1つ持ってみよう

5月の不調は、見た目が少し分かりにくいところが厄介です。外は新緑、空は明るく、気温もちょうど良い。それなのに心と体だけが「今日はゆっくりでお願いします」と言ってくる。そんな日に必要なのは、自分を叱って無理やり元気にすることではありません。春から続いた変化の中で疲れた心身に、小さな休み場所を作ってあげることです。

朝の重たさには柑橘の爽やかさ、午後のぼんやりにはハーブの清涼感、夜にはラベンダーや木を思わせる落ち着いた香り。毎日、全てを揃える必要はなく、「今日はこれが気持ち良い」と思える1つがあれば十分です。香りを感じたらカーテンを開ける、お茶を淹れる、照明を落とす。そんな小さな動作と結びつけば、香りは暮らしの中で緩急自在に気分を切り替える合図になってくれます。

そして、何も香らせたくない日があっても構いません。好きな香りさえ重たく感じるなら、窓から入る風や洗いたてのタオル、湯気の立つお茶の香りだけで過ごすのも気持ちの良い選択です。「元気になるために何かしなきゃ」と予定を増やして、セルフケアまで仕事になったら少々忙し過ぎます。休むはずなのに予定表がビッシリ……それでは休日担当者から苦情が届きそうです。

5月をご機嫌に過ごすコツは、元気な自分へ急いで戻ることではなく、今日の自分が心地良いと思えるものを1つ選ぶことです。香りでも、お茶でも、散歩でも、早めの就寝でも良い。そんな悠々自適にはほど遠い小さな余白でも、積み重なれば季節の見え方は変わっていきます。

新緑の風が気持ち良い日には窓を開けて、「今日はちょっと良いかも」と思えたらそれで十分。5月は乗り越えるだけの季節ではありません。好きな香りと一緒に、心地良さを少しずつ拾いながら楽しんでいきましょう。

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今日も閲覧ありがとうございましたm(__)m


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