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介護の未経験者さんや年少の方から見ると、
お仕事として介護の世界は難しく見えませんか?
お食事、着替え、お風呂、排泄、レクリエーションに大型行事まで…。
介護を始めるには車の運転免許くらいで働き始めることはできますよね。
入り口はとっても広いけど、中身を考えると難しく見えてしまう。
お仕事の領域の幅がとても広いからですよね。
もちろん1つ1つ分解しますと、とても奥が深いものです。
ですが…じつはそれほど幅や奥は悩む必要がないものなのです。
今日はその辺りを記事にまとめてみました(*^▽^*)
介護って『 介して護る 』と書きます。
言葉を足しますと介助して護る。
護衛して付き添うといった感じですかね。
介護が必要な人に対して支障が出ないように寄り添いお手伝いするということです。
食べることが出来なければ食べられるように手伝う。
着替えが出来なければ着替えられるように手伝う。
お風呂に入れなければ入れるように手伝う。
トイレで困るのであれば困らないように手伝う。
というところが眼目です。
レクリエーションは楽しむということですが、これは自力で楽しめないので楽しめるように手伝うわけです。
何も職員が余興をして楽しませることではありません。
行事にしても、季節感や時節の気配を自分で知ることが出来ないから、知ることが出来るように手伝うわけです。
お手伝いですから、日常生活を社会人として生きる方であれば、どの方でもチャレンジしてお仕事に出来ると言えるでしょう?
でね、実際に介護の現場に入ってみますと…。
技術不足を感じたり、悩むことが必ず出てきます。
これは経営だったり、組織だったり、国だったりのシステムが引き起こす課題がほとんどです。
1章で述べたことは介護の基本ではありますが、それを多人数、同時、24時間365日と効率化することを求められるからです。
1対1であれば何の苦もないことですが、最大効率を常に求めるのが会社や企業の特色ですので、集団介護、集団管理に適した技術を求められることになります。
ここまでが悩む利用の1つめ。
もう1つは、介護を受ける人の心と介護を提供する人の心のバランスが引き起こします。
1つ1つの介護は受け手と提供側で成り立ちますが、受け手はより良い介護方法、得をする方法を求めますし、提供側はより良い介護提供、ご満足いただけるように工夫します。
このキャッチボールを繰り返すとどうなると思います?
受け手は増長して並みの介護では満足できなくなります。
提供側は腐心しますが新たなネタが登場しなくなります。
結果は受け手は介護者を追放か変更を狙いますし、提供側は悩み続けて落胆する悪循環に陥ります。バーンアウトと呼ばれます。
ここまでポイントを2つ書いてきました。
1つは集団対応技術が悩ませるポイントであること。
2つめは介護の受け手と提供側の心理戦が悩みになること。
この2つを解決するためのスキルアップの秘訣は身近にあります。
1つめの介護者1人につき大勢という現状の解決。
これはひたすら体力とスピードあるのみです。
もちろん長い時間がかかる介護の合間にこまごまとした短時間介護を組み合わせることでトータル的な昇華能力を引き上げるという方法もあります。
それでもやはり体力やスピード重視に最後はなりますよね。
2つめの心理戦。
例えばお菓子。
はぃ…私は大好物です。
一般のスナック菓子から専門店の洋菓子までバリエーションも値段も様々ですよね。
専門の洋菓子店の味は豊かですが、毎日食べたいとも思いますけどお金が続きませんよね。
結果、安価なスナック菓子になることもあります。
つまりは波が必要ということですね。
同じお食事の介助であっても一定のリズムで淡々と介助をされますと1回や1日は耐えられても続くほどにクレームに変わる。
ホテルマン並みの接遇を続けても、いつの日にかクレームになるということでもあります。
1つ1つの介護にそれぞれ素人からホテルマン並みまで技術の高低と呼ばれるものがありますが、日常とは持続してナンボのものですので、細かい変化がなければ飽きられるのは早いわけです。
ホテルマン並みの動きを24時間365日提供し続けることも難しいでしょう?
一瞬、真似て取り入れることは誰でも出来ますよね?
介護技術のスキルアップに悩んだ時には、多くの領域がありますが、1点を獲得することに集中した方が効率が良いです。
1点が身に付き、日々の高低を付けながら取り込むことが出来れば、次の1点を目指すわけです。
この高低の幅を掴み実践するのに最短では1日、長くても2~3日あれば日常に提供する介護技術に取り込むことが出来るでしょう。
この方法で着実に身に付けますと1ヶ月程度で周囲に驚かれる介護技術に変貌すると思いますよ(*^▽^*)
介護をお仕事にするとその辺りで悩むことが出てきます。
誰でも1度は悩みます。
スキルアップを狙わないのは個人として成長しないことでもありますので、積極的にスキルアップは狙っていきましょう。
介護技術の高低と曖昧に表現しましたが、高い低い、横幅などいろいろと技術ランクがあると想定して書いてみました。
最後にこの辺りの具体例を書いておきますね。
お食事の全介助の場合。
必ず利用者さんの右手側につきます。左利きの方は左側です。
気を付けるのは1匙の量と嚥下のタイミングを見て次を運ぶこと。
また口腔内に入る順番でも咀嚼しやすさや嚥下のしやすさが変わります。
一般ベースはこの辺りですよね。
次は汁物など温度を下げずに火傷もさせずに嚥下をスムーズに行っていただく。
咀嚼を丁寧に無理なく嚥下出来るように声かけを行う。
利用者さんの好みを把握して甘い辛い塩味など味の組み立て順やご飯との合わせ具合などの嗜好を取り入れて介護していく。
次にこの辺りが思いつきます。
そして…。
食器などの器、スプーン、箸など利用者さんの口に触れるものの材質に拘る。
…プラスチックや鉄より木製が口当たりは柔らかいですよね?
…江戸切子の器など綺麗ですよね…薩摩切子も捨てがたい…。ウエッジウッドも良いですよね…。
懐石料理のように前菜から主菜、デザートまで食事介助順を工夫して介助する。
日本、世界の三大珍味を食す…あ、これ、私が食べたいだけかも~(*^▽^*)
といった具合にピンポイント改善の取り込み要素は出てくるわけですね。
こう考えますと高みは1対1接遇。
けっして1対多介助を見込んでませんよね?
最終的な段階は経営者次第。
介護を担うあなたの悩みがこの高ランクにある場合、経営者さんと丁寧にお話をされますと飛躍的に改善されることもあるかもしれませんね。