クマバチくんの虫ウオッチング物語!恋と縄張りと不思議な日常

[ 春の記事 ]

はじめに…恋するクマバチくんと春風に乗る小さな物語

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ある春の昼下がり、ベンチに腰を下ろした私は、ふと空中を漂う黒い影に目を奪われました。

あれ?

ゴミ?

…いや、違う。

まるで空に浮かぶ、小さな飛行船。

ふわふわ、ゆらゆら、でもそこにあるのは明確な意志。

まるで誰かを待っているみたいな、そんなホバリング。

その正体は――クマバチくん。

ずんぐりとした身体に、ブーンと響く羽音。

見た目はちょっぴりいかついけれど、どこか憎めないその姿。

彼は今日も、恋のチャンス🩷を空で待ち続けています。

そんな彼の姿を見ていると、不思議と胸の奥があたたかくなるのです。

「がんばれ…」なんて、思わずつぶやいてしまったりして。

たったひとりの運命の相手を見つけるために、毎日、同じ場所で空を見つめる彼。

虫が苦手なあなたも、ちょっとだけ、心のフィルターを外してみませんか?

クマバチくんの空中ロマンスには、意外にも私たちの日常と重なる瞬間があるのです。

さあ、今日は彼の物語を、そっとのぞいてみましょう。

空で生きる小さな恋人――クマバチくんのお話です。

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第1章…クマバチくんってどんな虫?~知られざる生態~


春、花が咲き誇り、草木が芽吹くそのころ。

どこからともなく、ふわりと現れる影があります。

重たそうに見えるのに、風の中を浮かぶように漂うその姿。

まるで空を舞う黒いマシュマロ…いや、空飛ぶ小さな相撲取り。

そう、それがクマバチくん。

正式には「キムネクマバチ」という名を持つ彼ですが、近所では「ぶーんくん」や「黒豆くん」など、親しまれたあだ名で呼ばれているかもしれません。

彼の身体は、まるまるとした黒と黄色のストライプ模様

その姿に「うわっ、危なそう」と思う人も多いでしょう。

でも、ちょっと待ってください。

実は彼…針、持ってないんです。

そう、今あなたの頭上でホバリングしているのがオスのクマバチくんなら、どれだけ接近しても、刺される心配はゼロ。

彼は恋に夢中なだけで、攻撃なんてまったく興味なし。

あなたのことも、「メスか?いや違うな」と思って確認しただけなんです。

たぶん。

一方で、メスのクマバチはちゃんと針を持っています。

でもこちらも、攻撃性はほとんどなし。

むしろ忙しい育児モードで、わざわざ人間にちょっかいを出す暇などないのです。

クマバチくんのもう一つの特技は、なんといっても巣作り。

メスは木材を上手に削り、小さなトンネル状の巣を作ります。

電動工具いらずの手作業で、どんどん木に穴をあけるその様子は、まるでプロの職人。

家主としての責任感もばっちりです。

でも、オスにはその巣作りの使命はありません。

彼の使命は、ただひとつ。

💡恋する相手に出会うこと。

春の間だけの儚い時間、彼は空で待ち続けるのです。

運命のメスがふわりと現れるその瞬間まで、ただただホバリングしながら、風の中に夢を描いて。

そう、クマバチくんは、空に生きる小さな恋人。

その羽音の奥には、情熱と希望と、ちょっぴり切ないドラマが詰まっているのです。

第2章…恋するクマバチくん~ホバリングと突進のワケ~


空には今日も、ひとりのクマバチくん。

まるで「ここが僕の定位置だ」と言わんばかりに、微動だにせず、ふわりふわりと浮かんでいます。

その姿はどこか誇らしげで、自信に満ちあふれていて。

しかし…彼は決して、のんびり浮かんでいるわけではないのです。

そう、これは“待ち伏せ”。

風に乗って現れる、運命のメスを見つけるための、恋の待機

けれど、それは簡単なものではありません。

周囲には同じようにメスを狙う恋敵のオスたち。

よそからやってきたトンボやアブにさえ、「お前、もしかしてメス!?」と勘違いして猛ダッシュ!

違ったと分かった時の彼の後ろ姿には、どこかやるせなさすら漂います。

けれど、ある日――

ふわりと、彼の目の前に“彼女らしき影”が舞い降ります。

その瞬間、ホバリングしていた彼の瞳に火が灯る。

バチン!とスイッチが入ったように、彼は風を切って突進します。

あまりの速さに、空気が一瞬凍るような錯覚すら覚えるほど。

そう、これがクマバチくんの恋のアプローチ。

直球、一直線、魂の全力告白

でも――恋というのは、うまくいくとは限りません。

彼女がひらりと舞い上がり、彼を置いて空へ消えてしまうこともあります。

そんな時、彼はしばらく空を見つめたあと、また元の場所に戻り、そっとホバリングを再開するのです。

それは失恋かもしれない。

でも、彼はあきらめない。

なぜなら、彼にとって恋は“たった一度のチャンス📌”だから。

その一度のために、今日もまた空を見つめるのです。

彼の恋は短い。

けれど、その一瞬にすべてをかける――

そんなクマバチくんの背中には、どこか詩のような美しさがあります。

さあ、あなたも空を見上げてみてください。

もしかしたら、今この瞬間も、誰かの恋が始まっているかもしれません。

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第3章…クマバチくんがいない日は、どんな日?


いつもの春の日。

庭に出れば、ブーンという低音が聞こえ、ふわりと浮かぶクマバチくんの姿がある。

ああ今日もいるね、なんて思いながら見上げる空。

けれど、そんな日ばかりではありません。

ある朝、静かすぎる空に、ぽっかりと空いたような気配を感じる。

クマバチくんの姿が――どこにもない。

どうしたの?

寝坊?

恋に疲れて休養日?

それとも…ついにゴールインして、どこか遠くの空へ旅立ったの?

なんて、ちょっとドラマ仕立てに考えてしまうけれど、そこには実は、彼なりの繊細な事情があるのです。

たとえば、朝が少し寒かっただけで、彼の筋肉は「今日は無理っぽい…」と動かなくなる。

ホバリングどころか、ベッド(もとい木陰)から出るのも億劫。

そう、彼は意外と寒がりなロマンチストなのです。

そして湿気。

人間も湿気が多い日は髪がまとまらないように、クマバチくんも、羽が重たくなって飛びづらい。

湿った空気に羽をとられ、あの軽やかなホバリングができなくなる。

それだけじゃありません。

風が強いと、まるで空の中で洗濯機に放り込まれたかのような有様に。

いくら恋のためとはいえ、風に流されてはロマンも何もありません。

そんな日は、木陰に隠れて空を眺めながら、「今日は恋、無理かもなあ…」とため息をついているのかもしれません。

けれど次の日、空が晴れて、風がやみ、陽射しがやさしくなったら――

また、ふわりと彼は現れます。

何事もなかったかのように、空の一点に浮かびながら、今日こそは、と、恋の訪れを待つのです。

クマバチくんがいない日は、少しだけ寂しい。

でも、それもまた彼の生きるリズム。

恋の舞台には、ちゃんと条件がある📍のです。

だから、姿が見えない日も、どうかがっかりしないでください。

きっと彼は、あなたの知らない空の片隅で、静かに翼を休め、次のロマンスに向けて心を整えているのですから。


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第4章…高齢者施設に贈るクマバチくんとの春レク


春の昼下がり、施設のテラスに置かれたベンチ。

その上にゆったりと腰を下ろしたおばあちゃんが、ふと見上げる。

「ほら、あそこ。クマバチくんがまた浮かんでるよ」

その声に、周囲の利用者さんたちも顔を上げる。

やがて、ひとつ、またひとつと笑顔が広がる。

黒くて、ずんぐりしていて、ちょっと怖そうなその子は、今日も空の一点にホバリングして、恋の相手を待っている

「うちの主人もねぇ、若い頃は待ち合わせに30分前から立ってたのよ」

「わたしの初恋の人も、不器用でねぇ…」

クマバチくんが空を舞うたび、心の奥にしまっていた思い出が、ふわっと浮かび上がってくる。

羽音がきっかけでほどける会話の糸。

それは、どこか“懐かしい春”を呼び起こす魔法のよう。

「なんだか、クマバチくんが孫みたいに見えてきた」

そんなつぶやきに、職員さんも思わず笑ってしまう。

虫が苦手なはずのご利用者さんも、今日はなぜか目を細めて、あの羽音を「うるさい」じゃなく「元気だねぇ」と受け取っている。

施設の庭に咲いた花も、クマバチくんにとっては大切なステージ。

その舞台で、彼は毎日、一途に恋🩷をしている。

その姿を見上げることで、誰かの心がふと柔らかくなる。

忘れていた春の感覚が、そっと手のひらに戻ってくる。

高価な道具も、難しい説明もいらない。

ただ空を見上げて、「あ、今日もいるね」と笑い合う時間。

それが、クマバチくんからの最高のプレゼントなのかもしれません。

虫嫌いだっていい。

恋なんて遠い昔の話でもいい。

でも、ふと空を見上げて感じるその胸の高鳴りは、きっと、まだ誰の中にも息づいているのです。

まとめ…


今日もまた、クマバチくんは空を漂っています。

恋の相手を探して、ホバリングを繰り返しながら、時に勇敢に、時にちょっぴり間抜けに、空を駆けています。

その姿を見上げる私たちは、笑いながらも、どこかで彼の健気な生き方に心を動かされるのかもしれません。

誰かを想って、ただまっすぐに生きる――

そんな一途さは、大人になるほど見失ってしまいがちだから。

けれど、自然界はいつも、やさしいばかりではありません。

クマバチくんの恋には、ひとつの結末があります。

運命のメスと出会い、たった一度だけの交尾を果たすと、彼の役割はそこで終わります。

春の空で恋を叶えたそのあと、静かに命を終えるものもいれば、そのまま空からふっと姿を消すように去ってゆく者もいるのです。

越冬は出来ません。

一方で、恋を受け止めたメスは巣を作り、卵を産み、次の命へとバトンを渡していきます。

その中には、秋の風を感じながら巣にこもり、春が訪れるのをじっと待つ、越冬組の娘たちもいるのです。

次の春が訪れた時、思い出の彼との子どもを育てるための巣作りと産卵に挑戦します。

新たな彼は登場しません

そう思えば、クマバチくん、クマバチさんの物語は、熱烈な恋で決して終わらない連鎖。

彼らの恋は、いつでも一途で次の春へと静かにつながってゆく

あなたの心がちょっと疲れた日には、どうか空を見上げてみてください。

そこにふわりと浮かぶクマバチくんが、もう一度、春の風と恋の記憶を届けてくれるかもしれません。

そしてそのとき、あなたの胸にもまた、小さなときめき🩷が蘇るかもしれないのです。

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